「データサイエンスの現在と未来を解剖する!~企業向け産学連携シンポジウム~」

統計数理研究所では産学連携をテーマとするシンポジウムをオンライン開催いたします。

「データサイエンスの現在と未来を解剖する!~企業向け産学連携シンポジウム~」
  https://www.ism.ac.jp/openhouse/2020/pre_event.html

【日時】2020年10月26日(月)14:00~17:00
【場所】オンライン開催(You Tube Live配信)
【参加申込】事前登録制(先着順) https://ismoh2020ias.peatix.com/
       参加費無料
【概要】
ビッグデータやAIの進展等により、データサイエンスには今何が起こっていて今後
どのような課題が待っているか、どのように備えるべきか、現在から未来に向けて、
未来から現在に向けて循環して考えます。講師は大学、企業、研究所のデータサイエンス
の専門家が務めます。本シンポジウムの対象は、企業の研究者、専門職、管理職ですが、
大学や一般の方の参加も歓迎します。本企画により参加者がデータサイエンスを知り、
活用するきっかけとなることを願っています。
【プログラム】
14:00-14:05 開会挨拶 椿 広計(統計数理研究所長)
14:05-14:30 基調講演「汽水型人材育成?製造業におけるAI/DS人材育成の課題と加速」
      樋口知之(中央大学AI・データサイエンスセンター所長
                理工学部経営システム工学科教授)
14:30-14:55 講演1「企業からデータサイエンスへの期待と要望」
      水野 洋(パナソニック株式会社 テクノロジー本部
               マテリアル応用技術センターデジタル融合総括)
14:55-15:20 講演2「「統計科学の産学連携に果たすべき役割と統計数理研究所」
      椿 広計
15:20-15:30 休憩
15:30-16:55 パネル討論「データサイエンスの現在と未来を解剖する!」
モデレーター:樋口知之、パネリスト:水野 洋、椿 広計
16:55-17:00 閉会挨拶

【主催】
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所
【後援】
日本経済新聞社、パナソニック株式会社、中央大学AI・データサイエンスセンター、
データサイエンティスト協会、横断型基幹科学技術研究団体連合、
日本統計学会、応用統計学会、日本計算機統計学会、
日本オペレーションズ・リサーチ学会、日本応用数理学会、人口知能学会、
電子情報通信学会、放送大学、日本シミュレーション学会

なお、翌日の10月27日(火)には統計数理研究所オープンハウス2020
「データサイエンスが創る日本の未来」をオンラインにて開催する予定です。
https://www.ism.ac.jp/openhouse/2020/

【お問合せ先】
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
統計数理研究所 運営企画本部 企画室 URAステーション 北村 浩三
TEL:050-5533-8500(代表) E-mail:ask-ura@ism.ac.jp

【発表29件・プログラム確定!】2020年度第1支部大会「むだ」のデザイン(10/4(日)開催)

第11回 日本デザイン学会 第1支部大会・発表プログラムが確定しました!

・口頭発表:9件
・ライトニングトーク:20件

当日は、市民活動家、学生、社会人、研究者など多様な顔ぶれが集まりデザインの小話(デザインむだ話し)に花を咲かせます。いまを想像的に生きる29人の活動家によるデザインの知恵を聞いてみませんか?

参加のお申し込みは10月2日(金)23:59までとなります。
発表プログラムの確認、参加のお申し込みは下記、大会サイトから。

◎2020年度 第1支部大会WEBサイト→https://jssd-branch1-2020.studio.site/

◎開催日時:2020年10月4日(日)9:20〜18:00
◎開催場所:ZOOM(オンライン)※接続先リンクは10/3(土)に配布予定
◎参加申込:10月2日(金)23:59まで

[日本デザイン学会 第1支部会について]

 これまで第1支部では、地域に開かれた学会活動をコンセプトに、仙台・札幌・函館・秋田・山形・八戸にある各校に出向き、地元市民と学生、社会人、教員らがフラットにデザイン学の知見を交流する場を作ってきました。
 このように、現場における交流を何よりも大切にしてきた第1支部大会ですが、本年度はCovid-19感染拡大防止に配慮し、オンラインで開催します。
 リアルな開催地域に根ざした学会活動はできませんが、オンラインという共有の「地=知」に根ざすさまざまな現場で、実践されているデザインの小話(デザインむだ話)を持ち寄ることから、ラディカルに変容する社会におけるデザインの居場所を思索します。

オンライン 第3回 UD検定・初級 開催! 講習と検定試験のご案内

IAUDでは、ユニヴァーサルデザインの更なる普及と実現を目指す取組みのひとつである、
ユニヴァーサルデザイン検定(UD検定)を今年よりオンラインにて実施し、
このたびご要望をいただき、当初の予定より早めて第3回の募集を開始いたしました。

期間内であれば、時間・場所を問わず、
講習から検定試験までを受けていただくことができます。

ご関係の方々にご案内いただけますと幸いです。

お申込み締切: 2020年10月15日(木)

詳細・お申込みは下記URLよりお願いいたします。
https://www.iaud.net/ud_certification/13869/


一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会
事務局
mail: info@iaud.net   
http://www.iaud.net/
Tel:045-901-8420 Fax:045-901-8417

4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム     == 遠隔・対面ハイブリッド講義に向けての取り組み ==

第16回 4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム
    == 遠隔・対面ハイブリッド講義に向けての取り組み ==

開催日時 令和2年9月11日(金)10:30~ 

主催 国立情報学研究所 大学の情報環境のあり方検討会

趣旨
 3月26日から継続的に日本の高等教育を止めないことを目的とし、本シンポジウムを
開催して参りました。遠隔講義の多様な取組みに無我夢中で取り組むことにより、
結果として世界的なレベルで見て、我が国は遅れることなくしっかりと教育を実施することが
出来てきたのではないかと感じております。これはひとえに、現場でIT支援を行った方々や、
それを支えた事務の方々、そして、なによりも、不慣れであったオンラインシステム等を
使って新しい講義のスタイルを模索された先生方、更には、講義についていってくれた
学生諸君など、多くの方々の努力によるものかと存じます。
 各大学では春学期を終え、種々アンケートがとることにより、いくつもの発見を致しました。
即ち、とりわけ新入生は友達作りが困難であることが大きな精神的課題になっていることが浮き
彫りとなり、対面講義の部分的導入の一つの目的となっております。又、実験・演習など遠隔
での取り組みが多々なされたものの、対面必須な科目が明らかになったとも言えます。
 このような知見を踏まえ、今回は大きな大学が「ハイブリッド」どのように計画して
ゆくかについて、シンポジウムを開催したいと考えております。

 下記URLよりお申込みをお願い致します。又質問はチャットでお受けし口頭で回答する予定です。
https://www.nii.ac.jp/event/other/decs/#16

◆◇現在までのシンポジウムの講演資料や映像はウェブサイトにて公開しております◇◆
   https://www.nii.ac.jp/event/other/decs/

<プログラム>
10:30-10:32(2分)
 「はじめに」 
   喜連川 優 国立情報学研究所長 

10:32-10:35(3分)
 「文部科学省ご挨拶」
   TBA

10:35-10:49(14分)
「東京大学の遠隔・対面ハイブリッドの取り組み(仮)」
   福田 裕穂 東京大学理事・副学長

10:49-11:03(14分)
「名古屋大学の遠隔・対面ハイブリッドの取り組み (仮)」
   藤巻  朗 名古屋大学副総長(教育・留学生担当)
   
11:03-11:17(14分)
「東北大学の遠隔・対面ハイブリッドの取り組み(仮)」
   青木 孝文 東北大学理事・副学長

11:17-11:31(14分)
「大阪大学の新型コロナウイルスに対応した教育の取り組みと今後の方針」
   進藤 修一 大阪大学副学長・全学教育推進機構長

11:31-11:45(14分)
 「With Corona期の大学教育―九州大学の事例―」
   安浦 寛人 九州大学理事・副学長

11:45-11:59(14分)
「インターネットを活用した授業を運用するための支援体制
  ?後期授業におけるハイフレックス形態の運用を視野に?」   
   尾崎 拓郎 大阪教育大学情報基盤センター 講師

11:59-12:13(14分)
「ハイフレックス型授業実施のための技術的検討と支援に向けて」  
   中村 素典 京都大学情報環境機構 教授

12:13-12:27(14分)
「早稲田大学の遠隔・対面ハイブリッドの取り組み (仮)」
   深澤 良彰 早稲田大学 図書館長/理工学術院教授

12:27-12:41(14分)
「大学の取り組み(仮)」
   TBA

12:41-12:45(4分)
 「おわりに」
   喜連川 優 国立情報学研究所長

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<本件に関する問い合わせ先>
国立情報学研究所
『4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム』運営担当
dc-sympo@nii.ac.jp
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【10/4(日)開催】2020年度 第1支部大会「むだ」のデザイン

[第11回 日本デザイン学会 第1支部大会 開催概要]

開催日時:2020年10月4日(日)9:30〜16:00
開催場所:ZOOM(オンライン)※接続先リンクは10/3(土)に配布予定

[日本デザイン学会 第1支部会について]

 これまで第1支部では、地域に開かれた学会活動をコンセプトに、仙台・札幌・函館・秋田・山形・八戸にある各校に出向き、地元市民と学生、社会人、教員らがフラットにデザイン学の知見を交流する場を作ってきました。
 このように、現場における交流を何よりも大切にしてきた第1支部大会ですが、本年度はCovid-19感染拡大防止に配慮し、オンラインで開催します。
 リアルな開催地域に根ざした学会活動はできませんが、オンラインという共有の「地=知」に根ざすさまざまな現場で、実践されているデザインの小話(デザインむだ話)を持ち寄ることから、ラディカルに変容する社会におけるデザインの居場所を思索します。

【9/19(土)開催】情報デザイン研究部会・研究会「オルタナティヴデザイン」参加者募集のおしらせ

情報デザイン研究部会・研究会「オルタナティヴデザイン〜実践者たちのデザインの知のはたらき〜」の参加者を募集します

新型コロナウイルス感染の影響により第67回春季研究発表大会は中止となりましたが、本部会・info-Dでは、学会代替として情報デザイン実践者のための研究交流の場・オンラインセッションを独自に企画し、2020年9月19日(土)に開催いたします。参加申込者には発表資料を事前に配信し、当日は発表者を含めた参加者の皆さまとの議論を中心にできればと考えております。お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。

◎開催日時:2020年 9月19日(土)10:00〜17:00 オンライン

◎主催:情報デザイン研究部会

◎参加費:600円

◎参加申込https://peatix.com/event/1593966/view

◎プログラム

セッション1(10:00〜11:30)

AI技術を用いた新たな仕事の組織化を支えるリソースのデザイン
小早川 真衣子, 須永 剛司,, 伊集院 幸輝, 西村 拓一(千葉工業大学, 東京藝術大学, 公立はこだて未来大学, 産業技術総合研究所****)

他人以上共同体未満の状態をかたちづくるデザイン活動の考察
三河 侑矢, 佐藤 あみか, 佐野 弥詩, 樋口 涼佳子, 中者 睦望, 横溝 賢(札幌市立大学デザイン学部, 札幌市立大学)

知識を手で触れる物体(積み木)にするデザインの試み
岡村 綾華, 梶谷 文雄, 須永 剛司,, 小早川 真衣子, 伊集院 幸輝, 西村 拓一(東京藝術大学, 公立はこだて未来大学, 千葉工業大学, 産業技術総合研究所****)

ゲーミング・シュミレーションで語る「公立校的な学び」
日下 真緒*, 加藤 文俊(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 *, 慶應義塾大学 環境情報学部)

「先見の明」のある人財を活かすプロセスとメカニズム
酒井 章(武蔵野美術大学 大学院 造形工研究科)

デザイン初学者のためのプロトタイピング教育導入のポイント
両角 清隆, 長崎 智宏(東北工業大学)

セッション2(13:00〜14:30)

共感をデザインする
中島 郁子, 井上 智博(wirefactory, 京都工芸繊維大学)

製材会社をフィールドとした活動支援アプリケーションのデザイン
三野宮 定里,, 原田 泰(公立はこだて未来大学大学院, 株式会社ソフトディバイス **, 公立はこだて未来大学)

全天球映像を用いた「ビジュアル・フィールドノート」の作成
廣瀬 花衣, 加藤 文俊(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 修士課程, 慶應義塾大学 環境情報学部 教授)

子育て中の父親を対象とした対話ワークショップに関する研究
草苅 和士, 堀江 政広, 髙橋 葵士, 中川 陽樹(東北工業大学 デザイン工学専攻, 東北工業大学, 東北工業大学 産業デザイン学科***)

人の暮らしを中心に体験を考えるリビングラボの実践知
木村 篤信, 原口 悠, 山内 泰, 松浦 克太, 野口 真美, 林 瑞恵, 梅本 政隆(NTT サービスエボリューション研究所, 大牟田未来共創センター, 西日本電信電話株式会社, 大牟田市役所**)

林業女子、絵本をつくる!活動の振り返り
横溝 賢, 堀内 幸呼, 渡邊 喜紀, 皆上 伸, 森 佳正***, 森 花子 *, 中島 郁子 *, 沓澤 希実佳 **
(札幌市立大学, 八戸工業大学, 三八森林組合, 自伐林業家, 八戸ブックセンター, wirefactory)

オーガナイズドセッション(15:30〜17:15)
「語らうデザイン:実践者の見えを交差させることから顕れるデザインの知」

登壇者:
 上平 崇仁(専修大学)
 中島 郁子(wirefactory)
 二宮 咲子(関東学院大学)
 元木 環(京都大学)

モデレータ:
 横溝 賢(札幌市立大学)

◎発表形式
 発表スライド動画(15min )を申込者へ事前に公開・配信
 当日は、発表者による概要説明と質疑応答を行います。
 接続先アドレスは、申込者にメールにて事前連絡いたします

◎問い合わせ先:conf.info.d@gmail.com

第8回Xデザインフォーラム「メディアサイエンスXデザイン、文化人類学Xデザイン、経営学Xデザイン」(オンライン)参加募集

これからのデザインを考える上でアカデミックな視点とデザインの実践をもう⼀度考えてみたいと思います。デザインではヒューマン、ビジネス、テクノロジーが代表的な視点ですが、今回のフォーラムでは、ヒューマンという視点で⽂化⼈類学、ビジネスという視点で経営学、テクノロジーという視点でメディアサイエンス。アカデミックとデザインの実践をいききする講演者に話題提供してもらい会場の参加者とも議論していきたいと考えています。これからのデザインを広く考える上でとても大事なフォーラムになると思います。今回はXデザインフォーラムとXデザイン学校公開講座という形で開催します。多くのみなさんの参加を期待しています。

■⽇時:2020 年09 ⽉06 ⽇(⽇)13:00-17:40
■主催:X デザインフォーラム、X デザイン研究所
■協⼒:⽇本デザイン学会PD 研究部会
■参加費:⼀般2000 円、学⽣1000 円、X デザイン学校2020 年度受講⽣(無料)
■詳細・申込:http://ptix.at/PsljRM

■プログラム概要
□はじめに13:00-13:05 ⼭崎和彦(X デザイン学校、武蔵野美術⼤学)

□第1 部 メディアサイエンスXデザイン 13:05-14:30
 ●「融けるデザイン2020」渡邊恵太(明治⼤学准教授)

□第2 部 ⽂化⼈類学Xデザイン 「中⼼無きデザインをどのように実践するか」14:40-16:10
 ●「多元的世界におけるデ=デザイン(仮)」上平崇仁(専修⼤学教授)
 ●「⼈類学者からデザインはどう捉えられるか(仮)」中村寛(多摩美術⼤学准教授)
 ●ディスカッション(上平、中村、⼭﨑)

□第3 部 経営学Xデザイン 16:20-17:40
 ●「サービスデザインを経営学という視点から考える」⼭縣正幸(近畿⼤学教授)
 ●「⽊村⽯鹸の事例」⽊村祥⼀郎(⽊村⽯鹸⼯業株式会社代表)
 ●ディスカッション(⼭縣、⽊村、⼭﨑)

■プログラム詳細
□第1 部 メディアサイエンスXデザイン 13:05-14:30
●「融けるデザイン2020」渡邊恵太(明治⼤学准教授)
この20 年のデジタル化やインターネットによって,それまで付加価値程度だったインタフェースやインタラクションデザインはビジネスに⽋かせないものとなり,かつイノベーションの発想の中核ともなりつつある.著書,融けるデザインを紹介しつつ,新たにプラットフォーマー発想とデザイン思考ジレンマ,exUI の事例について紹介しつつ,今後の世界体験のヴィジョンについて考察していく。

□第2 部 ⽂化⼈類学Xデザイン 14:40-16:10
デザインは、誰かが「する」だけでなく、それによってデザイン「されていく」現実も同時にある。また、⼈と⼈だけでなく、⼈間(以外/以上)のアクターとの関係も存在する。そんな複眼的な視点に⽴てば、これまでの⻄洋的なデザイン概念は問い直さざるを得なくなる。こういった問題意識によってアカデミックの領域では、「デザイン⼈類学(Design Anthropology)」と呼ばれる、デザインと⼈類学の融合領域が世界的な関⼼事となっている。奇しくも、今⽇の我々はパンデミックや気候変動に苦しめられ、⼈間中⼼の⽣活様式からの再構築を迫られている。⼼地よい体験とそれに伴うリスクのトレードオフは、誰にとっても避けられない厄介な問題となった。これらを乗り越えていくために、デザイン⼈類学のトピックを紹介し、デザインの再解釈とその具体的な実践事例について議論したいと考える。
●「多元的世界におけるデ=デザイン(仮)」上平崇仁(専修⼤学教授)
●「⼈類学者からデザインはどう捉えられるか(仮)」中村寛(多摩美術⼤学准教授)
●ディスカッション(上平、中村、⼭﨑)

□第3 部 経営学Xデザイン 16:20-17:40
●「サービスデザインを経営学という視点から考える」⼭縣正幸(近畿⼤学教授)
経営学とは何か、どのような学問なのかという問いは、じつはきわめて「めんどうな」問いです。というのも、その対象範囲や⽅法が、ひじょうに多岐にわたるからです。ただ、ここでは「他者に価値をもたらすことで、⾃らも成果を獲得する=価値創造」という営みを対象とする学問領域を経営学と位置づけておきます。
このように位置づけると、サービスデザインは経営学と密接にかかわってくることが直感的に理解していただけるのではないでしょうか。今回のフォーラムでは、この直感的理解を実際の価値創造現象を分析し、デザインするためにどう活かせるのかについて、今回のゲストの⽊村⽯鹸の事例も俎上に載せながら、みなさんと⼀緒に考えてみたいと思います。

●「⽊村⽯鹸の事例」⽊村祥⼀郎(⽊村⽯鹸⼯業株式会社代表)
⽊村⽯鹸は⼤正13 年創業の⽯鹸・洗剤メーカーです。これまで業務⽤(⼯場や特定業界向け洗剤)や、家庭⽤の洗剤のOEM を請負ってきました。しかし、OEM 事業ではエンドユーザーに製品の価値を伝えることが出来ず、本来もっと価値を⽣み出せる商品でも、他社商品や同カテゴリーの平均的な価格に影響されたりで、安価に提供されていました。
そこで、このままでは会社の存続も危ぶまれるという危機感と、⾃分たちの開発した製品の価値をもっときちんと伝えたい、会社がやっていける利益をしっかり確保できるようなビジネス環境を作りたいという想いから、2015 年、⾃分たちで最終商品を作り、⾃分たちで販路を作り、⾃分たちで価値を伝えていく「⾃社ブランド事業」に踏み出しました。
⾃社ブランド事業⽴ち上げから5 年。何をどう考えて商品を組み⽴てたのか、ブランド開発時に発⽣した問題や、それをどのように乗り越えたか等、単に商品のマーケティング⾯の話だけではなく、社内の意識変化や⾃社ブランド展開から⽣まれた新たな可能性も含めて、⽊村⽯鹸が取り組んできた⾃社ブランド事業について具体的な事例を紹介したいと考えています。
●ディスカッション(⼭縣、⽊村、⼭﨑)

■講師プロフィール
●渡邊恵太(明治⼤学准教授)
明治⼤学総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 准教授。博⼠(政策・メディア)(慶應義塾⼤学)。シードルインタラクションデザイン株式会社代表取締役社⻑。知覚や⾝体性を活かしたインターフェイスデザインやネットを前提としたインタラクション⼿法の研究開発。近著に『融けるデザイン ハードxソフトxネットの時代の新たな設計論 』(BNN 新社、2015)

●上平崇仁(専修⼤学教授)
専修⼤学ネットワーク情報学部教授。グラフィックデザイナーを経て、2000 年から情報デザインの教育・研究に従事。近年は社会性への視点を強め、デザイナーだけでは⼿に負えない複雑な問題や厄介な問題に対して、⼈々の相互作⽤を活かして⽴ち向かっていくためのCoDesign(協働のデザイン)の仕組みや理論について探求している。2015-16 にはコペンハーゲンIT ⼤学客員研究員として、北欧の参加型デザインの調査研究に従事。秋頃にCoDesign に関する書籍(単著/NTT 出版)を上梓予定。

●中村寛(多摩美術⼤学准教授)
多摩美術⼤学准教授。⼀橋⼤学⼤学院社会学研究科・地球社会研究専攻博⼠後期課程修了。博⼠(社会学)。専⾨は⽂化⼈類学で、「周縁」における暴⼒や社会的痛苦、差別と同化のメカニズム、コミュニケーションなどのテーマに取り組む。特にアフリカ系アメリカ⼈や、ムスリム、先住⺠、《カルチャー・クリエティヴ(⽂化のつくり⼿)》たちの語り、芸術・⽂化表現、⽂化構築の試みに注⽬している。また、さまざまな職業のつくり⼿たちとの⽂化運動である「⼈間学⼯房」を主宰している。著書に『残響のハーレム――ストリートに⽣きるムスリムたちの声』(単著、共和国、2015 年)」https://www.ningengakukobo.com/

●⼭縣 正幸(近畿⼤学教授)
1976 年⽣まれ。関⻄学院⼤学⼤学院商学研究科博⼠課程後期課程単位取得退学。博⼠(商学)。専⾨は経営学史、とりわけドイツ語圏における経営学理論の展開と現代的意義の探究。最近は、サービスデザインや意味のイノベーションについて、経営学的な位置づけを試みている。本⽇の⽊村⽯鹸⼯業株式会社をはじめとして、2017 年から価値創造デザインプロジェクトの名称で、学⽣とともにサービスデザインや意味のイノベーションの考え⽅を活かしたプロジェクト型学修、協同的実践を展開中。もともとの関⼼領域は、⽇本の古典⽂芸(特に和歌と能)の美学的な考察。

●⽊村祥⼀郎(⽊村⽯鹸⼯業株式会社代表)
1972 年⽣まれ。1995 年同志社⼤学在学中に、仲間数名と有限会社ジャパンサーチエンジン(現(株)イー・エージェンシー)を⽴ち上げる。以来、18 年間、事業戦略⽴案、商品・サービス設計&開発、マーケティングなどを担当する。関連会社のドラゴンフィールド株式会社の代表取締役、コンフォートマーケティング株式会社の代表取締役などを務める。2013 年6 ⽉(株)イー・エージェンシーの副社⻑取締役を退任。家業である⽊村⽯鹸⼯業株式会社(創業1924 年)へ。2016 年9⽉、4 代⽬社⻑に就任。⽯鹸を現代的にデザインしたハウスケアブランドを展開。OEM 中⼼の事業モデルから、⾃社ブランド事業への転換を模索中。2020 年には三重県伊賀市での新⼯場「IGASTUDIO PROJECT」の稼働も開始。

2020年度 日本デザイン学会 第5支部発表会 10月17日(土)開催

日本デザイン学会第5支部では、下記のとおり第5支部発表会を開催いたします。

■ 日 程:2020年10月17日(土)
■ 会 場:Web上での開催
■ 幹事校:九州産業大学
■ 発表・参加募集案内
https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th/index.php/2020%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%AC%AC5%E6%94%AF%E9%83%A8%E7%99%BA%E8%A1%A8%E4%BC%9A

多くの皆様の、ご発表、ご参加を、心よりお待ちしております。

【9/19(土)開催】情報デザイン研究部会主催セッション「オルタナティヴデザイン」発表者募集のお知らせ

「オルタナティヴデザイン〜実践者たちのデザインの知のはたらき〜」の発表者を募集します

新型コロナウイルス感染の影響により第67回春季研究発表大会は中止となりましたが、本部会・info-Dでは、学会代替として情報デザイン実践者のための研究交流の場・オンラインセッションを独自に企画し、2020年9月19日(土)に開催いたします。情報デザインに関連した研究者・社会人・学生の皆さまは、研究発表の場としてご活用ください。

◎info-Dオンラインセッション「オルタナティヴデザイン〜実践者たちのデザインの知のはたらき」

◎開催概要(暫定版):リンクのGoogleドキュメントをご確認ください→こちら

◎開催日時:2020年 9月19日(土)10:00〜17:00(予定:発表件数により時間を変更するかもしれません)

◎発表申込の条件(下記3項目のいずれかを満たしていること):

1.大会プログラムD-00から始まる「情報デザイン部会セッション:実践者のデザインの知のはたらき」投稿者

2.大会プログラムM-00から始まる「情報デザイン分野(口頭/ポスターどちらも含む)」投稿者

3.情報デザイン研究部会関係者

◎発表申込み期限:8/3締切から延長しました。8月9日(日曜日)23:00まで

◆発表申込みはGoogleフォームから → https://forms.gle/GLBWP6RhbFHAyyBaA

◎聴講のみの参加について:8月中頃に本サイトにて参加方法のお知らせをします

◆ 発表のお申込フォーム → https://forms.gle/GLBWP6RhbFHAyyBaA

◎問い合わせ先:情報デザイン部会主査 横溝 賢(k.yokomizo(@)scu.ac.jp)メールは@のカッコをとってお送りください。

政策デザインラボ x Speculative Futures TOKYO:パーソンズ美術大学での学び(オンライン)参加募集

■ 概要:
武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所のビジョンの一つに「日本をデザインする」があります。日本のデザインという視点で、2020年4月よりこの研究所に「政策デザインラボ」を開設しました。
今回は、政策デザインラボのメンバーでもある、経済産業省の橋本直樹さんが修了したパーソンズ美術大学での学びに焦点を当てます。同大学を卒業したデザイナーの岩渕正樹さん、経済産業省の羽端大さんと共に、パーソンズ美術大学での研究の紹介や、世界における日本のデザインの立ち位置、また、今後の日本での実践について議論を深めます。
また、本イベントは橋本さん、岩渕さんが2019年12月に設立した「Speculative Futures TOKYO」のキックオフイベントでもあります。国・人種・専門性を超えて学際的に「未来をデザインする」ことを議論・研究するグローバルの非営利組織「Design Futures Initiative(本部:サンフランシスコ)」の東京チャプターとして、世界とも接続しており、今後も海外で活躍する日本人からの情報共有、全世界の他のチャプターと連携したイベント、世界への情報発信も積極的に行っていきます。
オンラインイベントですので、多くのみなさまの参加をお待ちしています。

■ 日時:7月31日(金)18:30-20:40
■ 主催:武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所、武蔵野美術大学
■ 共催:Speculative Futures TOKYO
■ 協力:SDN Japan、日本デザイン学会PD部会、Xデザインフォーラム
■ 参加費用:1000円、学生は無料(事前申込が必ず必要です)
■詳細・申込:http://ptix.at/cdg2tv

■ プログラム:
18:30-18:35「政策デザインラボについて」
・山崎和彦(武蔵野美術大学)
18:35-18:45「Speculative Futures TOKYO/パーソンズ美術大学について」
・岩渕正樹(パーソンズ美術大学)
18:45-19:10 「Transdisciplinary Design学部の風景 ~2019」
・橋本直樹(経済産業省)
19:10-19:35 「Transdisciplinary Design学部の風景 ~2020 and COVID-19」
・羽端大(経済産業省)
19:45-20:10 「Design and Technology学部の風景」
・岩渕正樹(パーソンズ美術大学)
20:10-20:40 ディスカッション「海外から見た日本のデザインの立ち位置、今後の日本での実践について」
・橋本直樹(経産省)・羽端大(経産省)・岩渕正樹(パーソンズ美術大学)・山崎和彦(武蔵野美術大学)

■登壇者プロフィール:
橋本 直樹(ハシモト ナオキ)
東大法学部卒業後、2010年に経済産業省に入省。国家公務員として初めて、米国美術大学院に留学。パーソンズ美術大学にてMFA(芸術学修士号)を修了。これまで資源・燃料政策、原子力規制委員会設立・新規制基準制定、クールジャパン政策、中小企業政策等の行政分野に従事。現在は、特許庁デザイン経営プロジェクトに着任するとともに、一般社団法人STUDIO POLICY DESIGNを立ち上げ、行政組織の内外から、デザイン思考やスペキュラティブデザイン等による独創的なアプローチでの政策立案を研究・実施している。本年4月より、武蔵野美術大学政策デザインラボ協力研究員に着任。
Twitter: @gichou

羽端 大(ハバタ ダイ)
京都大学法学部卒業後、2011年に経済産業省に入省。これまで、産業技術政策、電機産業振興、政府成長戦略の推進、イノベーション政策、スタートアップ支援等の行政分野に従事。2018年には米パーソンズ美術大学に留学、政策分野へのデザインの活用に関する研究を行い、2020年修了(MFA/Transdisciplinary Design)。経済産業省での業務の傍ら、一般社団法人STUDIO POLICY DESIGNを共同設立し、政策の現場におけるデザインの活用に関するリサーチと実践を行う。
Twitter: @daihabata

岩渕 正樹(イワブチ マサキ)
NY在住のデザイン研究者。東京大学工学部、同大学院学際情報学府修了後、IBMDesignでの社会人経験を経て、2018年より渡米し、2020年5月にパーソンズ美術大学修了(MFA/Design&Technology)。現在はNYを拠点に、Transition Design等の社会規模の文化・ビジョンのデザインに向けた学際的な研究・論文発表(Pivot Conf., 2020)の他、パーソンズ美術大学非常勤講師、Teknikio(ブルックリン)サービスデザイナー、Artrigger(東京)CXO等、研究者・実践者・教育者として日米で最新デザイン理論と実践の橋渡しに従事。近年の受賞にCore77デザインアワード(Speculative Design部門・2020)、KYOTO Design Labデザインリサーチャー・イン・レジデンス(2019)など。
Twitter: @powergradation