「ナラティブとアクションリサーチ研究会」コミュニティで研究、実践、書籍化をめざす(オンライン)参加者募集

これからの社会やビジネスを考慮した、デザインを実践する上で、「ナラティブ・アプローチ」や「アクションリサーチ」の研究や実践に可能性があります。「ナラティブ・アプローチ」とは人々の語りや物語に着目し、その語りを通してなんらかの現象に迫る実践的アプローチです。例えば、医療、福祉、ケア、教育、コンサルティング、ビジネス、デザインなどさまざまな分野で取り入れられています。また、「アクションリサーチ」は実践者や研究者が、当事者と実践していく探索的な調査活動をする実践的で参加型のアプローチです。そのためにもブリコラージュ的な社会実験が期待されます。

ソーシャルイノベーションとサスティナビリティに関するリーダーであるエツィオ・マンズィーニ(ミラノ工科大名誉教授)は、「デザイナーが変化を起こすためには、小さな問題から始めること。そして、そのためにナラティヴは、すでに存在しているので、読み取り発見する必要がある」と語っています。

今回、X デザイン学校では、ナラティブ・アプローチとアクションリサーチについて実践的に学びを深めるオンライン研究会を企画しました。研究会では、この分野に知見や経験のある、上平崇仁さん(専修大学/デザイン研究者)、石井挙之さん(仕立屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)、牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)、山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)と編集担当の岩崎友彦さん(すさみキャンパス)の5 人が交代で話題提供をして参加者と議論を深めます。ナラティブ・アプローチ、アクションリサーチだけでなく、ソーシャルイノベーション、ケア、コミュニティー、カルチャー、デザイン人類学、映像人類学、都市と地域、これからのデザインアプローチなど、この分野に興味がある方はぜひご参加ください。すでに定員に達していますが若干名追加募集になりますので、お早めにお申し込みされることをおすすめします。詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/4193202/

==============================
(募集要項)

1.研究会名:ナラティブとアクションリサーチ研究会

2.概要:研究会では、この分野に知見や経験のある、上平崇仁さん(専修大学/デザイン研究者)、石井挙之さん(仕立屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)、牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)、山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)と編集担当の岩崎友彦さん(すさみキャンパス/ 編集コンテンツ)の5 人が交代で話題提供をして参加者と議論を深めます。5回の研究会だけでなく、本研究会のオプションとして、別途申込になりますが2月22日(土)-24日(祝月)に和歌山県すさみ町での校外研修も予定されています。また、研究会の成果として、参加者と共創して書籍「ナラティブすさみ(仮)」を出版することも目的としています。

3.研究会対象者
・ナラティブアプローチやアクションリサーチに興味がある人
・これからの人と人や人と自然との関係、コミュニティ、ケアに興味がある人
・次世代のデザインアプローチ、デザイン人類学、映像人類学に興味がある人
・ソーシャルイノベーションや地域に関するアプローチや実践に興味がある人
・組織・地域・コミュニティのカルチャーやデザイン文化に興味がある人
・⼈間らしいクリエイティビティを学びたい人、意欲ある仲間と共創を楽しみたい人

4.研究会のスケジュール(詳細の内容は後半をご覧ください)

◾第1回研究会 12月19日(木)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「オープニング、ナラティブとアクションリサーチと実践」 ・メイン講師:石井挙之
◾第2回研究会 1月13日(祝月)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとケア」 ・メイン講師:上平崇仁
◾第3回研究会 2月6日(木)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブと映像人類学」 ・メイン講師:牛丸維人

◾すさみ校外研修 2月22日(土)-24日(祝月)和歌山県すさみ町
・テーマ:「すさみ町でナラティブとアクションリサーチの実践と探究」
・参加は任意で別途申込が必要です。(年末に詳細募集)
・講師・スタッフ:石井挙之、牛丸維人、上平崇仁、山﨑和彦、岩崎友彦、善利光雅
◾第4回研究会 3月17日(月) 19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチの分析と表現」 ・メイン講師・山﨑和彦
◾第5回研究会 4月7日(月) 19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチと編集、書籍化に向けて」・メイン講師・岩崎友彦、山﨑和彦

5.募集人員:すでに定員に達していますが、若干名追加募集になります。
6.募集期間: 2024 年 11 月 7日(木)~12月 7 日(木)定員なりしだい募集終了
7.参加費:30,000 円(全 5 回の研究会参加、講師とのオンラインコミュニティにて資料の共有と議論に参加。参加できなかった場合は録画を聴講) すさみ町研修は特別参加費(一般参加の半額程度)にて参加可能。また、書籍が完成した時には、研究協力者としてお名前を記載の上、本を一冊贈呈。
8.主催: 株式会社X デザイン研究所
9.協力: すさみの美術大学、日本デザイン学会PD部会、すさみ町(予定)
10.参加方法:(先着順)下記のWebサイトよりお申し込み
https://peatix.com/event/4193202/view

==============================
(詳細プログラム)

◾第1回研究会 12月19日(木)19:00-21:00(オンライン)

・テーマ「オープニング、ナラティブとアクションリサーチと実践」 メイン講師:石井挙之さん(仕立屋と職人/ ナラティブデザイン実践者)

・内容:オープニングで研究会の目的と概要を山﨑和彦さんが紹介します。そして、石井挙之さんはイギリスのロンドン芸術⼤学セントマーチンズ校ナラティブ・エンバイロメントで「ナラティブ」にまつわる研究で修士号取得後、帰国。地域各所でのデザインプロジェクト参画を経て、滋賀県長浜市へ起業型地域おこし協力隊として移住。全国津々浦々でアクションリサーチを行い、課題の発見から分析、長く使い続けられるデザインや仕組みをつくりながら、仕立屋と職人の代表としてナラティブ・アプローチとアクションリサーチを実践している事例を共有します。そして、参加者と一緒にどのように実践していくのかディスカッションします。

◾第2回研究会 1月13日(祝月)19:00-21:00 (オンライン)

・テーマ「ナラティブとケア」 メイン講師:上平崇仁さん(専修大学/ デザイン研究者)

・内容:上平崇仁さんは、コペンハーゲンIT 大学インタラクションデザイン・リサーチグループ客員研究員等を経て、デザイン研究者として社会性や当事者性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑/厄介な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学の視点を取り入れた自律的なデザイン理論について研究しています。生きることと、ケアすることは、切り離せない。ケアは人と人とのケアだけでなく、動植物との関係によるケア、そして人間以上の存在(モア・ザン・ヒューマン)と深い関係になったりすることもある。
ここでは、ケアという視点でナラティブアプローチとして人間だけでなく人間以上の存在も考慮したアプローチと事例を紹介します。そして、参加者と一緒にケアを考慮したアプローチについてディスカションをします。

◾第3回研究会 2月6日(木)19:00-21:00(オンライン)

・テーマ:「ナラティブと映像人類学」 メイン講師:牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)

・内容:牛丸維人さんは、デンマークのオーフス大学で映像文化人類学を学び、カルチャーデザインファームのKESIKI で活動しています。フィリピンをフィールドに生活する視覚障害当事者たちとともに、彼らが形成する自律的なコミュニティと社会運動に焦点をあて、コミュニティ内部でのケア実践に関するエスノグラフィを行っています。民族誌映画作品の制作を通じ「ケアを提供する者」「ケアを受ける者」という二項対立的な役割認識を超えた、状況に応じた突発的で生成的なケア関係の理解の事例を共有します。そして、映像文化人類学という視点で写真や映像も活用したアプローチに参加者と一緒にディスカッションをします。

◾すさみ校外研修 (参加は任意で別途申込が必要です)

・2月22日(土)-24日(祝月)和歌山県すさみ町

・講師・スタッフ:石井挙之、牛丸維人、上平崇仁、山﨑和彦、岩崎友彦、善利光雅

・内容:和歌山県すさみ町をフィールドにして、ナラティブ・アプローチとアクションリサーチを実践して考えてみる。参加者と講師、すさみの人がリアルに現地で過ごすことで、オンラインでは得られない体験と学びが生まれます。そして、ここでのリサーチの結果を書籍化することに繋げる可能性が生まれます。12 月末までに詳細申込情報を連絡します。前回の「X デザイン学校校外研修(和歌⼭県すさみ町)「ナラティブ・アプローチ、アクションリサーチと近接のデザイン」に関してはこちらを参照してください。https://peatix.com/event/3795110/

◾第4回研究会 3月17日(月) 19:00-21:00(オンライン)

・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチの分析と表現」 メイン講師:山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)

・内容:山﨑和彦さんは日本IBM で海外のリサーチャーとビジネスやデザイン領域での共創。特にMITの人類学者であるグラント マクラッケン教授とのプロジェクトでエスノグラフィーとカルチャーについて興味を持ちました。Xデザイン学校での教育だけでなく、武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所で企業や行政と、ビジョン、カルチャー、コミュニティー、サーキュラーなどの共同研究を実施。近年では和歌山県すさみ町をフィールドに、近接のデザイン、ナラティブとアクションリサーチなど、実践を通して探究しています。ここでは、ナラティブとアクションリサーチをどのように分析して表現としてアウトプットしていくのか事例を紹介して参加者とディスカッションします。

◾第5回研究会 4月7日(月) 19:00-21:00(オンライン)

「ナラティブとアクションリサーチと編集、書籍化に向けて」 メイン講師:岩崎友彦(すさみキャンパス)、山﨑和彦

内容:岩崎友彦さんは筑波大学卒業後、バックパッカーから広告代理店のコピーライターを経て、出版社で編集者として経験をつみ、武蔵野美術大学大学院クリエイティブリダーシップコースを修了し和歌山県すさみ町で(社)すさみキャンパスの代表理事として、多様な実践活動中です。また、X デザイン出版の編集・出版を担当しています。ここでは、岩崎さんよりナラティブやインタビューなどの編集や出版の事例を紹介してもらい、山﨑さんも加わりナラティブとアクションリサーチの分析結果をどのように編集して、書籍化していくのか参加者とディスカッションします。

=======================================
(講師プロフィール)

◾講師プロフィール:⽯井挙之(仕⽴屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)

株式会社仕⽴屋と職⼈代表、武蔵野美術⼤学客員准教授。1986 年千葉県育ち。武蔵野美術⼤学を卒業後、都内のデザイン会社へ就職。グラフィックデザイナーとして、⼤⼿企業の広告やパッケージデザインなどに携わる。同社退職後、ロンドン芸術⼤学セントマーチンズ校ナラティブ・エンバイロメントで修⼠号を取得。帰国後は⻑野県、福島県、滋賀県その他地域でデザイナーとしてプロジェクトに多数参加。株式会社仕⽴屋と職⼈を創業し、代表取締役に就任。専⾨:グラフィックデザイン 、ナラティブデザイン 、アクションリサーチ。

◾講師プロフィール:牛丸維人(KESIKI / 映像人類学者)

飛騨高山生まれ。多様なデザインプロジェクトのリードであり、人類学的フィールドワークに根差したドキュメンタリー写真・映像の制作者。散歩と古道具探し、フィールドレコーディングに情熱を注ぐ。カルチャーデザインファームKESIKI プロジェクトリード。一橋大学にて学士(社会科学)、Aarhus UniversityMSc in Visual Anthropology 修了。

◾講師プロフィール:上平崇仁(専修大学/デザイン研究者)

専修大学ネットワーク情報学部教授。グラフィックデザイナーを経て、2000 年から情報デザインの教育・研究に従事。近年は社会性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑な問題を人々の相互作用の中で創造的に解決していくためのCoDesign(協働のデザイン)の仕組みづくりについて取り組んでいる。2015-16 にはコペンハーゲンIT 大学客員研究員として、北欧流参加型デザインの調査研究に従事。著書に『コ・デザインーデザインすることをみんなの手に 』(NTT出版)などがある。

◾講師プロフィール:⼭﨑和彦(X デザイン学校/妄想デザイン実践者)

(株)X デザイン研究所共同創業者/CDO、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所研究員、Smile Experience Design Studio代表。京都⼯芸繊維⼤学卒業後、クリナップ(株)を経て、⽇本IBM(株)UX デザインセンター⻑(技術理事)、千葉⼯業⼤学デザイン科学科/知能メディア⼯学科教授、武蔵野美術⼤学教授を経て現職。神⼾芸術⼯科⼤学博⼠(芸術⼯学)号授与、東京大学新領域創成科学研究科博士課程満期退学。グッドデザイン賞選定委員、⽇本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活⽤推進委員会座⻑、HCD-Net 副理事長など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を⽣み出す38 のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。


公開講座:秋の研究ワークショップ 参加募集

◾️趣旨:ワークショップは参加者が主体となる体験型の活動ですが、学びだけでなく研究・実験的な目的のために開催されることもあります。Xデザイン学校では昨年度に続き今年度も、これからの参加型のリアルな体験活動としての3人の研究者による3つの研究ワークショップを開催します。
「ワークショップ-1)個人ビジョン構想ワークショップ」では、内省・問い・対話を通じて個人のビジョンを構想するアプローチを体験します。
「ワークショップ-2)親子で話すってどういうこと?親子で雑談するネタを見つけるワークショップ」では、普段言葉にできない想いをカードゲームを通じて発見します。
「ワークショップ-3)「組織のミッション✕自分のやりたいこと」組織と個人のHAPPYなかたち 実戦ワークショップ」では、組織のミッションと自分のやりたい事を繋げて実戦に活かす体験をします。

最後にX BARというみんなでゆるりと交流する時間も用意しました。自分にふさわしいワークショプをお選びになられて、ぜひご参加ください。どのワークショップも募集人数が少ないのでお早めに。

■日時:11月2日(土) 時間は各ワークショップを参照してください。

■会場:Xデザイン学校市ヶ谷キャンパス
住所:東京都千代田区九段北4-1-35 グラックス市ヶ谷一口坂501号室
アクセス:地下鉄市ヶ谷駅A4出口より徒歩4分、JR市ヶ谷駅より徒歩7分

■参加費:2,000円 (Xデザイン学校 2024 年度受講⽣は無料、お子様は無料)

■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■協力:日本デザイン学会PD部会
■詳細・申込:https://peatix.com/event/4158993/

下記の3つのワークショップより一つを選んでください。
ワークショップにより時間が異なりますので、ご確認のうえ右側のチケットよりお申し込みください。

■ワークショップ-1)個人ビジョン構想ワークショップ
・時間10:00-12:00(開場9:45)一般5名(先着順)

■ワークショップ-2)親子で話すってどういうこと?親子で雑談するネタを見つけるワークショップ
・時間10:00-12:00(開場 9:45)親子 2組(先着順)

■ワークショップ-3)「組織のミッション✕自分のやりたいこと」組織と個人のHAPPYなかたち 実戦ワークショップ
・時間12:15-14:15(開場 12:00)一般10名(先着順)

■X BAR:ゆるりと交流会 時間14:15-16:30(任意)
・ワークショップの参加者や研究者など、みんなで楽しく交流しましょう。
・若干のお飲み物も準備します。

=============================
(ワークショップの詳細)

■ワークショップ-1)ビジョン構想に向けたアプローチワークショップ
・時間:10:00-12:00(開場9:45)・募集:一般5名(先着順)
・講師:佐々木 俊弥(サービスデザイナー・デザインスキル研究者)
・概要:近年の複雑で不確実な社会において、個人や企業は外部環境の変化に対応するだけでなく、より主体的に自身のビジョン(ありたい姿/世界)を構想し、試行錯誤をやり抜くことが求められています。社会環境の変化と共に、未来の社会のための意味形成、ビジョンデザインのようなアプローチも提唱されています。今回のワークショップでは、創造性を育てる方法論「アーティスト・ウェイ」から抽出した内省を促す問いと対話を通じて、個人のビジョンを構想するアプローチを体験します。自身のビジョン構想、創造力などに関心のある方はぜひご参加ください。

・プログラム
10:00〜10:15 ワークショップの目的/流れの共有
10:15〜11:35 「自分に影響を与えた人」についての内省と対話
10:35〜11:35 「過去のビジョン」に関する3つの内省と対話
11:35〜12:00 「自分の興味、好きなこと、理想、夢」についての内省と対話・振り返り

■ワークショップ-2)親子で話すってどういうこと?親子で雑談するネタを見つけるワークショップ

・時間:10:00~12:00(開場 9:45)
・募集:親子 2組(大人と小学1年生以上の子ども、最大4名まで)
・講師:原聡司(ソフトウェアエンジニア・子どもと大人創造性研究者)
・概要:普段、みなさんはお子さんと、どのような会話をしていますか?友だちとの約束のこと、夜ごはんに食べたいおかずのこと、学校で楽しかったこと、今週は習い事に行きたくないこと、先週にも部屋を掃除するようにお願いしたこと、お小遣いを上げてほしいことなど、生活の中で起こる様々なことを話していると思います。しかし、みなさんやお子さんが考えていることは、これらの会話だけしょうか?たとえば、最近手に取った本や閲覧したメディアのコンテンツで印象に残ったフレーズのこと、お子さんが年を重ねるにつれて芽生えてきた想いなども、きっと胸の内にあると思います。これらはなかなか言葉にしづらかったり、普段の会話では触れられない深い部分かもしれません。大人でも言語化が難しいことが多く、子どもにとっても同様だと思います。

今回のワークショップでは、自分自身だけでなくお子さんが大事にしていることにカードゲームを通じて触れることで、自己理解を深めるだけでなく、お子さんの新たな一面も発見する体験をしていただきます。お互いが何気ない時に話し掛られる「ネタ」を必ず1つは持ち帰っていただけると思いますので、興味のある方はぜひご参加ください。

・プログラム
10:00~10:15 ワークショップの説明
10:15~10:45 カードゲーム① 10:50~11:20 カードゲーム②
11:20~12:00 発表の準備・発表の準備と発表・振り返り

■ワークショップ-3)「組織のミッション✕自分のやりたいこと」組織と個人のHAPPYなかたち 実戦ワークショップ
・時間:12:15-14:15(開場 12:00)・募集:一般10名(先着順)
・講師:兼松佳宏(さとのば大学副学長/NPO法人グリーンズ理事)、平間久美子(UI/UXデザイナー・電子工作研究者)
・概要:実際に自分も組織の中で自分のやりたいことを見つける為のワークショップです。「さとのば大学」副学長/NPO法人グリーンズ理事/ 沙門(見習い)兼松佳宏さんを講師に迎え、ソーシャルデザイン曼荼羅、「beの肩書き」をベースにワークショップを行います。
「ソーシャルデザイン曼荼羅」とは?空海の曼荼羅にヒントを得て兼松さんが考案した、「自分のやりたいこと」=マイプロジェクトを発起するためのフレームワーク。地域を旅する「さとのば大学」でのカリキュラムデザインでも活用されています。本ワークショップではまずは「本来の自分」、「リソース」にフォーカスしてワークショップを行います。こここでは、「beの肩書き」を利用して「本来の自分」、「リソース」にフォーカスしたワークショップを行います。

■ プログラム
12:15~13:15 イベント説明・「beの肩書き」とは?
13:15〜13:55 自分らしさの発見(モヤモヤの洗い出し)

13:55〜14:05 ミニ曼荼羅(デモ発表)
14:05〜14:15 チェックアウト 

■講師プロフィール:兼松佳宏(かねまつよしひろ)

「さとのば大学」副学長/NPO法人グリーンズ理事/沙門(見習い)。1979年生まれ。ウェブデザイナーとしてNPO支援に関わりながら、「デザインは世界を変えられる?」 をテーマに世界中のデザイナーへのインタビューを連載。 その後、ソーシャルデザインのためのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わり、10年から15年まで編集長。16年より京都精華大学人文学部特任教員として、ソーシャルデザイン教育のためのプログラム開発を手がけ、現在は地域を旅するオンライン大学「さとのば大学」副学長としてカリキュラムデザインを担当。
著書に『ソーシャルデザイン』『beの肩書き』、連載に「空海とソーシャルデザイン」など。秋田県にかほ市出身、長野県北佐久郡在住。現在、高野山大学大学院修士課程(密教学専攻)在籍中。

特別講座「プロジェッティスタの控えめな創造力」


第二次世界大戦時のイタリアでは、企業家が新しい製品を開発・生産していきました。新しい商品を開 発するには、建築家のように、社会、使う人そして技術を知って設計をできる人が必要でした。イタリア ではデザインのことを「プロジェット」と呼んでいました。 プロジェットとは、生活や環境をよくするために 提案すること。プロジェットをする人は「プロジェッティスタ」と呼ばれました。プロジェッティスタは、社会 や政治、経済、文化など、さまざまな領域に対して批判的な精神を持ち、それを何とかよくしようとした のです。一人ではなく、多様な専門家と協力して、さまざまな要素を考慮しながら、人間の生活環境を よくするための活動をしていたのです

このプロジェッティスタに詳しい、ローマ在住の批評家・多木陽介氏より今年 5 月に『失われた創造力 へ: ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉』が出版されました。本書は プロジェッティスタであるデザイン界の巨匠の言葉に、これからの創造力を導く思想を探る書籍です。ま た、今年 10 月にも多木陽介氏よりプロジェッティスタに関する新しいの本の出版も予定されています。

本イベントは、いつもはローマ在住の多木陽介氏が日本でリアルに実施する貴重な機会です。講演だ けでなくワークショップを体験することにより控えめな創造力の理解を深めます。クリエイティビティや創 造性に関心をおもちのみなさま、とても楽しい会になると思いますので、ぜひご参加ください。

■日時:2024 年 10月25日(金)18:30-20:30(18:00 開場)

■会場参加:武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス 5 階 定員 60 名(先着順)

東京都新宿区市谷田町 1-4(JR 中央・総武線「市ケ谷」駅より徒歩 3 分 東京メトロ有楽町線・南北線「市ケ谷」駅 4 番出口より徒歩 3 分 都営新宿線「市ヶ谷」駅 4 番出口より徒歩 3 分)

■オンライン参加:zoom によるオンライン参加も可能です(18:25 から配信)

※オンライン参加のURLは、イベント日までにオンライン参加お申し込みの皆様にpeatixのメッセージでご連絡いたします。

■主催:武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所

■共催:X デザイン研究所

■協力:日本デザイン学会 ID 部会

■参加費:2000 円、学生は無料(いずれも Peatix 事前申込が必要)

◾️詳細・申込:https://peatix.com/event/4130153/

■プログラム
18:00-18:30 交流タイム(名刺交換などにも活用してください)

18:30-18:40 イントロダクション

  岩嵜博論(武蔵野美術大学)

  山﨑和彦(武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所/ X デザイン研究所)

18:40-19:20 「控えめな創造力」講演

  多木陽介(批評家、アーティスト)

19:20-20:20 「やることで理解するワークショップ」

  多木陽介(批評家、アーティスト)

20:20-20:30 クロージング

  山藤旅聞(新渡戸文化中学校・高等学校副校長 / (社)旅する学校代表)

  上田壮一((社)シンク・ジ・アース理事/多摩美術大学客員教授)

  山﨑和彦(武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所/ X デザイン研究所)

◾こんな方にお勧め

・創造力や創造性に興味がある方

・プロジェッティスタやイタリアのデザインに興味がある方

・消費世界のデザインに疑問を持っている方

・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

・人間の生活環境をよくすることを目標に活動したいとお考えの方

◾講師プロフィール:多木陽介

1988 年に渡伊、現在ローマ在住。演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現 在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人々を扱った研 究(「優しき生の耕人たち」)を展開。芸術活動、文化的主題の展覧会のキュレーション及びデザイン、ま た講演、そして執筆と、多様な方法で、生命をすべての中心においた、人間の活動の哲学を探究。著 書に『アキッレ・カスティリオーニ―自由の探求としてのデザイン』(アクシス、2007 年)、『(不)可視の監 獄―サミュエル・ベケットの芸術と歴史』(水声社、2016 年)。『失われた創造力へ: ブルーノ・ムナーリ、 アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉』(どく社、2024 年)。など。

◾講師プロフィール:岩嵜博論

武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授。リベラルアーツと建築・都市デザインを学ん だ後、博報堂においてマーケティング、ブランディング、イノベーション、事業開発、投資などに従事。 2021 年より武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科に着任し、ストラテジックデザイン、ビジネ スデザインを専門として研究・教育活動に従事しながら、ビジネスデザイナーとしての実務を行っている。

◾講師プロフィール:山藤旅聞

新渡戸文化中学校・高等学校副校長。公立高校の教師として、2014年にJICA東京主催「教師海外 研修」でブータン王国を訪問。帰国後、教科と社会課題をつなげて、生徒自らが解決に向けて「行動す る」ことを目指す授業スタイルを確立する。2017年から(一社)Think the Earthに所属し、SDGsを 取り入れた教育デザインや、教育旅行デザインの実践・紹介について全国規模で出前授業や講演を 展開。2019年より現職。共著に『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』(紀伊国屋書店、2018 年)がある。

◾講師プロフィール:上田壮一

90 年、東京大学大学院工学系研究科修了。広告代理店勤務、フリーランスを経て 01 年、社会・環境 問題に対してクリエイティブなアプローチで取り組む非営利組織、一般社団法人 Think the Earth を設 立。理事・プロデューサーとして 『百年の愚行』『1 秒の世界』『気候変動+2°C』『いきものがたり -生 物多様性 11 の話』『グリーンパワーブック 再生可能エネルギー入門』などのビジュアルブックを編集・ 制作し、全国の学校に届けてきた。2017年にSDGs for School プロジェクトを開始、2018年に書籍「未来を変える目標 SDGs アイデアブック」、2024年に「あおいほしのあおいうみ」を出版。

第12回 X デザインフォーラム「カルチャー x チーム x デザイン」 (会場/オンライン)参加募集

■趣旨:
人々が協力して何かを成し遂げるときに基本となるのがチームやコミュニティです。そして、そこにはチームやコミュニティのカルチャーが大きな影響を与えます。近年は企業ではパーパスに基づいたカルチャーを大事にしたアプローチが導入されています。企業や組織おいて、カルチャーやチームという視点は不可欠な存在となりつつあります。このような背景より今回のXデザインフォーラムでは、これからのデザインを考えるために「カルチャー x チーム x デザイン」というテーマとしました。

前半では、はじめにキーノートスピーチ「カルチャーとデザインの実践」を金井恵子氏(マネーフォワード執行役員、VP of Culture)に講演いただきます。そして、特別セッション「チームのカルチャーとチームとデザイン」では、富田誠氏(東海大学教授)、瀧本はろか氏 (株式会社スマートバンク UXリサーチャー)、瀧知惠美氏 (株式会社MIMIGURI)による講演とディスカッションをします。

後半のオープンセッションは、誰もが参加・発表できるオープンなイベントとして、大事なセッションです。オープンセッションでは口頭発表8名およびポスターセッションでも多くの方が多様なテーマで発表をしてくれます。最後に交流会では、お飲み物も準備して講師や参加者で交流を深めます。とても楽しい時間になることが予想されます。この分野に興味がある多くの皆様の参加を歓迎致します。

■日時:2024年9月1日(日)13:00-17:20(開場は12:30、交流会は17:30-19:00)
■会場参加:マネーフォワード本社会議室(田町駅より徒歩3分)限定50名
    東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
■オンライン参加:Zoomでオンライン配信をします。
■主催:Xデザインフォーラム、Xデザイン研究所
■協力:株式会社マネーフォワード、⽇本デザイン学会PD部会、Xデザイン学校
■参加費:
 □会場参加:5000円(学生及びXデザイン学校 2024年度受講⽣は1000円)
 □会場参加+交流会:7000円(学生及びXデザイン学校 2024年度受講⽣は3000円)
 □オンライン参加:3000円(学生およびXデザイン学校 2024年度受講⽣は無料)交流会はなし
■詳細・申込み:https://peatix.com/event/4061112/

■プログラム
■13:00-13:05 オープニング 
・浅野智(Xデザイン研究所)・山﨑和彦(Xデザイン研究所)

■13:05-13:30 キーノートスピーチ「カルチャーとデザインの実践」
・金井恵子(マネーフォワード執行役員、VP of Culture)

■13:30-15:20 特別セッション「チームのカルチャーとチームとデザイン」
・「表現を通じた集団的な自己認識」 富田誠(東海大学教授)
・「リサーチカルチャーブックを形作るチーム体制」 瀧本はろか (株式会社スマートバンク UXリサーチャー)  
・「知が生まれてくるチームづくりとは?」 瀧知惠美 (株式会社MIMIGURI リフレクションリサーチャー/エクスペリエンスデザイナー)

■15:30-16:50 オープンセッション:口頭発表(二つの部屋に分かれます)

(セッションA)特別セッションと同じ部屋(司会:山﨑)
・01「200人がリアルに集って対話する。全社イベントのデザイン 」 石野博一(コンセント)
・02「評価制度をキャリア開発の機会へ-個人のポテンシャルを開放するチーム対話の事例研究」笠松拓也(MIMIGURI/Yurusy)
・03「「音」に向き合い再解釈する体験を通して、新しい視点を獲得。チーム・組織の創造性を高める人材育成プログラム「Sound & Thinking」」 髙塚俊(インフォバーン)
・04「個人のビジョン構想のためのワークショップの検討」 佐々木俊弥(マネーフォワード)
(セッションB)特別セッションの奥の部屋(司会:浅野)
・05「横断チームで行う生活実態調査」 大塚小容子(トヨタコネクティッド)
・06「読めない人はペルソナの概念を使えない。そんな人もデザインに取り込む状況思考のすゝめ」河上泰之(Beth合同会社)
・07「グッドパッチの新規事業デザイン-新規事業立ち上げにマッチしちゃうGpカルチャーの秘密-」 秋野比彩美(グッドパッチ)
・08「組織を越える楽しさに目覚めたワークショップの報告」 安武伸朗(常葉大学)

■16:50-17:20 オープンセッション: ポスター発表

・01「学習共同体の形成によるサービス価値創出の研究 ーCULTIBASE Labにおける学習コミュニティづくりの実践事例」 田島佳穂(MIMIGURI)
・02「新しい自己理解を生み出す」 coBARの実験〜女性たちの孤独を解消する場を考える〜」 鈴木彩音(JVCケンウッド・デザイン)
・03「横断チームで行う生活実態調査」 大塚小容子(トヨタコネクティッド),西彩加(トヨタコネクティッド)
・04「大学自治へのデザイン」 安井悠起(武蔵野美術大学)
・05「レコードの聴取体験に基づく手間を対象としたデザイン論の探究」 ロテンセキ(武蔵野美術大学)
・06「共通認識を学ぶ教材の開発事例」 水野悠子(個人)
・07「妄想対話を生み出すためのチームビルディングの考察」 鈴木愛佳(常葉大学)
・08「「互助」を促すアプリケーションの有効性」 小町帆香(東京女子大学)、高良百花(東京女子大学)、渡邉凜(東京女子大学)
・09「自利と利他から考える距離感のデザイン」 南雲琴寧(東京都立大学)
・10「テーマソング作りを通じたチームカルチャーの育成と行動の変容」 仙田真郷(note)
・11「セイコーマートの地域循環型モデル可視化」 大田菜緒(武蔵野美術大学)
・12 「高校×大学×コラボレーションスペース×未来デザイン研究会 デザイン実践の学びを見つめ直す」 金子ゆり(パーソルキャリア)、大浦美穂(常葉大学)
・13「ハラスメントの多様化をテーマとしたビジュアライゼーション」  矢島和花菜 (東海大学)
・14 「保育士の、内発的動機をストーリーにした絵本の制作」  岩瀬未佳(東海大学)
・15 「システム化によって生まれた距離を埋めるためのギフトの制作」  高橋紗彩(東海大学)
・16 「外国人労働者と対話するためのおにぎり集会の実践」  御領園結花(東海大学)
・17 「共感から育むデザインリサーチ×カルチャーの土壌づくり」  酒井芳樹 (マネーフォワード)
・18 「多国間チームとのコラボレーションによるチームビルディングとユーザー理解の事例」  重枝敦也 (マネーフォワード)
・19 「働く意味のキャリアデザインの方法論に関する研究」  柳瀬浩之(ビータップ)
・20 「自身が主催する草野球チームにおけるカルチャーブックの制作」 小泉慧史(東海大学)
・21 「顧客志向を育む従業員体験設計」  鈴木修平 (KDDI)
・22「ウェブアクセシビリティを組織に浸透させる、チェックシートの再定義」  山本泰子(コンセント)、東海林 慶祐(コンセント)
・23「日本産ラム酒「TRUCK Japanese Rum」 製造販売プロジェクトの実践」 善利光雅(truck LLC)
・24「花々のストーリーをテーマにした作品制作」 伊藤葵(東海大学)

■17:30-19:00 交流会
・Xデザインフォーラムでもっとも役に立つのは交流会だと言われています。
・参加者と講師・発表者で交流する楽しい、貴重な時間になります。

公開講座「持続可能で循環型社会にむけて インクルーシブ、ビジョンとシステミックのアプローチ」(会場/ オンライン)

◾趣旨:
これからのビジネスや私達の⽣活を考えると持続可能な循環型社会に向けてデザインを活⽤することが期待されています。持続可能な循環型社会とは、環境への影響を最⼩限に抑えるための資源の循環だけでなく、誰も取り残さずにテクノロジーやウェルビーイングなど⽬に⾒えない価値も循環する社会です。これにより、将来の世代も豊かな⽣活を送ることができるようになります。


このためには、現在の経済モデルである線形経済に対して、廃棄物を最⼩限に抑え、地球上のアクターを包括的に捉えた循環経済を推進する必要があります。このような社会に向けてのアプローチとしてインクルーシブデザイン、ビジョンデザインとシステミックデザインの三つのアプローチの可能性があります。

持続可能な社会は、環境だけでなく社会的包摂や平等も重視します。「インクルーシブデザイン」は、持続可能な製品やサービスが多くの⼈々に利⽤されるようにするための重要な⼿段であり、持続可能な社会の実現には⽋かせない要素です。また「ビジョンデザイン」は、持続可能な未来を具体的に描き、実現するための道筋を⽰すことで、企業や社会が⼀体となって取り組むべき⽅向性を⽰します。このプロセスを通じて、持続可能で循環型な社会がより現実的かつ効果的に実現されることが期待されます。「システミックデザイン」は、持続可能な社会を実現するために必要な複雑なシステムを総合的に理解し、統合的な解決策を創出するための強⼒なツールです。このアプローチにより、企業や社会が持続可能な⽅向に向かって進むことが期待されます。

今回は、「非常識なやさしさをまとう―人とともにデザインし、障がいを超える」の本を出版された、社会課題解決に向けて多様な活動をしている⽥中美咲さんに「インクルーシブデザインのアプローチと実践」の話題提供を、ビジョンデザインの研究/実践をしている⼭﨑和彦さんに「ビジョンデザインのアプローチと実践」、関係性を捉えるシステミックなデザインを追求している峯村昇吾さんに「システミックデザインのアプローチと実践」の話題提供をしてもらいます。最後に、会場の参加者全員と「持続可能な社会のためのアプローチを考える」ワークショプを実施します。会場はPYNT(ピント)という日建設計が運営する共創スペースで開催します。この場所には共創を推進するための多様なアイデアが埋め込まれていますので会場でとても興味深いです。多くのみなさまの参加をお待ちしています。

■⽇時:8⽉20⽇(⽕)18:30-20:30(開場 18:15)
■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■共催:⽇建設計イノベーションデザインセンター
■協⼒:⽇本デザイン学会PD部会
■会場参加:PYNT ⽇建設計東京本社ビル3階 限定30名
・千代⽥区飯⽥橋2丁⽬18番3号
・アクセス 飯⽥橋駅、⽔道橋駅、九段下駅より徒歩6分程度
https://www.nikken.jp/ja/about/pynt.html
■オンライン参加:zoomによるオンライン参加
■ 参加費:
・会場参加:3000円 (Xデザイン学校2024年度受講⽣は無料)
・オンライン参加:2000円 (Xデザイン学校 2024年度受講⽣は無料)
■詳細・申込:https://peatix.com/event/4042867/view


■ プログラム
18:30-19:00 インクルーシブデザインのアプローチと実践
・⽥中美咲(ソーシャルデザイナー・社会活動家)
19:00-19:30 ビジョンデザインのアプローチと実践
・⼭﨑和彦(Xデザイン研究所)
19:30-20:00 システミックデザインのアプローチと実践
・峯村昇吾(造形構想株式会社代表/武蔵美術⼤学特任研究員)
20:00-20:30 考えるワークショップ「持続可能な社会のための実践」
・講師全員
・スタッフ:安ヶ平雄太、塚本仁志

■こんな⽅にお勧め
・ソーシャルデザインの教育・研究・実践に関⼼のある⽅
・サスティナブルデザインやサーキュラーデザインに関⼼のある⽅
・新規事業開発や企業変⾰に関⼼のある⽅
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある⽅

■講師プロフィール:⽥中 美咲(たなか・みさき)
ソーシャルデザイナー・社会活動家。1988 年⽣まれ。⽴命館⼤学卒業後、東⽇本⼤震災をきっかけとして福島県における県外避難者向けの情報⽀援事業を責任担当。2013 年「防災をアップデートする」をモットーに「⼀般社団法⼈防災ガール」を設⽴、2020 年に事業継承済。第32回 ⼈間⼒⼤賞 経済⼤⾂奨励賞 受賞。2018年2⽉より社会課題解決に特化したPR会社である株式会社morning after cutting my hair創設。2020年「オール・インクルーシブ経済圏」を実現すべくSOLIT株式会社を創設。同社が開発したインクルーシブファッションが、世界三⼤デザインアワード「iF DESIGN AWARD 2022」にて最優秀賞GOLDを受賞。

■講師プロフィール:峯村 昇吾(みねむら・しょうご)
サービスデザイナー。1982年⽣まれ。造形構想株式会社代表取締役。FABRIC TOKYOにてクリエイティブ統括、図解総研にて取締役CDOを経て、独⽴。アパレル産業の⽣態系を可視化したサーキュラーダイアグラムを⼿掛けるなど、複雑なシステムを対象とした、アクターの関係性を捉えるシステミックなデザインを得意とする。2024 年2 ⽉に持続可能で循環するファッションのためのプロダクション「HUMATERIAL」をスタート。武蔵野美術⼤学⼤学院造形構想専攻修了。武蔵野美術⼤学特任研究員。

■講師プロフィール:⼭﨑和彦(やまざき・かずひこ)
(株)X デザイン研究所共同創業者/CDO、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所研究員、Smile Experience Design Studio代表。京都⼯芸繊維⼤学卒業後、クリナップ(株)を経て、⽇本IBM(株) UXデザインセンター⻑(技術理事)、千葉⼯業⼤学デザイン科学科/知能メディア⼯学科教授、武蔵野美術⼤学教授を経て現職。神⼾芸術⼯科⼤学博⼠(芸術⼯学)号授与、東京⼤学⼤学院博⼠課程満期退学。グッドデザイン賞選定委員、⽇本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活⽤推進委員会座⻑、HCD-Net副理事⻑など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を⽣み出す38 のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。

◾️会場 “PYNT”について
“PYNT(ピント)”は2023年4月にオープンした、日建設計が運営する共創スペースです。社会を共有財の視点で見つめ直し、思い描いた未来を一歩ずつ社会に実装するオープンプラットフォームを目指しています。
まちの暮らしにある「違和感」を一人一人が関われる共有財として捉え直すことで、よりよい未来を作りたい。未来を描きたい皆さんと共同体を作りながら、イベント・展示・実験などを通して解像度を上げ、社会につなぐステップを歩みます。
https://www.nikken.jp/ja/about/pynt.html

第12回 Xデザインフォーラム「カルチャー x チーム x デザイン」 発表者募集

公開講座「エフェクチュエーションとクリエイティブの交差点」参加募集(会場/ オンライン)

公開講座「プロジェッティスタからの学び、これからの創造力とは」(会場/ オンライン)

◾️趣旨: 皆さん、「プロジェッティスタ」という言葉を知っていますか?
イタリアでは、1980年代まで、デザインという言葉の代わりにデザイン活動のことを「プロジェッタツイオーネ」、その担い手は「プロジェッティスタ」と呼びました。デザインを表層的でなく幅広い意味で捉え、そして、自分たちの仕事がよりよい人々の生活や社会につながることを強く意識したその活動から、今私たちは多くのことを学べると考えています。

Xデザイン学校では昨年に「Xデザイン学校公開講座:創造力とムナーリ・メソッド、遊ぶように実験する」を実施し多木陽介氏(批評家、アーティスト)にワークショップを実施してもらいました。また、東京ミッドタウン・デザインハブでは「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」という展覧会も開催予定です。3月に(社)シンク・ジ・アースが企画した、「イタリア研修プログラム、プロジェッティスタに学ぶ控えめな創造性」に今回の講師も参加して、現代のプロジェッティスタに会いにイタリアに行き、学びを深める予定です。

今回は、最初にローマ在住でプロジェッティスタに詳しい多木陽介氏(批評家、アーティスト)に「プロジェッティスタとは」という話題提供から、次にプロジェッティスタの学びを深めている小原大樹氏(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)より「イタリア研修プログラムの学び」の話題提供をして、イタリアで見たこと、聴いたこと、気づいたこと、考えたことを共有したいと思います。またイタリアデザインの研究をしている山﨑和彦氏(Xデザイン研究所)より「プロジェッティスタとこれからのデザインの学び」の話題提供、最後に創造力の研究をしている佐々木俊弥氏(マネーフォワード)にも参加してもらい、会場のみなさんとディスカッションをします。このような分野に興味のある方は、ぜひご参加ください。

■日時:2024年4月19日(金) 19:00 – 21:00 (リアル開場18:30、オンライン開場18:50)
■ 主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■ 協力:(株)マネーフォワード、(社)⽇本デザイン学会 PD 部会

■会場参加:田町(限定30名)
マネーフォワード本社会議室(田町駅より徒歩3分)
東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
※詳細は、お申し込みを頂いた方にご連絡いたします。
■オンライン参加:zoomによるオンライン参加

■ 参加費:
・会場参加:3000円 (Xデザイン学校 2024年度受講⽣は無料)
・オンライン参加:2000円 (Xデザイン学校 2024年度受講⽣は無料)

■申し込み:https://peatix.com/event/3886903/view

■プログラム
19:00-19:30 「プロジェッティスタとは」
・多木陽介氏(批評家、アーティスト)オンライン参加

19:30-20:00 「イタリア研修プログラムからの学び」
・小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)

20:00-20:30 「プロジェッティスタとこれからのデザインの学び」
・山﨑和彦(Xデザイン研究所)

20:30-21:00 考えるディスカッション「プロジェッティスタからの学び、これからの創造力とは」 
・多木陽介(批評家、アーティスト)、小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)
・佐々木俊弥(マネーフォワード)、山﨑和彦(Xデザイン研究所)

◾️こんな方にお勧め
・創造力や創造性に興味がある方
・プロジェッティスタやイタリアのデザインに興味がある方
・消費世界のデザインに疑問を持っている方
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方
・人間の生活環境をよくすることを目標に活動したいとお考えの方

◾️講師プロフィール:多木陽介(批評家、アーティスト)
1988年に渡伊、現在ローマ在住。演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人々を扱った研究(「優しき生の耕人たち」)を展開。芸術活動、文化的主題の展覧会のキュレーション及びデザイン、また講演、そして執筆と、多様な方法で、生命をすべての中心においた、人間の活動の哲学を探究。

■講師プロフィール:小原大樹
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド(株)執行役員。NPO法人芸術資源開発機構(ARDA) 理事。て・み・るプロジェクト プロジェクトリーダー。アメリカ留学中に出会ったヨセミテ国立公園のレンジャーの子どもたちに接する姿に感動して、人が学ぶ場に関わる仕事をして20年。「気になる」をきっかけにした学びに可能性を感じて、「て・み・る」の活動をしています。自分の好奇心に素直に動く人たちがもっと世の中に増えて、「自由研究」をすることが当たり前になったら・・・と企業内や地域で小規模に自由研究仲間が集まる場づくりをしています。

■講師プロフィール:⼭崎 和彦(Xデザイン研究所)
(株)Xデザイン研究所共同創業者/CDO、(社)すさみの美術大学理事、Smile Experience Design Studio代表。京都⼯芸繊維⼤学卒業後、クリナップ(株)を経て、⽇本IBM(株)UX デザインセンター⻑(技術理事)、千葉⼯業⼤学デザイン科学科/知能メディア⼯学科教授、武蔵野美術⼤学教授を経て現職。神⼾芸術⼯科⼤学博⼠(芸術⼯学)号授与、東京⼤学⼤学院博⼠課程満期退学。HCD-Net 副理事長、グッドデザイン賞選定委員、⽇本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活⽤推進委員会座⻑など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を⽣み出す38 のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。

公開講座「経営、ビジョンとデザインの実践」(オンライン)

◾️趣旨:
デザイン経営はデザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法ですが、ブランドとイノベーションの基本にビジョンやミッションがあります。経営が企業のビジョンを実践したり、経営がビジョンを作ったりする関係にあります。そして、デザインは経営のビジョンを作ることに貢献したり、ビジョンを実践することに貢献することができます。

ここでは、人的資本経営という視点で事業に取り組んでいる仁科奏(プレイド、STUDIO ZERO、代表)さんと、患者中心経営という視点で事業に取り組んでいる村越悟(Ubie、プロダクトデザイナー)さんにそれぞれの企業の実践をお話しいただき、多様な視点で経営戦略の支援をしている岩淵匡敦( 元Boston Consulting Group、Managing Director)さんにこれからの経営とデザインについて話題提供してもらいます。そして最後に全員で「経営、ビジョンとデザインの実践とは」をテーマに考えるディスカッションします。

これからは、経営戦略に参画できる人材や経営戦略という視点考えることができるデザイナーやエンジニアが必要な時代になっていきます。なかなか、普段は聞くことができない話題提供や考えるディスカッションをする貴重な機会ですので、この分野に興味のある人はぜひご参加ください。

◾️ タイトル:Xデザイン学校公開講座「経営、ビジョンとデザインの実践」(オンライン)
■ ⽇時:2月19日(月)19:00-21:20(開場 18:50)オンライン
■ 主催:X デザイン学校、X デザイン研究所
■ 協力:⽇本デザイン学会 PD 部会
■ 参加費:2000円 (Xデザイン学校 2023年度受講⽣は無料)
◾️詳細・お申し込み:https://peatix.com/event/3807187/

■プログラム:
・19:00-19:30人的資本経営とデザイン 
 仁科奏(プレイド、STUDIO ZERO、代表)

・19:30-20:00患者中心経営とデザイン 
 村越悟(Ubie、プロダクトデザイナー)

・20:00-20:30これからの経営とデザイン
 岩渕匡敦(元Boston Consulting Group、Managing Director)

・20:30-21:00 考えるディスカッション「経営、ビジョンとデザインの実践とは」
 仁科奏(プレイド、STUDIO ZERO、代表)
 村越悟(Ubie、プロダクトデザイナー)
 岩渕匡敦(元Boston Consulting Group、Managing Director)
 山﨑和彦(Xデザイン研究所)

・21:00-21:20 Xデザイン学校2024年春コース説明

◾️講師プロフィール:仁科奏(プレイド STUDIO ZERO 代表)
プレイド株式会社 STUDIO ZERO 代表。NTTdocomo、セールスフォース・ドットコムで 営業/コンサルティングに従事。当社にてSales Directorとして営業活動全般をリードし、上場に貢献。その後、株式会社PRTableにてCFO/CPOとしてシリーズCファイナンスを成功させ、全社売上・利益ともに昨対比2倍以上の成長を実現。当社復帰後に事業開発組織STUDIO ZEROを立ち上げ、現在管掌中。三井物産株式会社様と共同で立ち上げた株式会社ドットミーの経営アドバイザーも兼務。

◾️講師プロフィール:村越悟(Ubieプロダクトデザイナー)
デザインエージェンシーにて、10年ほどクライアント企業のWeb・デジタルメディアの活用戦略コンサルティング、Webサイト構築に従事、その後事業会社にてUXデザイン組織の立ち上げ、マネジメントを経験、2年で全社にUXデザインの考え方を浸透させ、2015年より株式会社グッドパッチにジョイン、国内受託事業の責任者として着任後業績を昨年対比で145%成長を実現させる。2016年より海外事業の展開強化により、執行役員としてグローバルでのクライアントサービスの事業部門を立ち上げる。2017年にアクセンチュアへ入社。アクセンチュアでは、主に保険会社を中心としたデジタルトランスフォーメーションプロジェクトやデザインシンキングを活用したプロトタイピング、サービス企画に関するプロジェクトに多数参画、2021年2月Ubie株式会社に入社。

◾️講師プロフィール:岩渕匡敦(元Boston Consulting Group)
元Boston Consulting Group Tokyo、 Partner and Managing Director。ソフトバンク、複数のIT・ベンチャー企業のマネジメントを経験後、Deloitteのデジタル戦略プラクティス責任者、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て2019年にBCGに入社。BCGデジタル&アナリティクスのコアメンバー。ハイテク・メディア・通信、自動車、消費財、エネルギー産業のデジタル戦略・トランスフォーメーションに加え、先端技術を用いたイノベーション創出、サプライチェーン、マーケティング、成長戦略を得意とする。欧州、米州、アジアを含む20か国を超えるグローバルプロジェクトを経験。

公開講座:地域とデザイン その地域固有の価値は、いかにかたちづくられるか?

今日の複製可能なビジネスモデルやグローバルな原材料の供給網は、事業の規模拡大を加速させるいっぽうで、それぞれの地域に根付く固有の文化を消し去り、世界を均質化する働きがあります。そして不思議なことに、そのデザインされた均質な街に、幸福度の高い生活があるわけでもなさそうです。

これは普遍的な解を目指した近代デザインが引き起こす根本的な〈矛盾〉となり、私たちの前に立ちはだかっています。近年の小ロットのクラフト飲料ブームも、規模拡大よりも生のリアリティを伴った活動を志向するデザイナーが増えているのも、均質化する世界への対抗のようでもあります。これからのデザインには、それぞれの地域の価値を経済合理性のものさしだけでは測れない多元的なものとして見直せるかどうかが問われています。

それでは、その地域に眠る独自の価値とは、いかにして発掘できるのでしょうか。そもそも、価値として交換される以前に、その地域の人々の中で文化はどのようにかたちづくられるのでしょうか。それらが形成される原点にまで立ち返りつつ探索してみることは、地域性を持ったデザインを考える上で大きな意味があるはずです。

こうした歴史に埋め込まれた〈問い〉を考えるために、今回の公開講座では、山形県新庄市を拠点にデザインに取り組まれている吉野敏充さんをお招きしました。吉野敏充デザイン事務所は、独特の文化を感じさせる地域商品や冊子の編集で多くの実績があります。Xデザイン学校講師の上平による上平研究室の鹿児島県阿久根市でのデザインリサーチの実践事例と合わせて、北の生活文化と南の生活文化の中で形成された地域の価値と、それをどのようにデザインに活かせるのかについて考えてみたいと思います。

今回のトークは、地域におけるデザインの実践方法やそれらを読み解くことに関心のある人々に大きな示唆を与えてくれるでしょう。忙しい年始の夜になりますが、このテーマにご関心をお持ちのみなさま、ぜひふるってご参加ください。

■ ⽇時:1月11日(木)19:00-21:30(開場 18:50)オンライン
■ 主催:X デザイン学校、X デザイン研究所
■ 協力:⽇本デザイン学会 PD 部会
■ 参加費:2000円 (Xデザイン学校 2023年度受講⽣は無料)
◾️詳細・申し込み:https://peatix.com/event/3782466/

■プログラム
19:00-19:10 「地域とデザイン」山崎和彦(Xデザイン学校)

19:10-19:50 「地域への感謝から生まれる自然体のクリエイティブ」
      吉野敏充(吉野敏充デザイン事務所)

19:50-20:30 「阿久根市の観光拠点のためのデザインリサーチ」
      上平崇仁(専修大学)

20:30-21:10 考えるディスカッション「地域とデザイン」
      吉野敏充(吉野敏充デザイン事務所)
      上平崇仁(専修大学)
      浅野智(Xデザイン学校)
      山崎和彦(Xデザイン学校)

21:10-21:30 Xデザイン学校2024年コースについて

■プロフィール:吉野敏充(吉野敏充デザイン事務所 代表)
1979年生まれ、山形県新庄市鳥越出身。東京デザイン専門学校卒業。ソフト・オン・デマンド入社後SODアートワークスとして独立。 2010年に代表取締役を辞任。山形県に帰郷し、吉野敏充デザイン事務所を設立。 地元である新庄最上・山形県の地域資源を活用したプロジェクトとして、地元産農作物などの販売を行うマーケット『kitokitoMarche』、山形県新庄・最上地域広域情報誌『季刊にゃー』の制作・発行、山形県の工芸品のリデザイン・販路支援プロジェクト『山から福がおりてくる』の運営、新庄の後世に残す食のプロジェクト『新庄いいにゃ風土/SHINJO ii-nya FOOD』のプロデュースなど。宮沢賢治の弟子松田甚次郎が開設した最上共働村塾に参加していた吉野善太郎、吉野新平を祖先に持つ。

■プロフィール:上平崇仁(専修大学 教授)
デザイン研究者、専修大学教授。1972年鹿児島県阿久根市生まれ。1997年筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修了。グラフィックデザイナー、東京工芸大学芸術学部助手、コペンハーゲンIT大学インタラクションデザイン・リサーチグループ客員研究員等を経て、現在、専修大学ネットワーク情報学部教授。2000年の草創期から情報デザインの研究や実務に取り組み、情報教育界における先導者として活動する。近年は社会性や当事者性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑/厄介な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学の視点を取り入れた自律的なデザイン理論について研究している。日本デザイン学会情報デザイン研究部会幹事。大阪大学エスノグラフィラボ招聘研究員。㈱ACTANTデザインパートナー。著書に「情報デザインの教室」(丸善出版/共著)、「コ・デザイン―デザインすることをみんなの手に」(NTT出版/単著)など。