日本デザイン学会では学術交流の活性化を促すため、学会員の著書をウェブサイトで紹介しています。

感性デザイン

著者名:  井上勝雄
出版社: (株)エヌ・ティー・エス
出版年: 2018
ISBN: 978-4-86043-569-1
要旨:著者の広島国際大学退官記念として、大学での研究成果を簡潔に俯瞰できる書籍である。本書は、第1編・感性デザイン、第2編・感性インタフェースデザイン、第3編・感性デザインマーケティングの構成(363頁)になっている。具体的には、客観的価値から主観的価値が重視されている時代背景から、第1編では、人の認知評価構造をラフ集合などのソフトサイエンス手法で感性的なデザインの設計論に迫っている。第2編では、認知心理学の視点からユーザエクスペリエンスを含めた楽しいインタフェースデザイン設計論を論じている。第3編では、著者の企業での体験事例を基に、人間中心のデザインマーケティング戦略について述べている。

菊竹雪のスーパーグラフィック

著者名: 菊竹雪
出版社: 青幻舎
出版年: 2018
ISBN: 978-4-86152-677-0
要旨:スーパーグラフィックは、人と場所をつなぎ、都市の景色をつくり出すサイトスペシフィックなデザイン領域です。プラスの方向に質を高めるだけでなく、周辺にマイナスな印象を与える空間を、グラフィックデザインにより再評価することで、どのような変化が生じるか。ここに私はスーパーグラフィックの意義と力を感じています。本書は、「工事現場」から「建築空間」まで、1996年から今に至る作品20余点を制作コンセプトとともにまとめたものです。

デザイン科学概論 多空間デザインモデルの理論と実践

著者名:
 監修:松岡由幸
 編著:加藤健郎、佐藤弘喜、佐藤浩一郎
 著者:高野修治,伊豆裕一,浅沼尚,平尾章成,堀内茂浩,他12名
出版社: 慶應義塾大学出版会株式会社
出版年: 2018
ISBN: 978-4766425024
要旨:20世紀までの学問体系が縦割りであったことへの批判として、現在、横断型科学の必要性が強く問われている。デザインという行為そのものを研究対象とするデザイン科学は、その代表的な学問領域である。本書は、現状でまだ入門書的な概要を記した書籍がないことから刊行された、デザイン科学における初めての教科書的出版物である。デザイン科学の枠組みとその代表的な理論である「多空間デザインモデル」に注目し、その理論をデザインの実践に応用した事例を多く紹介することにより、実務に応用しやすいようにわかりやすく解説する。

ユーゲントシュティルからドイツ工作連盟へ
―世紀転換期ドイツの美術工芸工房と教育―

著者名: 針貝綾
出版社: 九州大学出版会
出版年: 2017
ISBN: 978-4-7985-0212-0
要旨:本書は,ユーゲントシュティルに始まるドイツの美術工芸改革運動を「工房」に着目して考察したものである。1900年前後に相次いで設立された「工房」は万国博覧会でドイツ美術工芸の代表になるとともに,1907年のドイツ工作連盟結成に際しても中核的な役割を果たした。本書前半ではミュンヘン手工芸連合工房とヘレラウのドイツ工房の沿革に,後半では「工房」に関わった芸術家たちとその美術工芸教育改革に焦点を当てる。バウハウスに結実する「工房」の近現代史。

モノづくり×モノづかいのデザインサイエンス‐経営戦略に新価値をもたらす10の知恵

著者名: 松岡由幸
出版社: 近代科学社
出版年: 2017
ISBN: 978-4764905252
要旨: UXデザインに代表されるように,今やデザインの対象は,モノづくりのみならずサービスなどのモノづかいも対象であり,両者のシナジーが重要である.そこで本書は,「モノづくり×モノづかい」を視点とし,「感動を生み出す」,「つかうをつくる」,「価値成長を仕掛ける」など,今後の経営戦略に有効な「デザインサイエンス」の”10の知恵“を紹介する.現代のビジネスシーンにおいて「デザインサイエンス」を取り入れた経営戦略・商品企画・技術開発がいかに重要かを解説している. また本書は日英対訳であり,英語・日本語学習者にも対応している.

プラスチックの逆襲

著者名:
 編著:青木 弘行、松岡 由幸
 共著者:寺内文雄、橋田規子、佐藤弘喜、久保光徳、下村将基、芳村貴正、小林昭世、加藤健郎、松岡慧、南条装備工業株式会社
出版社: 丸善プラネット
出版年: 2017
ISBN: 978-4863453357
要旨:プラスチックは、人類が自ら生み出した唯一本格的な人工材料である。それにも拘わらず私たち人類は、その加工性のよさや安価などから、単に“便利な材料”として多用するのみで、それ独自の美の追求や表現をなおざりにしてきたといえる。本書は、「プラスチックの逆襲」と題して、天然素材では表現できないプラスチック独自の固有の魅力などについて、デザイン論の観点から論考する。さらに、プラスチック製造メーカにおける逆襲の実例も紹介する。

京都を学ぶ【丹波編】

著者名: 久保雅義 共著
出版社: ナカニシヤ出版
出版年: 2018
ISBN: 9784779512599
要旨: 京都は日本文化の心のふるさとであり、京都の歴史・文化研究は、日本文化の起源を探ることに欠かせない。京都学は、京都と京都との関わりの中で成立・発展してきた特色豊かな文化について、国内外からの幅広いアプローチにより研究し京都文化のさらなる発展を目ざす意図で進められてきた。本篇は京都の文化資源を発掘する第二弾「丹波編」であり、筆者は交通に関する三篇を執筆した。
・福鉄を彩る多種多様な運行機材たち
・SLの運転技術 —その無形資産としての価値—
・鉄道のまち福知山 —小さな地方都市に大きな鉄道管理局

生きている前衛 山口勝弘評論集

著者名: 井口壽乃編、山口勝弘著
出版社: 水声社
出版年: 2017年
ISBN: 978-4-8010-0284-5

要旨: 本書は、山口勝弘氏が1950年代から2001年までに執筆した美術・デザイン・文化評論、研究論文のうち主要な132編を編集したものである。これらの評論には、戦後日本の文化史上重要なイベントである大阪万博の直接的な関係者としての記録や、美術館設立を含めた公的なプロジェクトへの提言、さらに教育者としての立場からの発言など、生きた記録とともに戦後日本の文化を再考する上で重要な記録をも含んでいる。

戦前日本の家具・インテリア――『近代家具装飾資料』でよみがえる帝都の生活<上巻>

著者名: 新井竜治
出版社: 柏書房
出版年: 2017年1月
ISBN: 4760147721

要旨: 昭和戦前期に洪洋社から刊行された新作家具写真集『近代家具装飾資料』の全ての号を収録すると共に、各百貨店史料館所蔵資料・同時代の工芸雑誌収録写真も網羅して、編著者による解題・解説を付け加えて誌面を美しく完全再現したもの。上巻は解題、三越、高島屋の新作家具展を収録。収録写真1500点。

戦前日本の家具・インテリア――『近代家具装飾資料』でよみがえる帝都の生活<下巻>

著者名: 新井竜治
出版社: 柏書房
出版年: 2017年4月
ISBN: 476014773X

要旨: 昭和戦前期に洪洋社から刊行された新作家具写真集『近代家具装飾資料』の全ての号を収録すると共に、各百貨店史料館所蔵資料・同時代の工芸雑誌所収資料を網羅して、編著者による解説を付け加えて誌面を美しく完全再現したもの。下巻は、松坂屋、白木屋、松屋、東横、伊勢丹、東京高等工芸学校、東京営林局の新作家具展示会の記録、及びアントニイ・レイモンドの家具作品などを収録。収録写真1500点。下巻878頁(上巻820頁)。

西洋美術の歴史8 20世紀:越境する現代美術

著者名: 井口壽乃、田中正之、村上博哉
出版社: 中央公論新社
出版年: 2017年
ISBN: 978-4-12-403598-8

要旨: フォーヴィズムとキュビスムという美術革命で幕を開けた20世紀は、抽象芸術の登場でその変革を加速させた。新しい表現は伝統的な美術の有り様を突き崩し、美術とそうでないものとの境界線は意識的に解体されていく。日常や社会における美術の意味と加地が問い直されるなか、新たなメディアや手法、概念を用いた試みは更新され続けた。20世紀美術は何を表現しようと革新を繰り返したのか。今、ここへとつながる多様な展開に迫る。(本書より)

子どものデザイン その原理と実践 -日本における子どものためのデザイン教育の変遷から展望へ-

著者名: 大泉義一
出版社: 日本文教出版
出版年: 2017
ISBN: 9784536600958

要旨: 本書は,子ども(幼児,小・中学生)を対象にしたデザイン教育の理論と実践に関する論考を収めたものである。その「理論」とは,デザイン教育史,美術科教育学,教育実践学,文化人類学などを往還する学際的な論考であり,その「実践」とは,学校教育の内外を越境する学習プログラムを指している。
美術科教育学の研究において、デザイン教育を対象とした歴史研究は存在するが、デザイン教育の変遷の中からデザイン教育の目的に関する論点を取り出し、それによってデザイン教育の歴史的変化を整理し直し、さらに、デザイン教育の現状及び今後の方向性を提示することを目的とした点で、本書は今後の図画工作・美術教育の方向付けにとって大きな意義をもち、きわめて独創性のある内容となっている。

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