Xデザイン学校公開講座:デザイン文化はどうやってつくろうか?(オンライン)

Xデザイン学校公開講座:デザイン文化はどうやってつくろうか?詩は1人で書ける。でも文化はみんなでつくらないとできない。(オンライン)募集開始しました。

■概要:デザイン文化はどうやってつくろうか? 私たちが意図しているのは専門家のデザイン文化ではなく、非デザイナー、つまり一般の人たちがクリエイティブであるのが自然状態である文化です。
このデザイン文化について、半年以上、定期的に下記メンバーによりオンライン研究会で議論してきました。まず、Ezio Manziniの”Design, When Everybody Designs” を読み通しました。このデザイン文化というテーマは、まだ世界でも確立された論というものがありません。マンズィーニ自身、そう語っています。ですから私たちもかなり右往左往しながら挑戦をしています。そこで、この途中経過を外部の皆さんにご報告し、皆さんのご意見も伺いたいーとの気持ちが高まってきた時分です。ぜひ、お話しましょう!

■ ⽇時:5⽉ 14⽇(金)18:30-21:00(開場 18:20)オンライン
■ 主催:X デザイン学校、X デザイン研究所
■ 参加費:⼀般 1000 円(Xデザイン学校 2021年度受講⽣は無料)
■詳細申込:https://peatix.com/event/1882517/
■プログラム
18:30-19:00「イタリアにおけるテリトーリオからデザイン文化を探る」
      安西 洋之(モバイルクルーズ代表)
19:00-19:20「デザイン文化の担い手はコミュニティか?エコシステムか?」
      本條 晴一郎(静岡大学准教授)
19:20-19:40「デザイン文化と自由:機能性、審美性、倫理性」
      ⼭縣 正幸(近畿⼤学教授)
19:50-20:10「知識創造から考えるデザイン文化」
      澤谷由里子(NUCB Business School教授/Design for All(株) CEO)
20:10-20:30「デザイン文化とデザイン」
      ⼭﨑 和彦(X デザイン研究所/武蔵野美術⼤学教授)
20:30-21:00 ディスカッション
      登壇者と参加者

特集号「なぜ、子どものためのデザインに取り組むのか」

部会として4冊目の特集号「なぜ、子どものためのデザインに取り組むのか」が2020年5月に刊行されました。

(こちらへの投稿がすっかり遅くなり申し訳ありません!)

【 4月24日(土)Info-D_春のオープンラボ開催のお知らせ】

日本デザイン学会 情報デザイン研究では、4月24日に,Info-D春のオープンラボを開催します。
今回のラボは昼と夜の2部構成です。

◉プログラム
◎昼の部|Info-Dゼミナール|15:00(1h  →1.5h)
◎夜の部|Info-Dブックバー|20:00(2h)
◎場 所|[昼の部]と[夜の部]それぞれZOOMアドレスが異なります。

◎参加条件:

①情報デザイン研究部会メンバー
②日本デザイン学会員
③指導しているゼミ生など
④部会メンバーのお友達(非会員)の参加も可。
※非部会員、非学会員で参加希望の方は知り合いの部会メンバーにご相談ください。


◉メールでの問い合せ:conf.info.d@gmail.com

◎プログラム内容
◉昼の部|Info-Dゼミナール|15:00(1h  → 1.5h)
部会メンバーの三野宮定里さん(ソフトディバイス)が2020年度末に公立はこだて未来大学にて博士(システム情報科学)を取得しました。三野宮さんの研究は、社会実践をベースとしたデザイン学研究です。現場にわけ入り、コミュニティメンバーとともに道具の試作検証を繰り返していくうちに、コミュニティメンバー自身が道具の改良を自律的に行なうまでになった。この一連の社会実践を振り返り、「デザインプロセスの視覚化から浮かび上がる社会実践デザインの手法:課題解決から活動構成デザインへ」の博士論文を上梓し、デザイン学としての新たな視座を呈示しました。
Info-Dゼミナールでは、三野宮さんの見出したデザイン学の可能性についてお話を聞きます。

◉夜の部|Info-Dブックバー|20:00(2h)
昨年部会幹事の上平崇仁さん(専修大学ネットワーク情報学部教授)が書籍「コ・デザイン〜デザインすることをみんなの手に」を出版しました。世界と社会の変化が複雑化していく中、さまざまなコミュニティレベルで協働して問題に向き合うコ・デザインが必要とされています。本書は、デザインという曖昧な言葉をそのままにせず「デザインにできることと、できないこと」をわかりやすく解説し、デザインの専門の知がどこにあるのかを明示しています。その上で、コ・デザインを実行に移すための術(知識と技術)を惜しみなく盛り込んだ内容となっています。
夜の部はInfoーD初のブックバー企画として、ドリンク片手に上平さんの言葉を、私たち自身の経験と重ねながら、じっくりと読み込んで味わう対話をします。

【事前に読んでね_読書会参加の準備について】
読書会にご一緒いただけるみなさまには,上平さん本を事前にお読みいただいて,
下記の3項目を事前にご準備いただくと,読書会の学びがより深くなります。

① 自分の経験に重ねて「琴線に触れた文章」を引用する。引用箇所情報を明示する。
② ①の箇所に対してなぜ琴線に触れたのか,その理由となる具体的な経験のお話を用意する。
③ 自分の経験に重ねてみてわかったこと、発見したことがあれば,そのお話も用意しておく。

上平さんの書籍を肴に,参加する皆さんの経験と知識をもちよることで,
発見の多い学びの場が現れますご協力のほどよろしくお願いします。

◉メールでの問い合せ:conf.info.d@gmail.com

政策デザインラボ:共創と社会のデザイン(オンライン)参加募集

■ 概要:武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所のビジョンの一つに「日本をデザインする」があります。日本のデザインという視点で、2020年4月よりこの研究所に「政策デザインラボ」を開設しました。今回は、最初に山﨑和彦氏よりイベントのイントロダクションと「政策デザインラボとデザインの民主化」について紹介があります。
 次に川地 真史氏は「ともに生きるなかで、わたしをつくるーフィンランド・アールト大学での学びとその後」というテーマで、アールト大学で参加と協働のデザインの学び、つくることの政治性を見つめなおす授業での思索やひとりひとりが未来を描くための研究と実践、フィンランドの自然をありありと感じられる環境や、民主的な社会における生活をふまえて、デザイナーとして、人間としての態度を見つめ直すことが大きな学びについて。そうした体験を共有しつつ、ともに生きること・その中での自己のあり方をテーマに、留学後の活動を紹介してくれます。
 次に、モリジュンヤ氏は「”小さな社会”としての会社をデザインする」をテーマに、会社を経営するにあたり、どんな社会をつくりたいのかという観点から組織づくりを考えていること。どのように自由を担保しながら集団としてのコラボレーションを可能とするのか。いたずらにルールを増やすことなく、関わるメンバー一人ひとりの意志を尊重するにはどうしたらいいのか。会社と社会、仕事と生活、その線引を曖昧にすることはできないのか。会社は都市のようでもあり、経済共同体のようでもあり、生態系のようでもあり、様々な捉え方ができるフィールド。そのフィールドでの実践内容についてお話してくれます。
 最後に、講演者、政策デザインラボのメンバーと参加者によるディスカションをします。オンラインイベントですので、多くのみなさまの参加をお待ちしています。

■ 日時:3月31日(水)19:00-21:00
■ 主催:武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所、武蔵野美術大学
■ 協力:ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブ、SDN Japan、日本デザイン学会PD部会、Xデザインフォーラム
■ 参加費用:1000円、学生は無料(事前申込が必ず必要です)
■詳細・申込:https://peatix.com/event/%201857017/

■ プログラム:
19:00-19:20「政策デザインラボとデザインの民主化」
・山崎和彦(武蔵野美術大学)
19:20-20:00「ともに生きるなかで、わたしをつくるーフィンランド・アールト大学での学びとその後」
・川地 真史(Deep Care Lab 代表)
20:00-20:30 「”小さな社会”としての会社をデザインする」
・モリジュンヤ(inquire・代表)
20:30-21:00 ディスカッション
・講演者と政策デザインラボメンバー

■登壇者プロフィール:川地 真史(Deep Care Lab 代表)
フィンランド Aalto大学 デザイン修士課程CoID卒。一般社団法人 公共とデザイン 共同創業者 / 一般社団法人Deep Care Lab 代表。学生時代にスタートアップの立ち上げを経て、デザインコンサルティング会社に勤務したのち、独立。2018年からフィンランドAalto大学にて、市民や利害関係者が参加し、ともにデザインをするアプローチをまなぶ。生活者が自ら起こりうる未来を想像することで、望ましさを見つめなおす手法を研究。現在は、あらゆるいのちとともに生きる中で、わたしをつくり直すことをテーマにふたつの法人を立ち上げ、公共における実験的な取組みや、わたしを超えた他者をケアする想像力をはぐくむ思索・実践をすすめる。

■登壇者プロフィール:モリジュンヤ(inquire・代表)
株式会社インクワイア代表取締役、特定非営利活動法人soar副代表、株式会社IDENTITY共同創業者。 大学卒業後、『greenz.jp』副編集長を経て、フリーランスの編集者として独立。メディアビジネスから企業のオウンドメディア、非営利メディアまで複数のメディア運営に携わる傍ら、ビジネスやテクノロジー、ソーシャルセクターなど領域を横断して執筆活動を行う。2015年にinquireを創業。人や組織、事業や社会が変容する触媒、人がより良く生きるための”知”を社会に浸透させるための媒介として、広義の編集活動に取り組む。

環境デザイン部会会報紙-EDPlace90号を掲載します。

http://jssd.jp/ja/wp-content/uploads/2021/03/0310_EDplace90.pdf

Xデザイン学校公開講座「組織と文化のデザイン」(オンライン)

趣旨:企業のイノベーションやゲームチェンジを推進するためには、製品やサービスのデザインを推進するだけでなく、企業の組織や文化のデザインも考慮する必要があります。また、企業だけはなく、行政やコミュニティにおいても同様に組織や文化のデザインが必要になってきています。

今回は、VP of Cultureとして文化浸透を担当する、金井恵子(マネーフォワード)さんより、組織と文化のデザインの事例をお話いただき、サービスデザイン事業部を立ち上げ、サービスデザイン人材の育成にも携わる大崎 優(コンセント)さんに組織のデザインのアプローチを、次に浅野智(X デザイン研究所)さんよりゲームチェンジのための組織のデザインを話題提供してもらいます。

そして参加者とともに考えるディスカッションします。また、最後にXデザイン学校2021年度コースについても説明もあります。とても貴重な機会です。みなさまの参加をお待ちしています。

■ ⽇時:1月29日(金)18:30-21:00
■ 主催:X デザイン学校、X デザイン研究所
■ 協力:⽇本デザイン学会 PD 部会
■ 詳細/申込:https://peatix.com/event/1758103/
■ 参加費:⼀般 1000 円(X デザイン学校 2020 年度受講⽣は無料)

■ プログラム
18:30-18:35 はじめに

18:35-19:00 「組織と文化のデザインの事例」
・金井恵子(マネーフォワード)

19:00-19:25「組織のデザインのアプローチ」
・大崎 優(コンセント)

19:35-20:00「ゲームチェンジのための組織のデザイン」
・浅野智(X デザイン研究所)

20:00-20:40 考えるディスカッション
・金井恵子(マネーフォワード)
・大崎 優(コンセント)
・浅野智(X デザイン研究所)
・⼭﨑 和彦(X デザイン研究所/武蔵野美術大学)

20:40-21:00  Xデザイン学校2021年度コース
・⼭﨑 和彦(X デザイン研究所/武蔵野美術大学)

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●講師プロフィール:金井恵子(マネーフォワード)
株式会社マネーフォワード People Forward本部 VP of Culture。2014年にマネーフォワードに入社。UIデザイン、デザイン組織立ち上げ、ミッションビジョンバリュー策定などを経て、現在はコーポレートデザインを担当。インナーコミュニケーションやオフィスデザインを通じて、文化醸成と浸透を行っている。保護犬2匹&素敵な旅をするのが好き。

●講師プロフィール:大崎 優(コンセント)
株式会社コンセント取締役。シニアサービスデザイナー。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。グラフィックデザイン、新規事業開発支援、製品・サービスのデザイン、企業の開発フロー構築支援、ブランディング支援などを行う。2012年にサービスデザイン事業部を立ち上げ、サービスデザイン人材の育成にも携わる。特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)評議委員。社会人のための“未来の学校体験”「Xデザイン学校(X DESIGN ACADEMY)」アドバイザー(2017年度〜)。株式会社コンセント Design Leadership メンバー。

●講師プロフィール:浅野智(X デザイン研究所)
Xデザイン学校共同創業者、(株) 経験デザイン研究所(UXD-Lab)代表取締役所長。多摩美術大学大学院を修了後、同校教員を経て岩崎学園勤務。学校経営、教育プログラム開発と並行して大手IT企業、メーカーのコンサルタントを務める。2014年よりコンサルタント業に専念。現在は、企業や地域社会のイノベーション創出に関する研究・教育活動、コンサルティング事業を行っている。著書に『情報デザインの教室』(共著、丸善出版)などがある。最近の関心は、企業の中堅社員の再教育。企業における講演・研修・ワークショップを毎年50件以上実施。

[注意事項]
■イベント当日は、Zoomを使ったオンラインです。Zoomへの参加方法は、お申し込みされたメールに当日午前中にご案内します。
■イベントのプログラムは予告なく変更、中止となる場合がございます。また、原則としてご購入いただいたチケットのキャンセル、払い戻しは致しかねます。予めご了承のうえご購入ください。

【9/19(土)開催】情報デザイン研究部会・研究会「オルタナティヴデザイン」参加者募集のおしらせ

情報デザイン研究部会・研究会「オルタナティヴデザイン〜実践者たちのデザインの知のはたらき〜」の参加者を募集します

新型コロナウイルス感染の影響により第67回春季研究発表大会は中止となりましたが、本部会・info-Dでは、学会代替として情報デザイン実践者のための研究交流の場・オンラインセッションを独自に企画し、2020年9月19日(土)に開催いたします。参加申込者には発表資料を事前に配信し、当日は発表者を含めた参加者の皆さまとの議論を中心にできればと考えております。お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。

◎開催日時:2020年 9月19日(土)10:00〜17:00 オンライン

◎主催:情報デザイン研究部会

◎参加費:600円

◎参加申込https://peatix.com/event/1593966/view

◎プログラム

セッション1(10:00〜11:30)

AI技術を用いた新たな仕事の組織化を支えるリソースのデザイン
小早川 真衣子, 須永 剛司,, 伊集院 幸輝, 西村 拓一(千葉工業大学, 東京藝術大学, 公立はこだて未来大学, 産業技術総合研究所****)

他人以上共同体未満の状態をかたちづくるデザイン活動の考察
三河 侑矢, 佐藤 あみか, 佐野 弥詩, 樋口 涼佳子, 中者 睦望, 横溝 賢(札幌市立大学デザイン学部, 札幌市立大学)

知識を手で触れる物体(積み木)にするデザインの試み
岡村 綾華, 梶谷 文雄, 須永 剛司,, 小早川 真衣子, 伊集院 幸輝, 西村 拓一(東京藝術大学, 公立はこだて未来大学, 千葉工業大学, 産業技術総合研究所****)

ゲーミング・シュミレーションで語る「公立校的な学び」
日下 真緒*, 加藤 文俊(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 *, 慶應義塾大学 環境情報学部)

「先見の明」のある人財を活かすプロセスとメカニズム
酒井 章(武蔵野美術大学 大学院 造形工研究科)

デザイン初学者のためのプロトタイピング教育導入のポイント
両角 清隆, 長崎 智宏(東北工業大学)

セッション2(13:00〜14:30)

共感をデザインする
中島 郁子, 井上 智博(wirefactory, 京都工芸繊維大学)

製材会社をフィールドとした活動支援アプリケーションのデザイン
三野宮 定里,, 原田 泰(公立はこだて未来大学大学院, 株式会社ソフトディバイス **, 公立はこだて未来大学)

全天球映像を用いた「ビジュアル・フィールドノート」の作成
廣瀬 花衣, 加藤 文俊(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 修士課程, 慶應義塾大学 環境情報学部 教授)

子育て中の父親を対象とした対話ワークショップに関する研究
草苅 和士, 堀江 政広, 髙橋 葵士, 中川 陽樹(東北工業大学 デザイン工学専攻, 東北工業大学, 東北工業大学 産業デザイン学科***)

人の暮らしを中心に体験を考えるリビングラボの実践知
木村 篤信, 原口 悠, 山内 泰, 松浦 克太, 野口 真美, 林 瑞恵, 梅本 政隆(NTT サービスエボリューション研究所, 大牟田未来共創センター, 西日本電信電話株式会社, 大牟田市役所**)

林業女子、絵本をつくる!活動の振り返り
横溝 賢, 堀内 幸呼, 渡邊 喜紀, 皆上 伸, 森 佳正***, 森 花子 *, 中島 郁子 *, 沓澤 希実佳 **
(札幌市立大学, 八戸工業大学, 三八森林組合, 自伐林業家, 八戸ブックセンター, wirefactory)

オーガナイズドセッション(15:30〜17:15)
「語らうデザイン:実践者の見えを交差させることから顕れるデザインの知」

登壇者:
 上平 崇仁(専修大学)
 中島 郁子(wirefactory)
 二宮 咲子(関東学院大学)
 元木 環(京都大学)

モデレータ:
 横溝 賢(札幌市立大学)

◎発表形式
 発表スライド動画(15min )を申込者へ事前に公開・配信
 当日は、発表者による概要説明と質疑応答を行います。
 接続先アドレスは、申込者にメールにて事前連絡いたします

◎問い合わせ先:conf.info.d@gmail.com

第8回Xデザインフォーラム「メディアサイエンスXデザイン、文化人類学Xデザイン、経営学Xデザイン」(オンライン)参加募集

これからのデザインを考える上でアカデミックな視点とデザインの実践をもう⼀度考えてみたいと思います。デザインではヒューマン、ビジネス、テクノロジーが代表的な視点ですが、今回のフォーラムでは、ヒューマンという視点で⽂化⼈類学、ビジネスという視点で経営学、テクノロジーという視点でメディアサイエンス。アカデミックとデザインの実践をいききする講演者に話題提供してもらい会場の参加者とも議論していきたいと考えています。これからのデザインを広く考える上でとても大事なフォーラムになると思います。今回はXデザインフォーラムとXデザイン学校公開講座という形で開催します。多くのみなさんの参加を期待しています。

■⽇時:2020 年09 ⽉06 ⽇(⽇)13:00-17:40
■主催:X デザインフォーラム、X デザイン研究所
■協⼒:⽇本デザイン学会PD 研究部会
■参加費:⼀般2000 円、学⽣1000 円、X デザイン学校2020 年度受講⽣(無料)
■詳細・申込:http://ptix.at/PsljRM

■プログラム概要
□はじめに13:00-13:05 ⼭崎和彦(X デザイン学校、武蔵野美術⼤学)

□第1 部 メディアサイエンスXデザイン 13:05-14:30
 ●「融けるデザイン2020」渡邊恵太(明治⼤学准教授)

□第2 部 ⽂化⼈類学Xデザイン 「中⼼無きデザインをどのように実践するか」14:40-16:10
 ●「多元的世界におけるデ=デザイン(仮)」上平崇仁(専修⼤学教授)
 ●「⼈類学者からデザインはどう捉えられるか(仮)」中村寛(多摩美術⼤学准教授)
 ●ディスカッション(上平、中村、⼭﨑)

□第3 部 経営学Xデザイン 16:20-17:40
 ●「サービスデザインを経営学という視点から考える」⼭縣正幸(近畿⼤学教授)
 ●「⽊村⽯鹸の事例」⽊村祥⼀郎(⽊村⽯鹸⼯業株式会社代表)
 ●ディスカッション(⼭縣、⽊村、⼭﨑)

■プログラム詳細
□第1 部 メディアサイエンスXデザイン 13:05-14:30
●「融けるデザイン2020」渡邊恵太(明治⼤学准教授)
この20 年のデジタル化やインターネットによって,それまで付加価値程度だったインタフェースやインタラクションデザインはビジネスに⽋かせないものとなり,かつイノベーションの発想の中核ともなりつつある.著書,融けるデザインを紹介しつつ,新たにプラットフォーマー発想とデザイン思考ジレンマ,exUI の事例について紹介しつつ,今後の世界体験のヴィジョンについて考察していく。

□第2 部 ⽂化⼈類学Xデザイン 14:40-16:10
デザインは、誰かが「する」だけでなく、それによってデザイン「されていく」現実も同時にある。また、⼈と⼈だけでなく、⼈間(以外/以上)のアクターとの関係も存在する。そんな複眼的な視点に⽴てば、これまでの⻄洋的なデザイン概念は問い直さざるを得なくなる。こういった問題意識によってアカデミックの領域では、「デザイン⼈類学(Design Anthropology)」と呼ばれる、デザインと⼈類学の融合領域が世界的な関⼼事となっている。奇しくも、今⽇の我々はパンデミックや気候変動に苦しめられ、⼈間中⼼の⽣活様式からの再構築を迫られている。⼼地よい体験とそれに伴うリスクのトレードオフは、誰にとっても避けられない厄介な問題となった。これらを乗り越えていくために、デザイン⼈類学のトピックを紹介し、デザインの再解釈とその具体的な実践事例について議論したいと考える。
●「多元的世界におけるデ=デザイン(仮)」上平崇仁(専修⼤学教授)
●「⼈類学者からデザインはどう捉えられるか(仮)」中村寛(多摩美術⼤学准教授)
●ディスカッション(上平、中村、⼭﨑)

□第3 部 経営学Xデザイン 16:20-17:40
●「サービスデザインを経営学という視点から考える」⼭縣正幸(近畿⼤学教授)
経営学とは何か、どのような学問なのかという問いは、じつはきわめて「めんどうな」問いです。というのも、その対象範囲や⽅法が、ひじょうに多岐にわたるからです。ただ、ここでは「他者に価値をもたらすことで、⾃らも成果を獲得する=価値創造」という営みを対象とする学問領域を経営学と位置づけておきます。
このように位置づけると、サービスデザインは経営学と密接にかかわってくることが直感的に理解していただけるのではないでしょうか。今回のフォーラムでは、この直感的理解を実際の価値創造現象を分析し、デザインするためにどう活かせるのかについて、今回のゲストの⽊村⽯鹸の事例も俎上に載せながら、みなさんと⼀緒に考えてみたいと思います。

●「⽊村⽯鹸の事例」⽊村祥⼀郎(⽊村⽯鹸⼯業株式会社代表)
⽊村⽯鹸は⼤正13 年創業の⽯鹸・洗剤メーカーです。これまで業務⽤(⼯場や特定業界向け洗剤)や、家庭⽤の洗剤のOEM を請負ってきました。しかし、OEM 事業ではエンドユーザーに製品の価値を伝えることが出来ず、本来もっと価値を⽣み出せる商品でも、他社商品や同カテゴリーの平均的な価格に影響されたりで、安価に提供されていました。
そこで、このままでは会社の存続も危ぶまれるという危機感と、⾃分たちの開発した製品の価値をもっときちんと伝えたい、会社がやっていける利益をしっかり確保できるようなビジネス環境を作りたいという想いから、2015 年、⾃分たちで最終商品を作り、⾃分たちで販路を作り、⾃分たちで価値を伝えていく「⾃社ブランド事業」に踏み出しました。
⾃社ブランド事業⽴ち上げから5 年。何をどう考えて商品を組み⽴てたのか、ブランド開発時に発⽣した問題や、それをどのように乗り越えたか等、単に商品のマーケティング⾯の話だけではなく、社内の意識変化や⾃社ブランド展開から⽣まれた新たな可能性も含めて、⽊村⽯鹸が取り組んできた⾃社ブランド事業について具体的な事例を紹介したいと考えています。
●ディスカッション(⼭縣、⽊村、⼭﨑)

■講師プロフィール
●渡邊恵太(明治⼤学准教授)
明治⼤学総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 准教授。博⼠(政策・メディア)(慶應義塾⼤学)。シードルインタラクションデザイン株式会社代表取締役社⻑。知覚や⾝体性を活かしたインターフェイスデザインやネットを前提としたインタラクション⼿法の研究開発。近著に『融けるデザイン ハードxソフトxネットの時代の新たな設計論 』(BNN 新社、2015)

●上平崇仁(専修⼤学教授)
専修⼤学ネットワーク情報学部教授。グラフィックデザイナーを経て、2000 年から情報デザインの教育・研究に従事。近年は社会性への視点を強め、デザイナーだけでは⼿に負えない複雑な問題や厄介な問題に対して、⼈々の相互作⽤を活かして⽴ち向かっていくためのCoDesign(協働のデザイン)の仕組みや理論について探求している。2015-16 にはコペンハーゲンIT ⼤学客員研究員として、北欧の参加型デザインの調査研究に従事。秋頃にCoDesign に関する書籍(単著/NTT 出版)を上梓予定。

●中村寛(多摩美術⼤学准教授)
多摩美術⼤学准教授。⼀橋⼤学⼤学院社会学研究科・地球社会研究専攻博⼠後期課程修了。博⼠(社会学)。専⾨は⽂化⼈類学で、「周縁」における暴⼒や社会的痛苦、差別と同化のメカニズム、コミュニケーションなどのテーマに取り組む。特にアフリカ系アメリカ⼈や、ムスリム、先住⺠、《カルチャー・クリエティヴ(⽂化のつくり⼿)》たちの語り、芸術・⽂化表現、⽂化構築の試みに注⽬している。また、さまざまな職業のつくり⼿たちとの⽂化運動である「⼈間学⼯房」を主宰している。著書に『残響のハーレム――ストリートに⽣きるムスリムたちの声』(単著、共和国、2015 年)」https://www.ningengakukobo.com/

●⼭縣 正幸(近畿⼤学教授)
1976 年⽣まれ。関⻄学院⼤学⼤学院商学研究科博⼠課程後期課程単位取得退学。博⼠(商学)。専⾨は経営学史、とりわけドイツ語圏における経営学理論の展開と現代的意義の探究。最近は、サービスデザインや意味のイノベーションについて、経営学的な位置づけを試みている。本⽇の⽊村⽯鹸⼯業株式会社をはじめとして、2017 年から価値創造デザインプロジェクトの名称で、学⽣とともにサービスデザインや意味のイノベーションの考え⽅を活かしたプロジェクト型学修、協同的実践を展開中。もともとの関⼼領域は、⽇本の古典⽂芸(特に和歌と能)の美学的な考察。

●⽊村祥⼀郎(⽊村⽯鹸⼯業株式会社代表)
1972 年⽣まれ。1995 年同志社⼤学在学中に、仲間数名と有限会社ジャパンサーチエンジン(現(株)イー・エージェンシー)を⽴ち上げる。以来、18 年間、事業戦略⽴案、商品・サービス設計&開発、マーケティングなどを担当する。関連会社のドラゴンフィールド株式会社の代表取締役、コンフォートマーケティング株式会社の代表取締役などを務める。2013 年6 ⽉(株)イー・エージェンシーの副社⻑取締役を退任。家業である⽊村⽯鹸⼯業株式会社(創業1924 年)へ。2016 年9⽉、4 代⽬社⻑に就任。⽯鹸を現代的にデザインしたハウスケアブランドを展開。OEM 中⼼の事業モデルから、⾃社ブランド事業への転換を模索中。2020 年には三重県伊賀市での新⼯場「IGASTUDIO PROJECT」の稼働も開始。

【9/19(土)開催】情報デザイン研究部会主催セッション「オルタナティヴデザイン」発表者募集のお知らせ

「オルタナティヴデザイン〜実践者たちのデザインの知のはたらき〜」の発表者を募集します

新型コロナウイルス感染の影響により第67回春季研究発表大会は中止となりましたが、本部会・info-Dでは、学会代替として情報デザイン実践者のための研究交流の場・オンラインセッションを独自に企画し、2020年9月19日(土)に開催いたします。情報デザインに関連した研究者・社会人・学生の皆さまは、研究発表の場としてご活用ください。

◎info-Dオンラインセッション「オルタナティヴデザイン〜実践者たちのデザインの知のはたらき」

◎開催概要(暫定版):リンクのGoogleドキュメントをご確認ください→こちら

◎開催日時:2020年 9月19日(土)10:00〜17:00(予定:発表件数により時間を変更するかもしれません)

◎発表申込の条件(下記3項目のいずれかを満たしていること):

1.大会プログラムD-00から始まる「情報デザイン部会セッション:実践者のデザインの知のはたらき」投稿者

2.大会プログラムM-00から始まる「情報デザイン分野(口頭/ポスターどちらも含む)」投稿者

3.情報デザイン研究部会関係者

◎発表申込み期限:8/3締切から延長しました。8月9日(日曜日)23:00まで

◆発表申込みはGoogleフォームから → https://forms.gle/GLBWP6RhbFHAyyBaA

◎聴講のみの参加について:8月中頃に本サイトにて参加方法のお知らせをします

◆ 発表のお申込フォーム → https://forms.gle/GLBWP6RhbFHAyyBaA

◎問い合わせ先:情報デザイン部会主査 横溝 賢(k.yokomizo(@)scu.ac.jp)メールは@のカッコをとってお送りください。

政策デザインラボ x Speculative Futures TOKYO:パーソンズ美術大学での学び(オンライン)参加募集

■ 概要:
武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所のビジョンの一つに「日本をデザインする」があります。日本のデザインという視点で、2020年4月よりこの研究所に「政策デザインラボ」を開設しました。
今回は、政策デザインラボのメンバーでもある、経済産業省の橋本直樹さんが修了したパーソンズ美術大学での学びに焦点を当てます。同大学を卒業したデザイナーの岩渕正樹さん、経済産業省の羽端大さんと共に、パーソンズ美術大学での研究の紹介や、世界における日本のデザインの立ち位置、また、今後の日本での実践について議論を深めます。
また、本イベントは橋本さん、岩渕さんが2019年12月に設立した「Speculative Futures TOKYO」のキックオフイベントでもあります。国・人種・専門性を超えて学際的に「未来をデザインする」ことを議論・研究するグローバルの非営利組織「Design Futures Initiative(本部:サンフランシスコ)」の東京チャプターとして、世界とも接続しており、今後も海外で活躍する日本人からの情報共有、全世界の他のチャプターと連携したイベント、世界への情報発信も積極的に行っていきます。
オンラインイベントですので、多くのみなさまの参加をお待ちしています。

■ 日時:7月31日(金)18:30-20:40
■ 主催:武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所、武蔵野美術大学
■ 共催:Speculative Futures TOKYO
■ 協力:SDN Japan、日本デザイン学会PD部会、Xデザインフォーラム
■ 参加費用:1000円、学生は無料(事前申込が必ず必要です)
■詳細・申込:http://ptix.at/cdg2tv

■ プログラム:
18:30-18:35「政策デザインラボについて」
・山崎和彦(武蔵野美術大学)
18:35-18:45「Speculative Futures TOKYO/パーソンズ美術大学について」
・岩渕正樹(パーソンズ美術大学)
18:45-19:10 「Transdisciplinary Design学部の風景 ~2019」
・橋本直樹(経済産業省)
19:10-19:35 「Transdisciplinary Design学部の風景 ~2020 and COVID-19」
・羽端大(経済産業省)
19:45-20:10 「Design and Technology学部の風景」
・岩渕正樹(パーソンズ美術大学)
20:10-20:40 ディスカッション「海外から見た日本のデザインの立ち位置、今後の日本での実践について」
・橋本直樹(経産省)・羽端大(経産省)・岩渕正樹(パーソンズ美術大学)・山崎和彦(武蔵野美術大学)

■登壇者プロフィール:
橋本 直樹(ハシモト ナオキ)
東大法学部卒業後、2010年に経済産業省に入省。国家公務員として初めて、米国美術大学院に留学。パーソンズ美術大学にてMFA(芸術学修士号)を修了。これまで資源・燃料政策、原子力規制委員会設立・新規制基準制定、クールジャパン政策、中小企業政策等の行政分野に従事。現在は、特許庁デザイン経営プロジェクトに着任するとともに、一般社団法人STUDIO POLICY DESIGNを立ち上げ、行政組織の内外から、デザイン思考やスペキュラティブデザイン等による独創的なアプローチでの政策立案を研究・実施している。本年4月より、武蔵野美術大学政策デザインラボ協力研究員に着任。
Twitter: @gichou

羽端 大(ハバタ ダイ)
京都大学法学部卒業後、2011年に経済産業省に入省。これまで、産業技術政策、電機産業振興、政府成長戦略の推進、イノベーション政策、スタートアップ支援等の行政分野に従事。2018年には米パーソンズ美術大学に留学、政策分野へのデザインの活用に関する研究を行い、2020年修了(MFA/Transdisciplinary Design)。経済産業省での業務の傍ら、一般社団法人STUDIO POLICY DESIGNを共同設立し、政策の現場におけるデザインの活用に関するリサーチと実践を行う。
Twitter: @daihabata

岩渕 正樹(イワブチ マサキ)
NY在住のデザイン研究者。東京大学工学部、同大学院学際情報学府修了後、IBMDesignでの社会人経験を経て、2018年より渡米し、2020年5月にパーソンズ美術大学修了(MFA/Design&Technology)。現在はNYを拠点に、Transition Design等の社会規模の文化・ビジョンのデザインに向けた学際的な研究・論文発表(Pivot Conf., 2020)の他、パーソンズ美術大学非常勤講師、Teknikio(ブルックリン)サービスデザイナー、Artrigger(東京)CXO等、研究者・実践者・教育者として日米で最新デザイン理論と実践の橋渡しに従事。近年の受賞にCore77デザインアワード(Speculative Design部門・2020)、KYOTO Design Labデザインリサーチャー・イン・レジデンス(2019)など。
Twitter: @powergradation