平成30年7月20日(金)、慶應義塾大学日吉キャンパス協生館を会場として、「デザイン塾:多空間デザインモデルの理論と実践」が開催されました。

本活動は、日本デザイン学会デザイン理論・方法論(DTM)研究部会、日本機械学会デザイン科学研究会、日本設計工学会デザイン科学に関する研究調査分科会の共催により行われました。

本塾は、第1部では慶應義塾大学の松岡由幸教授(DTM研究部会主査)、慶應義塾大学の加藤健郎専任講師、千葉大学の佐藤浩一郎准教授による3件の講演、第2部では日産自動車株式会社の平尾章成氏、株式会社一の大槻繁氏、慶應義塾大学の西村秀和教授、井関大介氏、小木哲朗教授、日本発条株式会社の増田耕氏、千葉工業大学の佐藤弘喜教授による7件の講演とフリーディスカッション、第3部では、ポスター展示・懇親会の構成で開催されました。

第1部講演においては、松岡教授からは「デザイン,デザイン科学研究の今」、加藤専任講師からは「デザイン科学の文脈と多空間デザインモデルへの誘い」、佐藤(浩)准教授からは「多空間デザインモデル」というそれぞれのタイトルで、「デザインする」という行為を科学する「デザイン科学」とその基礎理論である「多空間デザインモデル」についてご説明頂きました。

第2部の講演においては、平尾氏からは「座り心地のデザイン」、大槻氏からは「ソフトウェアのデザイン」、西村教授からは「システムのデザイン—MBSEとの関係性—」、井関氏からは「Mメソッドシステム」、小木教授からは「サイネージのデザイン」、増田氏からは「デザイン教育~Mメソッド応用のコツと実践」、佐藤(弘)教授からは「プロダクトデザインの評価と多空間概念」というタイトルで、多空間デザインモデルの応用分野や応用事例についてご説明いただきました。

第3部のポスター展示・懇親会においては、「Mメソッドシステムの提案」「自動運転のためのHMIデザイン」「人間の行動支援のためのマルチIoTスピーカー環境の構築」「「複雑さ」を考慮した創発的形状生成システム」の4件の研究成果を掲示し、参加者同士で自由に意見を交わしました。会場では活発な議論が行われ、盛況のうちに終了いたした。

本活動においては、設計に関わる研究・教育者の方々、実務者の方々、学生含めて約 62 名の方にお越し頂きました。

松岡由幸教授(慶應義塾大学)による講演の様子

ポスター展示の様子

会場の様子

フリーディスカッション・交流会の様子