日本学術会議ニュースNo.63 2007/01/26

イノベーション報告書「科学者コミュニティが描く未来の社会」の公表

日本学術会議は、対外報告「科学者コミュニティが描く未来の社会」を1月25日に公表しました。また、同日、金澤一郎日本学術会議会長から高市早苗イノベーション担当大臣へ報告書を手渡しました。

対外報告は、日本学術会議ホームページに全文掲載されています。
http://www.scj.go.jp/ja/info/iinkai/innovate/index.html
(ファイルは、容量が多いため、本文、参考資料、概要に分かれています。)

政府の「イノベーション25」のとりまとめに資するため、日本学術会議は、「イノベーション推進検討委員会」を平成18年10月20日に設置し、審議を重ねてきました。検討においては、会員、連携会員、日本学術会議協力学術研究団体に対してイノベーションの意見募集をアンケートにより行い、270件を越えるイノベーションの提案をお寄せいただきました。御協力いただきました会員、連携会員、日本学術会議協力学術研究団体の皆様には、厚くお礼申し上げます。御提案は、報告書のとりまとめに活用するとともに、御了解いただきました御提案につきましては、報告書の参考資料として広く公開いたしております。

また、報告書の提出に当たり、高市大臣からのメッセージをいただきました。
(以下、メッセージの全文掲載)

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【高市大臣からのメッセージ】

日本学術会議の皆様、イノベーション担当大臣を務めております高市早苗です。

本日、金澤会長と北澤イノベーション推進委員会副委員長から、報告書「科学者コミュニティが描く未来の社会」を拝受致しました。
昨年10月に、イノベーション推進委員会第1回会合にお邪魔し、「どのようなイノベーションが必要なのか、日本学術会議の皆様方の英知を集めて検討していただきたい。」とお願い申し上げました。
以来、3ヶ月弱の短期間でございましたのに、このように立派な報告書をまとめていただき、本当に有難うございました。
2,200名に及ぶ科学者の方々へのアンケートで得られたご提案は、日本のイノベーション戦略を考える上で、まさに「宝の山」であり、興味深く拝読させていただきました。
本日賜りました「科学者コミュニティが描く未来の社会」の内容につきましては、次回の「イノベーション25戦略会議」で配布させていただき、今後取りまとめます「イノベーション25」に反映させていきたいと考えています。

先生方の益々のご活躍をお祈り申し上げつつ、この度のお力添えに対し、取り急ぎ御礼まで、失礼致します。

平成19年1月25日
イノベーション担当大臣 高市早苗