案内:デザイン教育研究会

教育部会 : デザイン教育研究会2013年度_vol.3のご案内

下記要領にて「デザイン教育研究会 2013年度_vol.3」を開催いたします。
今年度は「教養としてのデザイン」をテーマに掲げ、その3回目の研究会となります。
現代社会ではより一般生活者の中に「デザイン」が意識され、その範囲は年齢やジャンル、地域を越えますます広がってまいりました。デザインの専門性に関わらず、造形や伝達表現の技術的な側面以上に、従来のデザインワークに含まれていた発想や問題解決の方法論などが、社会生活の様々な場面で共有すべき、身につける必要能力であるという認識が高まってきたようにも思います。
「教養」をどの文脈で捉えて語るかは簡単なことではありませんが、立場や経験の異なる方々が集まり、意識の交換が積極的に行われる中で、某かのヒントや可能性を感じていただければ幸いです。 
教育部会主査/金子武志

テーマ 「モノ・コトの意味を探る」〜デザイン教育と地域連携実践活動報告
発表者 高橋 綾(造形デザイナー、群馬県立女子大学デザイン准教授、日本デザイン専門学校非常勤講師)
日時  2014 年1 月24 日(金) 18:00 〜20:00
会場  日本デザイン専門学校 渋谷区千駄ヶ谷5-7-3

人々の生活に必要な「モノ」を生み出すデザイナー。
「モノ」の意味には機能や形だけでなく、消費者が使っていくうちに生み出す新たな価値や感情、思い出などの「コト」も含まれています。私が大学で指導している内容は「モノ・コトの意味を探る」です。
今、社会で重要視されている「モノ」と「コト」の意味をデザイン実践を経験しながら探るのが目的です。
具体的な活動内容は主に3つです。

1.  アートやデザインを活用した地域活性化
2.  病院へのアートの導入
3.  中小企業へのデザイン提案

今回、デザイン教育研究会から「教養としてのデザイン」というテーマをいただきました。
教養とはなんでしょうか?
「その人が学習して得た知識を全て取っ払った後に残るもの」と聞いたことがあります。
まさにデザインは知識だけでは解決できない総合教養だと思います。
今回お話しさせていただく「モノ・コトの意味を探る」地域連携実践活動は、デザイン実践を経験しながら探る総合教養であり、そのタネだと考えています。

高橋 綾(たかはし りょう)
造形デザイナー。群馬県立女子大学デザイン准教授。日本デザイン専門学校非常勤講師。環境芸術学会会員。R2DESIGN 代表。人と社会の活性化研究会事務局長。
人と社会の活性化を目指したアート&デザインの研究及び、気軽に芸術と関わることのできるアイテム(Kinetic Toy)の開発を進めている。
東京芸術大学大学院美術研究科修士課程1997 年修了後、同大学助手を経て株式会社富士通ゼネラルデザイン部へ2000 年に入社。
2002 年退社後、群馬県立女子大学文学部美学美術史学科のデザイン専任講師に就任。(2006 年より准教授)
2005 年より同大学と兼任で日本デザイン専門学校講師として教鞭をとっている。
主な受賞歴(抜粋)
1995 東京芸術大学美術学部デザイン科卒業制作展 デザイン賞
2003 第14 回生活者のデザイン展 銀賞
2010 Contemporary Toy of the Year 2009 創作玩具公募展 佳作
2013 第4回神戸ビエンナーレ創作玩具国際コンペディション 準大賞 環境芸術学会学会賞 奨励賞

【会場へのアクセス】 会場が前回と異なります。ご注意ください。
日本デザイン専門学校 渋谷区千駄ヶ谷5-7-3 http://www.ndc.ac.jp/info/accessmap.html
JR 代々木駅または千駄ヶ谷駅、都営地下鉄大江戸線代々木駅 徒歩5 分
東京メトロ副都心線北参道駅 徒歩3 分

ご案内:bukai02_131225.pdf(530k)

毎年3~4回のペースで実施されるこのデザイン教育研究会は、幼稚園から大学・専門学校に至るデザインや造形教育に携わる先生方をはじめ、デザイナー、クリエーター、研究者、学生など、様々な立場の方々が交流できる自由な場です。
座談会の形式を予定しておりますので、教育現場に携わる先生方やデザイン、教育に関心のあるデザイナーや作家、学生の方々など、お誘い合わせの上どうぞ、多数の参加をお待ちしております。本研究会はデザイン学会の所属に関係なく、どなたでも自由に参加できます。

問合せ 日本デザイン専門学校 金子武志(教育部会・主査)
TEL03-3356-1501 E-mail kaneko(at)ndc.ac.jp