案内:デザイン教育研究会2013年度_vol.1のご案内

教育部会 : デザイン教育研究会2013年度_vol.1のご案内

下記要領にて「デザイン教育研究会 2013年度_vol.1」を開催いたします。

毎年3~4回のペースで実施されるこのデザイン教育研究会は、幼稚園から大学・専門学校に至るデザインや造形教育に携わる先生方をはじめ、デザイナー、クリエーター、研究者、学生など、様々な立場の方々が交流できる自由な場です。
座談会の形式を予定しておりますので、教育現場に携わる先生方やデザイン、教育に関心のあるデザイナーや作家、学生の方々など、お誘い合わせの上どうぞ、多数の参加をお待ちしております。本研究会はデザイン学会の所属に関係なく、どなたでも自由に参加できます。

テーマ 「教養としてのデザイン」
発表者 中林鉄太郎(テツタロウデザイン代表 / 日本大学芸術学部デザイン学科非常勤講師)
日時  2013年6月28日(金) 18:00〜20:00
会場  日本大学芸術学部 江古田校舎西棟1階共同アトリエ 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1

「デザインの読み書きそろばん」が必要だ。
そう感じたのは若くして起業した人材との接点からだ。一人は女性起業家。ソーシャルイシューに対して、女性をキーワードにしながらビジネスの文法を用いた企画で立ち向かっている。もう一人は、航空会社でジェット機操縦士をしていたが退職し起業した男性。理系の思考を活かした技術でビジネスを立上げ始めている。二人に共通するのは20代後半であることと、デザイン的観点をビジネスに活用したいがデザインの専門教育は受けてないという点だった。
「教養としてのデザイン」は「専門教育としてではないデザイン」と読み替えることで、見渡した地平に手掛かりを見つけることができる。それは「デザインの読み書きそろばん」としてフィットする範囲や深さについて知ることと同じはずだ。しかし同時に「専門教育」についても疑問が湧いた。今日的なデザインへのニーズと期待値に対して、専門教育としてのデザインカリキュラムはフィットしているだろうかと。
他方で「事業企画からデザインへのブリッジ」…は、以前から解決したいテーマだ。この両者の間には多かれ少なかれ谷があり、なかなか橋渡しがうまく運んでいない。日本文化の特徴として挙げられることの多い「ハイコンテクストカルチャー(暗黙の情報を重視)」の側面も加担している。共通言語だと感じていた単語やフレーズが、後々になって異なる意味として理解されていたことが露見し、橋渡し機能不全への指摘があったりする。「教養としてのデザインは判断項目の共有基盤」という切り口から考えてみたい。

中林鉄太郎(なかばやし てつたろう)
桑沢デザイン研究所卒業後、黒川雅之建築設計事務所にて10年間勤務。プロダクトデザインセクションにて、建築設備機器、家電、インテリア雑貨、伝統工芸プロジェクトなどを担当。1997年同社を退社し、テツタロウデザイン設立。プロダクトデザインとデザインディレクションを軸に、拡張するデザインニーズへの展開のビジネス化にも挑戦中。2005年〜日本大学芸術学部デザイン学科非常勤講師、2006年〜桑沢デザイン研究所夜間部非常勤講師、2012年〜芝浦工業大学デザイン工学科非常勤講師。共著書『マルちゃんはなぜメキシコの国民食になったのか〜世界で売れる商品の異文化対応力』(日経BP社/2011年)。

【会場へのアクセス】 会場が前回と異なります。ご注意ください。
日本大学芸術学部 江古田校舎 〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1 
http://www.art.nihon-u.ac.jp/access/
西武池袋線各駅停車にて江古田駅下車 北口より徒歩1分
都営大江戸線  新江古田駅下車 徒歩約12分
関東バス JR中野駅〜江古田駅(10分間隔で運行)乗車時間15〜20分 

添付ファイル:bukai02_130628_2.pdf(647k)

問合せ 日本デザイン専門学校 金子武志(教育部会・主査)
TEL03-3356-1501 E-mail kaneko(@)ndc.ac.jp