去る2021年7月9日(金)に,オンラインにて「デザイン塾:タイムアクシスデザインを惟(おもん)みる」が開催されました.本活動は,デザイン塾,日本デザイン学会タイムアクシスデザイン研究部会,日本機械学会タイムアクシスデザイン研究会,日本設計工学会タイムアクシスデザインに関する研究調査分科会の共催にて行われました.司会は,慶應義塾大学の加藤健郎准教授が担当されました.
はじめに,慶應義塾大学の松岡由幸名誉教授が開会の辞を述べられ,「タイムアクシスデザイン~7つの原則とガイドライン」という講演を行われました.続いて,マツダ株式会社の古郡了氏が「価値成長モビリティのタイムアクシスデザイン」,東京大学の木下裕介准教授が「持続可能なものづくりのためのタイムアクシスデザイン」という講演を行われました.
休憩をはさんで,早稲田大学の宮下朋之教授が「技術改善のためのタイムアクシスデザイン」,千葉大学の佐藤浩一郎准教授が「経験価値のタイムアクシスデザイン」,東京都立大学の下村芳樹教授が「価値と共感のタイムアクシズデザイン」という講演を行われました.最後に,総合ディスカッションが行われ,タイムアクシスデザインの今後の展開について,3学会の研究会の活動方針を含めて議論がなされました.
当日はデザイン研究に携わる研究者,実務者,学生の方々など約135名の方が参加されました.コロナ禍ということで初めてのオンライン開催となりましたが,通常はご参加が難しい遠方の方にもご参加いただくことができ,活発な意見交換も行われ,オンラインならではの大変有意義な場となりました.ご参加,ご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます.