特別講座「本をつくる意味: 誰かと世界を共有して、未来に知見を残すのか?」

現代社会において、情報技術の進展とともに、私たちの言語活動や表現行為はかつてない速度で変容しています。
誰もが容易に発信者となり、瞬間的に世界中へ情報を届けることができる一方で、情報の一過性や消費性が問題視されるようになりました。このような状況において、あえて「本をつくる」という行為に、いかなる意味を見出すことができるのでしょうか。本というメディアは、単なる情報伝達の手段ではありません。そこには、思考を深め、時間をかけて言葉を紡ぎ、他者とつながろうとする営みが内在しています。本をつくることは、「誰かと世界を共有し、過去と未来を結び、未来に知見を残す試み」であるのかもしれません。
本イベントでは、本づくりに取り組む実践者を招き、「本をつくる意味」について多角的に考察します。最初に、岩嵜博論氏(武蔵野美術大学)よりイントロダクションを行い、続いて、4 月に書籍『見えないものをみる視点』を出版された上平崇仁氏(立命館大学)から、執筆の意図についてお話しいただきます。さらに、出版を通じて人々の活動を支援しているstudioTRUE の松岡大雅氏と寺内玲氏には、出版に対する思いを語っていただきます。また、2 年前にXデザイン出版を立ち上げ「Community based Publishing」という視点で活動している山﨑和彦氏(Xデザイン研究所)からも、その活動についてご紹介いただきます。最後に、講師と参加者との対話を通じて、「本の可能性」について共に探求していきます。


■日時:2025 年 6月13日(金)18:30-20:30(18:00 開場)
■会場参加:武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス 5 階 定員 60 名(先着順)
東京都新宿区市谷田町 1-4
(JR 中央・総武線「市ケ谷」駅より徒歩 3 分 東京メトロ有楽町線・南北線「市ケ谷」
駅 4 番出口より徒歩 3 分 都営新宿線「市ヶ谷」駅 4 番出口より徒歩 3 分)
■オンライン参加:zoom によるオンライン参加も可能です(18:55 から配信)
※オンライン参加のURL は、イベント日までにお申し込みの皆様にpeatixのメッセージでご連絡いたします。
■主催:武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所
■協力:日本デザイン学会 PD 部会
■参加費:無料
◾️詳細・申込:https://peatix.com/event/4400026/

■プログラム
18:00-18:30 交流タイム(名刺交換などにも活用ください)
・ 会場に講師が執筆した書籍を展示して紹介します
18:30-18:40 イントロダクション
・岩嵜博論(武蔵野美術大学)
18:40-19:10 「見えないものをみる視点、の出版」
・上平崇仁(立命館大学)
19:10-19:40 「Print on Praxis —活動のための/としての出版」
・松岡大雅(studioTRUE)
・寺内玲(studioTRUE)
19:40-20:10 「コミュニティで出版を目指す」
・山﨑和彦(武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所/ X デザイン研究所)
20:10-20:30 ディスカッション「本の可能性」について
・上平崇仁(立命館大学)
・松岡大雅(studioTRUE)
・寺内玲(studioTRUE)
・山﨑和彦(武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所/ X デザイン研究所)

◾こんな方にお勧め
・これからの「本の役割や意味」や「本をつくる」ことに興味ある方
・研究者、教育者、リサーチャーなどで知見を出版することに興味ある方
・ビジネス実践者がプロフェッショナルのための出版に興味ある方
・市民、地域、社会のための出版やメディアに興味ある方
・本や書店が好きな人

◾講師プロフィール:岩嵜博論(武蔵野美術大学)
武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科 教授。リベラルアーツと建築・都市デザインを学んだ後、博報堂においてマーケティング、ブランディング、イノベーション、事業開発、投資などに従事。 2021 年より武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科に着任し、ストラテジックデザイン、ビジネスデザインを専門として研究・教育活動に従事しながら、ビジネスデザイナーとしての実務を行っている。

◾講師プロフィール:上平崇仁(立命館大学)
立命館大学教授。グラフィックデザイナーを経て、2000 年から情報デザインの教育・研究に従事。近年は社会性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑な問題を人々の相互作用の中で創造的に解決していくためのCoDesign(協働のデザイン)の仕組みづくりについて取り組んでいる。2015-16 にはコペンハーゲンIT 大学客員研究員として、北欧流参加型デザインの調査研究に従事。著書に『コ・デザインーデザインすることをみんなの手に 』(NTT 出版)、『見えないものをみる視点 』(Xデザイン出版)などがある。

◾講師プロフィール:松岡大雅(studioTRUE)
studioTRUE 共同代表。慶應義塾大学、同大学大学院でデザイン・建築について学ぶ。制作における転用や修理に関する実践と研究を行う。『HUMARIZINE』ではエディトリアルデザインを担当。2021 年より、寺内とともにデザイン事務所studioTRUE を創業。本のデザイン、展覧会の会場構成、ワークショップの設計など、幅広い領域でデザインの実践を行う。

◾講師プロフィール:寺内玲(studioTRUE)
studioTRUE 共同代表。京都工芸繊維大学博士後期課程在籍。慶應義塾大学で建築・都市デザインを学び、IAAC(バルセロナ)修士課程でサーキュラーデザインについて実践と研究を行う。2019 年より自費出版誌『HUMARIZINE』を毎年刊行する。市民参加やまちづくりに関する実践と研究を行うと同時に、出版活動にも力を入れている。慶應義塾大学にて「SBC入門(出版)」という授業を担当。

◾講師プロフィール:山﨑和彦(武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所/ X デザイン研究所)
武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所特別研究員、(株)X デザイン研究所共同創業者/CDO、 SmileExperience Design Studio 代表。京都工芸繊維大学卒業後、クリナップ(株)、(株)日本IBM にてプロダクト、ソフトウェア、サービス等のデザインとコンサルティング担当、日本IBM UX デザインセ ンター長(技術理事)、千葉工業大学デザイン科学科/知能メディア工学科教授、武蔵野美術大学教授を経て現職。神戸芸術工科大学博士(芸術工学)号授与、東京大学新領域創成科学研究科博士課程満期退学。グッドデザイン賞選定委員、日本インダストリアルデザイン協会理事、日本デザイン学会理事 を歴任。主著に『うれしい体験のデザイン 』(Xデザイン出版)等。

参加募集:HRとEXデザイン研究会:人事/従業員体験/キャリア/人材育成/組織文化のデザインを探求



趣旨:これからのリーダーは、お客様のためのデザイン(UX/CX)と社員のためのデザイン(EX: Employee Experience)という視点が必要となり、両者を効果的に連携させるアプローチも必要となっています。このような背景より、「HRとEXデザイン研究会」を、6月より月に一度程度開催して、参加者みんなで知見を高めて、来年度は書籍を目指すような研究会です。日本企業の変革のために、私たちと一緒に共創していただけるとありがたいです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
詳細・申込み:https://peatix.com/event/4397780/

(募集要項)

1.研究会名:HRとEXデザイン研究会(オンライン)

    2.研究会概要:本研究会では、日本企業の変革のためにHR(人事)のリ・デザイン、EX(従業員体験)のデザイン、キャリアのデザイン、人材育成のリ・デザイン、組織文化のデザインなどについて講師と参加者で実践的な学びを深めます。また、本研究会の成果として、書籍「HRとEXのデザイン(仮)」を出版して日本企業の変革のために、この研究会の知見を広めることも目的としています。
    毎回の研究会では日本を代表する知見をお持ちの講師が話題提供して、講師と参加者がディスカッションをして議論を深めます。研究会はオンラインで開催し、後日に録画を視聴できます。また、研究会参加者は講師とのオンラインコミュニティに参加して資料の共有と議論に参加できます。また、この研究会を通して書籍「HRとEXデザイン(仮)」の制作に協力することも期待されます。そして、この本が完成した時には、研究協力者としてお名前を記載の上、本を一冊贈呈します。研究会には下記の人たちが協力していただく予定です。

    ◾️研究会コアメンバー
    ・酒井章((株)クリエイティブ・ジャーニー代表)
    ・小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド(株)執行役員)
    ・柳瀬浩之((株)ビータップ代表)
    ・山崎和彦((株)Xデザイン研究所共同創業者、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)

    ◾️研究会アドバイザー(順次追加予定)
    ・土橋隼人( PwCコンサルティング合同会社ディレクター)
    ・平野隆 (富士通(株) Employee Success本部シニアマネージャー)
    ・大崎優 ((株)コンセント取締役デザインマネージャー)
    ・金井恵子((株)マネーフォワード執行役員VP of Culture)
    ・上田信行(同志社女子大学名誉教授、ネオミュージアム館長)
    ・明間隆 ((株) MIMIGURIプロセスファシリテーター)
    ・佐藤邦彦((株)ベネッセホールディングス 人材開発センター準備室・室長)
    ・山崎涼子(パーソルホールディングス(株)人事企画部長)
    ・金澤元起(ワクチノー (株)人事)
    ・西村秀武( (株)パナソニックインダストリーズ人事)
    ・玉澤康至(サピエントハーモニー代表)
    ・三宅慶典(JFEエンジニアリング(株)人事)
    ・仁科奏((株)プレイド / STUDIO ZERO代表)

    4.研究会のスケジュールと概要

    5. 募集人員:個人参加40名(先着順)、研究協力企業参加5社(先着順)
    6. 募集期間: 5月1日より5月31日. 定員になりしだい募集終了
    7. 参加費
    1)個人参加費:30,000 円(全 5 回の研究会参加、講師とのオンラインコミュニティにて資料の共有と議論に参加。参加できなかった場合は録画を聴講)また、書籍が完成した時には、書籍に研究協力者としてお名前を記載の上、本を一冊贈呈。
    2) 研究協力企業参加費:100,000円
    法人より2名参加(全 5 回の研究会参加、講師とのオンラインコミュニティにて資料の共有と議論に参加。参加できなかった場合は録画を聴講)また、書籍が完成した時には、書籍に研究協力企業および担当者としてお名前を記載の上、本を2冊贈呈。また、研究協力企業としてWebサイトで告知。
    8. 主催: 株式会社X デザイン研究所
    9. 協力:
    ・日本デザイン学会PD部会
    ・カルチャーシフト・デザイン研究所(武蔵野美術大学/ STUDIO ZERO)
    ・人事のデザイン研究会
    10. 詳細・お申し込み

    https://peatix.com/event/4397780/


    【もちよ〜る】Info-D(情報デザイン研究部会)懇親会 2025のご案内

    日本デザイン学会第72回春季研究発表大会2日目の夜に、【もちよ〜る】Info-D(情報デザイン研究部会)懇親会 2025を開催いたします。

    対話中心の濃密な時間にしたいと思います。「シェアしたいナラティブ」「研究発表のふりかえり&準備」など楽しい話題と、「ご自慢のご当地グルメ(※任意)」を【もちよ〜る】会です。ぜひ、ご参加ください。

    参加ご希望の方はPeatixよりお申し込みをお願いいたします。https://peatix.com/event/4419885

    • 日時:2025年6月28日(土)19:30〜22:00
    • 会場:bokashi Base https://bokashi.ink/#bokashibase
      北海道札幌市中央区南二条西1丁目7番地1 二番館ビル bokashi 2階
      大通駅35番出口徒歩0分、カナリヤ向かい、1Fはbokashi Diningという飲食店
    • 参加費:学生2,000円、一般3,000円
      ※お食事:札幌ご当地B級グルメ中心の軽食をご用意します。
      ※お酒・お飲み物は各自でお持ち寄りください。
       (近隣にコンビニあり 簡易食器・お箸はこちらで用意します)
    • 先着50名
    • 参加申込締切:6月28日(土)13:00
      人数に達した場合は締切日前に申込終了となります。お早めにお申し込みください。
      申込後にキャンセルされる場合は6月24日(火)13:00までにご連絡ください。

    全体の懇親会と時間が被ってしまいますので、アンケートで両方/片方に出席されるかどうかをお聞きして、先に到着された方たちとゆるゆる始めます。

    公開講座:「知をカタチにする:創造性とナレッジマネジメントの交差点」(水道橋/オンライン)


    ◾️趣旨:ナレッジマネジメントは、個人や組織内の暗黙知・形式知を可視化・共有し、組織の知的生産性や革新性を高めることを目的とします。人間中心設計やサービスデザイン、デザイン思考といった分野におけるデザインの方法論では、ユーザーの知見や経験を収集・共有しながら課題を発見・定義し、解決策を共創していくプロセスが重要です。いずれも知識の「生成・構造化・共有・活用」がその中核にあります。組織改革やDX推進において、ナレッジマネジメントは顧客課題の本質にアプローチする「Design Thinking(デザイン思考)」をベースにユーザー起点の変革が効果的であり、企業文化の可視化と共有にはストーリーテリングやビジュアルデザインの導入が有効です。

    このように、ナレッジマネジメントとデザイン方法論の関係性には知識や経験の価値を最大化するために、共創・可視化・反復を重視する共通性があり、デザインを通じてナレッジマネジメントは実践的かつ創造的に、デザインはナレッジマネジメントにより組織知として定着可能になります。この関係性について、今回は、ナレッジマネジメント、チェンジマネジメント、イノベーションマネジメントの分野で20年以上の豊富な経験を持つ専門家である荻原直紀氏に経営におけるナレッジマネジメントの位置づけじゃ実践例などその概要などをお話いただき、石黒猛氏から「デザイン」という概念を通じて、現在存在しない「物」や「事」をリサーチと理解を通じて新しい「経験」や「価値」を生み出す、組織内の知識創造やナレッジマネジメントの実践について話題提供いただきます。

    お二人の話題から共創によるイノベーション支援をしている小島健嗣(designMeME)のファシリテーションで、組織内外の知識創造と共有を促進し、イノベーションを生み出すナレッジマネジメントのデザインの実践、関係性について、山﨑和彦氏(Xデザイン研究所)にも参加してもらい、実践的な活用について会場のみなさんとディスカッションをします。このような分野に興味のある方は、ぜひご参加ください。

    ■タイトル:Xデザイン学校公開講座:「知をカタチにする:創造性とナレッジマネジメントの交差点」

    ■⽇時:6月2日(月)19:00-21:00(開場 18:50)

    ■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所

    ◾️協力:日本デザイン学会PD部会

    ■会場参加:RIVERLD水道橋A(限定20名)
    東京都千代田区神田三崎町2丁目19-9MMビル4階 
    JR中央・総武線 水道橋駅 徒歩1分 

    ■オンライン参加:zoomによるオンライン参加

    ■ 参加費:
    ・会場参加:3000円 (Xデザイン学校 2025年度受講⽣は無料)
    ・オンライン参加:2000円 (Xデザイン学校 2025年度受講⽣は無料)

    ◾️詳細・申込み:https://peatix.com/event/4399158/

    ■ プログラム

    19:00-19:10 「はじめに」
    小島健嗣 (designMeME代表)

    19:10-19:50「知識創造と経営」
    荻原直紀(多摩大学大学院教授、ナレッジマネジメント専門家)

    19:50-20:30「新しい「経験」や「価値」を生み出す活動」
    石黒猛(石黒猛事務所代表、デザイナー )

    20:30-21:00 考えるディスカッション
    ・荻原直紀(多摩大学大学院教授、ナレッジマネジメント専門家)
    ・石黒猛(石黒猛事務所代表、デザイナー )
    ・小島健嗣 (designMeME代表)
    ・山﨑和彦(Xデザイン研究所共同創業者)

    ◾️こんな方にお勧め
    ・感覚や経験を形式知に変換するプロセスに関心のある方
    ・ナレッジマネージメントの学習・教育・実践に何らか関心のある方
    ・「空間・体験・知識」による知の場をデザインに関心のある方
    ・知識を蓄積するのではなく、創造的に使うことに関心のある方
    ・これからのイノベーションやデザインのアプローチに関心のある方

    ■講師プロフィール:荻原 直紀(多摩大学大学院、ナレッジマネジメント専門家)
    ナレッジ・アソシエイツ・ジャパン株式会社 代表取締役・多摩大学大学院 教授。ナレッジ・マネジメント、組織変革、イノベーション経営のコンサルティング・実践・研究に25年関わり、数多くの大手企業、国際機関、政府機関の変革を支援。富士ゼロックスKDIを経て、世界銀行 上級知識経営担当官(ワシントンDC)、アジア生産性機構 調査企画部長などを歴任。多摩大MBAではチェンジ・マネジメントとナレッジ・マネジメントの実践論などを教える。

    ■講師プロフィール:石黒 猛(石黒猛事務所、デザイナー)
    石黒猛事務所代表。育英工業高等専門学校卒業後、1995年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート工業デザイン科を修了。 ​1996年に米国のデザインコンサルティング会社IDEOに入社し、サンフランシスコ事務所でプロダクトデザインや戦略に携わる。 ​1999年にIDEO東京オフィスに転勤し、2001年に退社。​2002年からは個人での活動を開始し、プロダクトデザイン、アート、舞台演出など多岐にわたる分野で活躍。​ 代表作は1998年の「Rice Salt&Pepper」や2007年の加湿器「Chimney」(ニューヨーク近代美術館(MoMA)永久収蔵品)などがある。

    ■ディスカッション ファシリテーター 小島健嗣(designMeME代表)
    designMeME代表、専修大学ネットワーク情報学部兼任講師、株式会社フィラメントシニアコンサルタント。1986年にプロダクトデザイナーとして富士フイルムに入社。後に富士フイルムの構造改革やオープンイノベーションに携わるように。2014年には「FUJIFILM Open Innovation Hub」を立ち上げ、社内外の最新技術やアイデアが混ざり合う場所を創出する。富士フイルム退職後、2022年1月にdesign MeME合同会社を立ち上げ、現在は共創によるイノベーション創出、組織、場、プロセス、リーダー人材育成の支援に取り組んでいる。

    2025年度 デザイン科学基礎講座 「不確かさ」に対して頑強な設計の知恵 “高性能化・多機能化”と”安心”のはざまで,設計にできること

    2025 年度 新価値創造をもたらす「デザインと設計のあいだ」 ~両者のいいとこ取りするモノづくり~

    2025年度 デザイン科学基礎講座 感動と創造 〜心を動かすモノ・コトづくりのために〜

    公開講座「人事のリ・デザイン × EX(従業員体験)で未来の働き方を創る!経営、組織とチームのデザイン」(オンライン)

    ■概要:「デザイン経営」という視点で、経営にデザインを活用する方法としては、ブランド体験という視点でお客様のためのデザインと、より創造的なイノベーションを生み出すための組織のデザインが必要になってきています。これからのリーダーは、お客様のためのデザイン(UX/CX)と社員のためのデザイン(EX)という視点が必要となり、両者を効果的に連携させるアプローチも必要となっています。そして、自分たちのチームを創造的で、良いチームの体験が得られるデザインする必要があります。まさに「自分たちのチームとメンバーの体験をデザインする」という視点です。

    HRパーソンや人事担当者には、経営戦略と連動した人事戦略が必要となり、人事戦略にデザインの視点を取り入れることで、より柔軟で効果的にすることが可能になります。「人事戦略のデザイン」とは、EX(従業員体験)や企業文化を考慮し、創造的かつ体系的に人材マネジメントの仕組みを構築することを指します。これまでの人事戦略は、「管理」「制度運用」が中心でしたが、これからのHRは 「従業員一人ひとりの体験をデザインする」 視点が不可欠です。

    UXデザイナーやデザイン担当者には、EXデザインやチームのデザインという視点を考慮するだけでなく、人事部門やカルチャー部門のためのデザインをするという役割もでてきます。人事部門や人材開発の分野でUXデザイナーを活用したりすることも増えてきます。

    このような背景より、今回は最初に様々な企業でHR施策導入、組織人材開発、人事システム導入などの人事関連施策の企画と開発、実行を支援している玉澤康至さんより、「人事のリ・デザイン」について話題提供していただきます。次に、富士通にて人事部門のデザインや、組織開発、人事施策のEX(社員体験)向上について活動している、平野隆さんと内田奈月さんに話題提供をしてもらいます。

    そして、酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)、小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)、柳瀬浩之(ビータップ)、山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)に加わってもらい、講師のお二人と参加者と「HRとEXとデザインを考える」ディスカッションします。最後に、「HRとEXのデザイン研究会(仮)」の紹介と参加方法について紹介します。このような分野に興味のある方は、ぜひご参加ください。

    ■日時:4月23 日(水)19:00-21:00(18:50より参加可能)
    ■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
    ■共催:「人事のデザイン」研究会 
    ■協力:日本デザイン学会PD部会
    ■参加費:2000円 (X デザイン学校 2024年度/ 2025年度受講⽣は無料)
    ◾️詳細・申込:https://peatix.com/event/4344042/

    ■プログラム
    19:00-19:10 はじめに
    19:10-19:40「人事のリ・デザイン」
    ・玉澤康至(サピエントハーモニー)
    19:40-20:10「Employee Success本部におけるデザイン活動」
    ・平野 隆(富士通)、内田奈月(富士通)
    20:10-20:50「ディスカッション:」
    ・酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)
    ・小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)
    ・柳瀬浩之(ビータップ)
    ・山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
    20:50-21:00「HRとEXのデザイン研究会(仮)」の参加のご案内

    ◾こんな方にお勧め
    ・プロジェクトリーダーなどでチームメンバーの体験などに興味がある方
    ・HRや人事領域の方でデザインに関心のある方
    ・EX(Employee Experience)や企業文化に関心のある方
    ・デザイン分野の方で人事領域に関心のある方
    ・デザイン経営や人事戦略やデザイン戦略に関心のある方
    ・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

    ◾ 講師プロフィール:玉澤康至(サピエントハーモニー代表)
    銀行、ベンチャー企業、商社にて、営業・IT企画や業務改革PJを経験しチェンジマネジメントの重要性を実感。2006年オリンパスソフトウェアテクノロジーに入社し、人事企画、組織人材開発に従事。2017年オリンパスへ吸収合併後、HRの組織人材開発を担当。オリンパスグループの風土改革を推進した。現在は独立し、様々な企業でHR施策導入や人事システム導入などの人事関連施策の企画と開発、実行を支援している。

    ◾ 講師プロフィール:平野隆(富士通株式会社・Employee Success本部) 
    早稲田大学芸術学校 建築学卒。デザイン部門で空間デザインに従事し、その後ビジョンやサービスデザイン、富士通のデザインアプローチ「Human Centric Experience Design(HXD)」を体系化しコンサルティングビジネスを開始。加えて、オープンイノベーションの場「HAB-YU platform」を森ビル株式会社と立ち上げ、共創プロジェクトを数多く実践。現在は、Employee Success本部(人事CoE)にて、EXデザインのアプローチから組織開発やカルチャーデザイン、心理的安全性デザインプロジェクトの企画・マネジメントなどを行う。

    ◾ 講師プロフィール:内田奈月(富士通株式会社・Employee Success本部) 
    日本大学芸術学部デザイン学科卒業後、富士通に入社。グローバルマーケティング部門にてブランドコミュニケーションやオープンイノベーション領域の企画推進を担当。その後デザイン部門でデザイン思考の全社浸透企画を経て 、現在はEmployee Success本部にて、人事部門のデザイン思考浸透や、人事施策のEX(社員体験)向上、組織開発領域にて心理的安全性デザインプロジェクトの企画・リードを行う。

    公開講座「UX×EXで人事をアップデート(虎ノ門/オンライン)」

    ■趣旨

     「人を財産」と考える人的資本経営が大きな広がりを見せ、それに伴って経営と連携する人事部門の役割や期待が高まっています。また、終身雇用に代表される企業や組織主体の在り方は、企業・組織と社員・個人の“パートナー”としての関係にシフトしつつあります。その一方、人への投資が数値目標の達成に留まったり、人的資本経営が掛け声に終わったりする事例が見られます。今こそ人事部門及び人事に関わるスタッフのマインドチェンジと行動を促す必要があるではないか。こうした問題意識に基づき、本イベントでは、いま注目を集めている個人や社員の採用・入社から退職までの体験をデザインするEX(Employee Experience)とユーザーの体験をデザインするUX(User Experience)の2つの分野の知見の交流を行います。  

     まず、多くの企業経営層への組織・人事領域のコンサルテーションを行って来た土橋隼人さん(PwCコンサルティング合同会社ディレクター)より「人的資本経営とEX(仮)」というテーマで、続いてUXの豊富な研究と実践をしてきた山崎和彦さん(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)より「UX×EX(仮)」というテーマで話題提供をしていただきます。続いて「人事のデザイン」研究会メンバーが加わってのパネルディスカッションと共に、参加の皆さんとの対話を行います。最後に、Xデザイン学校2025年春コース説明会も実施します。デザイン領域と人事領域の「知の交流」にご興味のある方は、ぜひご参加ください。

    〇タイトル:Xデザイン学校公開講座「UX×EXで人事をアップデート」
    〇日時:2月18日(火)19:00-21:10(開場参加は18:30より、オンライン参加は18:50より)
    〇主催:Xデザイン学校、(株)Xデザイン研究所
    〇共催:ウィルソン・ラーニングワールドワイド株式会社、「人事のデザイン」研究会 
    〇協力:日本デザイン学会PD研究部会
    〇会場参加:ウィルソン・ラーニングワールドワイド(株)本社(虎ノ門)先着30名
    ・港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング東棟13階
    ・日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 A2a出口より徒歩3分
    ・銀座線 虎ノ門駅 3番出口より徒歩6分
    〇オンライン参加:zoom によるオンライン参加
    〇 参加費:
    ・会場参加:3000円 (X デザイン学校2024年度受講⽣は無料)定員30名(先着順)
    ・オンライン参加:2000円 (X デザイン学校 2024年度受講⽣は無料)

    〇 詳細・申込:https://peatix.com/event/4266033/

    〇プログラム

    18:30-19:00 会場交流タイム(名刺交換などにも活用してください)
    19:00-19:10 「趣旨説明」
    ・酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)
    19:10-19:40 「人的資本経営とEX」
    ・土橋隼人(PwCコンサルティング)
    19:40-20:00 「UX×EX」
    ・山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
    20:00-20:50 「ディスカッション:UX×EXで人事をアップデート」
    ・土橋隼人(PwCコンサルティング)
    ・山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
    ・酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)
    ・小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)
    ・柳瀬浩之(ビータップ)
    20:50-21:10 Xデザイン学校2025年春コース説明会

    〇こんな方にお勧め
    ・プロジェクトのリーダーなどでチームメンバーの体験などに興味がある方

    ・プロジェクトのリーダーなどでマネジメントのデザインに興味のある方
    ・デザインに関心のある人事部門及び人事領域の方
    ・人事領域に関心のあるデザイン分野の方
    ・企業文化やEX(Employee Experience)に関心のある方
    ・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

    〇講師プロフィール:土橋隼人

    PwCコンサルティング合同会社 ディレクター。総合系コンサルティングファーム2社を経て現職。15年以上にわたり、組織・人事領域のコンサルティングに従事。人的資本経営・情報開示高度化、人事制度改革(等級・報酬・評価制度の設計および導入支援)、M&A・組織再編に伴う制度統合支援、ピープルアナリティクスなど、幅広い領域を支援。人的資本経営・情報開示およびEX(従業員エクスペリエンス)のサービス担当。

    シンポジウム「インハウスデザインの資産―これまでとこれから」参加募集

    プロモーションデザイン研究部会では、インハウスデザイナーたちの生み出した成果を検証し、共有すべく研究を進め、1900年代のインハウスデザイン活動を中心に特集号「インハウスデザインが生み出した資産」を刊行しました。ついては、特集号にまとめた90年代の活動を紹介するとともに、今日のインハウスデザインを担われている主要企業のデザイン部門のリーダーをお招きし、その現状と将来にむけての課題について、語っていただくシンポジウムを開催いたします。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

    日時:2025年3月15日(土曜日)16:00 – 18:00
    場所:芝浦工業大学豊洲キャンパス本部棟5F オープンラボ
    参加費:無料
    定員:概ね100名程度

    Part.0 「趣旨説明」

    青木 史郎
    プロモーションデザイン研究部会 主査/元・日本デザイン振興会

    Part.1 「1990年代のインハウスデザイン」

    安齋 利典
    実践女子大学教授/元・三菱電機株式会社

    大澤 隆男
    元・株式会社日立製作所

    河原林 桂一郎
    静岡文化芸術大学名誉教授/元・株式会社東芝

    蓮見孝
    筑波大学・札幌市立大学名誉教授/元・日産自動車株式会社

    Part.2 「インハウスデザインの今日」

    アルフォンソ・アルベイザ
    日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部
    専務執行役員

    田井 悟
    日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部
    エグゼクティブ・デザイン・ダイレクター

    長堀 将孝
    三菱電機株式会社
    統合デザイン研究所 所長

    富岡 慶
    株式会社東芝 DX・デザイン&コミュニケーション部
    デザイン統括室 ゼネラルマネジャー

    谷崎 正明
    株式会社日立製作所 研究開発グループ 
    デジタルサービス研究統括本部
    デザインセンターセンタ長

    Part.3 「フリーディスカッション」

    司会進行のような役割になる人
    蘆澤 雄亮
    芝浦工業大学デザイン工学部 教授

    Part.4 「まとめ」

    黒田 宏治
    静岡文化芸術大学名誉教授/元・GKデザイン機構

    詳細・申し込みはこちら

    https://jssd-promsympo2025.studio.site