公開講座「UX×EXで人事をアップデート(虎ノ門/オンライン)」

■趣旨

 「人を財産」と考える人的資本経営が大きな広がりを見せ、それに伴って経営と連携する人事部門の役割や期待が高まっています。また、終身雇用に代表される企業や組織主体の在り方は、企業・組織と社員・個人の“パートナー”としての関係にシフトしつつあります。その一方、人への投資が数値目標の達成に留まったり、人的資本経営が掛け声に終わったりする事例が見られます。今こそ人事部門及び人事に関わるスタッフのマインドチェンジと行動を促す必要があるではないか。こうした問題意識に基づき、本イベントでは、いま注目を集めている個人や社員の採用・入社から退職までの体験をデザインするEX(Employee Experience)とユーザーの体験をデザインするUX(User Experience)の2つの分野の知見の交流を行います。  

 まず、多くの企業経営層への組織・人事領域のコンサルテーションを行って来た土橋隼人さん(PwCコンサルティング合同会社ディレクター)より「人的資本経営とEX(仮)」というテーマで、続いてUXの豊富な研究と実践をしてきた山崎和彦さん(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)より「UX×EX(仮)」というテーマで話題提供をしていただきます。続いて「人事のデザイン」研究会メンバーが加わってのパネルディスカッションと共に、参加の皆さんとの対話を行います。最後に、Xデザイン学校2025年春コース説明会も実施します。デザイン領域と人事領域の「知の交流」にご興味のある方は、ぜひご参加ください。

〇タイトル:Xデザイン学校公開講座「UX×EXで人事をアップデート」
〇日時:2月18日(火)19:00-21:10(開場参加は18:30より、オンライン参加は18:50より)
〇主催:Xデザイン学校、(株)Xデザイン研究所
〇共催:ウィルソン・ラーニングワールドワイド株式会社、「人事のデザイン」研究会 
〇協力:日本デザイン学会PD研究部会
〇会場参加:ウィルソン・ラーニングワールドワイド(株)本社(虎ノ門)先着30名
・港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング東棟13階
・日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 A2a出口より徒歩3分
・銀座線 虎ノ門駅 3番出口より徒歩6分
〇オンライン参加:zoom によるオンライン参加
〇 参加費:
・会場参加:3000円 (X デザイン学校2024年度受講⽣は無料)定員30名(先着順)
・オンライン参加:2000円 (X デザイン学校 2024年度受講⽣は無料)

〇 詳細・申込:https://peatix.com/event/4266033/

〇プログラム

18:30-19:00 会場交流タイム(名刺交換などにも活用してください)
19:00-19:10 「趣旨説明」
・酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)
19:10-19:40 「人的資本経営とEX」
・土橋隼人(PwCコンサルティング)
19:40-20:00 「UX×EX」
・山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
20:00-20:50 「ディスカッション:UX×EXで人事をアップデート」
・土橋隼人(PwCコンサルティング)
・山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
・酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)
・小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)
・柳瀬浩之(ビータップ)
20:50-21:10 Xデザイン学校2025年春コース説明会

〇こんな方にお勧め
・プロジェクトのリーダーなどでチームメンバーの体験などに興味がある方

・プロジェクトのリーダーなどでマネジメントのデザインに興味のある方
・デザインに関心のある人事部門及び人事領域の方
・人事領域に関心のあるデザイン分野の方
・企業文化やEX(Employee Experience)に関心のある方
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

〇講師プロフィール:土橋隼人

PwCコンサルティング合同会社 ディレクター。総合系コンサルティングファーム2社を経て現職。15年以上にわたり、組織・人事領域のコンサルティングに従事。人的資本経営・情報開示高度化、人事制度改革(等級・報酬・評価制度の設計および導入支援)、M&A・組織再編に伴う制度統合支援、ピープルアナリティクスなど、幅広い領域を支援。人的資本経営・情報開示およびEX(従業員エクスペリエンス)のサービス担当。

シンポジウム「インハウスデザインの資産―これまでとこれから」参加募集

プロモーションデザイン研究部会では、インハウスデザイナーたちの生み出した成果を検証し、共有すべく研究を進め、1900年代のインハウスデザイン活動を中心に特集号「インハウスデザインが生み出した資産」を刊行しました。ついては、特集号にまとめた90年代の活動を紹介するとともに、今日のインハウスデザインを担われている主要企業のデザイン部門のリーダーをお招きし、その現状と将来にむけての課題について、語っていただくシンポジウムを開催いたします。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

日時:2025年3月15日(土曜日)16:00 – 18:00
場所:芝浦工業大学豊洲キャンパス本部棟5F オープンラボ
参加費:無料
定員:概ね100名程度

Part.0 「趣旨説明」

青木 史郎
プロモーションデザイン研究部会 主査/元・日本デザイン振興会

Part.1 「1990年代のインハウスデザイン」

安齋 利典
実践女子大学教授/元・三菱電機株式会社

大澤 隆男
元・株式会社日立製作所

河原林 桂一郎
静岡文化芸術大学名誉教授/元・株式会社東芝

蓮見孝
筑波大学・札幌市立大学名誉教授/元・日産自動車株式会社

Part.2 「インハウスデザインの今日」

アルフォンソ・アルベイザ
日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部
専務執行役員

田井 悟
日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部
エグゼクティブ・デザイン・ダイレクター

長堀 将孝
三菱電機株式会社
統合デザイン研究所 所長

富岡 慶
株式会社東芝 DX・デザイン&コミュニケーション部
デザイン統括室 ゼネラルマネジャー

谷崎 正明
株式会社日立製作所 研究開発グループ 
デジタルサービス研究統括本部
デザインセンターセンタ長

Part.3 「フリーディスカッション」

司会進行のような役割になる人
蘆澤 雄亮
芝浦工業大学デザイン工学部 教授

Part.4 「まとめ」

黒田 宏治
静岡文化芸術大学名誉教授/元・GKデザイン機構

詳細・申し込みはこちら

https://jssd-promsympo2025.studio.site

公開講座「デザイン文化が世界を変える、地域と組織とコミュニティ」(銀座/ オンライン)参加募集

◾趣旨:デザイン文化は、組織や地域のビジョンを支える戦略的な要素として重要な役割を果たします。そして、創造的な文化の推進、イノベーションや新規事業などの促進、ユーザーエクスペリエンスや社員の体験の向上、ソーシャルイノベーションやコミュニティなど、多方面にわたって企業や社会に大きな価値を提供します。ソーシャルイノベーションの第一人者であるエツィオ・マンズィーニでは「デザイン文化とは、日常生活のなかで、人々が自分の進む道の選択肢を自分でつくりだし、それを自ら選択できる文化」と語っています。

今回は、イタリアのデザイン文化に詳しい安西洋之さん(モバイルクルーズ代表)より「多様なデザイン文化」というタイトルでイタリアの地域文化やテリトーリオについて話題提供していただきます。たとえば、ミラノ、ブルネリ・クチネリ、ランゲ地方など多様なデザイン文化があります。普段はミラノにお住まいの安西さんが日本でリアルにお話しを聞くことできる貴重が機会になります。
また、そのあとにデザイン文化についての探究と実践をしている山﨑和彦さん(X デザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)より「組織やコミュニテイーのための、カルチャーとデザイン」について話題提供をしてもらいます。最後に、仁科奏さん(プレイド STUDIO ZERO 代表)と本條晴一郎先生(東京科学大学准教授)に加わってもらい、会場参加者と「デザイン文化を考える」ディスカッションます。このような分野に興味のある方は、ぜひご参加ください。

■タイトル:X デザイン学校公開講座「デザイン文化が世界を変える、地域と組織とコミュニティ」

■日時:12月10 日(火)19:00-21:00
(開場参加は18:30 より、オンライン参加は18:50 より)
■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■共催:(株)プレイド STUDIO ZERO
■協力:日本デザイン学会PD部会
■会場参加:(株)プレイド本社(銀座)先着30名
・東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 10F
・地下鉄「銀座」駅 徒歩5分、JR「有楽町」駅 徒歩12分
■オンライン参加:zoom によるオンライン参加
■ 参加費:
・会場参加:3000円 (X デザイン学校2024年度受講⽣は無料)定員30名(先着順)
・オンライン参加:2000円 (X デザイン学校 2024年度受講⽣は無料)

■ 詳細・申込:https://peatix.com/event/4183853/

■ プログラム

18:30-19:00 会場交流タイム(名刺交換などにも活用してください)
19:00-20:00「イタリアにおける多様なデザイン文化」安西 洋之(モバイルクルーズ)
20:00-20:30「組織やコミュニテイーのための、カルチャーとデザイン」山﨑和彦(X デザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
20:30-21:00「ディスカッション:デザイン文化を考える」
・安西洋之(モバイルクルーズ代表)
・仁科奏(プレイド STUDIO ZERO 代表)
・本條晴一郎(東京科学大学准教授)
・山﨑和彦(X デザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)

◾こんな方にお勧め
・新規事業開発や企業変革に関心のある方
・カルチャーデザインやビジョンデザインに関心のある方
・イタリアのデザイン文化、地域文化やテリトーリオに関心のある方
・地域の活動や活性化に関心のある方
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

■講師プロフィール:安西洋之

モバイルクルーズ株式会社代表取締役。De-Tales Ltd.ディレクター。 東京とミラノを拠点としたビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野との関わりも深い。2000 年代からカーナビなどの電子機器インターフェースの欧州市場向けユーザビリティやローカリゼーションに関わり、デザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動をはじめた。2017 年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はソーシャルイノベーションとしてのラグジュアリーの新しい意味を探索中。2022 年、服飾史研究家の中野香織さんと共著で『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10 の講義』を出版。また、ソーシャルイノベーションを促すデザイン文化についてもリサーチ中である。

■講師プロフィール:仁科奏

プレイド STUDIO ZERO 代表。NTT ドコモ、セールスフォース・ジャパンで営業職やカスタマーサクセスを経験後、プレイドに参画。営業組織をリードしつつ、早稲田大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。PR Table にてCFO/CPO(チーフプロダクトオフィサー)として企業経営に従事したのち、2021年4月プレイドへ復帰。産業と社会の変革を加速させることを目的とした社内起業組織「STUDIO ZERO」を社内起業。

■講師プロフィール:本條晴一郎

東京科学大学, 環境・社会理工学院, 准教授。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻および法政大学大学院経営学研究科経営学専攻修了。博士(学術)および博士(経営学)。学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員、NTTドコモモバイル社会研究所副主任研究員、静岡大学学術院工学領域事業開発マネジメント系列准教授を経て現職。力学系理論、複雑系科学、脱植民地化の研究を経て、現在は市場創造としてのソーシャルイノベーションおよびブランディング等の経営学的対象を、サイバネティクスを中心とした学際的な観点から研究。著書に『消費者によるイノベーション』、『1 からのデジタル・マーケティング』(共著)、『災害に強い情報社会』(共著)など。

■講師プロフィール:山﨑和彦

(株)X デザイン研究所共同創業者/CDO、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所研究員、Smile Experience Design Studio代表。京都工芸繊維大学卒業後、クリナップ(株)を経て、日本IBM(株) UX デザインセンター長(技術理事)、千葉工業大学デザイン科学科/知能メディア工学科教授、武蔵野美術大学教授を経て現職。神戸芸術工科大学博士(芸術工学)号授与、東京大学大学院博士課程満期退学。グッドデザイン賞選定委員、日本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活用推進委員会座長、HCD-Net副理事長など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を生み出す38のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。

【11.29 fry 20:00–21:30 開催案内】 Info-D ジェネラティ部 vol.1 「生活世界と事業構想のあわい」

みなさま、ご案内させていただきます。今回はInfo-D主査の安武が(かすかに)関わっている、「シニア向けに自治体と企業が進めているコミュニティ創出の試み」の意味について、いろんな観点から皆さまと考えてみたいと思い企画しました。ゲストに実践者である企業の方をお招きします。金曜夜の時間ですが、お集まりいただけますと嬉しいです。
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vol.1テーマ 生活世界と事業構想のあわい
部長:安武伸朗(常葉大学・Info-D主査)ゲスト:中野 優 氏(阪急阪神ホールディングス株式会社 グループ開発室、株式会社ウェルビーイング阪急阪神 コミュニティ事業部、株式会社iop都市文化創造研究所)
日時:2024年11月29日(金)20時〜21時30分
場所:オンラインZOOM

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いま、事業者や生活者が互いに知恵を出してしくみをつくり合う場が増えています。Info-Dは「環世界:実践する人や人以外の生態学的な営みの探求」と「アフォーダンス:社会や環境と人の間の関係性の探求」の実践を語らうことで、デザイン知の探索と構造化を目指してきました。さらに産業界や自治体の実践者の方の知見から、より包括的な知恵を探したいと思います。

そこでジェネラティ部vol.1では「生活世界と事業構想のあわい」という観点で、ヘルスケア・コミュニティの領域において地域社会でサービス事業を進める中野優さんに話題提供をお願いしました。

中野さんは「堺サンドイッチキャンパス」など、シニアと市民、自治体、自社のほか様々な関係者が自立的に関わりあうコミュニティをつくってこられました。その実践はシステミックデザインに通じる、複雑な課題を包括的に捉えるアプローチに見えます。
お話の後は中野さんを囲んで参加者の皆さんと、安武(info-D主査/常葉大学)、大草(info-D副査/成安造形大学)で議論を深めていきたいと思います。ぜひ一緒に探究しませんか。

※情報デザイン研究部会(info-D)の非会員でも聴講可能です

Vol.1のテーマ、あるいは情報デザイン研究部会(info-D)に関心のある方は、Peatixからお申し込みください。ZoomのURLは当日の朝までにお送りします。
https://infodvol1.peatix.com
(既にinfo-Dの会員でSlackに参加されている方にはSlackからもURLを直接共有しますので、申込みは任意です)

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ゲストプロフィール

中野 優(なかの ゆう)
株式会社iop都市文化創造研究所 マネージャー
阪急阪神ホールディングス株式会社 グループ開発室 事業開発部(ヘルスケア担当)シニアコンサルタント
株式会社ウェルビーイング阪急阪神 健康まちづくり事業部
 ・
1985年京都生まれ。大学で建築設計を専攻し、特に「建てること」そのものより、「建てる前と後」に興味を持つ。
2011年よりiop都市文化創造研究所に参画し、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)の立ち上げに携わり、+クリエイティブの視点での社会課題解決を目指し「高齢者」「食」「観光」「福祉」などの様々なプロジェクトの企画運営を行う。
2017年より鉄道会社に出向し、「沿線」という資源を活かしたまちづくり事業の立ち上げと事業開発に携わる。
2023年より現職に復職し、社会課題解決ための種づくりと、それを育てるための場づくりについて考えている。

|主な担当プロジェクト|
クリエイターと子どもがつくるゆめのまち「CREATIVE WORKSHOPちびっこうべ」(2012〜)GOOD DESIGN 2017 BEST100、日本初の介護予防分野のPFS事業「堺あしたプロジェクト」(2019〜)をはじめとした「社会参加を軸とした楽しい介護予防プロジェクト」など。

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▢お問い合わせ

大草真弓(info-D副査/成安造形大学)
Mail:okusa* seian.jp(* を@に置き換えてください)

▢情報デザイン研究部会についてはこちら
https://jssd.jp/about/section-and-branch/information-design-group

「ナラティブとアクションリサーチ研究会」コミュニティで研究、実践、書籍化をめざす(オンライン)参加者募集

これからの社会やビジネスを考慮した、デザインを実践する上で、「ナラティブ・アプローチ」や「アクションリサーチ」の研究や実践に可能性があります。「ナラティブ・アプローチ」とは人々の語りや物語に着目し、その語りを通してなんらかの現象に迫る実践的アプローチです。例えば、医療、福祉、ケア、教育、コンサルティング、ビジネス、デザインなどさまざまな分野で取り入れられています。また、「アクションリサーチ」は実践者や研究者が、当事者と実践していく探索的な調査活動をする実践的で参加型のアプローチです。そのためにもブリコラージュ的な社会実験が期待されます。

ソーシャルイノベーションとサスティナビリティに関するリーダーであるエツィオ・マンズィーニ(ミラノ工科大名誉教授)は、「デザイナーが変化を起こすためには、小さな問題から始めること。そして、そのためにナラティヴは、すでに存在しているので、読み取り発見する必要がある」と語っています。

今回、X デザイン学校では、ナラティブ・アプローチとアクションリサーチについて実践的に学びを深めるオンライン研究会を企画しました。研究会では、この分野に知見や経験のある、上平崇仁さん(専修大学/デザイン研究者)、石井挙之さん(仕立屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)、牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)、山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)と編集担当の岩崎友彦さん(すさみキャンパス)の5 人が交代で話題提供をして参加者と議論を深めます。ナラティブ・アプローチ、アクションリサーチだけでなく、ソーシャルイノベーション、ケア、コミュニティー、カルチャー、デザイン人類学、映像人類学、都市と地域、これからのデザインアプローチなど、この分野に興味がある方はぜひご参加ください。すでに定員に達していますが若干名追加募集になりますので、お早めにお申し込みされることをおすすめします。詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/4193202/

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(募集要項)

1.研究会名:ナラティブとアクションリサーチ研究会

2.概要:研究会では、この分野に知見や経験のある、上平崇仁さん(専修大学/デザイン研究者)、石井挙之さん(仕立屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)、牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)、山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)と編集担当の岩崎友彦さん(すさみキャンパス/ 編集コンテンツ)の5 人が交代で話題提供をして参加者と議論を深めます。5回の研究会だけでなく、本研究会のオプションとして、別途申込になりますが2月22日(土)-24日(祝月)に和歌山県すさみ町での校外研修も予定されています。また、研究会の成果として、参加者と共創して書籍「ナラティブすさみ(仮)」を出版することも目的としています。

3.研究会対象者
・ナラティブアプローチやアクションリサーチに興味がある人
・これからの人と人や人と自然との関係、コミュニティ、ケアに興味がある人
・次世代のデザインアプローチ、デザイン人類学、映像人類学に興味がある人
・ソーシャルイノベーションや地域に関するアプローチや実践に興味がある人
・組織・地域・コミュニティのカルチャーやデザイン文化に興味がある人
・⼈間らしいクリエイティビティを学びたい人、意欲ある仲間と共創を楽しみたい人

4.研究会のスケジュール(詳細の内容は後半をご覧ください)

◾第1回研究会 12月19日(木)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「オープニング、ナラティブとアクションリサーチと実践」 ・メイン講師:石井挙之
◾第2回研究会 1月13日(祝月)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとケア」 ・メイン講師:上平崇仁
◾第3回研究会 2月6日(木)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブと映像人類学」 ・メイン講師:牛丸維人

◾すさみ校外研修 2月22日(土)-24日(祝月)和歌山県すさみ町
・テーマ:「すさみ町でナラティブとアクションリサーチの実践と探究」
・参加は任意で別途申込が必要です。(年末に詳細募集)
・講師・スタッフ:石井挙之、牛丸維人、上平崇仁、山﨑和彦、岩崎友彦、善利光雅
◾第4回研究会 3月17日(月) 19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチの分析と表現」 ・メイン講師・山﨑和彦
◾第5回研究会 4月7日(月) 19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチと編集、書籍化に向けて」・メイン講師・岩崎友彦、山﨑和彦

5.募集人員:すでに定員に達していますが、若干名追加募集になります。
6.募集期間: 2024 年 11 月 7日(木)~12月 7 日(木)定員なりしだい募集終了
7.参加費:30,000 円(全 5 回の研究会参加、講師とのオンラインコミュニティにて資料の共有と議論に参加。参加できなかった場合は録画を聴講) すさみ町研修は特別参加費(一般参加の半額程度)にて参加可能。また、書籍が完成した時には、研究協力者としてお名前を記載の上、本を一冊贈呈。
8.主催: 株式会社X デザイン研究所
9.協力: すさみの美術大学、日本デザイン学会PD部会、すさみ町(予定)
10.参加方法:(先着順)下記のWebサイトよりお申し込み
https://peatix.com/event/4193202/view

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(詳細プログラム)

◾第1回研究会 12月19日(木)19:00-21:00(オンライン)

・テーマ「オープニング、ナラティブとアクションリサーチと実践」 メイン講師:石井挙之さん(仕立屋と職人/ ナラティブデザイン実践者)

・内容:オープニングで研究会の目的と概要を山﨑和彦さんが紹介します。そして、石井挙之さんはイギリスのロンドン芸術⼤学セントマーチンズ校ナラティブ・エンバイロメントで「ナラティブ」にまつわる研究で修士号取得後、帰国。地域各所でのデザインプロジェクト参画を経て、滋賀県長浜市へ起業型地域おこし協力隊として移住。全国津々浦々でアクションリサーチを行い、課題の発見から分析、長く使い続けられるデザインや仕組みをつくりながら、仕立屋と職人の代表としてナラティブ・アプローチとアクションリサーチを実践している事例を共有します。そして、参加者と一緒にどのように実践していくのかディスカッションします。

◾第2回研究会 1月13日(祝月)19:00-21:00 (オンライン)

・テーマ「ナラティブとケア」 メイン講師:上平崇仁さん(専修大学/ デザイン研究者)

・内容:上平崇仁さんは、コペンハーゲンIT 大学インタラクションデザイン・リサーチグループ客員研究員等を経て、デザイン研究者として社会性や当事者性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑/厄介な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学の視点を取り入れた自律的なデザイン理論について研究しています。生きることと、ケアすることは、切り離せない。ケアは人と人とのケアだけでなく、動植物との関係によるケア、そして人間以上の存在(モア・ザン・ヒューマン)と深い関係になったりすることもある。
ここでは、ケアという視点でナラティブアプローチとして人間だけでなく人間以上の存在も考慮したアプローチと事例を紹介します。そして、参加者と一緒にケアを考慮したアプローチについてディスカションをします。

◾第3回研究会 2月6日(木)19:00-21:00(オンライン)

・テーマ:「ナラティブと映像人類学」 メイン講師:牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)

・内容:牛丸維人さんは、デンマークのオーフス大学で映像文化人類学を学び、カルチャーデザインファームのKESIKI で活動しています。フィリピンをフィールドに生活する視覚障害当事者たちとともに、彼らが形成する自律的なコミュニティと社会運動に焦点をあて、コミュニティ内部でのケア実践に関するエスノグラフィを行っています。民族誌映画作品の制作を通じ「ケアを提供する者」「ケアを受ける者」という二項対立的な役割認識を超えた、状況に応じた突発的で生成的なケア関係の理解の事例を共有します。そして、映像文化人類学という視点で写真や映像も活用したアプローチに参加者と一緒にディスカッションをします。

◾すさみ校外研修 (参加は任意で別途申込が必要です)

・2月22日(土)-24日(祝月)和歌山県すさみ町

・講師・スタッフ:石井挙之、牛丸維人、上平崇仁、山﨑和彦、岩崎友彦、善利光雅

・内容:和歌山県すさみ町をフィールドにして、ナラティブ・アプローチとアクションリサーチを実践して考えてみる。参加者と講師、すさみの人がリアルに現地で過ごすことで、オンラインでは得られない体験と学びが生まれます。そして、ここでのリサーチの結果を書籍化することに繋げる可能性が生まれます。12 月末までに詳細申込情報を連絡します。前回の「X デザイン学校校外研修(和歌⼭県すさみ町)「ナラティブ・アプローチ、アクションリサーチと近接のデザイン」に関してはこちらを参照してください。https://peatix.com/event/3795110/

◾第4回研究会 3月17日(月) 19:00-21:00(オンライン)

・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチの分析と表現」 メイン講師:山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)

・内容:山﨑和彦さんは日本IBM で海外のリサーチャーとビジネスやデザイン領域での共創。特にMITの人類学者であるグラント マクラッケン教授とのプロジェクトでエスノグラフィーとカルチャーについて興味を持ちました。Xデザイン学校での教育だけでなく、武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所で企業や行政と、ビジョン、カルチャー、コミュニティー、サーキュラーなどの共同研究を実施。近年では和歌山県すさみ町をフィールドに、近接のデザイン、ナラティブとアクションリサーチなど、実践を通して探究しています。ここでは、ナラティブとアクションリサーチをどのように分析して表現としてアウトプットしていくのか事例を紹介して参加者とディスカッションします。

◾第5回研究会 4月7日(月) 19:00-21:00(オンライン)

「ナラティブとアクションリサーチと編集、書籍化に向けて」 メイン講師:岩崎友彦(すさみキャンパス)、山﨑和彦

内容:岩崎友彦さんは筑波大学卒業後、バックパッカーから広告代理店のコピーライターを経て、出版社で編集者として経験をつみ、武蔵野美術大学大学院クリエイティブリダーシップコースを修了し和歌山県すさみ町で(社)すさみキャンパスの代表理事として、多様な実践活動中です。また、X デザイン出版の編集・出版を担当しています。ここでは、岩崎さんよりナラティブやインタビューなどの編集や出版の事例を紹介してもらい、山﨑さんも加わりナラティブとアクションリサーチの分析結果をどのように編集して、書籍化していくのか参加者とディスカッションします。

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(講師プロフィール)

◾講師プロフィール:⽯井挙之(仕⽴屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)

株式会社仕⽴屋と職⼈代表、武蔵野美術⼤学客員准教授。1986 年千葉県育ち。武蔵野美術⼤学を卒業後、都内のデザイン会社へ就職。グラフィックデザイナーとして、⼤⼿企業の広告やパッケージデザインなどに携わる。同社退職後、ロンドン芸術⼤学セントマーチンズ校ナラティブ・エンバイロメントで修⼠号を取得。帰国後は⻑野県、福島県、滋賀県その他地域でデザイナーとしてプロジェクトに多数参加。株式会社仕⽴屋と職⼈を創業し、代表取締役に就任。専⾨:グラフィックデザイン 、ナラティブデザイン 、アクションリサーチ。

◾講師プロフィール:牛丸維人(KESIKI / 映像人類学者)

飛騨高山生まれ。多様なデザインプロジェクトのリードであり、人類学的フィールドワークに根差したドキュメンタリー写真・映像の制作者。散歩と古道具探し、フィールドレコーディングに情熱を注ぐ。カルチャーデザインファームKESIKI プロジェクトリード。一橋大学にて学士(社会科学)、Aarhus UniversityMSc in Visual Anthropology 修了。

◾講師プロフィール:上平崇仁(専修大学/デザイン研究者)

専修大学ネットワーク情報学部教授。グラフィックデザイナーを経て、2000 年から情報デザインの教育・研究に従事。近年は社会性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑な問題を人々の相互作用の中で創造的に解決していくためのCoDesign(協働のデザイン)の仕組みづくりについて取り組んでいる。2015-16 にはコペンハーゲンIT 大学客員研究員として、北欧流参加型デザインの調査研究に従事。著書に『コ・デザインーデザインすることをみんなの手に 』(NTT出版)などがある。

◾講師プロフィール:⼭﨑和彦(X デザイン学校/妄想デザイン実践者)

(株)X デザイン研究所共同創業者/CDO、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所研究員、Smile Experience Design Studio代表。京都⼯芸繊維⼤学卒業後、クリナップ(株)を経て、⽇本IBM(株)UX デザインセンター⻑(技術理事)、千葉⼯業⼤学デザイン科学科/知能メディア⼯学科教授、武蔵野美術⼤学教授を経て現職。神⼾芸術⼯科⼤学博⼠(芸術⼯学)号授与、東京大学新領域創成科学研究科博士課程満期退学。グッドデザイン賞選定委員、⽇本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活⽤推進委員会座⻑、HCD-Net 副理事長など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を⽣み出す38 のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。


デザイン科学セミナー:新価値創造をもたらす3つの理論,その応用 〜「革新性」と「完成度」を同時に実現する〜

公開講座:秋の研究ワークショップ 参加募集

◾️趣旨:ワークショップは参加者が主体となる体験型の活動ですが、学びだけでなく研究・実験的な目的のために開催されることもあります。Xデザイン学校では昨年度に続き今年度も、これからの参加型のリアルな体験活動としての3人の研究者による3つの研究ワークショップを開催します。
「ワークショップ-1)個人ビジョン構想ワークショップ」では、内省・問い・対話を通じて個人のビジョンを構想するアプローチを体験します。
「ワークショップ-2)親子で話すってどういうこと?親子で雑談するネタを見つけるワークショップ」では、普段言葉にできない想いをカードゲームを通じて発見します。
「ワークショップ-3)「組織のミッション✕自分のやりたいこと」組織と個人のHAPPYなかたち 実戦ワークショップ」では、組織のミッションと自分のやりたい事を繋げて実戦に活かす体験をします。

最後にX BARというみんなでゆるりと交流する時間も用意しました。自分にふさわしいワークショプをお選びになられて、ぜひご参加ください。どのワークショップも募集人数が少ないのでお早めに。

■日時:11月2日(土) 時間は各ワークショップを参照してください。

■会場:Xデザイン学校市ヶ谷キャンパス
住所:東京都千代田区九段北4-1-35 グラックス市ヶ谷一口坂501号室
アクセス:地下鉄市ヶ谷駅A4出口より徒歩4分、JR市ヶ谷駅より徒歩7分

■参加費:2,000円 (Xデザイン学校 2024 年度受講⽣は無料、お子様は無料)

■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■協力:日本デザイン学会PD部会
■詳細・申込:https://peatix.com/event/4158993/

下記の3つのワークショップより一つを選んでください。
ワークショップにより時間が異なりますので、ご確認のうえ右側のチケットよりお申し込みください。

■ワークショップ-1)個人ビジョン構想ワークショップ
・時間10:00-12:00(開場9:45)一般5名(先着順)

■ワークショップ-2)親子で話すってどういうこと?親子で雑談するネタを見つけるワークショップ
・時間10:00-12:00(開場 9:45)親子 2組(先着順)

■ワークショップ-3)「組織のミッション✕自分のやりたいこと」組織と個人のHAPPYなかたち 実戦ワークショップ
・時間12:15-14:15(開場 12:00)一般10名(先着順)

■X BAR:ゆるりと交流会 時間14:15-16:30(任意)
・ワークショップの参加者や研究者など、みんなで楽しく交流しましょう。
・若干のお飲み物も準備します。

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(ワークショップの詳細)

■ワークショップ-1)ビジョン構想に向けたアプローチワークショップ
・時間:10:00-12:00(開場9:45)・募集:一般5名(先着順)
・講師:佐々木 俊弥(サービスデザイナー・デザインスキル研究者)
・概要:近年の複雑で不確実な社会において、個人や企業は外部環境の変化に対応するだけでなく、より主体的に自身のビジョン(ありたい姿/世界)を構想し、試行錯誤をやり抜くことが求められています。社会環境の変化と共に、未来の社会のための意味形成、ビジョンデザインのようなアプローチも提唱されています。今回のワークショップでは、創造性を育てる方法論「アーティスト・ウェイ」から抽出した内省を促す問いと対話を通じて、個人のビジョンを構想するアプローチを体験します。自身のビジョン構想、創造力などに関心のある方はぜひご参加ください。

・プログラム
10:00〜10:15 ワークショップの目的/流れの共有
10:15〜11:35 「自分に影響を与えた人」についての内省と対話
10:35〜11:35 「過去のビジョン」に関する3つの内省と対話
11:35〜12:00 「自分の興味、好きなこと、理想、夢」についての内省と対話・振り返り

■ワークショップ-2)親子で話すってどういうこと?親子で雑談するネタを見つけるワークショップ

・時間:10:00~12:00(開場 9:45)
・募集:親子 2組(大人と小学1年生以上の子ども、最大4名まで)
・講師:原聡司(ソフトウェアエンジニア・子どもと大人創造性研究者)
・概要:普段、みなさんはお子さんと、どのような会話をしていますか?友だちとの約束のこと、夜ごはんに食べたいおかずのこと、学校で楽しかったこと、今週は習い事に行きたくないこと、先週にも部屋を掃除するようにお願いしたこと、お小遣いを上げてほしいことなど、生活の中で起こる様々なことを話していると思います。しかし、みなさんやお子さんが考えていることは、これらの会話だけしょうか?たとえば、最近手に取った本や閲覧したメディアのコンテンツで印象に残ったフレーズのこと、お子さんが年を重ねるにつれて芽生えてきた想いなども、きっと胸の内にあると思います。これらはなかなか言葉にしづらかったり、普段の会話では触れられない深い部分かもしれません。大人でも言語化が難しいことが多く、子どもにとっても同様だと思います。

今回のワークショップでは、自分自身だけでなくお子さんが大事にしていることにカードゲームを通じて触れることで、自己理解を深めるだけでなく、お子さんの新たな一面も発見する体験をしていただきます。お互いが何気ない時に話し掛られる「ネタ」を必ず1つは持ち帰っていただけると思いますので、興味のある方はぜひご参加ください。

・プログラム
10:00~10:15 ワークショップの説明
10:15~10:45 カードゲーム① 10:50~11:20 カードゲーム②
11:20~12:00 発表の準備・発表の準備と発表・振り返り

■ワークショップ-3)「組織のミッション✕自分のやりたいこと」組織と個人のHAPPYなかたち 実戦ワークショップ
・時間:12:15-14:15(開場 12:00)・募集:一般10名(先着順)
・講師:兼松佳宏(さとのば大学副学長/NPO法人グリーンズ理事)、平間久美子(UI/UXデザイナー・電子工作研究者)
・概要:実際に自分も組織の中で自分のやりたいことを見つける為のワークショップです。「さとのば大学」副学長/NPO法人グリーンズ理事/ 沙門(見習い)兼松佳宏さんを講師に迎え、ソーシャルデザイン曼荼羅、「beの肩書き」をベースにワークショップを行います。
「ソーシャルデザイン曼荼羅」とは?空海の曼荼羅にヒントを得て兼松さんが考案した、「自分のやりたいこと」=マイプロジェクトを発起するためのフレームワーク。地域を旅する「さとのば大学」でのカリキュラムデザインでも活用されています。本ワークショップではまずは「本来の自分」、「リソース」にフォーカスしてワークショップを行います。こここでは、「beの肩書き」を利用して「本来の自分」、「リソース」にフォーカスしたワークショップを行います。

■ プログラム
12:15~13:15 イベント説明・「beの肩書き」とは?
13:15〜13:55 自分らしさの発見(モヤモヤの洗い出し)

13:55〜14:05 ミニ曼荼羅(デモ発表)
14:05〜14:15 チェックアウト 

■講師プロフィール:兼松佳宏(かねまつよしひろ)

「さとのば大学」副学長/NPO法人グリーンズ理事/沙門(見習い)。1979年生まれ。ウェブデザイナーとしてNPO支援に関わりながら、「デザインは世界を変えられる?」 をテーマに世界中のデザイナーへのインタビューを連載。 その後、ソーシャルデザインのためのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わり、10年から15年まで編集長。16年より京都精華大学人文学部特任教員として、ソーシャルデザイン教育のためのプログラム開発を手がけ、現在は地域を旅するオンライン大学「さとのば大学」副学長としてカリキュラムデザインを担当。
著書に『ソーシャルデザイン』『beの肩書き』、連載に「空海とソーシャルデザイン」など。秋田県にかほ市出身、長野県北佐久郡在住。現在、高野山大学大学院修士課程(密教学専攻)在籍中。

特別講座「プロジェッティスタの控えめな創造力」


第二次世界大戦時のイタリアでは、企業家が新しい製品を開発・生産していきました。新しい商品を開 発するには、建築家のように、社会、使う人そして技術を知って設計をできる人が必要でした。イタリア ではデザインのことを「プロジェット」と呼んでいました。 プロジェットとは、生活や環境をよくするために 提案すること。プロジェットをする人は「プロジェッティスタ」と呼ばれました。プロジェッティスタは、社会 や政治、経済、文化など、さまざまな領域に対して批判的な精神を持ち、それを何とかよくしようとした のです。一人ではなく、多様な専門家と協力して、さまざまな要素を考慮しながら、人間の生活環境を よくするための活動をしていたのです

このプロジェッティスタに詳しい、ローマ在住の批評家・多木陽介氏より今年 5 月に『失われた創造力 へ: ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉』が出版されました。本書は プロジェッティスタであるデザイン界の巨匠の言葉に、これからの創造力を導く思想を探る書籍です。ま た、今年 10 月にも多木陽介氏よりプロジェッティスタに関する新しいの本の出版も予定されています。

本イベントは、いつもはローマ在住の多木陽介氏が日本でリアルに実施する貴重な機会です。講演だ けでなくワークショップを体験することにより控えめな創造力の理解を深めます。クリエイティビティや創 造性に関心をおもちのみなさま、とても楽しい会になると思いますので、ぜひご参加ください。

■日時:2024 年 10月25日(金)18:30-20:30(18:00 開場)

■会場参加:武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス 5 階 定員 60 名(先着順)

東京都新宿区市谷田町 1-4(JR 中央・総武線「市ケ谷」駅より徒歩 3 分 東京メトロ有楽町線・南北線「市ケ谷」駅 4 番出口より徒歩 3 分 都営新宿線「市ヶ谷」駅 4 番出口より徒歩 3 分)

■オンライン参加:zoom によるオンライン参加も可能です(18:25 から配信)

※オンライン参加のURLは、イベント日までにオンライン参加お申し込みの皆様にpeatixのメッセージでご連絡いたします。

■主催:武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所

■共催:X デザイン研究所

■協力:日本デザイン学会 ID 部会

■参加費:2000 円、学生は無料(いずれも Peatix 事前申込が必要)

◾️詳細・申込:https://peatix.com/event/4130153/

■プログラム
18:00-18:30 交流タイム(名刺交換などにも活用してください)

18:30-18:40 イントロダクション

  岩嵜博論(武蔵野美術大学)

  山﨑和彦(武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所/ X デザイン研究所)

18:40-19:20 「控えめな創造力」講演

  多木陽介(批評家、アーティスト)

19:20-20:20 「やることで理解するワークショップ」

  多木陽介(批評家、アーティスト)

20:20-20:30 クロージング

  山藤旅聞(新渡戸文化中学校・高等学校副校長 / (社)旅する学校代表)

  上田壮一((社)シンク・ジ・アース理事/多摩美術大学客員教授)

  山﨑和彦(武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所/ X デザイン研究所)

◾こんな方にお勧め

・創造力や創造性に興味がある方

・プロジェッティスタやイタリアのデザインに興味がある方

・消費世界のデザインに疑問を持っている方

・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

・人間の生活環境をよくすることを目標に活動したいとお考えの方

◾講師プロフィール:多木陽介

1988 年に渡伊、現在ローマ在住。演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現 在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人々を扱った研 究(「優しき生の耕人たち」)を展開。芸術活動、文化的主題の展覧会のキュレーション及びデザイン、ま た講演、そして執筆と、多様な方法で、生命をすべての中心においた、人間の活動の哲学を探究。著 書に『アキッレ・カスティリオーニ―自由の探求としてのデザイン』(アクシス、2007 年)、『(不)可視の監 獄―サミュエル・ベケットの芸術と歴史』(水声社、2016 年)。『失われた創造力へ: ブルーノ・ムナーリ、 アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉』(どく社、2024 年)。など。

◾講師プロフィール:岩嵜博論

武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授。リベラルアーツと建築・都市デザインを学ん だ後、博報堂においてマーケティング、ブランディング、イノベーション、事業開発、投資などに従事。 2021 年より武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科に着任し、ストラテジックデザイン、ビジネ スデザインを専門として研究・教育活動に従事しながら、ビジネスデザイナーとしての実務を行っている。

◾講師プロフィール:山藤旅聞

新渡戸文化中学校・高等学校副校長。公立高校の教師として、2014年にJICA東京主催「教師海外 研修」でブータン王国を訪問。帰国後、教科と社会課題をつなげて、生徒自らが解決に向けて「行動す る」ことを目指す授業スタイルを確立する。2017年から(一社)Think the Earthに所属し、SDGsを 取り入れた教育デザインや、教育旅行デザインの実践・紹介について全国規模で出前授業や講演を 展開。2019年より現職。共著に『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』(紀伊国屋書店、2018 年)がある。

◾講師プロフィール:上田壮一

90 年、東京大学大学院工学系研究科修了。広告代理店勤務、フリーランスを経て 01 年、社会・環境 問題に対してクリエイティブなアプローチで取り組む非営利組織、一般社団法人 Think the Earth を設 立。理事・プロデューサーとして 『百年の愚行』『1 秒の世界』『気候変動+2°C』『いきものがたり -生 物多様性 11 の話』『グリーンパワーブック 再生可能エネルギー入門』などのビジュアルブックを編集・ 制作し、全国の学校に届けてきた。2017年にSDGs for School プロジェクトを開始、2018年に書籍「未来を変える目標 SDGs アイデアブック」、2024年に「あおいほしのあおいうみ」を出版。

多摩川アートキャラバン!

雄大で風光明媚な河川であり、関東の水瓶でもある多摩川。
そんな多摩川の美しい未来をつくるプロジェクト型の研究として、多摩川をテーマ
にした作品の展示とワークショップを行います。

昭和女子大学 環境デザイン学部 藤澤忠盛研究室

「失われたクメール美術」教育復活プロジェクト2024

「失われたクメール美術」教育復活プロジェクト2024

王立プノンペン大学 絆ホールとカンボジアソンブール小学校で開催しました!大勢の小学生や大学生がワークショップや美術授業、シンポジウムに参加してくれました。

カンボジア国営テレビ報道 2024年8月 

https://youtu.be/kr0cCsrPXKs(「失われたクメール美術」教育復活プロジェクト2024)

カンボジア プノンペン新聞報道 2024年8月

https://www.freshnewsasia.com/index.php/en/localnews/354289-2024-08-22-12-28-07.html

事業の趣旨・目的

カンボジアの文化はアンコール繁栄時には近隣諸国に多大な影響を与え、東南アジアの中核として担っていた。その後フランス植民地時代には「東洋のパリ」と称賛された美しい街並みが立ち並び、西洋文化も発展させながら、独自のクメール文化を保持していた。その後約2000 年まで内戦に突入しクメールの伝統美術は破壊された。現在では世界的ニーズがあるのにも関わらず、継承者や専門的な知識を持ったアーティスト、研究者が存在しない為にクメール美術とその美術教育の復活はさらに困難になってきている。内戦を生き残った正確なクメール美術の知識や経験を持った人間が年老いており、急がなければ歴史検証と復活が不可能になってしまう背景がある。また復活させたくてもカンボジアは明らかな人材不足であり、日本・世界からの専門的な人的支援は大きな国際貢献といえる。アジア最貧国となったカンボジアでは現在 小学校・中学校では美術授業は行われていない。アンコールワットを生んだこの美術大国がクメール的個性を学ぶことができないことは非常に残念と言える。クメール美術とその教育の復活を最大の目的とする。