2025年度 デザイン科学基礎講座 「不確かさ」に対して頑強な設計の知恵 “高性能化・多機能化”と”安心”のはざまで,設計にできること

2025 年度 新価値創造をもたらす「デザインと設計のあいだ」 ~両者のいいとこ取りするモノづくり~

2025年度 デザイン科学基礎講座 感動と創造 〜心を動かすモノ・コトづくりのために〜

公開講座「人事のリ・デザイン × EX(従業員体験)で未来の働き方を創る!経営、組織とチームのデザイン」(オンライン)

■概要:「デザイン経営」という視点で、経営にデザインを活用する方法としては、ブランド体験という視点でお客様のためのデザインと、より創造的なイノベーションを生み出すための組織のデザインが必要になってきています。これからのリーダーは、お客様のためのデザイン(UX/CX)と社員のためのデザイン(EX)という視点が必要となり、両者を効果的に連携させるアプローチも必要となっています。そして、自分たちのチームを創造的で、良いチームの体験が得られるデザインする必要があります。まさに「自分たちのチームとメンバーの体験をデザインする」という視点です。

HRパーソンや人事担当者には、経営戦略と連動した人事戦略が必要となり、人事戦略にデザインの視点を取り入れることで、より柔軟で効果的にすることが可能になります。「人事戦略のデザイン」とは、EX(従業員体験)や企業文化を考慮し、創造的かつ体系的に人材マネジメントの仕組みを構築することを指します。これまでの人事戦略は、「管理」「制度運用」が中心でしたが、これからのHRは 「従業員一人ひとりの体験をデザインする」 視点が不可欠です。

UXデザイナーやデザイン担当者には、EXデザインやチームのデザインという視点を考慮するだけでなく、人事部門やカルチャー部門のためのデザインをするという役割もでてきます。人事部門や人材開発の分野でUXデザイナーを活用したりすることも増えてきます。

このような背景より、今回は最初に様々な企業でHR施策導入、組織人材開発、人事システム導入などの人事関連施策の企画と開発、実行を支援している玉澤康至さんより、「人事のリ・デザイン」について話題提供していただきます。次に、富士通にて人事部門のデザインや、組織開発、人事施策のEX(社員体験)向上について活動している、平野隆さんと内田奈月さんに話題提供をしてもらいます。

そして、酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)、小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)、柳瀬浩之(ビータップ)、山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)に加わってもらい、講師のお二人と参加者と「HRとEXとデザインを考える」ディスカッションします。最後に、「HRとEXのデザイン研究会(仮)」の紹介と参加方法について紹介します。このような分野に興味のある方は、ぜひご参加ください。

■日時:4月23 日(水)19:00-21:00(18:50より参加可能)
■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■共催:「人事のデザイン」研究会 
■協力:日本デザイン学会PD部会
■参加費:2000円 (X デザイン学校 2024年度/ 2025年度受講⽣は無料)
◾️詳細・申込:https://peatix.com/event/4344042/

■プログラム
19:00-19:10 はじめに
19:10-19:40「人事のリ・デザイン」
・玉澤康至(サピエントハーモニー)
19:40-20:10「Employee Success本部におけるデザイン活動」
・平野 隆(富士通)、内田奈月(富士通)
20:10-20:50「ディスカッション:」
・酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)
・小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)
・柳瀬浩之(ビータップ)
・山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
20:50-21:00「HRとEXのデザイン研究会(仮)」の参加のご案内

◾こんな方にお勧め
・プロジェクトリーダーなどでチームメンバーの体験などに興味がある方
・HRや人事領域の方でデザインに関心のある方
・EX(Employee Experience)や企業文化に関心のある方
・デザイン分野の方で人事領域に関心のある方
・デザイン経営や人事戦略やデザイン戦略に関心のある方
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

◾ 講師プロフィール:玉澤康至(サピエントハーモニー代表)
銀行、ベンチャー企業、商社にて、営業・IT企画や業務改革PJを経験しチェンジマネジメントの重要性を実感。2006年オリンパスソフトウェアテクノロジーに入社し、人事企画、組織人材開発に従事。2017年オリンパスへ吸収合併後、HRの組織人材開発を担当。オリンパスグループの風土改革を推進した。現在は独立し、様々な企業でHR施策導入や人事システム導入などの人事関連施策の企画と開発、実行を支援している。

◾ 講師プロフィール:平野隆(富士通株式会社・Employee Success本部) 
早稲田大学芸術学校 建築学卒。デザイン部門で空間デザインに従事し、その後ビジョンやサービスデザイン、富士通のデザインアプローチ「Human Centric Experience Design(HXD)」を体系化しコンサルティングビジネスを開始。加えて、オープンイノベーションの場「HAB-YU platform」を森ビル株式会社と立ち上げ、共創プロジェクトを数多く実践。現在は、Employee Success本部(人事CoE)にて、EXデザインのアプローチから組織開発やカルチャーデザイン、心理的安全性デザインプロジェクトの企画・マネジメントなどを行う。

◾ 講師プロフィール:内田奈月(富士通株式会社・Employee Success本部) 
日本大学芸術学部デザイン学科卒業後、富士通に入社。グローバルマーケティング部門にてブランドコミュニケーションやオープンイノベーション領域の企画推進を担当。その後デザイン部門でデザイン思考の全社浸透企画を経て 、現在はEmployee Success本部にて、人事部門のデザイン思考浸透や、人事施策のEX(社員体験)向上、組織開発領域にて心理的安全性デザインプロジェクトの企画・リードを行う。

公開講座「UX×EXで人事をアップデート(虎ノ門/オンライン)」

■趣旨

 「人を財産」と考える人的資本経営が大きな広がりを見せ、それに伴って経営と連携する人事部門の役割や期待が高まっています。また、終身雇用に代表される企業や組織主体の在り方は、企業・組織と社員・個人の“パートナー”としての関係にシフトしつつあります。その一方、人への投資が数値目標の達成に留まったり、人的資本経営が掛け声に終わったりする事例が見られます。今こそ人事部門及び人事に関わるスタッフのマインドチェンジと行動を促す必要があるではないか。こうした問題意識に基づき、本イベントでは、いま注目を集めている個人や社員の採用・入社から退職までの体験をデザインするEX(Employee Experience)とユーザーの体験をデザインするUX(User Experience)の2つの分野の知見の交流を行います。  

 まず、多くの企業経営層への組織・人事領域のコンサルテーションを行って来た土橋隼人さん(PwCコンサルティング合同会社ディレクター)より「人的資本経営とEX(仮)」というテーマで、続いてUXの豊富な研究と実践をしてきた山崎和彦さん(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)より「UX×EX(仮)」というテーマで話題提供をしていただきます。続いて「人事のデザイン」研究会メンバーが加わってのパネルディスカッションと共に、参加の皆さんとの対話を行います。最後に、Xデザイン学校2025年春コース説明会も実施します。デザイン領域と人事領域の「知の交流」にご興味のある方は、ぜひご参加ください。

〇タイトル:Xデザイン学校公開講座「UX×EXで人事をアップデート」
〇日時:2月18日(火)19:00-21:10(開場参加は18:30より、オンライン参加は18:50より)
〇主催:Xデザイン学校、(株)Xデザイン研究所
〇共催:ウィルソン・ラーニングワールドワイド株式会社、「人事のデザイン」研究会 
〇協力:日本デザイン学会PD研究部会
〇会場参加:ウィルソン・ラーニングワールドワイド(株)本社(虎ノ門)先着30名
・港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング東棟13階
・日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 A2a出口より徒歩3分
・銀座線 虎ノ門駅 3番出口より徒歩6分
〇オンライン参加:zoom によるオンライン参加
〇 参加費:
・会場参加:3000円 (X デザイン学校2024年度受講⽣は無料)定員30名(先着順)
・オンライン参加:2000円 (X デザイン学校 2024年度受講⽣は無料)

〇 詳細・申込:https://peatix.com/event/4266033/

〇プログラム

18:30-19:00 会場交流タイム(名刺交換などにも活用してください)
19:00-19:10 「趣旨説明」
・酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)
19:10-19:40 「人的資本経営とEX」
・土橋隼人(PwCコンサルティング)
19:40-20:00 「UX×EX」
・山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
20:00-20:50 「ディスカッション:UX×EXで人事をアップデート」
・土橋隼人(PwCコンサルティング)
・山崎和彦(Xデザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
・酒井章(クリエイティブ・ジャーニー)
・小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)
・柳瀬浩之(ビータップ)
20:50-21:10 Xデザイン学校2025年春コース説明会

〇こんな方にお勧め
・プロジェクトのリーダーなどでチームメンバーの体験などに興味がある方

・プロジェクトのリーダーなどでマネジメントのデザインに興味のある方
・デザインに関心のある人事部門及び人事領域の方
・人事領域に関心のあるデザイン分野の方
・企業文化やEX(Employee Experience)に関心のある方
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

〇講師プロフィール:土橋隼人

PwCコンサルティング合同会社 ディレクター。総合系コンサルティングファーム2社を経て現職。15年以上にわたり、組織・人事領域のコンサルティングに従事。人的資本経営・情報開示高度化、人事制度改革(等級・報酬・評価制度の設計および導入支援)、M&A・組織再編に伴う制度統合支援、ピープルアナリティクスなど、幅広い領域を支援。人的資本経営・情報開示およびEX(従業員エクスペリエンス)のサービス担当。

シンポジウム「インハウスデザインの資産―これまでとこれから」参加募集

プロモーションデザイン研究部会では、インハウスデザイナーたちの生み出した成果を検証し、共有すべく研究を進め、1900年代のインハウスデザイン活動を中心に特集号「インハウスデザインが生み出した資産」を刊行しました。ついては、特集号にまとめた90年代の活動を紹介するとともに、今日のインハウスデザインを担われている主要企業のデザイン部門のリーダーをお招きし、その現状と将来にむけての課題について、語っていただくシンポジウムを開催いたします。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

日時:2025年3月15日(土曜日)16:00 – 18:00
場所:芝浦工業大学豊洲キャンパス本部棟5F オープンラボ
参加費:無料
定員:概ね100名程度

Part.0 「趣旨説明」

青木 史郎
プロモーションデザイン研究部会 主査/元・日本デザイン振興会

Part.1 「1990年代のインハウスデザイン」

安齋 利典
実践女子大学教授/元・三菱電機株式会社

大澤 隆男
元・株式会社日立製作所

河原林 桂一郎
静岡文化芸術大学名誉教授/元・株式会社東芝

蓮見孝
筑波大学・札幌市立大学名誉教授/元・日産自動車株式会社

Part.2 「インハウスデザインの今日」

アルフォンソ・アルベイザ
日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部
専務執行役員

田井 悟
日産自動車株式会社 グローバルデザイン本部
エグゼクティブ・デザイン・ダイレクター

長堀 将孝
三菱電機株式会社
統合デザイン研究所 所長

富岡 慶
株式会社東芝 DX・デザイン&コミュニケーション部
デザイン統括室 ゼネラルマネジャー

谷崎 正明
株式会社日立製作所 研究開発グループ 
デジタルサービス研究統括本部
デザインセンターセンタ長

Part.3 「フリーディスカッション」

司会進行のような役割になる人
蘆澤 雄亮
芝浦工業大学デザイン工学部 教授

Part.4 「まとめ」

黒田 宏治
静岡文化芸術大学名誉教授/元・GKデザイン機構

詳細・申し込みはこちら

https://jssd-promsympo2025.studio.site

公開講座「デザイン文化が世界を変える、地域と組織とコミュニティ」(銀座/ オンライン)参加募集

◾趣旨:デザイン文化は、組織や地域のビジョンを支える戦略的な要素として重要な役割を果たします。そして、創造的な文化の推進、イノベーションや新規事業などの促進、ユーザーエクスペリエンスや社員の体験の向上、ソーシャルイノベーションやコミュニティなど、多方面にわたって企業や社会に大きな価値を提供します。ソーシャルイノベーションの第一人者であるエツィオ・マンズィーニでは「デザイン文化とは、日常生活のなかで、人々が自分の進む道の選択肢を自分でつくりだし、それを自ら選択できる文化」と語っています。

今回は、イタリアのデザイン文化に詳しい安西洋之さん(モバイルクルーズ代表)より「多様なデザイン文化」というタイトルでイタリアの地域文化やテリトーリオについて話題提供していただきます。たとえば、ミラノ、ブルネリ・クチネリ、ランゲ地方など多様なデザイン文化があります。普段はミラノにお住まいの安西さんが日本でリアルにお話しを聞くことできる貴重が機会になります。
また、そのあとにデザイン文化についての探究と実践をしている山﨑和彦さん(X デザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)より「組織やコミュニテイーのための、カルチャーとデザイン」について話題提供をしてもらいます。最後に、仁科奏さん(プレイド STUDIO ZERO 代表)と本條晴一郎先生(東京科学大学准教授)に加わってもらい、会場参加者と「デザイン文化を考える」ディスカッションます。このような分野に興味のある方は、ぜひご参加ください。

■タイトル:X デザイン学校公開講座「デザイン文化が世界を変える、地域と組織とコミュニティ」

■日時:12月10 日(火)19:00-21:00
(開場参加は18:30 より、オンライン参加は18:50 より)
■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■共催:(株)プレイド STUDIO ZERO
■協力:日本デザイン学会PD部会
■会場参加:(株)プレイド本社(銀座)先着30名
・東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 10F
・地下鉄「銀座」駅 徒歩5分、JR「有楽町」駅 徒歩12分
■オンライン参加:zoom によるオンライン参加
■ 参加費:
・会場参加:3000円 (X デザイン学校2024年度受講⽣は無料)定員30名(先着順)
・オンライン参加:2000円 (X デザイン学校 2024年度受講⽣は無料)

■ 詳細・申込:https://peatix.com/event/4183853/

■ プログラム

18:30-19:00 会場交流タイム(名刺交換などにも活用してください)
19:00-20:00「イタリアにおける多様なデザイン文化」安西 洋之(モバイルクルーズ)
20:00-20:30「組織やコミュニテイーのための、カルチャーとデザイン」山﨑和彦(X デザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)
20:30-21:00「ディスカッション:デザイン文化を考える」
・安西洋之(モバイルクルーズ代表)
・仁科奏(プレイド STUDIO ZERO 代表)
・本條晴一郎(東京科学大学准教授)
・山﨑和彦(X デザイン研究所、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所)

◾こんな方にお勧め
・新規事業開発や企業変革に関心のある方
・カルチャーデザインやビジョンデザインに関心のある方
・イタリアのデザイン文化、地域文化やテリトーリオに関心のある方
・地域の活動や活性化に関心のある方
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方

■講師プロフィール:安西洋之

モバイルクルーズ株式会社代表取締役。De-Tales Ltd.ディレクター。 東京とミラノを拠点としたビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野との関わりも深い。2000 年代からカーナビなどの電子機器インターフェースの欧州市場向けユーザビリティやローカリゼーションに関わり、デザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動をはじめた。2017 年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はソーシャルイノベーションとしてのラグジュアリーの新しい意味を探索中。2022 年、服飾史研究家の中野香織さんと共著で『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10 の講義』を出版。また、ソーシャルイノベーションを促すデザイン文化についてもリサーチ中である。

■講師プロフィール:仁科奏

プレイド STUDIO ZERO 代表。NTT ドコモ、セールスフォース・ジャパンで営業職やカスタマーサクセスを経験後、プレイドに参画。営業組織をリードしつつ、早稲田大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。PR Table にてCFO/CPO(チーフプロダクトオフィサー)として企業経営に従事したのち、2021年4月プレイドへ復帰。産業と社会の変革を加速させることを目的とした社内起業組織「STUDIO ZERO」を社内起業。

■講師プロフィール:本條晴一郎

東京科学大学, 環境・社会理工学院, 准教授。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻および法政大学大学院経営学研究科経営学専攻修了。博士(学術)および博士(経営学)。学術振興会特別研究員、東京大学東洋文化研究所特任研究員、NTTドコモモバイル社会研究所副主任研究員、静岡大学学術院工学領域事業開発マネジメント系列准教授を経て現職。力学系理論、複雑系科学、脱植民地化の研究を経て、現在は市場創造としてのソーシャルイノベーションおよびブランディング等の経営学的対象を、サイバネティクスを中心とした学際的な観点から研究。著書に『消費者によるイノベーション』、『1 からのデジタル・マーケティング』(共著)、『災害に強い情報社会』(共著)など。

■講師プロフィール:山﨑和彦

(株)X デザイン研究所共同創業者/CDO、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所研究員、Smile Experience Design Studio代表。京都工芸繊維大学卒業後、クリナップ(株)を経て、日本IBM(株) UX デザインセンター長(技術理事)、千葉工業大学デザイン科学科/知能メディア工学科教授、武蔵野美術大学教授を経て現職。神戸芸術工科大学博士(芸術工学)号授与、東京大学大学院博士課程満期退学。グッドデザイン賞選定委員、日本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活用推進委員会座長、HCD-Net副理事長など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を生み出す38のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。

【11.29 fry 20:00–21:30 開催案内】 Info-D ジェネラティ部 vol.1 「生活世界と事業構想のあわい」

みなさま、ご案内させていただきます。今回はInfo-D主査の安武が(かすかに)関わっている、「シニア向けに自治体と企業が進めているコミュニティ創出の試み」の意味について、いろんな観点から皆さまと考えてみたいと思い企画しました。ゲストに実践者である企業の方をお招きします。金曜夜の時間ですが、お集まりいただけますと嬉しいです。
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vol.1テーマ 生活世界と事業構想のあわい
部長:安武伸朗(常葉大学・Info-D主査)ゲスト:中野 優 氏(阪急阪神ホールディングス株式会社 グループ開発室、株式会社ウェルビーイング阪急阪神 コミュニティ事業部、株式会社iop都市文化創造研究所)
日時:2024年11月29日(金)20時〜21時30分
場所:オンラインZOOM

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いま、事業者や生活者が互いに知恵を出してしくみをつくり合う場が増えています。Info-Dは「環世界:実践する人や人以外の生態学的な営みの探求」と「アフォーダンス:社会や環境と人の間の関係性の探求」の実践を語らうことで、デザイン知の探索と構造化を目指してきました。さらに産業界や自治体の実践者の方の知見から、より包括的な知恵を探したいと思います。

そこでジェネラティ部vol.1では「生活世界と事業構想のあわい」という観点で、ヘルスケア・コミュニティの領域において地域社会でサービス事業を進める中野優さんに話題提供をお願いしました。

中野さんは「堺サンドイッチキャンパス」など、シニアと市民、自治体、自社のほか様々な関係者が自立的に関わりあうコミュニティをつくってこられました。その実践はシステミックデザインに通じる、複雑な課題を包括的に捉えるアプローチに見えます。
お話の後は中野さんを囲んで参加者の皆さんと、安武(info-D主査/常葉大学)、大草(info-D副査/成安造形大学)で議論を深めていきたいと思います。ぜひ一緒に探究しませんか。

※情報デザイン研究部会(info-D)の非会員でも聴講可能です

Vol.1のテーマ、あるいは情報デザイン研究部会(info-D)に関心のある方は、Peatixからお申し込みください。ZoomのURLは当日の朝までにお送りします。
https://infodvol1.peatix.com
(既にinfo-Dの会員でSlackに参加されている方にはSlackからもURLを直接共有しますので、申込みは任意です)

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ゲストプロフィール

中野 優(なかの ゆう)
株式会社iop都市文化創造研究所 マネージャー
阪急阪神ホールディングス株式会社 グループ開発室 事業開発部(ヘルスケア担当)シニアコンサルタント
株式会社ウェルビーイング阪急阪神 健康まちづくり事業部
 ・
1985年京都生まれ。大学で建築設計を専攻し、特に「建てること」そのものより、「建てる前と後」に興味を持つ。
2011年よりiop都市文化創造研究所に参画し、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)の立ち上げに携わり、+クリエイティブの視点での社会課題解決を目指し「高齢者」「食」「観光」「福祉」などの様々なプロジェクトの企画運営を行う。
2017年より鉄道会社に出向し、「沿線」という資源を活かしたまちづくり事業の立ち上げと事業開発に携わる。
2023年より現職に復職し、社会課題解決ための種づくりと、それを育てるための場づくりについて考えている。

|主な担当プロジェクト|
クリエイターと子どもがつくるゆめのまち「CREATIVE WORKSHOPちびっこうべ」(2012〜)GOOD DESIGN 2017 BEST100、日本初の介護予防分野のPFS事業「堺あしたプロジェクト」(2019〜)をはじめとした「社会参加を軸とした楽しい介護予防プロジェクト」など。

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▢お問い合わせ

大草真弓(info-D副査/成安造形大学)
Mail:okusa* seian.jp(* を@に置き換えてください)

▢情報デザイン研究部会についてはこちら
https://jssd.jp/about/section-and-branch/information-design-group

「ナラティブとアクションリサーチ研究会」コミュニティで研究、実践、書籍化をめざす(オンライン)参加者募集

これからの社会やビジネスを考慮した、デザインを実践する上で、「ナラティブ・アプローチ」や「アクションリサーチ」の研究や実践に可能性があります。「ナラティブ・アプローチ」とは人々の語りや物語に着目し、その語りを通してなんらかの現象に迫る実践的アプローチです。例えば、医療、福祉、ケア、教育、コンサルティング、ビジネス、デザインなどさまざまな分野で取り入れられています。また、「アクションリサーチ」は実践者や研究者が、当事者と実践していく探索的な調査活動をする実践的で参加型のアプローチです。そのためにもブリコラージュ的な社会実験が期待されます。

ソーシャルイノベーションとサスティナビリティに関するリーダーであるエツィオ・マンズィーニ(ミラノ工科大名誉教授)は、「デザイナーが変化を起こすためには、小さな問題から始めること。そして、そのためにナラティヴは、すでに存在しているので、読み取り発見する必要がある」と語っています。

今回、X デザイン学校では、ナラティブ・アプローチとアクションリサーチについて実践的に学びを深めるオンライン研究会を企画しました。研究会では、この分野に知見や経験のある、上平崇仁さん(専修大学/デザイン研究者)、石井挙之さん(仕立屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)、牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)、山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)と編集担当の岩崎友彦さん(すさみキャンパス)の5 人が交代で話題提供をして参加者と議論を深めます。ナラティブ・アプローチ、アクションリサーチだけでなく、ソーシャルイノベーション、ケア、コミュニティー、カルチャー、デザイン人類学、映像人類学、都市と地域、これからのデザインアプローチなど、この分野に興味がある方はぜひご参加ください。すでに定員に達していますが若干名追加募集になりますので、お早めにお申し込みされることをおすすめします。詳細・申込はこちら https://peatix.com/event/4193202/

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(募集要項)

1.研究会名:ナラティブとアクションリサーチ研究会

2.概要:研究会では、この分野に知見や経験のある、上平崇仁さん(専修大学/デザイン研究者)、石井挙之さん(仕立屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)、牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)、山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)と編集担当の岩崎友彦さん(すさみキャンパス/ 編集コンテンツ)の5 人が交代で話題提供をして参加者と議論を深めます。5回の研究会だけでなく、本研究会のオプションとして、別途申込になりますが2月22日(土)-24日(祝月)に和歌山県すさみ町での校外研修も予定されています。また、研究会の成果として、参加者と共創して書籍「ナラティブすさみ(仮)」を出版することも目的としています。

3.研究会対象者
・ナラティブアプローチやアクションリサーチに興味がある人
・これからの人と人や人と自然との関係、コミュニティ、ケアに興味がある人
・次世代のデザインアプローチ、デザイン人類学、映像人類学に興味がある人
・ソーシャルイノベーションや地域に関するアプローチや実践に興味がある人
・組織・地域・コミュニティのカルチャーやデザイン文化に興味がある人
・⼈間らしいクリエイティビティを学びたい人、意欲ある仲間と共創を楽しみたい人

4.研究会のスケジュール(詳細の内容は後半をご覧ください)

◾第1回研究会 12月19日(木)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「オープニング、ナラティブとアクションリサーチと実践」 ・メイン講師:石井挙之
◾第2回研究会 1月13日(祝月)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとケア」 ・メイン講師:上平崇仁
◾第3回研究会 2月6日(木)19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブと映像人類学」 ・メイン講師:牛丸維人

◾すさみ校外研修 2月22日(土)-24日(祝月)和歌山県すさみ町
・テーマ:「すさみ町でナラティブとアクションリサーチの実践と探究」
・参加は任意で別途申込が必要です。(年末に詳細募集)
・講師・スタッフ:石井挙之、牛丸維人、上平崇仁、山﨑和彦、岩崎友彦、善利光雅
◾第4回研究会 3月17日(月) 19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチの分析と表現」 ・メイン講師・山﨑和彦
◾第5回研究会 4月7日(月) 19:00-21:00(オンライン)
・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチと編集、書籍化に向けて」・メイン講師・岩崎友彦、山﨑和彦

5.募集人員:すでに定員に達していますが、若干名追加募集になります。
6.募集期間: 2024 年 11 月 7日(木)~12月 7 日(木)定員なりしだい募集終了
7.参加費:30,000 円(全 5 回の研究会参加、講師とのオンラインコミュニティにて資料の共有と議論に参加。参加できなかった場合は録画を聴講) すさみ町研修は特別参加費(一般参加の半額程度)にて参加可能。また、書籍が完成した時には、研究協力者としてお名前を記載の上、本を一冊贈呈。
8.主催: 株式会社X デザイン研究所
9.協力: すさみの美術大学、日本デザイン学会PD部会、すさみ町(予定)
10.参加方法:(先着順)下記のWebサイトよりお申し込み
https://peatix.com/event/4193202/view

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(詳細プログラム)

◾第1回研究会 12月19日(木)19:00-21:00(オンライン)

・テーマ「オープニング、ナラティブとアクションリサーチと実践」 メイン講師:石井挙之さん(仕立屋と職人/ ナラティブデザイン実践者)

・内容:オープニングで研究会の目的と概要を山﨑和彦さんが紹介します。そして、石井挙之さんはイギリスのロンドン芸術⼤学セントマーチンズ校ナラティブ・エンバイロメントで「ナラティブ」にまつわる研究で修士号取得後、帰国。地域各所でのデザインプロジェクト参画を経て、滋賀県長浜市へ起業型地域おこし協力隊として移住。全国津々浦々でアクションリサーチを行い、課題の発見から分析、長く使い続けられるデザインや仕組みをつくりながら、仕立屋と職人の代表としてナラティブ・アプローチとアクションリサーチを実践している事例を共有します。そして、参加者と一緒にどのように実践していくのかディスカッションします。

◾第2回研究会 1月13日(祝月)19:00-21:00 (オンライン)

・テーマ「ナラティブとケア」 メイン講師:上平崇仁さん(専修大学/ デザイン研究者)

・内容:上平崇仁さんは、コペンハーゲンIT 大学インタラクションデザイン・リサーチグループ客員研究員等を経て、デザイン研究者として社会性や当事者性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑/厄介な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学の視点を取り入れた自律的なデザイン理論について研究しています。生きることと、ケアすることは、切り離せない。ケアは人と人とのケアだけでなく、動植物との関係によるケア、そして人間以上の存在(モア・ザン・ヒューマン)と深い関係になったりすることもある。
ここでは、ケアという視点でナラティブアプローチとして人間だけでなく人間以上の存在も考慮したアプローチと事例を紹介します。そして、参加者と一緒にケアを考慮したアプローチについてディスカションをします。

◾第3回研究会 2月6日(木)19:00-21:00(オンライン)

・テーマ:「ナラティブと映像人類学」 メイン講師:牛丸維人さん(KESIKI / 映像人類学者)

・内容:牛丸維人さんは、デンマークのオーフス大学で映像文化人類学を学び、カルチャーデザインファームのKESIKI で活動しています。フィリピンをフィールドに生活する視覚障害当事者たちとともに、彼らが形成する自律的なコミュニティと社会運動に焦点をあて、コミュニティ内部でのケア実践に関するエスノグラフィを行っています。民族誌映画作品の制作を通じ「ケアを提供する者」「ケアを受ける者」という二項対立的な役割認識を超えた、状況に応じた突発的で生成的なケア関係の理解の事例を共有します。そして、映像文化人類学という視点で写真や映像も活用したアプローチに参加者と一緒にディスカッションをします。

◾すさみ校外研修 (参加は任意で別途申込が必要です)

・2月22日(土)-24日(祝月)和歌山県すさみ町

・講師・スタッフ:石井挙之、牛丸維人、上平崇仁、山﨑和彦、岩崎友彦、善利光雅

・内容:和歌山県すさみ町をフィールドにして、ナラティブ・アプローチとアクションリサーチを実践して考えてみる。参加者と講師、すさみの人がリアルに現地で過ごすことで、オンラインでは得られない体験と学びが生まれます。そして、ここでのリサーチの結果を書籍化することに繋げる可能性が生まれます。12 月末までに詳細申込情報を連絡します。前回の「X デザイン学校校外研修(和歌⼭県すさみ町)「ナラティブ・アプローチ、アクションリサーチと近接のデザイン」に関してはこちらを参照してください。https://peatix.com/event/3795110/

◾第4回研究会 3月17日(月) 19:00-21:00(オンライン)

・テーマ:「ナラティブとアクションリサーチの分析と表現」 メイン講師:山﨑和彦(X デザイン学校/ 妄想デザイン実践者)

・内容:山﨑和彦さんは日本IBM で海外のリサーチャーとビジネスやデザイン領域での共創。特にMITの人類学者であるグラント マクラッケン教授とのプロジェクトでエスノグラフィーとカルチャーについて興味を持ちました。Xデザイン学校での教育だけでなく、武蔵野美術大学ソーシャルクリエティブ研究所で企業や行政と、ビジョン、カルチャー、コミュニティー、サーキュラーなどの共同研究を実施。近年では和歌山県すさみ町をフィールドに、近接のデザイン、ナラティブとアクションリサーチなど、実践を通して探究しています。ここでは、ナラティブとアクションリサーチをどのように分析して表現としてアウトプットしていくのか事例を紹介して参加者とディスカッションします。

◾第5回研究会 4月7日(月) 19:00-21:00(オンライン)

「ナラティブとアクションリサーチと編集、書籍化に向けて」 メイン講師:岩崎友彦(すさみキャンパス)、山﨑和彦

内容:岩崎友彦さんは筑波大学卒業後、バックパッカーから広告代理店のコピーライターを経て、出版社で編集者として経験をつみ、武蔵野美術大学大学院クリエイティブリダーシップコースを修了し和歌山県すさみ町で(社)すさみキャンパスの代表理事として、多様な実践活動中です。また、X デザイン出版の編集・出版を担当しています。ここでは、岩崎さんよりナラティブやインタビューなどの編集や出版の事例を紹介してもらい、山﨑さんも加わりナラティブとアクションリサーチの分析結果をどのように編集して、書籍化していくのか参加者とディスカッションします。

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(講師プロフィール)

◾講師プロフィール:⽯井挙之(仕⽴屋と職⼈/ ナラティブデザイン実践者)

株式会社仕⽴屋と職⼈代表、武蔵野美術⼤学客員准教授。1986 年千葉県育ち。武蔵野美術⼤学を卒業後、都内のデザイン会社へ就職。グラフィックデザイナーとして、⼤⼿企業の広告やパッケージデザインなどに携わる。同社退職後、ロンドン芸術⼤学セントマーチンズ校ナラティブ・エンバイロメントで修⼠号を取得。帰国後は⻑野県、福島県、滋賀県その他地域でデザイナーとしてプロジェクトに多数参加。株式会社仕⽴屋と職⼈を創業し、代表取締役に就任。専⾨:グラフィックデザイン 、ナラティブデザイン 、アクションリサーチ。

◾講師プロフィール:牛丸維人(KESIKI / 映像人類学者)

飛騨高山生まれ。多様なデザインプロジェクトのリードであり、人類学的フィールドワークに根差したドキュメンタリー写真・映像の制作者。散歩と古道具探し、フィールドレコーディングに情熱を注ぐ。カルチャーデザインファームKESIKI プロジェクトリード。一橋大学にて学士(社会科学)、Aarhus UniversityMSc in Visual Anthropology 修了。

◾講師プロフィール:上平崇仁(専修大学/デザイン研究者)

専修大学ネットワーク情報学部教授。グラフィックデザイナーを経て、2000 年から情報デザインの教育・研究に従事。近年は社会性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑な問題を人々の相互作用の中で創造的に解決していくためのCoDesign(協働のデザイン)の仕組みづくりについて取り組んでいる。2015-16 にはコペンハーゲンIT 大学客員研究員として、北欧流参加型デザインの調査研究に従事。著書に『コ・デザインーデザインすることをみんなの手に 』(NTT出版)などがある。

◾講師プロフィール:⼭﨑和彦(X デザイン学校/妄想デザイン実践者)

(株)X デザイン研究所共同創業者/CDO、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所研究員、Smile Experience Design Studio代表。京都⼯芸繊維⼤学卒業後、クリナップ(株)を経て、⽇本IBM(株)UX デザインセンター⻑(技術理事)、千葉⼯業⼤学デザイン科学科/知能メディア⼯学科教授、武蔵野美術⼤学教授を経て現職。神⼾芸術⼯科⼤学博⼠(芸術⼯学)号授与、東京大学新領域創成科学研究科博士課程満期退学。グッドデザイン賞選定委員、⽇本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活⽤推進委員会座⻑、HCD-Net 副理事長など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を⽣み出す38 のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。


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