2025 年度 デザイン科学基礎講座
M メソッド講習会
~今のAIには難しい「意味づけ」から,新たな価値を創り出す~
講師:松岡由幸(慶應義塾大学名誉教授,早稲田大学客員教授,デザイン塾 主宰),
井関⼤介(東京造形⼤学 准教授)
共催:日本デザイン学会,日本設計工学会(幹事学会),日本機械学会,デザイン塾
■講習会の趣旨:
AIが普及する中,人間が得意なこと,人間しかできないことは何だとお考えですか?本講座では,まず,創造行為において,現在のAIが得意なこと,人でなければできないことを,デザイン科学を用いて解説します.
その上で,現時点においてAIには難しいことの1つである「意味づけ」に注目します.「意味づけ」には,人の想いが反映されています.その「意味づけ」から,新たな価値を創り出すMメソッドを,デザイン・設計への適用事例をまじえながら,わかりやすく紹介していきます.
■講座の内容:
Mメソッドは,経営,企画,デザイン,設計,研究,さらには,一般の生活においても利用できる新たな思考メソッドです.このメソッドは,人間あるいは社会にとっての「意味」を思考の中心におき,具体的なアイデアや価値,さらに感動を生み出す手法です.本講座では,以下を通じて,Mメソッドをわかりやすく紹介していきます.
(1)創造の思考原理
「人はなぜ創造できるのか?」.これは,デザイン科学の長きにわたる難問でした.しかし,近年,漸く,その思考原理が少しずつ分かってきました.ここでは,AGE思考モデルと呼ばれる,創造に向けた思考の一般原理をわかりやすく紹介します.
(2)人間とAIの思考比較
AIの成長が著しいことは,ご存じのとおりです.では,今のAIと人間では,どちらがどのような思考を得意としているのでしょうか.ここでは,上記のAGE思考に基づいて,わかりやすく解説するとともに,人間あるいは社会にとっての「意味づけ」は,未だ人間でなければ難しいことをお話していきます.
(3)「意味」を中心に置くMメソッド
Mメソッドの狙いと効果,その手順を,事例をまじえながら紹介します.また,Mメソッドにおいて重要な「場」の概念についても解説し,その「場」を用いて,新たな価値を生む創造のコツについてもお話しします.さらに,遠隔での共創を容易とするMメソッドシステムの紹介を行います.
(4)感動を生むMメソッド
人ななぜ,感動するのか?そのメカニズムが近年分かってきました.ここでは,そのメカニズムとその応用法を紹介するとともに,それをMメソッドに応用した手法についても,事例とともに紹介していきます.
3.日時:
2025 年12 ⽉19 ⽇(⾦)13:00-16:00
4.実施方法:
Zoom によるオンライン開催
5.参加費(テキスト代を含む):
共催学会員:7 ,000 円(非課税)
非会員:10,000 円(税込)
学生会員:6,000 円 (非課税)
学生非会員:7 ,000 円 (税込)
6.テキスト:
書籍『Mメソッド』,『デザイン科学概論』
※参加者全員に,ご指定の住所に送付いたします.
8.申込み先:下記formsにて,お願いします.
https://forms.gle/uJWHAqHXM4QXmEXs5
締切り: 2025年12⽉5⽇(⾦)
7.問合せ先:デザイン塾事務局
E-mail: mlabsec@googlegroups.com
会告チラシはこちら
