第4回X デザインフォーラム「ソーシャル・スタートアップと学びのデザイン」募集開始
/カテゴリ: イベント (all), ニュース (all), 研究部会 (all) /作成者: プロダクトデザイン研究部会■趣旨:近年、社会問題解決型のスターアップの重要性が高まっています。そしてスタートアップには「アンラーニング」といわれるように、学び直すことが大事になってきています。今回のフォーラムではソーシャルをキーワードにスタートアップと学びのデザインをテーマに、この分野で実践をしている方にお話をお聞きして、多くの企業や大学のパネル発表を通して、参加者でスタートアップにおけるデザインについてディスカッションをしていきます。また、あわせて参加者からの ポスター/デモ発表も予定しています。奮ってご参加ください。学生にとっても参加しやすい参加費になったいます。多くの皆様の参加と発表を歓迎致します。
■第4回X デザインフォーラム
「ソーシャル・スタートアップと学びのデザイン」
■日時:2018年05月06日(日)
■場所:ヤフー(株)本社(赤坂見附/永田町)
■主催:Xデザインフォーラム、Xデザイン研究所
■参加費:午後 5000円(学生1000円)、午前/午後 7000円(学生2000円)
■詳細・申込:http://ptix.at/9nx00p
■午前:10:00-12:00(受付は9:30より)
□未来の学びのためのワークショップ10:00-12:00
ファシリテーター:上平 崇仁(専修大学・教授)、小島健嗣(富士フィルム・シニアエキスパート)、脇坂 善則(日産グローバルデザインセンター)、木村 博之(TUBE GRAPHICS・代表)、小池星多(東京都市大学・教授)、富田 誠 (東海大学・准教授)、安藤昌也(千葉工業大学・教授)
■午後:13:10-18:10(受付12:40より)
□第1部 ソーシャルとスタートアップとデザイン 13:10-15:10
・「ソーシャル・スタートアップのアプローチ」
渡邉賢太郎 (SUSANOO・プロデューサー)
・「ソーシャル・スタートアップの事例、次世代救命アプリ」
玄正 慎(Coaid・代表)
・「ラボドリブンのスタートアップ」
原 雄司(デジタルアルティザン・代表)
・「ヤフージャパンにおけるスタートアップ」
善積 正伍(ヤフー・CMO-Board キャプテン)
・司会:小島健嗣(富士フィルム・シニアエキスパート)
□第2部ソーシャルと学びのデザイン 15:20-16:50
・「こどものスタートアップの学び」
西沢 一登(VIVITA・ディレクター)
・「小学校でのインフォグラフィックスの学び」
木村 博之(TUBE GRAPHICS・代表)
・「社会人のデザインの学び」
山崎 和彦(Xデザイン学校・共同代表)
・司会:井口博美(武蔵野美術大学・教授)
□第3部 ポスター/デモ発表とビアバッシュ 17:00-18:10
・ポスター/デモ発表;企業や大学、コミュニティ等
・参加者同士や講師とのディスカッションとビアバッシュもやります。
情報デザイン研究会@名古屋を開催しました(報告)
/カテゴリ: 情報デザイン研究部会 /作成者: 情報デザイン研究部会案内:教育部会:デザイン教育研究会 2017-vol.1 (2018/3/3実施)
/カテゴリ: 教育部会, 研究部会 (all) /作成者: 教育部会年度末の3月に「デザイン教育研究会」を下記の要領で実施いたします。本研究会はデザイン、美術、工芸などの教育現場に携わる方をはじめ、デザイナー・クリエーターの方々、そしてそれらを目指す若い学生や関心のある方々に開かれた交流の場です。毎回様々なテーマを掲げ、年間2〜3回の予定で開催しておりますが、本年度(2017) としては最初でラストとなるこの研究会に多数のご参加をお待ちしております。デザイン学会の所属に関わらずどなたでも自由に参加していただけますので、是非お誘い合わせの上、お気軽にお越し下さい。
教育部会主査/金子武志
テーマ 『 高山正喜久とデザイン教育 』
発表者 君島昌之(日本デザイン学会名誉会員)
日 時 2018年 3月 3日 (土) 15 : 00 〜 17 : 00
会 場 日本大学芸術学部 江古田校舎西棟1階共同アトリエ
(入校に際しては守衛所でご記帳をお願いします)
日本デザイン学会・教育部会は今から50年前、1967年4月東京教育大学でスタートしたと聞いております。この研究会を立ち上げられ、基礎デザイン分野の第一人者として活躍された高山正喜久氏が昨年(2017年)2月10日、99歳で他界されました。
今回の研究会では日本デザイン学会名誉会員・君島昌之さんにご登壇頂き、これまで様々な機関で幅広く教育研究活動された氏の足跡を振り返っていただくとともに、氏から感化されたベーシックな意識を如何にしてこれからのデザイン教育に活かすことができるか、というテーマで参加の皆様と対話しつつ氏を偲びたいと存じます。
君島昌之(きみしま まさゆき)プロフィール
1968年東京教育大学(筑波大学)卒業後、プラスチックメーカーにて製品デザインを担当。その後東京都立工芸高校デザイン科、東京純心女子大学にてデザイン教育に携わる。1971年日本デザイン学会会員、1986年教育部会主査、1989年第12回春季大会実行委員長(教育部会担当)、日本デザイン学会編集「デザイン事典」に執筆。現在、日本デザイン学会名誉会員。
(第二部):研究会終了後18時より会場を移し懇親会を予定しています。
(会費制・参加申し込み不要です)
【会場へのアクセス】
日本大学芸術学部 江古田校舎 マップはこちら
入校に際しては守衛所でご記帳をお願いします。
〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
西武池袋線各駅停車にて江古田駅下車 北口より徒歩1分
都営大江戸線 新江古田駅下車 徒歩約12分
関東バス JR中野駅〜江古田駅(10分間隔で運行)乗車時間15〜20分
教育部会HP https://jssd.jp/category/research-group-all/education-group
問合せ 日本デザイン福祉専門学校 金子武志(教育部会・主査)
TEL03-3356-1501 E-mail kaneko(at)ndc.ac.jp *atは@へ置き換えてください。
ニュースPDFファイル:bukai02_180207
情報デザイン研究部会 Info-D 部会開催 報告
/カテゴリ: イベント (all), 情報デザイン研究部会 /作成者: 情報デザイン研究部会平成29年度日本デザイン学会秋季企画大会のプログラムとして用意された枠を利用して、部会を開催しました。
2017年10月15日(日) 14時〜15時30分
会場:まるたまスクエア(北海道函館市元町2)
参加者:原田、瀧、両角、堀江、元木、横溝、富田、酒井、益岡、宮田、福田、八城、三野宮、濱本、飯塚(敬称・所属略、順不同)
議題
1.オーガナイズドセッション開催報告
主査より、第64回 春季研究発表大会でのオーガイズド・セッション「デザイン研究における記述⽅法としての「視覚化」」開催の報告を行った。また、議論を続けるための研究会開催を確認した。(12月を予定していましたが、主査の都合により2月開催に)
2.名簿管理とメーリングリストについて
info-d-allとinfo-d-planが運用されているが、管理の引き継ぎが難しく、現状は全体像も把握できていないため、一度リセットしてはどうか、という提案を行った。
「主査交代ごとにリセットしましょう」という方向になったので、次回春季大会までに、主査の方で管理方法と引き継ぎについて資料化する予定。
3.今後に向けて
「デザイン研究の視覚化」については、研究会を続けたい。12月→2月に開催予定。
「社会人のデザイン研究」をテーマにプロジェクトを立ち上げたい。
年度内or年度始めに1度やってみましょう。
4.その他
この秋季大会は、ライトニングトークセッションが面白かった。
今後の学会イベントにうまく引き継げれば良いと思う。
若手研究者、実践者が活用できるような部会運営を進めて行きたい。
次回の春季大会で、主査、副査の交代を行う予定。
(文責:原田)
平成29年度日本デザイン学会秋季企画大会参加締切9/30に
/カテゴリ: ニュース (all), 研究部会 (all), 秋季企画大会, 第1支部 /作成者: 秋季大会事務局平成29年度日本デザイン学会秋季企画大会は、函館市で開催されます。
ただいま、参加・発表申し込み受付中です。
申し込み締め切りは9月30日17:00までに延長しました。
会期:平成29年10月13日(金)から10月15日(日曜)
会場:北海道函館市 西部地区
函館市地域交流まちづくりセンター、五島軒(末広町)
はこだて未来大学デザインベース(弥生町長屋、旧大黒湯)、他
担当校:公立はこだて未来大学
*詳細は http://www.fundesign.jp/jssd2017f/ をご参照ください。
「デザイン研究の記述」研究会を開催
/カテゴリ: その他のイベント, 情報デザイン研究部会 /作成者: 情報デザイン研究部会情報デザイン研究部会の活動として、「デザイン研究の記述」研究会 を開催しました。
2017年9月1日 10:00-18:00
会場:ヤフー株式会社 会議室
(東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー 18F)
参加者:諏訪正樹、加藤文俊(慶應大)、横溝賢(八戸工業大)、元木環(京都大)、小早川麻衣子(愛知淑徳大)、植芝智裕(中京大)、上平崇仁(専修大)、瀧智恵美、清水淳子(ヤフー)、草野孔希、木村篤信(NTT)、八城朋仁、三野宮定里、山内雅貴、原田泰(はこだて未来大)敬称略

オーガナイズドセッション登壇者を中心に続きの議論を
7月に開催された日本デザイン学会オーガナイズドセッションの続きの議論を目的に、登壇者を中心に再集結し、デザイン分野ならではの研究の方法と記述について、具体的な研究テーマを題材に議論しました。
10時-13時 研究事例発表1(小早川)、2(三野宮)、3(清水)
14時-15時 研究事例発表4(瀧)
15時-18時 事例を踏まえてのキーワードの抽出、ディスカッション
研究事例発表では、博士論文、修士論文のまとめを控えた若手研究者の進捗報告を題材に、「デザイン研究ならでは」の成果に結びつけるためにこれからどのように進めていくべきか、様々な視点から議論できました。
今半のディスカッションでは、まず参加者それぞれが前半の議論のなかで気になったキーワードを付箋に書き出し、それらをひとつずつ吟味しながら議論を進めました。人間を対象とした研究なのだから、そのための成果の記述、評価の方法が必要、そしてそれは今までの枠組みでは満たせない。というのが場の総意だったと思います。
人を対象とした研究における「ナラティブ」の重要性について再確認することができました。今後も継続して活動することを確認できました。特集号、論文集、科研費の申請など、この活動の継続や成果を意識して、進めていきたいと思います。
(文責:原田)
Xデザインフォーラム「プレイフルな学びとオープンなデザイン」参加募集
/カテゴリ: イベント (all), その他のイベント, ニュース (all), 研究部会 (all) /作成者: プロダクトデザイン研究部会第3回Xデザインフォーラム「プレイフルな学びとオープンなデザイン」の申込を開始しました。今回のフォーラムは学生は参加費・発表費を無料ですので、積極的な参加・発表を歓迎します。
■趣旨:今回のフォーラムの一部では「プレイフルな学び」をテーマとして、上田 信行氏(同志社女子大学・教授)に基調講演をしていただき、原田先生と山崎先生の話題提供とディスカッションをします。二部では、「オープンなデザイン」というテーマに関して、森田 浩史氏(オープンイノベーションラボ、チーフプロデューサー)に基調講演をしていただき、安藤先生と玉置氏の話題提供とディスカッションをします。パネル発表では、企業・大学・学校などの発表を通して、参加どおしの交流を深めます。また、参加者からの パネル発表も予定していますので、奮ってご参加ください。皆様の多様な参加と発表を歓迎致します。
■タイトル:第3回Xデザインフォーラム「プレイフルな学びとオープンなデザイン」
■日時:9月24日(日)
10:00-12:00 ワークショップ(受付は9:30より)13:00-18:00 フォーラム(受付12:30より)18:10-20:10 懇親会(事前申込)
■場所:千葉工業大学津田沼キャンパス2号館3階大教室(JR津田沼駅より徒歩3分)
■主催:千葉工業大学知能メディア工学科山崎/安藤研究室、Xデザインフォーラム/Xデザイン研究所
■協賛;NPO法人人間中心設計機構 ■協力:日本デザイン学会情報デザイン/プロダクトデザイン研究部会
■参加費:午後 4000円、午前/午後 6000円(学生無料・申込必要)、懇親会費:4000円
■申込:http://peatix.com/event/280680/
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[ワークショップ 午前:10:00-12:00]
□ワークショップ:プレイフルラーニングで世界をROCKしよう!
・概要:世界をもっとおもしろくしたいというPlayful Mindsetはどのような状況から生まれてくるのか?emergentな学びの場はどのようにデザインすることができるだろうか?世界を可能性に満ちたものとして見るGrowth Mindsetというパワフルなアイディアとは?これらの挑戦的な問いを、みなさまと共に考えていきたい。
ファシリテーター:・上田 信行(同志社女子大学・教授)・原田 泰(公立はこだて未来大学・教授)・木村 博之氏(TUBE GRAPHICS・代表)・小池 星多(東京都市大学・教授)・脇阪善則(日産)
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[フォーラム 午後:13:00-18:00]
□第1部 プレイフルな学び13:00-14:30
■基調講演1「プレイフルラーニングで世界をROCKしよう!」・講師:上田 信行(同志社女子大学・教授)
■「未来の学びとデザイン、函館での実践」・講師:原田 泰(公立はこだて未来大学・教授)
■「プレイパン:みらいの学びのためのアプローチ」・講師:山崎和彦(千葉工業大学・教授)■ディスカッション
□第2部 オープンなデザイン14:40-16:10
■基調講演2「オープンイノベーション」・講師:森田 浩史(オープンイノベーション(イノラボ)、チーフプロデューサー)
■「利他的UXデザイン」・講師:安藤 昌也(千葉工業大学・教授)
■「富士フィルムにおけるオープンイノベーション」・講師:玉置広志氏(富士フィルム・マネジャー)■ディスカッション
□第3部 パネル発表と交流(下記は依頼中、一般参加を歓迎)16:20-18:00
・午前中のワークショップの展示・Xデザイン学校・公立はこだて未来大学(原田泰先生)・武蔵野美術大学(西本企良先生)・常葉大学(安武伸朗先生)・東京都市大学(小池星多先生)・成安造形大学(大草真弓先生)・日本電子専門学校(井上順子先生)・東海大学(富田誠先生)・専修大学(上平崇仁先生)・東京女子大学(渡辺隆行先生)・千葉工業大学(山崎先生/ 安藤先生/中本先生 )等。
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■ポスター/デモ発表の希望者へ
・ポスター/デモ発表の発表者も募集します。参加申し込みサイトより申し込んでください。
・発表内容は、デザイン(アプリ・サービス・プロダクト・組織・ビジネス等のデザイン)、スタートアップ、UX、インタラクションなどに関連する発表を期待しています。・発表者1名につき幅1m高さ2mの壁と幅1mの机を用意します。・ポスター、パソコン、作品展示、デモなど発表形式は自由です。・限られた会場ですので、発表者は先着順とします。・発表内容によって調整させていただく場合があります。
情報デザイン研究部会 Info-D 部会開催 報告
/カテゴリ: 学会, 情報デザイン研究部会 /作成者: 情報デザイン研究部会第64回 春季研究発表大会のプログラムとして用意された枠を利用して、部会を開催しました。
2017年6月30日(金)16:10-17:00
会場:拓殖大学 文京キャンパス E棟 E802教室
参加者:植松、岡本、瀧、両角、安齋、益岡、宮澤、酒井、中島、堀江、山内、三野宮、八城、飯塚、鳥井、原田
新しくInfo-Dメンバーに加わった方が参加してくださいました。
メーリングリストの検討、プロジェクト活動の進捗と今後、などを議論できればと思いましたが、これらは先送りしました。
出席メンバーの自己紹介、研究キーワードの書き出しを行いました。下の画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
「せっかくの機会だから」とセッションの時間を利用しましたが、遠隔からの参加の方は参加できず、幹事メンバーもほとんど集まれなかったので、何かを決定するような議論はできませんでした。また改めて、機会を設定したいと思います。
(文責:原田泰)
「OS-B デザイン研究における記述方法としての視覚化」 開催報告
/カテゴリ: 情報デザイン研究部会, 春季大会 /作成者: 情報デザイン研究部会日本デザイン学会 第64回 春季研究発表大会
オーガナイズドセッション
OS-B デザイン研究における記述方法としての「視覚化」
開催報告
7月1日 15:00-17:00
拓殖大学(文京キャンパス)E館E802教室
パネリスト:
諏訪正樹(慶應義塾大学)、加藤文俊(慶應義塾大学)、横溝賢(八戸工業大学)、元木環(京都大学)、清水淳子(ヤフー株式会社)、小早川真衣子(愛知淑徳大学)
オーガナイザー:原田泰(公立はこだて未来大学)

会場の様子(撮影:両角清隆)
下記の概要に基づき、これからのデザイン研究の「かたち」を探る機会として、セッションを開催しました。パネリストの皆さんには事前ミーティングでの意識合わせを経た上で、ご登壇いただきました。オーガナイザーとしては、現場から教育・研究分野に入ってきた若手デザイン研究者の方たちに向けて、「型にハマった(ツマラナイ!?)研究にとらわれず、自分の足元から実践者視点で研究を深めていこう」というメッセージを込めたつもりです。
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諏訪さん:〝まち観帖″という、街歩きを通じてかつての水路を見出す身体になってしまったエピソードを事例に、生きるための実践で感じる「違和感」や「もやもや」を感じる身体を創ることの大切さと、その行動原理を理解するための「実践のしかた」「問いかた」を実践しながら問うていく態度についてお話しいただきました。
加藤さん:家族の記憶を辿るゼミ生2人の研究事例を紹介いただきました。1つは両親のアルバム写真と同じ場所で撮影する活動を続けるうちに、恩師との再会が生まれ、学生自身の失われたコミュニティが再生したお話し。そしてもう1つは祖父の膨大な自叙伝をひたすらトレースするうちに祖父独特の言い回しをOSが記憶し、祖父の生きた言葉が自動的に再生されるようになった話しです。この2つのエピソードを通じて、予期しない対象との出会いや未知の状況を予測しながら受け入れる態度の必要性についてお話しいただきました。
横溝さん:愛媛県の水引プロダクトのデザイン開発を題材としたコンテキストデザイン手法の研究や、デザイン非専門家によるバスのラッピングデザイン支援を題材とした協創デザイン手法の研究、奥入瀬渓流のボランティア団体のNPO法人化を題材とした組織デザイン手法の研究など、生活世界における当事者として社会実践してきたデザイン活動をまとめた博士論文についてお話いただきました。
元木さん:学術研究の取り組み方を視覚的に表現するための手法を体系化したアカデミックビジュアリゼーションという博士論文を題材に、展示や教材開発の共同制作を通じて、研究者のデザインに関する理解の深化についてお話しいただきました。
清水さん:自分の考えを深め、考えを他者に伝えることを目的に始めたグラフィックレコーディング活動を通じて、モノづくりとしてのデザインから、人や社会との関係を形づくる活動に転換してきた経緯についてお話しいただきました。
小早川さん:看護婦の当事者デザイン活動を事例に、プロジェクトに対する自身の関わり方を内省しながら、「ただ一生懸命生きているだけ!」というデザイン研究者としてという肩書を超えた人としての本音を明らかにしました。
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進行役の至らなさで、本セッションの中だけでは完全に時間不足となってしまいました。しかし、今後も議論を続けていくことで、テーマである「デザイン研究のかたち」を示すところまで、続けていきたいと思います。
(文責:原田)
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セッション概要(参考)
従来の自然科学的研究スタイルを踏襲するだけでは、デザイン領域ならではの研究方法や成果の提示方法としてはまだ不十分なのではないのか。この問題提起を出発点として、情報デザインという市民のあらゆる生活を横断する実践分野を対象に、デザイン研究の方法、デザイン研究者の役割を再定義してみたい。
UCD(User Centered Design)の重要性が謳われて久しい。しかし、ユーザーに対する研究ほどにデザイナーの営みに対する研究が進んでいるとは言い難い。さらに、ある瞬間、高い評価を得たデザインも時間の経過とともに消滅する。そのデザインが社会に受け入れらてたことで社会も変化するし、社会の変化の方向に誰が責任を取るかをデザイナーに求めることは困難だ。デザイン研究の対象は無限に挙げられるが、問題はその研究方法と成果の評価である。どうしたらデザインできるようになるのか。どうなればデザインできたと言えるのか。そのデザインの価値を誰がどう評価すれば良いデザインなのか、これらの成果から何を学べば「デザインできる」という知や技を次世代に引き継いでいけるのか。取り掛かりとして、デザインプロジェクトのプロセスや成果の記録・記述方法に焦点を当て、デザイン研究の記述方法について議論する。フィールドワークや一人称研究のような、活動に関わる人々=当事者に焦点を当てた研究との対比から、デザインならではの記述方法を炙り出したい。
本部事務局
〒167-0042
東京都杉並区西荻北3-21-15 ベルフォート西荻 703
Tel: 03-3301-9318, Fax: 03-3301-9319
(開設時間・火・水・金曜日10:00~16:00)
E-mail: jssd[at]mx10.ttcn.ne.jp
[at]の部分を@に置き換えてください