日時=2022年9月6日 10:00~18:00
場所=専修大学生田キャンパス2号館 2F (225-226-227教室) 、1号館4F / 2F
■実施報告
2001年、情報デザインという概念がほとんど理解されていない時代に、情報デザイン研究部会・Info-Dはうまれた。当時開催された秋季大会のセッション「教育カリキュラムから描く情報デザインの地図」の記録を見ると[1]、Info-D第1世代は当初から、『社会』が情報デザインの対象問題issueになることを見据えていた(須永,2020)。その歩みは、産業界、学際的アカデミア、地域社会へと境界を超え、異なる現場の人びととかかわりあう実践によって情報デザイン知を生成する活動であったといえる。しかし、20年のなかで「第1世代がどのように問いを生成し実践をかたちづくってきたのか?」という〈情報デザイン知の道づくり〉をこれまで振り返ることはなかった。そのような経緯から、第15回Info-Dオルタナティ部では、第1世代が向き合ってきた20年におよぶ情報デザイン知の航海史を描き出すことから、次の20年を展望するワークショップを実施した。専修大学・生田キャンパスでおこなわれた航海図ワークショップには、世代を超えて多様な分野からの参加があり、午前の部は資料をもとに20年を振り返る活動、午後の部は4グループに分かれて、情報デザインのこれからの航海地図を描く活動をおこなった。WSを通じて、第1世代が情報デザインという未開の知を拓いていった身体的なエナジーを再び手にしながら、より複雑多様に変化している「いま」と「これから」の社会をかたちづくる情報デザインの可能性を描き出した。(文責:横溝)
[1]岡本誠、須永剛司、両角清隆、渡辺保史、長谷川敦士、原田泰「教育カリキュラムが描く情報デザインの地図−デザインの課題と方法–平成13年度日本デザイン学会函館大会オーガナイズドセッション」から、須永剛司、他編集『情報から次世代デザインを展望する』デザイン学研究特集号35,107-126,2002
■概要
日本デザイン学会情報デザイン研究部会(info-D)が創設されて20年が経過した。その中でいったいどんなことが行われてきたのか。あるいは、研究者たちの実践はどう変わってきたのか。われわれInfo-D第二世代は、その移り変わる様を間近に目撃してきた。次の世代へバトンを渡すために、それらをもう一度見直し、まとめておくことには大きな意義がある。そこで「情報デザイン」を情報デザインすることを試みる。あえてスペースの制約がある「紙のポスター」をアウトプットとして、一日集中ワークショップのかたちで実施する。(文責:上平)
■参加者
横溝賢(主査 / 札幌市立大)
小早川真衣子(幹事 / 千葉工大)
二宮咲子(幹事 / 関東学院大)
福田大年(幹事 / 札幌市立大)
中島郁子(幹事 / wirefactory / 女子美術大学短期大学部)
瀧知惠美(幹事 / mimiguri)
上平崇仁(幹事 / 専修大)
木村篤信(NTT)
富田誠(東海大 / mimiguri)
照井亮(KDDI総合研究所)
西村歩(mimiguri)
三澤直加(グラグリッド)
三河侑矢(札幌市立大学デザイン研究科)
安武伸朗(常葉大学)
深見嘉明(東京理科大学 経営学部国際デザイン経営学科)
■世話人
上平崇仁(専修大)
■主催
日本デザイン学会情報デザイン研究部会
■共催
科研費「態度形成のプロセスに着目した 教育者向けデザイン学習プログラムの開発」
■スケジュール
10:00 集合
10:00 開始
10:00-12:00 概要説明 / 参加者による情報 や歴史の共有
12:00-13:00 職員食堂(※グループ単位で行くほうがよさそう)
13:00-17:00グループ分け、ブレスト、制作
17:00-18:00 共有とディスカッション