第12回 X デザインフォーラム「カルチャー x チーム x デザイン」 (会場/オンライン)参加募集

■趣旨:
人々が協力して何かを成し遂げるときに基本となるのがチームやコミュニティです。そして、そこにはチームやコミュニティのカルチャーが大きな影響を与えます。近年は企業ではパーパスに基づいたカルチャーを大事にしたアプローチが導入されています。企業や組織おいて、カルチャーやチームという視点は不可欠な存在となりつつあります。このような背景より今回のXデザインフォーラムでは、これからのデザインを考えるために「カルチャー x チーム x デザイン」というテーマとしました。

前半では、はじめにキーノートスピーチ「カルチャーとデザインの実践」を金井恵子氏(マネーフォワード執行役員、VP of Culture)に講演いただきます。そして、特別セッション「チームのカルチャーとチームとデザイン」では、富田誠氏(東海大学教授)、瀧本はろか氏 (株式会社スマートバンク UXリサーチャー)、瀧知惠美氏 (株式会社MIMIGURI)による講演とディスカッションをします。

後半のオープンセッションは、誰もが参加・発表できるオープンなイベントとして、大事なセッションです。オープンセッションでは口頭発表8名およびポスターセッションでも多くの方が多様なテーマで発表をしてくれます。最後に交流会では、お飲み物も準備して講師や参加者で交流を深めます。とても楽しい時間になることが予想されます。この分野に興味がある多くの皆様の参加を歓迎致します。

■日時:2024年9月1日(日)13:00-17:20(開場は12:30、交流会は17:30-19:00)
■会場参加:マネーフォワード本社会議室(田町駅より徒歩3分)限定50名
    東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
■オンライン参加:Zoomでオンライン配信をします。
■主催:Xデザインフォーラム、Xデザイン研究所
■協力:株式会社マネーフォワード、⽇本デザイン学会PD部会、Xデザイン学校
■参加費:
 □会場参加:5000円(学生及びXデザイン学校 2024年度受講⽣は1000円)
 □会場参加+交流会:7000円(学生及びXデザイン学校 2024年度受講⽣は3000円)
 □オンライン参加:3000円(学生およびXデザイン学校 2024年度受講⽣は無料)交流会はなし
■詳細・申込み:https://peatix.com/event/4061112/

■プログラム
■13:00-13:05 オープニング 
・浅野智(Xデザイン研究所)・山﨑和彦(Xデザイン研究所)

■13:05-13:30 キーノートスピーチ「カルチャーとデザインの実践」
・金井恵子(マネーフォワード執行役員、VP of Culture)

■13:30-15:20 特別セッション「チームのカルチャーとチームとデザイン」
・「表現を通じた集団的な自己認識」 富田誠(東海大学教授)
・「リサーチカルチャーブックを形作るチーム体制」 瀧本はろか (株式会社スマートバンク UXリサーチャー)  
・「知が生まれてくるチームづくりとは?」 瀧知惠美 (株式会社MIMIGURI リフレクションリサーチャー/エクスペリエンスデザイナー)

■15:30-16:50 オープンセッション:口頭発表(二つの部屋に分かれます)

(セッションA)特別セッションと同じ部屋(司会:山﨑)
・01「200人がリアルに集って対話する。全社イベントのデザイン 」 石野博一(コンセント)
・02「評価制度をキャリア開発の機会へ-個人のポテンシャルを開放するチーム対話の事例研究」笠松拓也(MIMIGURI/Yurusy)
・03「「音」に向き合い再解釈する体験を通して、新しい視点を獲得。チーム・組織の創造性を高める人材育成プログラム「Sound & Thinking」」 髙塚俊(インフォバーン)
・04「個人のビジョン構想のためのワークショップの検討」 佐々木俊弥(マネーフォワード)
(セッションB)特別セッションの奥の部屋(司会:浅野)
・05「横断チームで行う生活実態調査」 大塚小容子(トヨタコネクティッド)
・06「読めない人はペルソナの概念を使えない。そんな人もデザインに取り込む状況思考のすゝめ」河上泰之(Beth合同会社)
・07「グッドパッチの新規事業デザイン-新規事業立ち上げにマッチしちゃうGpカルチャーの秘密-」 秋野比彩美(グッドパッチ)
・08「組織を越える楽しさに目覚めたワークショップの報告」 安武伸朗(常葉大学)

■16:50-17:20 オープンセッション: ポスター発表

・01「学習共同体の形成によるサービス価値創出の研究 ーCULTIBASE Labにおける学習コミュニティづくりの実践事例」 田島佳穂(MIMIGURI)
・02「新しい自己理解を生み出す」 coBARの実験〜女性たちの孤独を解消する場を考える〜」 鈴木彩音(JVCケンウッド・デザイン)
・03「横断チームで行う生活実態調査」 大塚小容子(トヨタコネクティッド),西彩加(トヨタコネクティッド)
・04「大学自治へのデザイン」 安井悠起(武蔵野美術大学)
・05「レコードの聴取体験に基づく手間を対象としたデザイン論の探究」 ロテンセキ(武蔵野美術大学)
・06「共通認識を学ぶ教材の開発事例」 水野悠子(個人)
・07「妄想対話を生み出すためのチームビルディングの考察」 鈴木愛佳(常葉大学)
・08「「互助」を促すアプリケーションの有効性」 小町帆香(東京女子大学)、高良百花(東京女子大学)、渡邉凜(東京女子大学)
・09「自利と利他から考える距離感のデザイン」 南雲琴寧(東京都立大学)
・10「テーマソング作りを通じたチームカルチャーの育成と行動の変容」 仙田真郷(note)
・11「セイコーマートの地域循環型モデル可視化」 大田菜緒(武蔵野美術大学)
・12 「高校×大学×コラボレーションスペース×未来デザイン研究会 デザイン実践の学びを見つめ直す」 金子ゆり(パーソルキャリア)、大浦美穂(常葉大学)
・13「ハラスメントの多様化をテーマとしたビジュアライゼーション」  矢島和花菜 (東海大学)
・14 「保育士の、内発的動機をストーリーにした絵本の制作」  岩瀬未佳(東海大学)
・15 「システム化によって生まれた距離を埋めるためのギフトの制作」  高橋紗彩(東海大学)
・16 「外国人労働者と対話するためのおにぎり集会の実践」  御領園結花(東海大学)
・17 「共感から育むデザインリサーチ×カルチャーの土壌づくり」  酒井芳樹 (マネーフォワード)
・18 「多国間チームとのコラボレーションによるチームビルディングとユーザー理解の事例」  重枝敦也 (マネーフォワード)
・19 「働く意味のキャリアデザインの方法論に関する研究」  柳瀬浩之(ビータップ)
・20 「自身が主催する草野球チームにおけるカルチャーブックの制作」 小泉慧史(東海大学)
・21 「顧客志向を育む従業員体験設計」  鈴木修平 (KDDI)
・22「ウェブアクセシビリティを組織に浸透させる、チェックシートの再定義」  山本泰子(コンセント)、東海林 慶祐(コンセント)
・23「日本産ラム酒「TRUCK Japanese Rum」 製造販売プロジェクトの実践」 善利光雅(truck LLC)
・24「花々のストーリーをテーマにした作品制作」 伊藤葵(東海大学)

■17:30-19:00 交流会
・Xデザインフォーラムでもっとも役に立つのは交流会だと言われています。
・参加者と講師・発表者で交流する楽しい、貴重な時間になります。

公開講座「持続可能で循環型社会にむけて インクルーシブ、ビジョンとシステミックのアプローチ」(会場/ オンライン)

◾趣旨:
これからのビジネスや私達の⽣活を考えると持続可能な循環型社会に向けてデザインを活⽤することが期待されています。持続可能な循環型社会とは、環境への影響を最⼩限に抑えるための資源の循環だけでなく、誰も取り残さずにテクノロジーやウェルビーイングなど⽬に⾒えない価値も循環する社会です。これにより、将来の世代も豊かな⽣活を送ることができるようになります。


このためには、現在の経済モデルである線形経済に対して、廃棄物を最⼩限に抑え、地球上のアクターを包括的に捉えた循環経済を推進する必要があります。このような社会に向けてのアプローチとしてインクルーシブデザイン、ビジョンデザインとシステミックデザインの三つのアプローチの可能性があります。

持続可能な社会は、環境だけでなく社会的包摂や平等も重視します。「インクルーシブデザイン」は、持続可能な製品やサービスが多くの⼈々に利⽤されるようにするための重要な⼿段であり、持続可能な社会の実現には⽋かせない要素です。また「ビジョンデザイン」は、持続可能な未来を具体的に描き、実現するための道筋を⽰すことで、企業や社会が⼀体となって取り組むべき⽅向性を⽰します。このプロセスを通じて、持続可能で循環型な社会がより現実的かつ効果的に実現されることが期待されます。「システミックデザイン」は、持続可能な社会を実現するために必要な複雑なシステムを総合的に理解し、統合的な解決策を創出するための強⼒なツールです。このアプローチにより、企業や社会が持続可能な⽅向に向かって進むことが期待されます。

今回は、「非常識なやさしさをまとう―人とともにデザインし、障がいを超える」の本を出版された、社会課題解決に向けて多様な活動をしている⽥中美咲さんに「インクルーシブデザインのアプローチと実践」の話題提供を、ビジョンデザインの研究/実践をしている⼭﨑和彦さんに「ビジョンデザインのアプローチと実践」、関係性を捉えるシステミックなデザインを追求している峯村昇吾さんに「システミックデザインのアプローチと実践」の話題提供をしてもらいます。最後に、会場の参加者全員と「持続可能な社会のためのアプローチを考える」ワークショプを実施します。会場はPYNT(ピント)という日建設計が運営する共創スペースで開催します。この場所には共創を推進するための多様なアイデアが埋め込まれていますので会場でとても興味深いです。多くのみなさまの参加をお待ちしています。

■⽇時:8⽉20⽇(⽕)18:30-20:30(開場 18:15)
■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■共催:⽇建設計イノベーションデザインセンター
■協⼒:⽇本デザイン学会PD部会
■会場参加:PYNT ⽇建設計東京本社ビル3階 限定30名
・千代⽥区飯⽥橋2丁⽬18番3号
・アクセス 飯⽥橋駅、⽔道橋駅、九段下駅より徒歩6分程度
https://www.nikken.jp/ja/about/pynt.html
■オンライン参加:zoomによるオンライン参加
■ 参加費:
・会場参加:3000円 (Xデザイン学校2024年度受講⽣は無料)
・オンライン参加:2000円 (Xデザイン学校 2024年度受講⽣は無料)
■詳細・申込:https://peatix.com/event/4042867/view


■ プログラム
18:30-19:00 インクルーシブデザインのアプローチと実践
・⽥中美咲(ソーシャルデザイナー・社会活動家)
19:00-19:30 ビジョンデザインのアプローチと実践
・⼭﨑和彦(Xデザイン研究所)
19:30-20:00 システミックデザインのアプローチと実践
・峯村昇吾(造形構想株式会社代表/武蔵美術⼤学特任研究員)
20:00-20:30 考えるワークショップ「持続可能な社会のための実践」
・講師全員
・スタッフ:安ヶ平雄太、塚本仁志

■こんな⽅にお勧め
・ソーシャルデザインの教育・研究・実践に関⼼のある⽅
・サスティナブルデザインやサーキュラーデザインに関⼼のある⽅
・新規事業開発や企業変⾰に関⼼のある⽅
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある⽅

■講師プロフィール:⽥中 美咲(たなか・みさき)
ソーシャルデザイナー・社会活動家。1988 年⽣まれ。⽴命館⼤学卒業後、東⽇本⼤震災をきっかけとして福島県における県外避難者向けの情報⽀援事業を責任担当。2013 年「防災をアップデートする」をモットーに「⼀般社団法⼈防災ガール」を設⽴、2020 年に事業継承済。第32回 ⼈間⼒⼤賞 経済⼤⾂奨励賞 受賞。2018年2⽉より社会課題解決に特化したPR会社である株式会社morning after cutting my hair創設。2020年「オール・インクルーシブ経済圏」を実現すべくSOLIT株式会社を創設。同社が開発したインクルーシブファッションが、世界三⼤デザインアワード「iF DESIGN AWARD 2022」にて最優秀賞GOLDを受賞。

■講師プロフィール:峯村 昇吾(みねむら・しょうご)
サービスデザイナー。1982年⽣まれ。造形構想株式会社代表取締役。FABRIC TOKYOにてクリエイティブ統括、図解総研にて取締役CDOを経て、独⽴。アパレル産業の⽣態系を可視化したサーキュラーダイアグラムを⼿掛けるなど、複雑なシステムを対象とした、アクターの関係性を捉えるシステミックなデザインを得意とする。2024 年2 ⽉に持続可能で循環するファッションのためのプロダクション「HUMATERIAL」をスタート。武蔵野美術⼤学⼤学院造形構想専攻修了。武蔵野美術⼤学特任研究員。

■講師プロフィール:⼭﨑和彦(やまざき・かずひこ)
(株)X デザイン研究所共同創業者/CDO、武蔵野美術⼤学ソーシャルクリエイティブ研究所研究員、Smile Experience Design Studio代表。京都⼯芸繊維⼤学卒業後、クリナップ(株)を経て、⽇本IBM(株) UXデザインセンター⻑(技術理事)、千葉⼯業⼤学デザイン科学科/知能メディア⼯学科教授、武蔵野美術⼤学教授を経て現職。神⼾芸術⼯科⼤学博⼠(芸術⼯学)号授与、東京⼤学⼤学院博⼠課程満期退学。グッドデザイン賞選定委員、⽇本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活⽤推進委員会座⻑、HCD-Net副理事⻑など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を⽣み出す38 のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。

◾️会場 “PYNT”について
“PYNT(ピント)”は2023年4月にオープンした、日建設計が運営する共創スペースです。社会を共有財の視点で見つめ直し、思い描いた未来を一歩ずつ社会に実装するオープンプラットフォームを目指しています。
まちの暮らしにある「違和感」を一人一人が関われる共有財として捉え直すことで、よりよい未来を作りたい。未来を描きたい皆さんと共同体を作りながら、イベント・展示・実験などを通して解像度を上げ、社会につなぐステップを歩みます。
https://www.nikken.jp/ja/about/pynt.html

第12回 Xデザインフォーラム「カルチャー x チーム x デザイン」 発表者募集

公開講座「エフェクチュエーションとクリエイティブの交差点」参加募集(会場/ オンライン)

公開講座「プロジェッティスタからの学び、これからの創造力とは」(会場/ オンライン)

◾️趣旨: 皆さん、「プロジェッティスタ」という言葉を知っていますか?
イタリアでは、1980年代まで、デザインという言葉の代わりにデザイン活動のことを「プロジェッタツイオーネ」、その担い手は「プロジェッティスタ」と呼びました。デザインを表層的でなく幅広い意味で捉え、そして、自分たちの仕事がよりよい人々の生活や社会につながることを強く意識したその活動から、今私たちは多くのことを学べると考えています。

Xデザイン学校では昨年に「Xデザイン学校公開講座:創造力とムナーリ・メソッド、遊ぶように実験する」を実施し多木陽介氏(批評家、アーティスト)にワークショップを実施してもらいました。また、東京ミッドタウン・デザインハブでは「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」という展覧会も開催予定です。3月に(社)シンク・ジ・アースが企画した、「イタリア研修プログラム、プロジェッティスタに学ぶ控えめな創造性」に今回の講師も参加して、現代のプロジェッティスタに会いにイタリアに行き、学びを深める予定です。

今回は、最初にローマ在住でプロジェッティスタに詳しい多木陽介氏(批評家、アーティスト)に「プロジェッティスタとは」という話題提供から、次にプロジェッティスタの学びを深めている小原大樹氏(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)より「イタリア研修プログラムの学び」の話題提供をして、イタリアで見たこと、聴いたこと、気づいたこと、考えたことを共有したいと思います。またイタリアデザインの研究をしている山﨑和彦氏(Xデザイン研究所)より「プロジェッティスタとこれからのデザインの学び」の話題提供、最後に創造力の研究をしている佐々木俊弥氏(マネーフォワード)にも参加してもらい、会場のみなさんとディスカッションをします。このような分野に興味のある方は、ぜひご参加ください。

■日時:2024年4月19日(金) 19:00 – 21:00 (リアル開場18:30、オンライン開場18:50)
■ 主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■ 協力:(株)マネーフォワード、(社)⽇本デザイン学会 PD 部会

■会場参加:田町(限定30名)
マネーフォワード本社会議室(田町駅より徒歩3分)
東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
※詳細は、お申し込みを頂いた方にご連絡いたします。
■オンライン参加:zoomによるオンライン参加

■ 参加費:
・会場参加:3000円 (Xデザイン学校 2024年度受講⽣は無料)
・オンライン参加:2000円 (Xデザイン学校 2024年度受講⽣は無料)

■申し込み:https://peatix.com/event/3886903/view

■プログラム
19:00-19:30 「プロジェッティスタとは」
・多木陽介氏(批評家、アーティスト)オンライン参加

19:30-20:00 「イタリア研修プログラムからの学び」
・小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)

20:00-20:30 「プロジェッティスタとこれからのデザインの学び」
・山﨑和彦(Xデザイン研究所)

20:30-21:00 考えるディスカッション「プロジェッティスタからの学び、これからの創造力とは」 
・多木陽介(批評家、アーティスト)、小原大樹(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド)
・佐々木俊弥(マネーフォワード)、山﨑和彦(Xデザイン研究所)

◾️こんな方にお勧め
・創造力や創造性に興味がある方
・プロジェッティスタやイタリアのデザインに興味がある方
・消費世界のデザインに疑問を持っている方
・これからのデザインの役割やアプローチに興味がある方
・人間の生活環境をよくすることを目標に活動したいとお考えの方

◾️講師プロフィール:多木陽介(批評家、アーティスト)
1988年に渡伊、現在ローマ在住。演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人々を扱った研究(「優しき生の耕人たち」)を展開。芸術活動、文化的主題の展覧会のキュレーション及びデザイン、また講演、そして執筆と、多様な方法で、生命をすべての中心においた、人間の活動の哲学を探究。

■講師プロフィール:小原大樹
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド(株)執行役員。NPO法人芸術資源開発機構(ARDA) 理事。て・み・るプロジェクト プロジェクトリーダー。アメリカ留学中に出会ったヨセミテ国立公園のレンジャーの子どもたちに接する姿に感動して、人が学ぶ場に関わる仕事をして20年。「気になる」をきっかけにした学びに可能性を感じて、「て・み・る」の活動をしています。自分の好奇心に素直に動く人たちがもっと世の中に増えて、「自由研究」をすることが当たり前になったら・・・と企業内や地域で小規模に自由研究仲間が集まる場づくりをしています。

■講師プロフィール:⼭崎 和彦(Xデザイン研究所)
(株)Xデザイン研究所共同創業者/CDO、(社)すさみの美術大学理事、Smile Experience Design Studio代表。京都⼯芸繊維⼤学卒業後、クリナップ(株)を経て、⽇本IBM(株)UX デザインセンター⻑(技術理事)、千葉⼯業⼤学デザイン科学科/知能メディア⼯学科教授、武蔵野美術⼤学教授を経て現職。神⼾芸術⼯科⼤学博⼠(芸術⼯学)号授与、東京⼤学⼤学院博⼠課程満期退学。HCD-Net 副理事長、グッドデザイン賞選定委員、⽇本デザイン学会理事、経産省デザイン思考活⽤推進委員会座⻑など歴任。「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を⽣み出す38 のヒント」など著書多数。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。

公開講座「経営、ビジョンとデザインの実践」(オンライン)

◾️趣旨:
デザイン経営はデザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法ですが、ブランドとイノベーションの基本にビジョンやミッションがあります。経営が企業のビジョンを実践したり、経営がビジョンを作ったりする関係にあります。そして、デザインは経営のビジョンを作ることに貢献したり、ビジョンを実践することに貢献することができます。

ここでは、人的資本経営という視点で事業に取り組んでいる仁科奏(プレイド、STUDIO ZERO、代表)さんと、患者中心経営という視点で事業に取り組んでいる村越悟(Ubie、プロダクトデザイナー)さんにそれぞれの企業の実践をお話しいただき、多様な視点で経営戦略の支援をしている岩淵匡敦( 元Boston Consulting Group、Managing Director)さんにこれからの経営とデザインについて話題提供してもらいます。そして最後に全員で「経営、ビジョンとデザインの実践とは」をテーマに考えるディスカッションします。

これからは、経営戦略に参画できる人材や経営戦略という視点考えることができるデザイナーやエンジニアが必要な時代になっていきます。なかなか、普段は聞くことができない話題提供や考えるディスカッションをする貴重な機会ですので、この分野に興味のある人はぜひご参加ください。

◾️ タイトル:Xデザイン学校公開講座「経営、ビジョンとデザインの実践」(オンライン)
■ ⽇時:2月19日(月)19:00-21:20(開場 18:50)オンライン
■ 主催:X デザイン学校、X デザイン研究所
■ 協力:⽇本デザイン学会 PD 部会
■ 参加費:2000円 (Xデザイン学校 2023年度受講⽣は無料)
◾️詳細・お申し込み:https://peatix.com/event/3807187/

■プログラム:
・19:00-19:30人的資本経営とデザイン 
 仁科奏(プレイド、STUDIO ZERO、代表)

・19:30-20:00患者中心経営とデザイン 
 村越悟(Ubie、プロダクトデザイナー)

・20:00-20:30これからの経営とデザイン
 岩渕匡敦(元Boston Consulting Group、Managing Director)

・20:30-21:00 考えるディスカッション「経営、ビジョンとデザインの実践とは」
 仁科奏(プレイド、STUDIO ZERO、代表)
 村越悟(Ubie、プロダクトデザイナー)
 岩渕匡敦(元Boston Consulting Group、Managing Director)
 山﨑和彦(Xデザイン研究所)

・21:00-21:20 Xデザイン学校2024年春コース説明

◾️講師プロフィール:仁科奏(プレイド STUDIO ZERO 代表)
プレイド株式会社 STUDIO ZERO 代表。NTTdocomo、セールスフォース・ドットコムで 営業/コンサルティングに従事。当社にてSales Directorとして営業活動全般をリードし、上場に貢献。その後、株式会社PRTableにてCFO/CPOとしてシリーズCファイナンスを成功させ、全社売上・利益ともに昨対比2倍以上の成長を実現。当社復帰後に事業開発組織STUDIO ZEROを立ち上げ、現在管掌中。三井物産株式会社様と共同で立ち上げた株式会社ドットミーの経営アドバイザーも兼務。

◾️講師プロフィール:村越悟(Ubieプロダクトデザイナー)
デザインエージェンシーにて、10年ほどクライアント企業のWeb・デジタルメディアの活用戦略コンサルティング、Webサイト構築に従事、その後事業会社にてUXデザイン組織の立ち上げ、マネジメントを経験、2年で全社にUXデザインの考え方を浸透させ、2015年より株式会社グッドパッチにジョイン、国内受託事業の責任者として着任後業績を昨年対比で145%成長を実現させる。2016年より海外事業の展開強化により、執行役員としてグローバルでのクライアントサービスの事業部門を立ち上げる。2017年にアクセンチュアへ入社。アクセンチュアでは、主に保険会社を中心としたデジタルトランスフォーメーションプロジェクトやデザインシンキングを活用したプロトタイピング、サービス企画に関するプロジェクトに多数参画、2021年2月Ubie株式会社に入社。

◾️講師プロフィール:岩渕匡敦(元Boston Consulting Group)
元Boston Consulting Group Tokyo、 Partner and Managing Director。ソフトバンク、複数のIT・ベンチャー企業のマネジメントを経験後、Deloitteのデジタル戦略プラクティス責任者、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て2019年にBCGに入社。BCGデジタル&アナリティクスのコアメンバー。ハイテク・メディア・通信、自動車、消費財、エネルギー産業のデジタル戦略・トランスフォーメーションに加え、先端技術を用いたイノベーション創出、サプライチェーン、マーケティング、成長戦略を得意とする。欧州、米州、アジアを含む20か国を超えるグローバルプロジェクトを経験。

公開講座:地域とデザイン その地域固有の価値は、いかにかたちづくられるか?

今日の複製可能なビジネスモデルやグローバルな原材料の供給網は、事業の規模拡大を加速させるいっぽうで、それぞれの地域に根付く固有の文化を消し去り、世界を均質化する働きがあります。そして不思議なことに、そのデザインされた均質な街に、幸福度の高い生活があるわけでもなさそうです。

これは普遍的な解を目指した近代デザインが引き起こす根本的な〈矛盾〉となり、私たちの前に立ちはだかっています。近年の小ロットのクラフト飲料ブームも、規模拡大よりも生のリアリティを伴った活動を志向するデザイナーが増えているのも、均質化する世界への対抗のようでもあります。これからのデザインには、それぞれの地域の価値を経済合理性のものさしだけでは測れない多元的なものとして見直せるかどうかが問われています。

それでは、その地域に眠る独自の価値とは、いかにして発掘できるのでしょうか。そもそも、価値として交換される以前に、その地域の人々の中で文化はどのようにかたちづくられるのでしょうか。それらが形成される原点にまで立ち返りつつ探索してみることは、地域性を持ったデザインを考える上で大きな意味があるはずです。

こうした歴史に埋め込まれた〈問い〉を考えるために、今回の公開講座では、山形県新庄市を拠点にデザインに取り組まれている吉野敏充さんをお招きしました。吉野敏充デザイン事務所は、独特の文化を感じさせる地域商品や冊子の編集で多くの実績があります。Xデザイン学校講師の上平による上平研究室の鹿児島県阿久根市でのデザインリサーチの実践事例と合わせて、北の生活文化と南の生活文化の中で形成された地域の価値と、それをどのようにデザインに活かせるのかについて考えてみたいと思います。

今回のトークは、地域におけるデザインの実践方法やそれらを読み解くことに関心のある人々に大きな示唆を与えてくれるでしょう。忙しい年始の夜になりますが、このテーマにご関心をお持ちのみなさま、ぜひふるってご参加ください。

■ ⽇時:1月11日(木)19:00-21:30(開場 18:50)オンライン
■ 主催:X デザイン学校、X デザイン研究所
■ 協力:⽇本デザイン学会 PD 部会
■ 参加費:2000円 (Xデザイン学校 2023年度受講⽣は無料)
◾️詳細・申し込み:https://peatix.com/event/3782466/

■プログラム
19:00-19:10 「地域とデザイン」山崎和彦(Xデザイン学校)

19:10-19:50 「地域への感謝から生まれる自然体のクリエイティブ」
      吉野敏充(吉野敏充デザイン事務所)

19:50-20:30 「阿久根市の観光拠点のためのデザインリサーチ」
      上平崇仁(専修大学)

20:30-21:10 考えるディスカッション「地域とデザイン」
      吉野敏充(吉野敏充デザイン事務所)
      上平崇仁(専修大学)
      浅野智(Xデザイン学校)
      山崎和彦(Xデザイン学校)

21:10-21:30 Xデザイン学校2024年コースについて

■プロフィール:吉野敏充(吉野敏充デザイン事務所 代表)
1979年生まれ、山形県新庄市鳥越出身。東京デザイン専門学校卒業。ソフト・オン・デマンド入社後SODアートワークスとして独立。 2010年に代表取締役を辞任。山形県に帰郷し、吉野敏充デザイン事務所を設立。 地元である新庄最上・山形県の地域資源を活用したプロジェクトとして、地元産農作物などの販売を行うマーケット『kitokitoMarche』、山形県新庄・最上地域広域情報誌『季刊にゃー』の制作・発行、山形県の工芸品のリデザイン・販路支援プロジェクト『山から福がおりてくる』の運営、新庄の後世に残す食のプロジェクト『新庄いいにゃ風土/SHINJO ii-nya FOOD』のプロデュースなど。宮沢賢治の弟子松田甚次郎が開設した最上共働村塾に参加していた吉野善太郎、吉野新平を祖先に持つ。

■プロフィール:上平崇仁(専修大学 教授)
デザイン研究者、専修大学教授。1972年鹿児島県阿久根市生まれ。1997年筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修了。グラフィックデザイナー、東京工芸大学芸術学部助手、コペンハーゲンIT大学インタラクションデザイン・リサーチグループ客員研究員等を経て、現在、専修大学ネットワーク情報学部教授。2000年の草創期から情報デザインの研究や実務に取り組み、情報教育界における先導者として活動する。近年は社会性や当事者性への視点を強め、デザイナーだけでは手に負えない複雑/厄介な問題に取り組むためのコ・デザインの仕組みづくりや、人類学の視点を取り入れた自律的なデザイン理論について研究している。日本デザイン学会情報デザイン研究部会幹事。大阪大学エスノグラフィラボ招聘研究員。㈱ACTANTデザインパートナー。著書に「情報デザインの教室」(丸善出版/共著)、「コ・デザイン―デザインすることをみんなの手に」(NTT出版/単著)など。

公開講座:(エツィオ・マンズィーニ著 出版記念)ここちよい近さがまちを変える/ケアとデジタルによる近接のデザイン

■ 要旨:ソーシャルイノベーションとサスティナビリティに関するリーダーであるエツィオ・マンズィーニ(ミラノ工科大名誉教授)は、「問題の見方そのものを変えていくのが第一ステップになり、そこで意味を問うことで新しい文化がつくられる。問題解決と意味の両方をカバーしないといけない。それらすべてを支えるのがデザイン文化」と語っています。彼はサービスデザインのいわば開拓者の一人ですが、2009年にDESISと呼ばれる世界各国のデザイン系大学とのネットワークをつくり、ソーシャルイノベーションに対するデザインの活用を広めてきた人です。

このマンズィーニの著「Livable proximity — ideas for the city that cares」の日本語版が出版されます。この本は、マンズィーニのソーシャルイノベーションへの考え方と「ここちよい近さ(近接)」という視点を日本で活用してもらうことを目的としています。この本では、「パンデミックによって、私たちの生活に大きな変化がありました。オンラインサービスの充実やリモートワークの普及によって、自分の家にとじこもる生活スタイルも一般的になったのも、その一つです。さて、これからの私たちの生活を考えてみると、「ふれあうこと」や「近くにいること」が大事なことに気づきます。そのようなアプローチの基本となるのが「ここちよい近さ(近接)」です。この視点は、まち、地域、都市、ケア、コミュニティ、デジタル、経済、デザインへの見方を変えてゆくでしょう。」という文章からスタートしています。

本イベントでは、この本の出版記念として、翻訳・解説者の6名がそろいます。安西洋之(モバイルクルーズ)、本條晴一郎(静岡大学)、森一貴(参加型デザイナー)、澤谷由里子(名古屋商科大学)、山﨑和彦(Xデザイン研究所)、山縣正幸(近畿大学)がこの本の各章について話題提供して、最後に参加者とともに「日本における近接のデザイン」のディスカッションします。ご関心をおもちのみなさま、ぜひご参加ください。


■タイトル:Xデザイン学校公開講座:(エツィオ・マンズィーニ著出版記念)
ここちよい近さがまちを変える、ケアとデジタルによる近接のデザイン
■ ⽇時:11月22日(水)19:00-21:00
(リアル会場は18:30開場、オンラインは18:50開場)
■ リアル参加:インフォバーン東京オフィス(本社)定員40名(先着順)
所在地:東京都渋谷区円山町23-2 アレトゥーサ渋谷(受付6F)
最寄駅:京王井の頭線「神泉駅」 徒歩1分、渋谷駅徒歩10分ぐらい
Web: https://www.infobahn.co.jp/company
■ オンライン参加:zoomによる参加
■ 主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■ 協力:⽇本デザイン学会 PD 部会
■ 参加費:2000円
■ 詳細・申込:https://peatix.com/event/3727942/

■ プログラム
18:30-19:00 交流タイム(リアル会場)
19:00-20:30 翻訳者・解説者からの言葉
・「はじめに」安西洋之(モバイルクルーズ)オンライン参加
・「近接とは何か?」本條晴一郎(静岡大学)
・「近接の都市」森一貴(参加型デザイナー)
・「ケアする都市」澤谷由里子(名古屋商科大学)
・「近接のデザイン」山﨑和彦(Xデザイン研究所)
・「近接の都市とデジタルプラットフォーム」山縣正幸(近畿大学)オンライン参加
20:30-21:00 考えるディスカッション「日本における近接のデザイン」

■エツィオ・マンズィーニについて
エツィオ・マンズィーニはイタリアのデザイン研究者であり、ソーシャル イノベーションとサスティナビリティのためのデザインに関するリーダーです。現在は、ミラノ工科大学の名誉教授、イノベーションとサスティナビリティのためのデザインに関する国際ネットワークであるDESISの創設者です。これまでに、エリサバ デザイン スクール アンド エンジニアリング(バルセロナ)、同済大学(上海)、江南大学(無錫)、RCA(ロンドン)の客員教授です。代表的な著書は、「日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化」、「Design, When Everyone Designs」と最新著書として「Livable Proximity: Ideas for the City That Cares」などがあります。

■「ここちよい近さがまちを変える  ケアとデジタルによる近接のデザイン」について
ソーシャルイノベーションの第一人者、エツィオ・マンズィーニ著「Livable proximity — ideas for the city that cares」は、これからのソーシャルイノベーションに重要な示唆を与えてくれる本です。Xデザイン出版では、この本の日本語版を刊行するために、「ソーシャルイノベーション研究会」での議論をヒントにしながら、日本語版の解説や日本での事例なども付け加えました。この日本語版は監修を安西洋之さんと山崎和彦さんが行い、翻訳メンバーは2人に加えて本條晴一郎さん、澤谷由里子さん、山縣正幸さん、森一貴さんの合計6名です。また、この本をより理解するために、翻訳メンバーはイタリアに訪問して、エツィオ・マンズィーニやイヴァナ・パイスと現地で打ち合わせをしたり、この本で事例として紹介されている地域を訪問したり、認知症のケアセンターを訪れています。さらに、日本での事例となる場所への訪問もしています。詳細:https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910984025

第11回 Xデザインフォーラム「ビジョンx AI xデザイン」オンライン

■趣旨:
これからのイノベーション、経営やデザインを考慮する上で、ビジョンとAIという視点を抜きに語ることはできません。社会的視点も考慮したビジョンやパーパスは、現代の経営やビジネスに不可欠な存在となりつつあります。また、近年の国際会議ではAIをビジネスやデザインにどのように活用するのか議論されています。このような背景より今回のXデザインフォーラムでは、これからのデザインを考えるために「ビジョンx AI xデザイン」というテーマとしました。
前半では、「ビジョンとエクスペリエンスデザイン」というテーマで、イノベーション経営の研究者でもある紺野登氏 (多摩大学大学院) より「エコシステムのエクスペリエンスデザインと構想力」という基調講演を、そして山﨑和彦氏(Xデザイン研究所)にビジョンとエクスペリエンスとAIいう視点より話題提供してもらい参加者とも議論します。後半では「AIとサービスデザイン」というテーマで、インタラクションデザインの研究者でもある渡邊恵太氏(明治大学)より「想像の世紀」というお話しいただき、源賢司氏(ACCESS UX LEAD)と羽山祥樹氏(日本ウェブデザイン)からAIとサービスデザインに関連する話題提供をしてもらい、浅野智氏(Xデザイン研究所)のファシリテーター で参加者とともに議論します。

これからのデザインを広く考える上でとても大事なフォーラムになると思います。最後に希望者で交流会も開催します。多くのみなさんの参加を期待しています。

◾️タイトル:第11回 Xデザインフォーラム「ビジョンx AI xデザイン」

◾️日時:9月3日(日)13:00-16:50 (オンライン)12:45開場
◾️主催:Xデザインフォーラム
◾️協力:日本デザイン学会PD部会、Xデザイン学校
◾️参加費:一般 3000円 交流会参加費 2000円
■ 詳細申込:https://peatix.com/event/3669577/

◾️第1部13:05-14:50 ビジョンとエクスペリエンスデザイン
・13:05-13:55基調講演「エコシステムのエクスペリエンスデザインと構想力」 
 紺野登 (多摩大学大学院)
・13:55-14:20「ビジョンとエクスペリエンスとAI」
 山﨑和彦(Xデザイン研究所)
・14:20-14:50ディスカッション
 ファシリテーター 山﨑和彦(Xデザイン研究所)

◾️第2部15:00-16:50 AIとサービスデザイン
・15:00-15:30「想像の世紀」
 渡邊恵太(明治大学)
・15:30-15:55「AIによって生まれた境界の先からサービスを考える」
 源 賢司(ACCESS UX LEAD)
・15:55-16:20 「そして僕は粛々とサービスデザインをするだけ」
 羽山祥樹(日本ウェブデザイン)
・16:20-16:50 ディスカッション
 ファシリテーター 浅野智(Xデザイン研究所)

◾️放課後 17:00-18:30 交流会

・Xデザインフォーラムでもっとも役に立つのは交流会だと言われています。
・参加者と講師でオンライン交流をしましょう。

◾️講師プロフィール:紺野 登(多摩大学)
多摩大学大学院経営情報学研究科教授。博士(学術・経営情報学)。慶應義塾大学大学院 SDM 研究科特別招聘教授。エコシスラボ株式会社代表、一般社団法人 Future Center Alliance Japan(FCAJ)ファウンダー、一般社団法人 Japan Innovation Network(JIN)代表理事、一般社団法人知識創造プリンシプルコンソーシアム(KCPC)理事、The New Club of Paris 理事。組織や社会の知識生態学(ナレッジエコロジー)をテーマに、リーダーシップ教育、組織変革、研究所などのワークプレイス・デザイン、都市開発プロジェクトなどの実務にかかわる。著書・共著に『構想力の方法論』、『イノベーション全書』、『知識デザイン企業 : ART COMPANY』、『知識創造経営のプリンシプル』など多数。

◾️講師プロフィール:山﨑 和彦(Xデザイン研究所)
(株)Xデザイン研究所共同創業者CDO、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所特別研究員、Smile Experience Design Studio代表。京都工芸繊維大学卒業後、クリナップ(株)、日本IBM(株)UXデザインセンターマネージャー(技術理事)、千葉工業大学デザイン科学科/知能メディア工学科教授、武蔵野美術大学教授を経て現職。日本デザイン学会理事, グッドデザイン賞選定委員、経済産業省デザイン思考活用推進委員会座長、HCD-Net 副理事長など歴任。神戸芸術工科大学・博士(芸術工学)授与。デザインの実践・研究・教育とコンサルティングに従事。2022年12 月に「うれしい体験のデザイン UX で笑顔を生み出す38のヒント」を発刊。

◾️講師プロフィール:渡邊恵太(明治大学)
明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科 准教授。博士(政策・メディア)(慶應義塾大学)。シードルインタラクションデザイン株式会社代表取締役社長。知覚や身体性を活かしたインターフェイスデザインやネットを前提としたインタラクション手法の研究開発。近著に『融けるデザイン ハードxソフトxネットの時代の新たな設計論』(BNN新社、2015)。専門はインタラクションデザイン/ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)

◾️講師プロフィール: 源 賢司(ACCESS UX LEAD)
株式会社ACCESS UX LEAD。成安造形大学 客員教授。HCD-Net認定 人間中心設計専門家。合同会社DMM.comと楽天グループ株式会社でUXデザイナーやプランナーとして、新規事業の立ち上げから既存事業改善、グループ全事業横断の顧客戦略まで広い領域をUX視点で担当。現職ではB向けのソリューションやプロダクトの責任者を務めつつ、サービス運用に関するコンサルティングに従事。制作・開発とマーケティングやビジネスなど複数領域を跨いでの業務を得意とする。

◾️講師プロフィール:羽山 祥樹(日本ウェブデザイン)
⽇本ウェブデザイン株式会社 代表取締役 CEO。HCD-Net 認定 ⼈間中⼼設計専⾨家。使いやすいプロダクトを作る専⾨家。担当したウェブサイトが、雑誌のユーザビリティランキングで国内トップクラスの評価を受ける。2016 年より AI システムの UX デザインを担当。専⾨はユーザーエクスペリエンス、情報アーキテクチャ、アクセシビリティ。ライター。NPO 法⼈ ⼈間中⼼設計推進機構(HCD-Net)理事。また IBM の社外アンバサダーであるIBM Champion の認定を受ける。著書に『現場で使える! Watson 開発⼊⾨──Watson API、Watson Studio によるAI 開発⼿法』(翔泳社)がある。

共創でつくるビジョンドリブンな活動と組織(オンライン)

要旨: 新たなビジネスや社会イノベーションの展開を図るには、チームや部門、 企業といった組織における戦略論や専門性といった枠組みを越えたコミュニティ同士をつなぐ、あるいは新たにコミュニティーを形成することが重要になってきています。異なるコミュニティ、専門領域を超えて共通に理解できるようなキーワードやコンセプト、シンボル、体験などを生み出すことで、横断的につながったコミュニティーが形成されていく、境界をまたぐ「バウンダリーオブジェクト」のデザインが大きなテーマとなっています。また、パーパス、ビジョンも「バウンダリーオブジェクト」の1つであり、それを議論する活動そのものが、互いの認識を理解し、また自身の役割も感じることで、その組織、プロジェクトに関わる一人ひとりにその課題への当事者性を生みます。
今回、「共創でつくるビジョンドリブンな活動と組織」をテーマに、互いに学び高め合える社会にむけての取り組みについて、三澤直加氏(グラグリッド)と小清水実氏(横浜国立大学)に登壇していだきます。

三澤直加氏は「可能性を覚醒する」をテーマに小学校の教師・児童向けに取り組んでいる共創プログラム、地域内外をつなぐ舞台としての可能性を見いだすための「スナック」を運営する社会実験など、実践的な取り組みを紹介いただきます。
小清水実氏は「ビジョンドリブンな研究による社会的インパクトの創出」として、学部や大学院の枠を超え、様々な分野の研究者が集結した研究組織として “総合学術高等研究院”を新たに設置するに至る、またすでに活動を開始している「台風科学技術研究センター」など具体的な事例をご紹介いただきます。

のように「組織が変わるビジョンづくり 」の探求と実践をしているお二人に話題提供していだき、参加者とともに「これからの社会をつくり出す共創」について考えていきたいと思います。ご関心をおもちのみなさま、ぜひご参加ください。

■タイトル:Xデザイン学校公開講座:共創でつくるビジョンドリブンな活動と組織(オンライン)
■ ⽇時:8月1日(火)19:00-21:20(開場 18:50)
■ 主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所
■ 協力:Xデザインフォーラム、日本デザイン学会PD部会
■ 参加費:2000円 (Xデザイン学校 2023 年度受講⽣は無料)
■ 詳細申込:https://peatix.com/event/3638282/

■ プログラム
19:00-19:05  はじめに 山﨑和彦(Xデザイン研究所)
19:05-19:15 「デザインの役割について」 小島健嗣(designMeME)
1915:-20:00 「可能性を覚醒させる」 三澤直加(グラグリッド)
20:00-20:45 「ビジョンドリブンな研究による社会的インパクトの創出」 小清水実(横浜国立大学)
20:45-21:20 考えるディスカッション「ビジョンづくりとダイアログ文化」
21:20- 放課後(自由参加)

■講師プロフィール:三澤直加(グラグリッド)
株式会社グラグリッド 代表取締役/ビジョンデザイナー。2000年にプロダクトデザイナーとしてキャリアをスタートし、その後、UI/UXデザイン、デザインリサーチ、地域活性化支援、サービスデザインを経験しながら、多くのプロダクトやサービスの企画・開発に携わる。2011年に共創型サービスデザイン会社「グラグリッド」を設立。分野を問わず、さまざまな企業のビジョン策定、事業開発の現場に伴走。デザイナーの視点で創造的な解決策を提案するとともに、組織の中から創造的な文化づくりを支援している。特に、絵や図を描きながら考える「ビジュアル思考」スタイルは、企業における合意形成、個性の発見、企画力の向上において多くの成果を生み出している。著書に「ビジュアル思考大全」などがある。武蔵野美術大学 非常勤講師/金沢美術工芸大学 非常勤講師、HCD-Net認定 人間中心設計専門家。

■講師プロフィール:小清水実(横浜国立大学)
横浜国立大学 先端科学高等研究院 兼 総合学術高等研究院 研究戦略企画マネージャー。横浜国大大学院工学研究科物質工学専攻博士課程前期修了(工学修士)。企業の研究者として、新規表示技術の応用研究と事業開発に従事後、クラウドサービスのセールスマネージャーやR&D企画部門の産学官連携等のマネジメントに従事。2018年7月先端科学高等研究院に研究戦略企画マネージャーとして着任、現在に至る。

■ディスカッション ファシリテーター 小島健嗣(designMeME)
designMeME代表。1986年にプロダクトデザイナーとして富士フイルムに入社。後に富士フイルムの構造改革やオープンイノベーションに携わるように。2014年には「FUJIFILM Open Innovation Hub」を立ち上げ、社内外の最新技術やアイデアが混ざり合う場所を創出する。富士フイルム退職後、2022年1月にdesign MeME合同会社を立ち上げ、現在は共創によるイノベーション創出、組織、場、プロセス、リーダー人材育成の支援に取りんでいる。