公開講座:「知をカタチにする:創造性とナレッジマネジメントの交差点」(水道橋/オンライン)


◾️趣旨:ナレッジマネジメントは、個人や組織内の暗黙知・形式知を可視化・共有し、組織の知的生産性や革新性を高めることを目的とします。人間中心設計やサービスデザイン、デザイン思考といった分野におけるデザインの方法論では、ユーザーの知見や経験を収集・共有しながら課題を発見・定義し、解決策を共創していくプロセスが重要です。いずれも知識の「生成・構造化・共有・活用」がその中核にあります。組織改革やDX推進において、ナレッジマネジメントは顧客課題の本質にアプローチする「Design Thinking(デザイン思考)」をベースにユーザー起点の変革が効果的であり、企業文化の可視化と共有にはストーリーテリングやビジュアルデザインの導入が有効です。

このように、ナレッジマネジメントとデザイン方法論の関係性には知識や経験の価値を最大化するために、共創・可視化・反復を重視する共通性があり、デザインを通じてナレッジマネジメントは実践的かつ創造的に、デザインはナレッジマネジメントにより組織知として定着可能になります。この関係性について、今回は、ナレッジマネジメント、チェンジマネジメント、イノベーションマネジメントの分野で20年以上の豊富な経験を持つ専門家である荻原直紀氏に経営におけるナレッジマネジメントの位置づけじゃ実践例などその概要などをお話いただき、石黒猛氏から「デザイン」という概念を通じて、現在存在しない「物」や「事」をリサーチと理解を通じて新しい「経験」や「価値」を生み出す、組織内の知識創造やナレッジマネジメントの実践について話題提供いただきます。

お二人の話題から共創によるイノベーション支援をしている小島健嗣(designMeME)のファシリテーションで、組織内外の知識創造と共有を促進し、イノベーションを生み出すナレッジマネジメントのデザインの実践、関係性について、山﨑和彦氏(Xデザイン研究所)にも参加してもらい、実践的な活用について会場のみなさんとディスカッションをします。このような分野に興味のある方は、ぜひご参加ください。

■タイトル:Xデザイン学校公開講座:「知をカタチにする:創造性とナレッジマネジメントの交差点」

■⽇時:6月2日(月)19:00-21:00(開場 18:50)

■主催:X デザイン学校、(株)X デザイン研究所

◾️協力:日本デザイン学会PD部会

■会場参加:RIVERLD水道橋A(限定20名)
東京都千代田区神田三崎町2丁目19-9MMビル4階 
JR中央・総武線 水道橋駅 徒歩1分 

■オンライン参加:zoomによるオンライン参加

■ 参加費:
・会場参加:3000円 (Xデザイン学校 2025年度受講⽣は無料)
・オンライン参加:2000円 (Xデザイン学校 2025年度受講⽣は無料)

◾️詳細・申込み:https://peatix.com/event/4399158/

■ プログラム

19:00-19:10 「はじめに」
小島健嗣 (designMeME代表)

19:10-19:50「知識創造と経営」
荻原直紀(多摩大学大学院教授、ナレッジマネジメント専門家)

19:50-20:30「新しい「経験」や「価値」を生み出す活動」
石黒猛(石黒猛事務所代表、デザイナー )

20:30-21:00 考えるディスカッション
・荻原直紀(多摩大学大学院教授、ナレッジマネジメント専門家)
・石黒猛(石黒猛事務所代表、デザイナー )
・小島健嗣 (designMeME代表)
・山﨑和彦(Xデザイン研究所共同創業者)

◾️こんな方にお勧め
・感覚や経験を形式知に変換するプロセスに関心のある方
・ナレッジマネージメントの学習・教育・実践に何らか関心のある方
・「空間・体験・知識」による知の場をデザインに関心のある方
・知識を蓄積するのではなく、創造的に使うことに関心のある方
・これからのイノベーションやデザインのアプローチに関心のある方

■講師プロフィール:荻原 直紀(多摩大学大学院、ナレッジマネジメント専門家)
ナレッジ・アソシエイツ・ジャパン株式会社 代表取締役・多摩大学大学院 教授。ナレッジ・マネジメント、組織変革、イノベーション経営のコンサルティング・実践・研究に25年関わり、数多くの大手企業、国際機関、政府機関の変革を支援。富士ゼロックスKDIを経て、世界銀行 上級知識経営担当官(ワシントンDC)、アジア生産性機構 調査企画部長などを歴任。多摩大MBAではチェンジ・マネジメントとナレッジ・マネジメントの実践論などを教える。

■講師プロフィール:石黒 猛(石黒猛事務所、デザイナー)
石黒猛事務所代表。育英工業高等専門学校卒業後、1995年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート工業デザイン科を修了。 ​1996年に米国のデザインコンサルティング会社IDEOに入社し、サンフランシスコ事務所でプロダクトデザインや戦略に携わる。 ​1999年にIDEO東京オフィスに転勤し、2001年に退社。​2002年からは個人での活動を開始し、プロダクトデザイン、アート、舞台演出など多岐にわたる分野で活躍。​ 代表作は1998年の「Rice Salt&Pepper」や2007年の加湿器「Chimney」(ニューヨーク近代美術館(MoMA)永久収蔵品)などがある。

■ディスカッション ファシリテーター 小島健嗣(designMeME代表)
designMeME代表、専修大学ネットワーク情報学部兼任講師、株式会社フィラメントシニアコンサルタント。1986年にプロダクトデザイナーとして富士フイルムに入社。後に富士フイルムの構造改革やオープンイノベーションに携わるように。2014年には「FUJIFILM Open Innovation Hub」を立ち上げ、社内外の最新技術やアイデアが混ざり合う場所を創出する。富士フイルム退職後、2022年1月にdesign MeME合同会社を立ち上げ、現在は共創によるイノベーション創出、組織、場、プロセス、リーダー人材育成の支援に取り組んでいる。