会報 NO.237号
発行人:佐藤弘喜 / 編集人:池田美奈子 / 発行所:日本デザイン学会
会長メッセージ
会長 佐藤弘喜
今年は学会のありかたについて考えさせられる機会が多い1年でした。
3月のデザインプロモーション研究部会のイベントでは、デザイン実務者の方々との交流の場が設けられ、実務分野と学会の研究活動をどう結びつけるかが課題として感じられました。また、春季大会における作品審査委員会企画のオーガナイズドセッション、秋季大会における企画セッションなど、いずれもデザイン行為とその成果を学術研究の中でどのように位置付けるべきかという議論がなされました。デザインの領域や概念も拡大する中で、デザイン研究に関する学会の方向性が問われており、今後も継続的に議論の場を設けていきたいと思います。
目次
1:トピックス
2:日本デザイン学会 2025年度秋季企画大会 開催報告
3:支部活動
4:研究部会活動
5:委員会活動
6:理事会・運営委員会議事録
7:会員の移動
1:トピックス
デザイン学研究 作品集 投稿規程・執筆要領・査読要領の改訂と公開
作品審査委員会
作品審査委員会は、「デザイン学研究作品集」の投稿規程、執筆要領、査読要領を整理、改訂して公開しました。これまで「デザイン学作品集」は、「作品制作報告・図録」と捉えられることもあり、当委員会では、2024年度より検討を重ね、デザインする当事者の実践知のメカニズムを明らかにする「原著論文」を掲載する学術誌としての位置付けを明確にしました。2025年度発行の「作品集」より、これらの規程、要領が適用され、審査プロセスを進めています。
2025年度学会各賞 選考結果
各賞授賞選考委員会委員長 松岡由幸
2025度の学会各賞授賞選考結果につきまして授賞対象及び選考理由(敬称略)をご報告します。
特別賞
尾登誠一『機能造形と色彩計画』
尾登誠一氏は、東京藝術大学に29年、その後に秋田公立美術大学にて副学長として5年と長く大学での教育活動にご尽力され、多くのデザイナー、デザイン研究者を育成された。
特に「機能造形」と「色彩計画・研究」を中心に研究活動をされ、機能造形の分野では「長野県木曽漆器開発」や「電子厨子のデザイン」など、伝統的なものに現代性を持ち込む作品群を多く制作されるとともに,「ISS(国際宇宙ステーション)の居住モジュールモデル制作」や、「微小重量環境下における住環境デザイン」などの宇宙茶室の提案など新たなデザインに伝統的なコンセプトを取り入れることも行われている。また、色彩の研究及び計画においては建築,橋梁,道路,都市など,幅広い領域で活動され、「JR東日本旅客鉄道(株)・鉄道橋梁色彩マニュアル制作」、「電源開発(株)・青森県大間原子力発電所環境色彩調査」、「東京湾臨海道路環境調査及びゲルバートラス橋カラープランニング」、「関西新空港高速湾岸線料金所カラープランニング」など、多くの成果を残している。
学会活動においても日本デザイン学会理事、副会長をはじめ、公共の色彩を考える会・会長,日本色彩学会理事、日刊工業新聞社機械工業デザイン賞・専門審査員代表、発明協会・意匠専門部会審査委員など多くの役職を歴任された。
以上、同氏のこれまでのデザインの教育、研究、実践の長年に渡る活動は、日本デザイン学会特別賞に十分相応しいものと判断した。
優秀研究賞
前川正実「プロトタイピング過程のデザイン推論に関する研究」
前川正実氏は、デザイン科学の主要分野のひとつであるデザイン方法論に関連するデザイン推論研究を進めてきた。同氏は、コンセプトと制約間や制約間の矛盾を解消する思考操作に伴うモデルの考察、コンセプトと精緻化と要件の固定化が同時進行するダブルサイクルモデルの提示などにより、外部からの観察が難しい思考プロセスについての可視化を試みている。これらの研究は、論文10件で公表され、デザイン方法論研究に新たな知見をもたらしていることから、優秀研究賞に相応しいと判断した。
研究奨励賞
板垣順平「地域課題への実践的アプローチによる創発的デザイン研究」
板垣順平氏は、地域社会との関わりの中で生じる課題をデザインの視点から捉え、解決に対する方法論を提示してきた。それらの成果は,論文5件(内,筆頭2件)にまとめられ、公表されている。板垣氏の研究は、いずれも地域が抱える問題点を明らかにした上で解決策を見出し、実践的なアプローチを継続的に行っている。板垣氏の研究は、デザインの社会的役割を積極的に世の中に配信している点においても、今後の研究の発展が期待でき、研究奨励賞に相応しいと判断した。
古川園智樹「パターン・ランゲージの誕生」
古川園智樹氏は、これまで、パターン・ランゲージに関する計8報の論文を公表している。これらの一連の研究は、アレキサンダーの思考に加え、共著者や共同研究者の言説などを含め、多岐に及んでいる。このように、一つの研究対象を、複数の観点から継続的に追求している点は高く評価できる。今後は,研究全体を俯瞰した観点からの考察を深めることを期待しつつ、研究奨励賞を授賞する。
フロンティア論文賞
「C.S.パースの探究理論と自由エネルギー原理に基づく地域共創モデリング〜知識の地熱・温泉資源利用を事例とした考察」
鈴木杏奈、山口純、柳澤秀吉
本論文は、C.S.パースの探究理論と、近年の自由エネルギー原理に基づく認知科学的・数理的モデルを組み合わせ、従来の論理学的設計枠組みを倫理学的・美学的次元へと拡張して捉え直す試みである。理論的には,厳密さや概念運用の精度がやや問われるものの、デザイン学における探究の位相を拡張する先駆的な貢献であり、地熱・温泉資源を対象とした地域資源利用という地域共創モデリングを事例とする考察は、今後のデザイン実践や共創研究に広範な示唆を与える可能性がある。以上より、本論文はフロンティア論文賞に値する研究である。
論文賞
「AI-BASED TEXTURE DESIGN SYSTEM BASED ON AGE THINKING MODEL」
Masaki SHIMOMURA, Gento OBA, Yuma SAKAE, Naoto KOKADO, Takeo KATO,Yoshiyuki MATSUOKA
本論文は、AGE思考モデルに基づき、AIと人間の感性を融合したテクスチャデザイン支援システムを提案した先進的研究である。DCGANを用いた画像生成と人間評価を連動させ、多人数向け・個別ユーザ向けの2種類の生成方式を実装し、感性価値に基づく生成の有効性を実証している。さらに、デザインプロセスにおけるAIと人間の役割分担を明確化し、創造性支援における新たな設計論を提示した点は、デザイン学とAI融合領域における学術的・実践的意義が高く,本論文はデザイン学研究の論文賞に値する。
「Cultural Cold War in the 1950s~The “Kalamazoo” Exhibition Designed by Will Burtin and USIA」
Toshino IGUCHI
本論文は、米国情報庁によるプロパガンダ活動において、ドイツ出身のデザイナー、ウィル・バーチンのデザイン実践が果たした役割について、冷戦下の文化戦略の文脈から精緻に分析したものである。特に1958年に西ベルリンで開催された「カラマズー展」を中心に、欧州モダンデザイン手法の継承と変容、移民デザイナーのアイデンティティ形成、展示空間における視線と動線の設計思想など、多層的視点からの実証的考察が際立っており、学術的意義が高い。以上より、論文賞に相応しいと判断した。
作品賞
「口腔洗浄器のデザイン」
杉本美貴、小河原悟、松井菜月希、阿部圭子、上野和宏
本作品は、介護現場における口腔ケアの課題に対して、マウスピース型の新しい口腔洗浄器を開発・商品化することで、実践的な解決を図っている。論文内では製品化後の実際の使用評価や課題への言及が限られているものの、問題の発見から解決策の提案、そして製品化に至るまでのプロセスが明確かつ丁寧に示されており、デザイン学の視点から高く評価される。そのため、明確な姿勢や構造的な独自性は十分に評価に値し、作品賞の受賞に相応しいと判断した。
功労賞
國本桂史「長年にわたる学会運営ならびに学術活動においての特段の貢献に対して」
授賞件数/推薦件数
特別賞:1件/1件、優秀研究賞:1件/1件、研究奨励賞:2件/2件、フロンティア論文賞:1件/3件、論文賞:2件/2件、作品賞:1件/3件、功労賞:1件/1件
*推薦件数は、会員、論文審査委員会、作品審査委員会、本選考委員会より推薦された件数。
日本デザイン学会2024年度学会各賞選考委員会
委員長:松岡由幸
副委員長:渡邉誠
幹事:佐藤浩一郎
委員:阿部真理、井口壽乃、伊藤孝紀、工藤芳彰、久保光徳、小林昭世、白石照美、杉下哲、村上存、柳澤秀吉、山中敏正、横溝賢
2:日本デザイン学会 2025年度秋季企画大会 開催報告
実行委員長:永盛祐介(東京都市大学)
2025年度日本デザイン学会秋季企画大会は、「知の前 ― 体系化された知識に先立つ感覚と実践に光をあてて」をテーマに、11月8日(土)に東京都市大学横浜キャンパスで開催されました。一般70名、学生195名の計265名にご参加いただきました。また、学生プロポジションでは127件のポスター発表が行われ、学生による活発な発表と交流がみられました。
午後の学生プロポジション第1部・第2部では、127件の研究・制作成果が展示されました。学生の視点や実験的な取り組みが多く見られ、自由な表現や問題意識が会場に活気をもたらしました。
続いて実施した企画セッション「科学と制作のあいだにある知をどう記述するか」は、本大会の中心的な企画として開催しました。基調講演では、科学技術・学術政策研究所 上席フェロー/データ解析政策研究室長の林和弘氏より、オープンサイエンスの進展と学術情報流通の変化、さらに制作を通じて生成される知をどのように捉え直すかについてご講演いただきました。
続いて佐藤浩一郎氏(千葉大学、日本デザイン学会論文審査委員長)が、デザイン学における研究公開の現状と課題について報告し、学会として知の公開や評価体制をどのように整備すべきかについて示唆がありました。さらに筑波大学の山中敏正氏を交えた質疑・議論では、制作・科学・制度の視点を往還しつつ、「知の前」にある事柄を学術的知へとどのように接続するか、学術としての評価や価値を記述するために学会の役割の変化等について、多角的な意見交換が行われました。あわせて、本セッションでの議論を通じて、学術の価値を社会にどのように提示し、学会としてその信頼性や意義をいかに示していくかという将来像についても、検討が始まっていることが共有されました。
本セッションを通して明らかになったのは、「知の前」に位置する感覚・判断・即興的な行為を曖昧な存在として扱うのではなく、再現性や客観性を備えた学術的知としてどのように捉え直していくかが、デザイン学において今後ますます重要となるという点です。学生から研究者まで多様な立場が議論に参加し、テーマの広がりを体現する大会となりました。
最後に、大会運営にご協力くださった実行委員、理事、学生スタッフ、登壇者の皆さま、そしてご参加いただいた会員の皆さまに深く感謝申し上げます。本大会での議論が、デザイン学における新たな「知のかたち」を考える一助となることを願っております。
2025年度秋季大会 実行委員会
委員長:永盛祐介(東京都市大学)
委員:中島瑞季(芝浦工業大学)、山中敏正(筑波大学)、関博紀(東京都市大学)、蓮池公威(東京都市大学)、横井聖宏(筑波技術大学)
学生プロポジション担当
研究推進委員会:柿山浩一郎(札幌市立大学)、上平崇仁(立命館大学)、富田誠(東海大学)
企画委員会:工藤芳彰(拓殖大学)、佐々牧雄(関東学院大学)、中本和宏(千葉工業大学)
大会実行委員会:永盛祐介(東京都市大学)
3:支部活動
第4支部
支部長:前川正実
これまでに第4支部では、見学会の開催、支部発表会の案内、支部奨励賞の推薦依頼を行なった。
見学会は9月22日に兵庫県立工業技術センターで開催し、次長の平瀬様からセンターの施設概要、活動方針、活動実績について、まずご説明いただいた。兵庫県の地場産業である繊維、皮革、酒、靴などに関して、いわゆる従来型の技術支援だけでなく、課題発見を含む技術支援や、人間工学や3D技術の知見を用いたデザイン支援(設計・評価)を実施しているとのことであった。その後、本学会員の平田課長らから、具体的事例について、各実験室・各設備の場で詳しい説明を頂き、また見学者からの質問に対してお答えいただいた。産業界から要望のある科学的・合理的なデザインを実現するためのアプローチ方法は、学生を含む本見学会の参加者にとり有益な知見となった。
次に、本年度の支部発表会の開催について、学会ウェブサイトにて第1報の案内をし、また大会ウェブサイトを開設した。概要は以下のとおりである。
2026年2月28日(土) 大阪公立大学 杉本キャンパス 学術情報センター
発表形式は、通常の口頭発表形式(15分間発表+質問コメント4分間)と短時間発表形式(6分間発表+質門コメント3分間)の2種類を採用する。発表演題の登録期限は2016年1月14日である。
また、本年度の支部奨励賞の推薦依頼を第4支部本会員に向けて10月29日に行なった。対象学生への賞の授与は2026年3月上旬を予定している。
4:研究部会活動
日本デザイン学会アジアデザイン研究部会
主査:藤澤忠盛
本年度、アジアデザイン研究部会では公益財団法人東急財団「多摩川の美しい未来づくり助成」と連携し「多摩川アートキャラバン!全国コンペ」を開催した。雄大で風光明媚な多摩川は、関東の水瓶として重要な河川であるが、葛飾北斎『富嶽三十六景・武州玉川』以降、環境芸術としての表現が乏しい。これは高度経済成長期の環境汚染の印象や、現代のデジタル社会における自然体験の減少など、社会的要因が背景にある。自然環境を芸術として再解釈することは、人々の環境意識を喚起する重要な手段である。
本プロジェクトでは、生活者が多摩川の地域性・風土性を感じ、作品制作と鑑賞、討議を通じて環境への理解を深めることを目的とした。2024年より住民・学生参加によるプロジェクト型研究として始動し、大学・NPO・民間団体が連携する持続的な基盤を構築している。
全国から240点を超える応募があり、一次審査を通過した59点を昭和女子大学Learning Commonsに展示。11月8日(土)には同会場にて二次審査を実施し、審査員および来場者の投票により各賞を選出した。多摩川の風土を独自の視点で表現した秀作が集まり、本研究部会では今後も本事業を継続し、流域の環境保全と地域文化の創出に寄与していく予定である。
ファッションデザイン部会
主査:神野由紀
ファッションデザイン部会では以下のとおり、部会の例会を実施した。
- 日時:2025年12月13日(土)15:00〜17:45
- 場所:杉野服飾大学目黒キャンパス 第2校舎3階 2303教室
- 開催方法:対面
発表テーマ①:斎藤佳三の服飾観ー和装と洋装のデザイン理論を手がかりに
発表者:西晃平(四天王寺大学短期大学部)
発表テーマ②: 明治期地方絹織物業発展に関する一考察-覧会審査標語にみる糸質改善
発表者:大庭光(共立女子大学・短期大学非常勤講師)
次回春季大会にて、部会でのテーマセッションを計画している。詳細は例会の中で検討する。
教育部会
主査:森香織
育部会では今年度の第1回目の研究会を11月28日(金)18:00〜オンラインで開催した。
発表者:福田莉沙(早稲田大学文化構想学部複合文化論助手・Le Archaeology代表)
太田英伶奈(日本学術振興会特別研究員・日本大学芸術学部デザイン学科非常勤講師)
題目:「人文系分野の社会実装:美術史の知見を幼児向け造形教育プログラムとした実践報告」
平日の夜にも関わらず、11名の参加者を迎えて有意義な研究会を開催できた。発表者の福田先生はエジプト美術史がご専門で、当日は海外(カンボジア)からのご参加だった。太田先生はビザンチン美術史がご専門だが、今回の研究全体の方向性について報告され、アウトリーチ活動の詳細については福田先生からご説明があった。美術史という分野の社会実装として幼児造形教育に取り組まれた点はたいへんユニークで独創的であり、参加者の中に幼児造形教育がご専門の先生がお2人いらっしゃった関係で内容の濃い質疑応答が展開し、予定の時間を超え有意義な研究会となった。
デザイン科学研究部会
主査:松岡由幸
デザイン科学は、デザイン(設計)するという人の創造的な行為に関する知の統合を図ることで、その行為の本質の探究やその行為に用いられる知識の体系化を目指す学問である。まだ、新しい学問領域ですが、すでに、その基盤となる「AGE思考モデル」「多空間デザインモデル」「デザイン二元論」など、幾つかの理論が提案され、多岐に応用されており、本研究部会は、それらの推進を図っている。
2025年11月21日(金)には、「2025年度デザイン科学基礎講座:『CMFデザインサイエンス』~模倣からの脱却から、質感のタイムアクシスデザインまで」(講師:松岡由幸)を実施した。実施内容を、以下に示す。
実施内容
講座の趣旨
近年、CMFデザインが注目されている。CMFとは、色(color)、素材(material)、仕上げ(finish)であり、それらを総合的にかつ丁寧に取り扱うことで、製品の質感と魅力を向上させることを狙いとしている。
CMFデザインにおいて大切な武器は、感性です。感性を磨き、高い質感を表現することが肝要だ。しかし、プロが様々な開発環境や条件において第一線で活躍し続けるためには、感性だけでなく、サイエンスにも注目し、それを活かす必要がある。
本講座では、講師自身がこれまで行ってきたCMFデザインの事例を紹介しながら、それを遂行する上で役立つサイエンスとその扱い方を、わかりやすく解説した。
講座の内容
1. 模倣からの脱却
人工素材のデザインは、これまで、何かの自然素材を模倣するなどが多くなされてきた。そのため、その素材が持つ独自の潜在的な魅力を引き出されていないケースが多い状況である。ここでは、加飾フィルムなどのプラスチック素材を例に、模倣ではない、その素材に内在する独自の魅力を引き出す事例とその方法を紹介した。
2. 新しい価値創造のコツ
ここでは、従来のCFMデザインが陥りやすい問題を紹介し、それを解決することで新たな価値を創造するためのコツを紹介した。具体的には、場に適したデザインから、新たな場を創出する創発デザインなど、デザインサイエンスの手法を解説した。
3. CMFを統合する新評価法
従来、色、素材、仕上げに関する評価手法は、それぞれバラバラに存在し、それらを統合する評価手法は存在していなかった。しかし、最近の光学上の反射メカニズム研究から、それらを統合的に評価する新評価法が開発されつつある。ここでは、その評価法とそれにより解明されつつある新たな知見を紹介した。
4. AIを用いたCMFデザイン
生成AIの進化を受け、ここでは、現在、開発が進んでいるAIによるCMFデザインシステムの最先端を紹介した。現在、スケッチや図面など、CMFを表現するツールは見当たらない。また、今後デジタルツインなど製品開発システムのデジタル化も進んでいる。そのため、AI・CMFデザインシステムの導入は、重要課題となっている。
5. 質感のタイムアクシスデザイン
これまでのCMFデザインは、時間軸変化に注目してこなかった。ここでは、工芸品や製品におけるCMFの時間軸変化、時とともに価値が成長する事例を紹介し、CMFタイムアクシスデザインによる質感の新たな価値創造の可能性を紹介した。
実施の結果
当日は、コニカミノルタ株式会社、三菱ケミカル株式会社などの企業、および大阪大学、筑波大学、九州大学の研究教育機関など多くの参加があり、多彩な領域からの参加があった。講演後も、多くの質疑、ディスカッションが行われた。 以上が、「CMFデザインサイエンス」の報告である。なお、12月19日(金)には「Mメソッド講習会~今のAIには難しい「意味づけ」から、新たな価値や感動を創り出す」(講師:松岡由幸、井関大介)、1月9日(金)には「『デザイン科学』セミナー~3つの新理論が、革新的開発力の”体幹”を創り出す!」(松岡由幸、宮下朋之、他6名)を実施予定である。
5:委員会活動
日本学術会議:第一部/人文・社会科学
担当理事:井口壽乃
日本デザイン学会を含む14学会よりなる藝術学関連学会連合は、シンポジウム開催を主な活動としている。第20回公開シンポジウムは、テーマを「藝術の地政学:藝術/藝能における中心/周縁」 とし、2026年7月25日, 早稲田大学を会場に開催する予定である。現在パネリスト募集中につき、自薦・他薦をお願いしたい。推薦は井口(iguchi@mail.saitama-u.ac.jp)へ連絡下さい。
デザイン関連学会
担当理事:井口壽乃
日本デザイン学会、意匠学会、基礎デザイン学会、芸術工学会、道具学会からなるデザイン関連学会は、2025年度シンポジウム「人間と道具のあいだ」を2025年19月18日(土)(於:新宿NPO協働推進センター+オンライン)にて開催した。日本デザイン学会からは, 植田憲先生(千葉大学)が「生活文化創成のデザイン——もうひとつの発展(Another Development)の視座から」と題して発表された。2026年度は基礎デザイン学会が幹事学会となりシンポジウムを企画している。
6:理事会・運営委員会議事録
日本デザイン学会2025年度第2回理事会議事録
記録:佐藤浩一郎
- 日時:2025年6月27日(土曜日)11:30~12:30
- 場所:札幌市立大学サテライトキャンパス アスティ45 12F 大会議室
- 出席者:佐藤(弘)、井口、小野、池田(岳)、池田(美)、伊藤、岩田、柿山、加藤(健)、加藤(大)、上平、小泉、黄、佐々、水津、滝本、田村、富田、永盛、福田、伏見、山中(オンライン)、柳澤、横溝、蘆澤、中島、佐藤(浩)
- 欠席:植田、大島、工藤、小早川、小林、小山、坂川、曽我部、土井、前川、森山、吉武
1.会長挨拶
佐藤会長より、挨拶がなされた。
2.名誉会員の紹介
ご出席の蓮見名誉会員より、挨拶と近況報告がなされた。
3.2025年度第1回理事会議事録の承認 (佐藤本部副事務局長)
2025年度第1回理事会議事録案が示され、軽微な修正を除き、原案通り承認された。
[審議事項]
4.2025年度秋季企画大会について(永盛実行委員長)
永盛実行委員長より、11月8日(土)の開催を予定しているとの報告がなされた。テーマや学生プロポの準備等について各委員会と連携しながら検討していくこととなった。
5.作品集について(横溝作品審査委員長)
横溝作品審査委員長より、投稿規定文案が示された。審議の結果、投稿規定におけるa、b類説明文の表現をそろえる修正を前提に、承認された。
6.会員の移動について(佐藤本部副事務局長)
事務局に提出された書類を回覧・審議した結果、下記が承認された。
- 入会:正会員7名/学生会員4名(内外国人会員2名)
- 退会:正会員3名
[報告事項]
7.2025年度春季大会について(柿山実行委員長)
柿山実行委員長より、現状での発表件数、参加登録人数等の報告がなされた。また、懇親会の進行について確認がなされた。
8.デザイン学研究の進捗状況について(佐藤論審委員長)
佐藤論審委員長より、『デザイン学研究』における審査状況について報告がなされた。
9.英文ジャーナルの進捗状況について(柳澤論審委員長)
柳澤論審委員長より、『Journal of the Science of Design』における審査状況について報告がなされた。
10.特集号の進捗状況について(池田(美)学会誌編集・出版委員長)
池田(美)学会誌編集・出版委員長より、進捗の報告がなされた。
11.作品集の進捗状況について(横溝作品審査委員長)
横溝作品審査委員長より、本日の審議結果を受けて準備を進めるとの説明がなされた。
12.ホームページの更新状況について(中島広報委員長)
中島広報委員長より、更新状況について報告がなされた。
13.「環境デザインの系譜1985」について(佐藤会長)
佐藤会長より、長谷高史名誉会員から寄贈された「環境デザインの系譜1985」について紹介がなされた。
14.IASDR2025について(山中理事、小野事務局長)
山中理事と小野事務局長より、IASDR2025の論文締め切り日について説明がなされた。また、積極的な参加のお願いがなされた。
日本デザイン学会2025年度第2回運営委員会議事録
記録:佐藤浩一郎
- 日時:2025年9月6日(土曜日)15:00~17:00
- 場所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館 8F 会議室
- 出席者(対面):佐藤(弘)、井口、小野、池田(美)、植田、加藤(健)、佐々、田村、蘆澤、佐藤(浩)
- 出席者 (web):池田、岩田、大島、柿山、加藤(大)、上平、工藤、小泉、黄、小早川、小林、坂川、中島、永盛、福田、前川、森山、山中、横溝、松岡
- 欠席:伊藤、小山、水津、曽我部、滝本、土井、富田、伏見、柳澤、吉武
1.会長挨拶
佐藤会長より、挨拶がなされた。
2.2025年度第2回理事会議事録の承認 (佐藤本部副事務局長)
2025年度第2回理事会議事録案が示され、原案通り承認された。
[審議事項]
3.2025年度秋季企画大会について(永盛実行委員長)
永盛実行委員長より、会場や学生プロポジションに関する準備状況について説明がなされた。テーマについては、理事会メンバーと企画委員で組織を編制して決めていくこととなった。
4.2026年度春季研究発表大会について(佐藤(弘)会長、小早川実行委員)
佐藤(弘)会長と小早川実行委員より、日程案や会場確保に関する準備状況の説明がなされた。今後は、実行委員会の立ち上げとテーマの設定を進めていくこととなった。
5. 2025年度学生プロポジション募集について(工藤総合企画委員長)
工藤総合企画委員長より、2025年度の秋季企画大会における学生プロポジションの募集について説明がなされ、承認された。なお、本年度の募集はメールのみで展開することとなった。
6.第72回春季研究発表大会概要集における発表タイトル変更依頼への対応について(永盛概要集編集委員長)
永盛概要集編集委員長より、大会概要集の発表タイトル変更依頼について説明がなされた。審議の結果、変更はできない旨を著者へ連絡することとなった。
7.選挙管理委員会の任用について(小野本部事務局長)
小野本部事務局長より、選挙管理委員会の委員任用について提案がなされた。審議の結果、中島理事に委員長を継続いただき、2名の委員を新規に任用することとなった。
8.会員の移動について(佐藤本部副事務局長)
事務局に提出された書類を回覧・審議した結果、下記の通り承認された。
入会:正会員22名(内外国人会員3名)/学生会員7名(内外国人会員2名)
賛助会員1件
退会:正会員7名/学生会員2名(内外国人会員1名)
休会:正会員1名
9.後援・協賛依頼について(佐藤(弘)会長)
佐藤(弘)会長より、環境デザイン部会の活動への後援ならびに2件の協賛について説明がなされ、承認された。
[報告事項]
10.2025年度学会各賞選考結果報告について(松岡学会各賞選考委員長)
松岡学会各賞選考委員長より、2025年度学会各賞選考結果について報告がなされた。今年度は、特別賞1件、優秀研究賞1件、研究奨励賞2件、フロンティア論文賞1件、論文賞2、作品賞1件、功労賞1件であった。また、学会各賞選考委員会から論文審査における査読の粗さ改善や作品集の質向上などのコメントについて説明がなされ、理事会で検討していくこととなった。
11.第72回春季研究発表大会実施報告・収支報告について(柿山実行委員長)
柿山実行委員長より、春季研究発表大会実施報告・収支報告について説明がなされた。
12.機械工業デザイン賞の審査結果について(佐藤(弘)会長)
佐藤(弘)会長より、本年度の機械工業デザイン賞における日本デザイン学会賞受賞作品について紹介がなされた。
13.デザイン学研究の進捗状況について(佐藤論審委員長)
佐藤論審委員長より、『デザイン学研究』における審査状況について報告がなされた。
14.英文ジャーナルの進捗状況について(柳澤論審委員、(代)佐藤論審委員長)
佐藤論審委員長より、『Journal of the Science of Design』における審査状況について報告がなされた。
15.特集号の進捗状況について(池田(美)学会誌編集・出版委員長)
池田(美)学会誌編集・出版委員長より、未発行の114号までの進捗について報告がなされた。また、会報の発行状況についても情報が共有された。
16.作品集の進捗状況について(横溝作品審査委員長)
横溝作品審査委員長より、9月4日時点で投稿数が30件であるとの報告がなされた。また、9月中旬から審査を開始するとの説明がなされた。
17.ホームページの更新状況について(中島広報委員長)
中島広報委員長より、更新状況について報告がなされた。また、各部会のログインパスワードの変更や引継ぎについて広報委員会から各部会への連絡を検討しているとの説明がなされた。
18.第16回第1支部大会in三条(11月8・9日)のご案内(福田第1支部長)
福田第1支部長より、第1支部大会(協力:第3支部)の開催について説明がなされた。
19.市販図書の進捗について(井口担当理事)
井口担当理事より、市販図書原稿の進捗状況について説明がなされた。
20.デジタル化された論文データについて(山中理事)
山中理事より、特集号「デザイン学の国際化」の編集に付随してデジタル化された1st ADCと3rdADCの資料について、学会Web上等での共有について説明がなされた。
21.第2支部見学会について(加藤第2支部副支部長)
加藤副支部長より、9月9日開催予定の環境デザイン部会共催見学会について説明がなされた。
22.第5支部見研究発表大会について(田村第5支部長)
田村第5支部長より、10月25日に九州産業大学で開催予定の研究発表大会について説明がなされた。
7:会員の移動
第2回運営委員会
新入会員
正会員22名(内海外会員2名):浅野翔、新井佑、家本繁、ゑ藤隆弘、太木裕子、大西洋、河村禎彦、木村映美、小林香、下川雄一、白崎裕大、鈴木結加里、関根千恵、中尾根美沙子、中澤恵、永松 健志、浪本浩一、野村律子、横山義之、和田峻弥、顏惠芸、石王美
学生会員7名(内海外会員3名):荒木進之介、杉浦知志、友田七海、久道慈恩、李皓、毛克純、ゾルファガリ・モハマッド
賛助会員1件:NEW STANDARD 株式会社
退会者
正会員6名:梶原良成、田中翔子、中村隆敏、蓬台浩明、横山浩史、横山弥生
学生会員2名(内海外会員1名):稲垣友亮、Taepoer Raditya Ardianto
第3回理事会
新入会員
正会員16名(内海外会員1名):青木佳子、岩本正光、鵜飼浩平、岡田考博、梶田直美、金子実和、佐々木勝敏、田中良彦、田村慶太、永原健太、早川公、松下大輔、松村拓、望月美憂、八浪美穂、朴宰賢
学正会員3名(内海外会員1名):平塚弥生、光畑由佳、韋保丞
退会者
正会員8名:青木美保子、江藤太郎、島田誠人、杉本雅子、土井智喜、時岡英互、時田春樹、日登舞
学生会員2名:中橋侑里、細谷耕太郎
訃報
第2支部の横内清光会員がご逝去されました。
ご冥福をお祈り申し上げます。












