SID部会:ブランド体験

サービスイノベーションデザイン研究部会では、UXD initiative 研究会と共催で、「ブランド体験」をテーマとした研究会を開催しますので、ご連絡します。

「ブランド体験を考慮した戦略」とはどのようなアプローチなのだろうか? 

企業の経営戦略やデザイン戦略を検討する上で、ブランド体験が重要になってきています。ユーザーエクスペリエンスデザインをブランドや戦略という視点から、ディスカッションをしたいと思います。この分野で、多様な経験と実績のある田子學 氏に話題提供していただき、ゲストの長谷川さん、石原さん、福永さんや参加者とディスカッションをしたいと思います。皆様のご参加をお待ちしております。

■第9回UXD initiative 研究会「ブランド体験」
・日時:11月08日(木)17:30-19:30(終了後に希望者で懇親会)
・場所:千葉工業大学・津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩3分)
・主催:UXD initiative、千葉工業大学デザイン科学科山崎研究室
・共催:日本デザイン学会サービスイノベーションデザイン研究部会
・参加費:無料
・定員:25名(先着順)
・申込:http://kokucheese.com/event/index/55325/
・参照:http://kazkazdesign.blogspot.jp/2012/10/uxd-initiative.html

・話題提供:
  田子學(MTDO inc. ・代表 )
・コーディネーター
  山崎和彦(千葉工業大学・教授)
・ゲスト
  長谷川敦士 (コンセント・代表)
  石原幸一(東新製作所・代表)
  福永光一(O-Flexビジネス・コンサルティング・代表)

・終了後に、参加者でリフレクションとディスカッションのために、JR津田沼駅近辺で懇親会を予定しています。お店の予約も必要ですので、事前にお申し込みください。

■田子學氏プロフィール
株式会社エムテド 代表取締役 アートディレクター/デザイナー
東京造形大学II類デザインマネジメント卒。株式会社東芝デザインセンターにて多くの家電、情報機器デザイン開発にたずさわる。同社退社後、株式会社リアル・フリートのデザインマネジメント責任者として従事。その後新たな領域の開拓を試みるべく、2008年株式会社エムテドを立ち上げ、現在にいたる。現在は幅広い産業分野において、コンセプトメイキングからプロダクトアウトまでをトータルでデザイン、ディレクション、マネジメントをしている。
GOOD DESIGN AWARD、red dot design award、JDCAデザインマネジメント賞、ILS AWARDデザインビジネス賞、他受賞作品多数。2010年〜日本デザイン振興会(JDP)「グッドデザイン賞」審査委員

デザイン教育研究会2012年度_vol.2のご案内

下記要領にて「デザイン教育研究会 2012年度_vol.2」を開催いたします。

毎年2〜3回のペースで研究会を実施しておりますが、今年度は「基礎デザイン」をキーワードに企画を進めて参ります。
このテーマは常々話題に上がりますが、年代やそれぞれの立場によって「基礎デザイン」についての概念、捉え方は異なるように思います。変化の早い情報化社会を日々送っている我々として、あえてこのテーマに向き合ってみたいと思います。
尚、本研究会はデザイン、美術、工芸、などの教育現場に携わる方、デザイナー・クリエーターの方、そしてそれらを目指す若い学生、関心のある方はデザイン学会の所属に関係なく、どなたでも自由に参加していただけます。是非お誘い合わせの上、お気軽にお越し下さい。

デザイン教育研究会2012年度_vol.2
テーマ:「こどものデザイン」から

発表者 大泉義一(横浜国立大学 教育人間科学部)
日時  2012年10月12日(金) 18:00〜20:00
会場  東京都立工芸高等学校 第1会議室 東京都文京区本郷1-3-9

「基礎デザイン」という言葉にある「基礎」、そして「デザイン」というキーワードは、ともにその意味を規定し難いものです。あるいはその規定をどこまでも追いもとめていく営みこそが、「基礎デザイン」なのかもしれません。
そもそも「基礎デザイン」とは“basic design”と訳されますが、一般的に「基礎」は“foundation”>“fundamental”であり、“basic”<“basis”とは「基本」のことを指します。「基礎デザイン」を考える際に、この語義に対する議論を避けて通ることはできないでしょう。
ここで、本部会にとってバイブル的な書のひとつである『デザイン教育大事典』(鳳山社・1989年)をみてみます。そこではデザイン教育の内容が、次のように整理されています。
「具体的な実用目的を考えるデザインと、教育上の立場から行われる基礎的な造形訓練としての構成(基礎デザイン、基礎練習、Basic Designなどとよばれるもの)とが考えられる。(p.87)」
この立場によれば、「基礎デザイン」とは造形性を強調した学習であることがわかります。しかし続けて、そのねらいを「創造性を育てる」「造形的な秩序に対する感覚を育てる」「基礎技能の訓練」であるとし、このうち特に「創造性を育てる」こと、とりわけ「着想」への教育を重視していることも見逃せません。この「着想」とは、他でもない子どもたちが、自分たちの生活(これは習慣的なものでもあります)の中で、新鮮で柔軟な見方や考え方ができるようになることを指しているのです。ここにおいて、「基礎デザイン/Basic Design」が「モノ」の創造だけでなく、それに囲まれて生きる私たちの生活=「コト」に対するまなざしをも包含するものであることがわかります。
以上のように、「基礎デザイン」という言葉には,「デザイン」そのもののあり様を揺さぶる契機を孕んでいるように見えます。本発表では,こうした「基礎デザイン」をめぐる悩ましい命題について、発表者である私が考え続けている「子どものデザイン」という概念を通して考えてみたいと思います。

[発表のトピックス(予定)]
・「子どものデザイン」という概念について
・学習指導要領(図画工作・美術)
・現代デザインと「子どものデザイン」の“接近”
・DIY思想と「子どものデザイン」
・いわゆる西欧型でない造形のあり様(ブータン王国の造形教育)からの示唆
・造形実験装置による巡回式ワークショップ・プログラム(アートツール・キャラバン)

大泉義一(おおいずみ よしいち)
東京学芸大学教育学部美術科グラフィック・デザイン専攻卒業。教育学修士。東京都公立中学校,東京学芸大学附属竹早小学校に勤務。その後,北海道教育大学助教授を経て,現在,横浜国立大学教育人間科学部准教授。専門は美術科教育,デザイン教育,教育方法学。平成20年告示『小学校学習指導要領・図画工作』作成協力者。主な著書に『ベーシック造形技法』(建帛社),『小学校教育課程講座・図画工作』(ぎょうせい)など。ゼミ生らと展開している巡回型造形ワークショップ『アートツール・キャラバン』が第5回キッズデザイン賞(フューチャーアクション部門)受賞。

【会場へのアクセス】 前回と会場が異なりますのでご注意ください。 
東京都立工芸高等学校  
〒113-0033 東京都文京区本郷1-3-9 http://kogei-h.metro.tokyo.jp/
JR総武線「水道橋」駅東口  都営三田線「水道橋」駅 徒歩1分

添付ファイル:同文PDFファイル書類:561K

問合せ 東京都立工芸高等学校 森中香奈子(教育部会・事務局)
TEL03-3814-8755 E-mail morinaka_k(at)kogei-tky.ed.jp *@マークに置き換えてください
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デザイン教育研究会vol.3のお知らせ:2013年1月25日(金)18:00~20:00 
女子美術大学杉並キャンパス http://www.joshibi.ac.jp/ 
「ゲスト+参加者による座談会」ゲスト:鈴木安一郎氏(女子美術大学デザイン・工芸学科非常勤講師)
「基礎デザイン」をキーワードに、授業のプロセス、基礎デザインの位置づけなどについて、参加された皆様と座談会を予定しています。

SID部会:情報デザインフォーラムの募集

サービスイノベーションデザイン部会では、第10回情報デザインフォーラムを共催しています。

このフォーラムでは、5月の第9回情報デザインフォーラムに引き続き「情報デザインのためのワークショップ」に関する話題を提供していただき、皆さんとディスカッションをする予定です。現在編纂中の教科書「情報デザインのワークショップ」のための情報交換と議論を、参加する皆さんと共有できるとよいと考えています。

 多様な分野でワークショップを活用しようと考えている方や、情報デザインの教育に関わる方々には、必聴のセミナーだと思います。

また、あわせて参加者からの パネル発表も予定しています。奮ってご参加ください。情報デザインフォーラムは、毎回とも早い段階で定員一杯になりますので、お早目に申し込んでいただいた方がよいです。皆様の多様な発表を歓迎致します。

テーマ:「情報デザインのためのワークショップ」
日時:9月16日(祝日)14:00-17:30(受付13:30より)
   終了後に希望者により懇親会を開催(事前申込)
場所:千葉工業大学津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩3分)
主催:情報デザインフォーラム、千葉工業大学デザイン科学科山崎研究室
共催:日本デザイン学会サービスイノベーション部会
定員:70人(申込順)、参加費:無料、 懇親会費:3500円程度
申し込み:http://kokucheese.com/event/index/48826/

概要(発表内容について仮のタイトルです)
14:00-15:00 コミュニケーションデザイン・ワークショップと事例
・「ビジュアルデザイン基礎 とWS」上平崇仁(専修大学教授)
・「インフォグラフィックスとWS」木村博之(チューブグラフィックス代表)
・「プレゼンテーションとWS」小路晃嗣(デザインマネージャー)
・「ドキュメンテーションとWS」原田泰(公立はこだて未来大学教授)

15:00-16:00 サービスデザイン・ワークショップと事例
・「ユーザー調査とWS」安藤昌也(千葉工業大学准教授)
・「プロトタイピングとWS」山崎和彦(千葉工業大学教授)
・「サービス設計のWS」脇阪 善則(楽天編成部)
・「サービス評価とWS」浅野智(横浜デジタルアーツ専門学校言う)

16:10-17:30 パネル発表とディスカッション
・専修大学における情報デザインの活動より
・横浜デジタルアーツ専門学校の情報デザインの活動より
・東京都市大学小池研究室の活動より
・千葉工業大学山崎研究室/安藤研究室より
・上記以外にパネル発表を募集しています。

パネル発表の形式は、パネルを使用する、モデルを並べる、パソコンの画面で説明する、紙を配って 説明するなど、発表形式は自由です。上記の参加申し込のフォームの「メッセージ」欄に、パネル発表申し込みと記入してください。

■当日は、千葉工業大学津田沼キャンパスで「Smile Experience オープンラボ2012」が10:00より18:30まで開催していますので、あわせてご覧ください。詳細は下記のWebを参照してください。http://kazkazdesign.blogspot.jp/2012/08/smile-experience.html

PD部会:プロダクトデザインの基礎

プロダクトデザイン研究部会では、下記の講習会に協力しています。

プロダクトデザインの基本について学びために書籍「プロダクトデザイン 〜商品開発に関わるすべての人へ〜」の全章を二回に分けて執筆者が解説する講座を大阪と東京で開催します。

プロダクトデザインの基礎を順番に学び、講座の最後にはプロダクトデザイン検定の模擬試験を受けて、学びを確認します。

プロダクトデザインの基本を学びたい、企画者、技術者や学生など、皆様のお越しをお待ちしております。

■プロダクトデザイン(PD)検定対策講座(大阪会場)
日時:8月22日(水),23日(木)(一日だけの受講可)
場所:大阪産業創造館(中央区本町1-4-5)
   http://www.sansokan.jp/map/#map1
主催:日本インダストリアルデザイナー協会アクレディット委員会
協力:日本デザイン学会プロダクトデザイン研究部会
詳細申込:http://www.jida.or.jp/site/information/pd-20120723.html

内容:
第一部:8月22日(水)9:30-17:30
・プロダクトデザインの背景、社会とプロダクトデザイン
・企業とプロダクトデザイン、デザインマネジメント
・デザインプロセス、ユーザ調査のための手法
・デザイン評価のための手法、マーケティングとデザイン
第二部:8月23日(木)9:30-17:30
・コンセプトのための手法
・視覚化のための手法
・科学とデザイン、技術とデザイン
・模擬試験(50問)と解説

■プロダクトデザイン(PD)検定対策講座(東京会場)
日時:8月28日(火),29日(水)(一日だけの受講可)
場所:ワークスコーポレーション セミナールーム
   千代田区九段南1-5-5 Daiwa九段ビル 6F
   http://goo.gl/maps/0uU6
主催:日本インダストリアルデザイナー協会アクレディット委員会
協力:日本デザイン学会プロダクトデザイン研究部会
詳細申込:http://www.jida.or.jp/site/information/pd-20120724

内容:
第一部:8月28日(火)9:30-17:30
・プロダクトデザインの背景、社会とプロダクトデザイン
・企業とプロダクトデザイン、デザインマネジメント
・デザインプロセス、ユーザ調査のための手法
・デザイン評価のための手法、マーケティングとデザイン
第二部:8月29日(水)9:30-17:30
・コンセプトのための手法
・視覚化のための手法
・科学とデザイン、技術とデザイン
・模擬試験(50問)と解説
http://www.jida.or.jp/site/information/pd-20120724http://www.jida.or.jp/site/information/pd-20120723.html

SID部会:ユーザー体験を考慮したサービスデザインとまなび

「ユーザー体験を考慮したサービスデザイン」とはどんなデザインなのだろうか? そのためにどのようなことを学んだよいのだろうか?
現在、安藤先生と山崎先生が、検討中のユーザー体験を考慮したサービスデザインと、その教育プログラムについて、紹介して参加者で議論をしたいと思います。

■第8回UXD initiative 研究会「ユーザー体験を考慮したサービスデザインとまなび」
・日時:8月22日(水)18:00-20:00(終了後に希望者で懇親会)
・場所:千葉工業大学・津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩3分)
・主催:UXD initiative
・主催:千葉工業大学デザイン科学科山崎研究室/安藤研究室
・共催:日本デザイン学会サービスイノベーションデザイン研究部会
・定員:20名、 参加費:無料
・申込:http://kokucheese.com/event/index/44470/
・話題提供:
  安藤昌也(千葉工業大学)
  山崎和彦(千葉工業大学)

SID部会:コミュニケーションデザインワークショップの募集

デザインの力で、社会をもっとよくすることができると信じています。そんな力を、さらに身につけるために、「コミュニケーションデザイン・ワークショップ – インフォグラフィックを用いた共有・継続のためのデザイン」を開催します。

今回は、コミュニケーションデザインのフルコースを1日で体験することを目的に、活動の可視化のワークショップとメタワークショップとしてのドキュメンテーション・ワークショップの二つのワークショップを同時に進行させます。

また、今回のワークショップの活動のプロセスや成果は、出版化やグッズ化など、社会化することを目標とします。
皆様の参加をお待ちしています。

タイトル:コミュニケーションデザインワークショップ
インフォグラフィックを用いた共有・継続のためのデザイン
日程:8月16日(木)10:00-18:00(終了後に希望者は懇親会)
場所:千葉工業大学津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩5分)
主催:千葉工業大学デザイン科学科山崎研究室
共催:情報デザインフォーラム・コミュニケーションデザイン研究会
協力:日本デザイン学会サービスイノベーションデザイン部会
参加費:2000円(学生は無料)
申込:こくちーずより申し込んでください。
http://kokucheese.com/event/index/43694/

プログラム概要:
ステップ 1 ビジュアルデザイン基礎
ステップ 2 インフォグラフィックス
ステップ 3 プレゼンテーション
ステップ 4 リフレクションと共有

講師:
原田 泰(公立はこだて未来大学教授)
上平崇仁(専修大学教授)
木村博之(チューブグラフィックス代表)
小路晃嗣(デザインマネージャー)

アドバイザー :
安藤昌也(千葉工業大学准教授)
脇阪善則(楽天編成部)
山崎和彦(千葉工業大学教授)

SID部会:エクスペリエンス・ビジョン

サービスイノベーションデザイン部会では、下記のイベントの広報協力をしています。
皆様のお越しをお待ちしております。

■「エクスペリエンス・ビジョン」出版記念フォーラム

ユーザーや顧客の先見と展望(Vision)を探り、これを実現すべく、企業や組織がこれに沿った経験や体験をモノやコトを通して提供することを「エクスペリエンス・ビジョン」と名づけて提唱します。そのための手法は、構造化シナリオを核とした「ビジョン提案型デザイン手法」です。本フォーラムでは、書籍「エクスペリエンス・ビジョン」の出版を記念して、執筆メンバーが話題を提供し、参加者の交流を推進します。皆様の参加をお待ちしております。

■日 時:2012年7月20日(金)18:00-20:00 (受付は17:30より)
■会 場:東京ミッドタウン・デザインハブ(六本木)
・港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
■定 員 :60名(先着順)
■詳細及び申込み:http://www.ergo-design.org/
■参加費 :3,500円(「エクスペリエンス・ビジョン」書籍付)
■主 催 :日本人間工学会アーゴデザイン部会
■協 力:日本デザイン学会サービスイノベーションデザイン部会
  人間中心設計推進機構、株式会社丸善出版部

■プログラム:
18:00-18:20 「エクスペリエンス・ビジョンとは」山崎和彦(千葉工業大学)
18:20-18:40 「構造化シナリオとは」郷健太郎(山梨大学)
18:40-19:00 「エクスペリエンス・ビジョンの事例」高橋克実((株)ホロンクリエイト)
19:10-20:00 フロアディスカッション「提案型デザインについて」
・上田義弘(富士通デザイン(株))
・早川誠二((株)リコー)
・柳田宏治(倉敷芸術科学大学)
・酒井 桂(ヤフー(株))
・応用事例提供者(交渉中)

教育部会:デザイン教育研究会2012年度_vol.1のご案内

下記要領にて「デザイン教育研究会 2012年度_vol.1」を開催いたします。

毎年2〜3回のペースで研究会を実施しておりますが、今年度は「基礎デザイン」をキーワードに企画を進めて参ります。
このテーマは常々話題に上がりますが、年代やそれぞれの立場によって「基礎デザイン」についての概念、捉え方は異なるように思います。変化の早い情報化社会を日々送っている我々として、あえてこのテーマに向き合ってみたいと思います。
尚、本研究会はデザイン、美術、工芸、などの教育現場に携わる方、デザイナー・クリエーターの方、そしてそれらを目指す若い学生、関心のある方はデザイン学会の所属に関係なく、どなたでも自由に参加していただけます。是非お誘い合わせの上、お気軽にお越し下さい。

デザイン教育研究会2012年度_vol.1
テーマ:デザインの基礎と基礎デザイン−大学教育における基礎という考え方を再考する

発表者:森 香織(日本大学芸術学部デザイン学科)
日時 :2012年6月29日(金) 18:00〜20:00
会場 :日本デザイン専門学校 渋谷区千駄ヶ谷5-7-3

教職に就いて25年経ちますが、デザイン教育を取り巻く環境は激変し、デザインという言葉と概念は、造形や美術の分野においての「もの」をクリエイションする行為を示す言葉から、企画設計構想など、情報や要素を集めてシステムを組み立てサポートしていく「こと」に移行しています。
PCの導入普及という環境の変化に留まらず、昨年の大震災や景気など諸々の社会状況を鑑み、大学教育として変えてはならず残していくものと、時代の必要性やテクノロジーの進歩、学生自体の変化に呼応して積極的に新しいものに変えていくものとを総括すべき時に来ていると考えます。
現在勤務している日本大学芸術学部デザイン学科は、この春、コース制を廃止してカリキュラムを一新し、入試方法も全く変え「デザインのできる人材」の発掘と教育に方向を変えました。その作業の過程を通じて「基礎」と一括りにしていても、「デザインを学ぶ為の入門編としての基礎」と「デザインという幅広い分野を学問として成り立たせる為の基盤の分野」について再考する必要性を実感しています。
併せて昨今、美術造形教育から出発したデザイン教育と、エンジニアリングのようにPCをツールとすることで他の分野から出発したデザイン教育が混在して来ています。また、日本の国自体がものつくり大国からクールジャパンのようなコンテンツ産業に活路を見出す方向にシフトしている様相は、デザイン教育に携わる者にとって立ち止まって再考せざるを得ない状況です。
日本大学の例や韓国でのデザイン基礎教育の変化の話、基礎デザイン学会で討論されている「基礎デザイン学」との関連や接点などを中心にお話させて頂く予定ですが、皆様が日頃感じていらっしゃる諸々の問題点と繋がりのあるテーマだと思います。私の問題提起をもとに皆様の忌憚ないご意見を伺えることで、教育部会からの発信のきっかけになればと思います。

[発表の構成]
1:日本大学での新しい試み(芸術学部デザイン学科と生産工学部創生デザイン学科)
2:デザインの基礎と学問としての基礎デザイン
3:将来に向けて、大学教育の中で残していくものと変えざるをえないもの

【会場へのアクセス】 
日本デザイン専門学校 渋谷区千駄ヶ谷5-7-3
http://www.ndc.ac.jp/info/accessmap.html
JR代々木駅または千駄ヶ谷駅 徒歩5分
都営地下鉄大江戸線代々木駅 徒歩5分
東京メトロ副都心線北参道駅 徒歩3分

添付ファイル:同文PDFファイル書類:553K

問合せ 日本デザイン専門学校 金子武志(教育部会・主査)
TEL03-3356-1501 E-mail kaneko(a)ndc.ac.jp  *@マークに置き換えてください

案内:デザイン教育研究会2012年度活動の予定

【研究会へのお誘い】

デザイン教育研究会主査:金子武志(日本デザイン専門学校)

毎年2〜3回のペースで研究会を実施しておりますが、今年度は「基礎デザイン」をキーワードに企画を進めて参ります。
このテーマは常々話題に上がりますが、年代やそれぞれの立場によって「基礎デザイン」についての概念、捉え方は異なるように思います。変化の早い情報化社会を日々送っている我々として、あえてこのテーマに向き合ってみたいと思います。
尚、本研究会はデザイン、美術、工芸、などの教育現場に携わる方、デザイナー・クリエーターの方、そしてそれらを目指す若い学生や関心のある方など、デザイン学会の所属に関係なく、どなたでも自由に参加していただけます。是非お誘い合わせの上、お気軽にお越し下さい。

【2012年度の予定】

第1回 6月29日(金)18:00~20:00 日本デザイン専門学校
http://www.ndc.ac.jp/
「教育の現場から」(講師:森香織 氏 日本大学芸術学部 デザイン学科)
テーマ:デザインの基礎と基礎デザイン−大学教育における基礎という考え方を再考する
詳細はニュースをご覧ください。

第2回 10月12日(金)18:00~20:00 都立工芸高校(予定)
http://www.kogei-tky.ed.jp/
「子どものデザインから」(講師:大泉義一 氏 横浜国立大学 教育人間科学部 )
「基礎デザイン」という言葉の「基礎」そして「デザイン」というキーワードは、ともにその意味を規定し難いもの(何が「基礎」?「デザイン」とは何?)です。あるいはその規定をどこまでも追いもとめていく営みこそが、「基礎デザイン」なのかもしれません。そうした悩ましい命題に対して「子どものデザイン」
という概念を通して考えてみたいと思います。

第3回 1月中旬予定 18:00~20:00 女子美術大学杉並キャンパス(予定) 
http://www.joshibi.ac.jp/
「ゲスト+参加者による座談会」(ゲスト:未定)
「基礎デザイン」をキーワードに、授業のプロセス、課題の進め方などの、教授方法やシステム、基礎デザインの位置づけなどについて、ゲストの方を囲んで参加された皆様と座談会を予定しています。

添付ファイル:同文PDFファイル書類:587K

*日本デザイン学会教育部会公式Webページでも最新ニュースをご覧いただけます。
http://jssd.jp/modules/bulletin/index.php?storytopic=7

*メール・郵送でニュースをご希望の方は、下記までご連絡ください。

問合せ・連絡先 日本デザイン専門学校 金子武志(教育部会・主査)
TEL03-3356-1501 E-mail kaneko(a)ndc.ac.jp

PD部会:360°オープンファクトリー in おおた

PD研究部会では、下記のイベントの協力をしています。皆様のお越しをお待ちしています。

■イベント名:360°オープンファクトリー in おおた
■主旨:「これからの日本の製造業の未来に向けて!工場をオープンにすると何が起こるか!」という主旨で、「360°オープンファクトリー in おおた」というイベントを開催します。今回は、オープンファクトリー企画コンテストを中心に、あたらしいモノづくりを体験できるワークショップや、参加者全体で工場を楽しむファクトリー・パーティを企画しました。これからのモノづくりを考えている、経営者、企画者、技術者、デザイン関連者など多様な方の参加を歓迎します。皆様のお越しをお待ちしております。

■イベント名:360°オープンファクトリー in おおた
■日時:06月16日(土)13:00-17:00(受付12:30より)
■場所:テクノフロント森ヶ崎(東京都大田区大森南4-6-15)
■主催: 東新製作研究所、千葉工業大学デザイン科学科山崎研究室
■共催: 財団法人 大田区産業振興協会
■協力: 株式会社東新製作所、発電会議、日本デザイン学会プロダクトデザイン研究部会
■詳細および申込:http://kokucheese.com/event/index/39258/

■プログラム概要
13:00-15:00 オープンファクトリー企画提案大会(テクノフロント森ヶ崎)
日本の製造業の未来に向けて、工場をオープンにすると何が起こるか、多様な視点より企画提案をして、参加者全員で実施にむけてディスカッションをします。
・発電会議
・東新製作研究所
・千葉工業大学山崎研究室TUNAGIプロジェクト
・その他数名に交渉中

15:10-17:00 ファクトリー・パーティ(東新製作所)
会場をすぐ近くの東新製作所に移動して, お飲物を片手に、工場の作品、工場のための提案などを見ながらパーティを楽しみ、参加者全員の交流をします。
・東新製作所見学
・ミラノサローネ作品展示、ワークショップ作品展示
・みらいのファクトリーのためのデザイン提案

■同時開催:これからのモノづくりワークショップ(東新製作所)
10:00-12:00 これからのモノづくりワークショップ
ハガキサイズの材料に、リビングで使えるモノをデザインし、選ばれた作品は、アルミ板で東新製作所にて実際に制作します。(申込必要 先着10名)