日産自動車、NECデザイン、「日本デザイン学会第55回研究発表大会」にて両社の共同研究成果を報告

                             2008年6月19日

                             日産自動車株式会社
                             日本電気株式会社

日産自動車、NECデザイン、
「日本デザイン学会第55回研究発表大会」にて両社の共同研究成果を報告

 日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座、社長:カルロス ゴーン、以下、
日産)及び日本電気株式会社(以下、NEC)のグループ会社である株式会社NECデ
ザイン(本社:東京都品川区東品川、社長:大山田 順)は、6月27日から29日ま
で広島市にある広島国際大学東広島キャンパスで開催される、日本デザイン学会第
55回研究発表大会において、「ロボットがクルマに乗った日‒異分野コラボレーシ
ョンによる価値創造型研究開発のあり方」と題した研究成果報告を行う。

 本報告の中で両社は、2007年秋に開催された第40回東京モーターショーにおい
て、日産が出展したコンセプトカー「PIVO2」に搭載した「ロボティック・エージ
ェント(以下、RA)」の開発プロセスを紹介するとともに、業種・専門分野が異な
る企業のメンバーがいかに協調し、新しい価値創造を目指したのか、その革新的な
研究開発のあり方についても報告する。

 RAは、NECが保有する人と電子機器の対話デザイン(セリフ、対話)に関する
ノウハウと、ドライバーとインタフェース研究に関する日産のこれまでの知見とを
組み合わせることで実現した、クルマの新しいインタフェースの提案である。ドラ
イバーが常に良い心理状態で移動できるよう、RAは表情や会話からドライバーの
状態を推定して話しかけたり、操作をガイドする。両社はこうした技術によって、
複雑化しつつあるクルマのユーザーインタフェースを、より親しみやすく安全な
ものに変えていきたいと考えている。

 今回の開発においては、日産の研究所・デザイン部門とNECが、互いに持てる
技術を最大限に活かすことにより、従来にない企業や組織を超えたコラボレーショ
ンが実現した。両社は今後もそれぞれの持つ長所を生かし、クルマのユーザーイン
タフェースの一つの表現形態として、RAについての研究を進める所存である。

                                  以上