日本学術会議ニュース No.68 2007/02/16

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シンポジウム「GEOSS構築の本格化と大学における教育研究
−現場からの報告と提言−」 の開催(ご案内)
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 近年、温暖化や環境破壊、水不足、災害などに国際社会の注目が集まる中で、地球環境の変動を広範囲かつ継続的に把握する取り組みの重要性が高まっています。
 我が国の大学においては、従来から多種多様で先導的な地球観測が実施され、多くの貴重な知見やデータが得られてきました。これらを異なる分野や機関の間で、共有し、相互流通することの一層の促進を図る必要があります。
 本シンポジウムは、大学が共有すべき知見やデータおよびそれらの利用ニーズを明らかにし、共有化のメリットを広く国内関係者が共有することを目的とします。
 多くの分野からのご参加による活発な討論を期待しています。

■日 時:3月2日(金)13:00〜17:00
■場 所:千代田区立内幸町ホール(東京都千代田区内幸町1-5-1)
■主 催:財団法人地球科学技術総合推進機構・文部科学省

◇プログラム:
「世界および我が国におけるGEOSSの動向」
  坂本修一(文部科学省研究開発局地球・環境科学技術推進室長)
「人文社会分野からの地球観測への期待」
  小長谷有紀(国立民族学博物館研究戦略センター教授、
日本学術会議連携会員)
「地震予知・噴火予知観測研究のための大学間連携の現状と課題」
  鷹野 澄(東京大学地震研究所助教授)
「地球大気の観測とモデリング研究の連携についてのいくつかの提言」
  中島映至(東京大学気候システム研究センター長、 日本学術会議連携会員)
「総合討論:大学における地球観測研究における連携」
◇コーディネーター
安岡善文 (東京大学生産技術研究所教授、日本学術会議連携会員)
◇パネリスト
  伊藤朋之 ((財)地球科学技術総合推進機構主幹研究員)
  上田 博 (名古屋大学地球水循環研究センター長)
  久保田雅久(東海大学海洋学部環境情報工学科教授)
  坂本修一 (文部科学省研究開発局地球・環境科学技術推進室長)
  杉本敦子 (北海道大学大学院地球環境科学研究院教授)
  辻村真貴 (筑波大学大学院生命環境科学研究科講師)
  西尾文彦 (千葉大学環境リモートセンシング研究センター長)

【参加申込み方法】参加費無料、下記のホームページより事前登録制
(申込み期限2月28日)

【問い合わせ先】
財団法人地球科学技術総合推進機構(AESTO)
シンポジウム事務局
Tel: 045−770−5356
Fax: 045−770−5360
E-mail:geoss_info@aesto.or.jp

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日本学術会議地域振興/九州・沖縄地区フォーラム
   「若手研究者の今日、明日、そして将来の夢」の開催(報告)
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期 日:2月8日(木)13:00〜17:40
場 所:博多サンヒルズホテル(福岡県福岡市博多区)

 青少年研究所による日米中韓の高校生の意識調査によると、日本の若者は他国に比べて、「悩みもないが、将来の希望もない」という傾向にあることが示されています。
 将来を担う若者に、本当に将来に向けての夢はないのだろうか?
 今回のフォーラムでは、九州・沖縄地区で活躍している21世紀COEプログラムの若手研究者から、現状と将来の夢を語って頂くとともに、
日本学術会議会員や地元の研究者との対談を通じて、次世代若手を大いに刺激し、その育成に資することを目的に開催され、約160名の参加を得ることができました。

 冒頭、九州・沖縄地区会議構成員の新海征治第三部会員から趣旨説明が行われ、「若い世代が夢を持てる社会とはどのような構造であるべきか?」「時代、世代を超えた普遍的な夢とは何か?」「それを日本、アジア、世界の近未来に当てはめれば、何が見えてくるのか?」といったフォーラムの課題が説明されました。
 その後、第1部では「若手研究者からのメッセージ」として8名の研究者から発表が行われました。
 第2部では「若手研究者へのメッセージ」として、金澤一郎会長をは
じめ4名の方から講演が行われました。
 第3部のパネルディスカッションでは、若手研究者8名と招待講演者
4名に九州大学の梶山千里総長(連携会員)をパネリストに加え、「若
手研究者の今日、明日、そして将来の夢」と題して活発なパネル討議がなされました。
 最後に梶山総長から、「夢は自分が努力して実現するもので、棚ぼたで出てくるものではない。よくエジソンの言葉で“99%の努力と1%のインスピレーション”というのが引用されるが、あれは99%努力して基礎があるから1%が生きてくるわけで、努力しただけでもダメで、インスピレーションだけでもダメ。私たちはそういうことを気にかけておかなければならない。先輩の成功の裏には必ず死に物狂いの努力があり、それは実際に楽しいものではなく、苦しいからこそ、一つのものが得られたら楽しいと感じられる。今の若い方も、いずれ次の研究者を育てる立場になる。それを考えてこれからもがんばっていただきたい。」と総括し、フォーラムは閉会しました。

【問い合わせ先】日本学術会議事務局企画課広報係
           (Tel:03-3403-1906、p227@scj.go.jp)

■発行:日本学術会議事務局 http://www.scj.go.jp/
     〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34