デザイン教育研究会2011年度_vol.2のご案内

下記要領にて「デザイン教育研究会 2011年度_vol.2」を開催いたします。

毎年3~4回のペースで実施されるこのデザイン教育研究会は、幼稚園から大学・専門学校に至るデザインや造形教育に携わる先生方をはじめ、デザイナー、クリエーター、研究者、学生など、様々な立場の方々が交流できる自由な場です。
座談会の形式を予定しておりますので、教育現場に携わる先生方やデザイン、教育に関心のあるデザイナーや作家、学生の方々など、お誘い合わせの上どうぞ、多数の参加をお待ちしております。本研究会はデザイン学会の所属に関係なく、どなたでも自由に参加できます。
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テーマ デザインの役割、今とこれから−被災地でのワークショップを通じて

発表者 森 恵美子(東京都立工芸高等学校非常勤講師・版画家)
日時  2011年12月16日(金) 18:00〜20:00
会場  東京都立工芸高等学校 第1会議室 東京都文京区本郷1-3-9

3.11 東北大震災以降、何かしなくては落ち着かない気持ちを抱える毎日の中で、「私の版画で一体何が出来るのか?」と考えていた時にひらめいたのが『封筒の家』という版画ワークショップです。これは開封した状態の封筒が三角屋根の家に見えることから名付けたもので、このワークショップでは参加者が制作してメッセージを入れた封筒の家を、すでに誰かが制作した封筒の家と交換するというルールがあります。はじめに東京の若いデザイナーや作家その卵たちが積極的にこのワークショップに参加してくれたおかげで、みるみるうちに封筒の家がふえました。
このワークショップを、岩手県大船渡市の『やっぺし祭り』や、いわきのギャラリーで開催してみて、参加した人たちが、作る面白さだけではなく「表現」が新しいコミュニケーションの方法になるのを楽しんでいることを感じます。
「自分の感性に合うものにたどり着きたい」という意欲のあまり、自分と他者との間に距離をとろうとするところが見えた若者やこどもたちは、3.11 以降、私たちが感じている以上に現状からの突破口を探ろうとしています。そして今、この震災という極限に近い状況を目の当たりにして、その距離を縮めたり、つなげたりするチャンスが来ていることも感じ取っているのかもしれません。このワークショップが持つ、参加者の内在するエネルギーがひきだされ、表現され、お互いをつないでいくというプロセスは、これからのデザイン教育へのヒントにもなるのでは?と感じ、私の経験をお話させていただきたいと思います。

【会場へのアクセス】 前回と会場が異なりますのでご注意ください。 
東京都立工芸高等学校
http://www.kogei-tky.ed.jp/  
〒113-0033 東京都文京区本郷1-3-9 
JR 総武線「水道橋」駅東口  都営三田線「水道橋」駅 徒歩1 分

添付ファイル(案内詳細PDF書類:557K)

問合せ 東京都立工芸高等学校 森中香奈子(教育部会・事務局)
TEL03-3814-8755 E-mail morinaka_k(at)kogei-tky.ed.jp