2019年7月19日(金),慶應義塾大学 日吉キャンパス 協生館を会場として,「デザイン塾:タイムアクシスデザイン~新たなモノづくり×モノづかいへの誘い」が開催されました.
本活動は,日本デザイン学会タイムアクシスデザイン研究部会,日本機械学会タイムアクシスデザイン研究会,日本設計工学会タイムアクシスデザインに関する研究調査分科会,デザイン塾の共催により行われました.デザイン科学における第一人者の方々による10件の講演と,参加者全員によるディスカッション,懇親会という構成で行われ,司会は慶應義塾大学の加藤健郎専任講師が担当されました.デザイン科学・デザイン・設計に携わる研究・教育者の方々,実務者の方々,学生含め約70名の方にお越しいただきました.
はじめに,慶應義塾大学の松岡由幸教授による「タイムアクシスデザイン~新たなるモノづくり×モノづかいへの誘い」という講演で幕を開けました.続いて,東京大学の梅田靖教授による講演「時間軸の設計における扱いについて」,慶應義塾大学の小木哲朗教授による講演「 心理的時間と仮想空間設計」,慶應義塾大学の西村秀和教授による講演「System of Systemsのアーキテクチャに基づくマネジメント~Society5.0の実現に向けて」,東京大学の村上存教授による講演「デザインと時間軸」と続きました.
休憩を挟み,後半は,東京大学の柳澤秀吉准教授による講演「状態遷移に着目した知覚・感情の数理モデル~感性のプリンキピアを目指して」,神戸大学の妻屋彰准教授による講演「製品の設計・使用情報の活用に関する一考察」,千葉大学の佐藤浩一郎准教授による講演「“情熱”価値の時間変化モデル~精神価値の充足を目指して」,慶應義塾大学の平尾章成氏による講演「マルチタイムスケール問題を考慮したタイムアクシスデザインメソッドとその自動車シートデザイン適用」,日本発条株式会社の金東鉉氏による講演「タイムアクシスデザインによる自動車シート開発」が行われました.
続いて,参加者による質疑応答・ディスカッションが行われました.活発な意見交換が行われ,有意義な議論及び情報交換の場となりました.
その後,協生館から大学食堂棟2階グリーンズマルシェに会場を移して,懇親会が行われました.これからのモノづくり×モノづかい産業の未来について様々な意見が飛び交い,多くの方々が交流を深めるひとときとなりました.ご参加,ご協力いただきました皆様に,厚く御礼申し上げます.