案内:教育部会:デザイン教育研究会 2016-vol.1

今年度初回のデザイン教育研究会を下記の要領で実施いたします。
本研究会はデザイン、美術、工芸などの教育現場に携わる方をはじめ、デザイナー・クリエーターの方々、そしてそれらを目指す若い学生や関心のある方々に開かれた交流の場です。毎回様々なテーマを掲げ、年間2〜3回の予定で開催しております。デザイン学会の所属に関わらずどなたでも自由に参加していただけますので、是非お誘い合わせの上、お気軽にお越し下さい。教育部会主査/金子武志


テーマ 『デザイン科目を義務教育へ 〜 韓国における国家プロジェクトの取り組み』

発表者 森 香織 (日本大学芸術学部デザイン学科)
日時  2016年7月22日(金) 18:00〜20:00
会場  日本大学芸術学部 江古田校舎西棟1階共同アトリエ(入校に際しては守衛所でご記帳をお願いします)


韓国では国を挙げてデザインをひとつの産業として保護推進していく働きがあります。
これには、大財閥の後押しや日本よりも少子化が進んだ学歴偏重の社会影響など、諸々の理由がありますが、「美術」とは目的やアプローチの異なる新しい科目として「デザイン」を小学校の義務教育段階から教育する取り組みが8年程前から起こりました。
その発端〜経緯を調べていたのですが、なかなか取り掛かりが見つからず半ば諦めていた時に、この国家プロジェクトチームに対して評価を与える立場の研究員の方の論文を入手し、併せて小学校5〜6年生向けの教科書も入手できたことから概要がおおまかにつかめるようになりました。さらに、この論文の著者に今年2月にソウルでインタビューする機会にも恵まれ、少しまとまった形でご報告できるようになりました。
まだまだ発展途上中の取り組みであり、今後はどうなるか未知数ですが、科目としてのデザインに求めている理念は初等中等教育の範疇ではなく、まさしくデザイン教育の本質をついている内容なので、興味のある皆様と一緒に考えたり問題提起のできる共通の話題だと思います。
日本では中教審の方針で小学校の図工が1時間減らされ、ますます子どもたちがデザインを学ぶ機会が減ってきています。この韓国の取り組みはいろいろな意味で私たちに警鐘をならしてくれるものであり、微々たる働きのきっかけになればと願っています。学期末のお忙しい折りとは存じますが、ぜひお運び頂きたくよろしくお願い申し上げます。

第二部:20:30~ まんまるや(懇親会を兼ね、場を変えて座談会があります。会費制・参加申し込み不要です。)



【会場へのアクセス】
会場が前回と異なります。ご注意ください。
日本大学芸術学部 江古田校舎 マップはこちら
入校に際しては守衛所でご記帳をお願いします。

〒176-8525 東京都練馬区旭丘2-42-1
西武池袋線各駅停車にて江古田駅下車 北口より徒歩1分
都営大江戸線  新江古田駅下車 徒歩約12分
関東バス JR中野駅〜江古田駅(10分間隔で運行)乗車時間15〜20分


教育部会HP http://jssd.jp/category/research-group-all/education-group

問合せ 日本デザイン福祉専門学校 金子武志(教育部会・主査)
TEL03-3356-1501 E-mail kaneko(at)ndc.ac.jp *atは@へ置き換えてください。

ニュースPDFファイル:bukai02_160722