「OS-B デザイン研究における記述方法としての視覚化」 開催報告

日本デザイン学会 第64回 春季研究発表大会
オーガナイズドセッション
OS-B デザイン研究における記述方法としての「視覚化」
開催報告

7月1日 15:00-17:00
拓殖大学(文京キャンパス)E館E802教室

パネリスト:
諏訪正樹(慶應義塾大学)、加藤文俊(慶應義塾大学)、横溝賢(八戸工業大学)、元木環(京都大学)、清水淳子(ヤフー株式会社)、小早川真衣子(愛知淑徳大学)
オーガナイザー:原田泰(公立はこだて未来大学)

会場の様子(撮影:両角清隆)

下記の概要に基づき、これからのデザイン研究の「かたち」を探る機会として、セッションを開催しました。パネリストの皆さんには事前ミーティングでの意識合わせを経た上で、ご登壇いただきました。オーガナイザーとしては、現場から教育・研究分野に入ってきた若手デザイン研究者の方たちに向けて、「型にハマった(ツマラナイ!?)研究にとらわれず、自分の足元から実践者視点で研究を深めていこう」というメッセージを込めたつもりです。

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諏訪さん:〝まち観帖″という、街歩きを通じてかつての水路を見出す身体になってしまったエピソードを事例に、生きるための実践で感じる「違和感」や「もやもや」を感じる身体を創ることの大切さと、その行動原理を理解するための「実践のしかた」「問いかた」を実践しながら問うていく態度についてお話しいただきました。

加藤さん:家族の記憶を辿るゼミ生2人の研究事例を紹介いただきました。1つは両親のアルバム写真と同じ場所で撮影する活動を続けるうちに、恩師との再会が生まれ、学生自身の失われたコミュニティが再生したお話し。そしてもう1つは祖父の膨大な自叙伝をひたすらトレースするうちに祖父独特の言い回しをOSが記憶し、祖父の生きた言葉が自動的に再生されるようになった話しです。この2つのエピソードを通じて、予期しない対象との出会いや未知の状況を予測しながら受け入れる態度の必要性についてお話しいただきました。

横溝さん:愛媛県の水引プロダクトのデザイン開発を題材としたコンテキストデザイン手法の研究や、デザイン非専門家によるバスのラッピングデザイン支援を題材とした協創デザイン手法の研究、奥入瀬渓流のボランティア団体のNPO法人化を題材とした組織デザイン手法の研究など、生活世界における当事者として社会実践してきたデザイン活動をまとめた博士論文についてお話いただきました。

元木さん:学術研究の取り組み方を視覚的に表現するための手法を体系化したアカデミックビジュアリゼーションという博士論文を題材に、展示や教材開発の共同制作を通じて、研究者のデザインに関する理解の深化についてお話しいただきました。

清水さん:自分の考えを深め、考えを他者に伝えることを目的に始めたグラフィックレコーディング活動を通じて、モノづくりとしてのデザインから、人や社会との関係を形づくる活動に転換してきた経緯についてお話しいただきました。

小早川さん:看護婦の当事者デザイン活動を事例に、プロジェクトに対する自身の関わり方を内省しながら、「ただ一生懸命生きているだけ!」というデザイン研究者としてという肩書を超えた人としての本音を明らかにしました。

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進行役の至らなさで、本セッションの中だけでは完全に時間不足となってしまいました。しかし、今後も議論を続けていくことで、テーマである「デザイン研究のかたち」を示すところまで、続けていきたいと思います。

(文責:原田)

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セッション概要(参考)

従来の自然科学的研究スタイルを踏襲するだけでは、デザイン領域ならではの研究方法や成果の提示方法としてはまだ不十分なのではないのか。この問題提起を出発点として、情報デザインという市民のあらゆる生活を横断する実践分野を対象に、デザイン研究の方法、デザイン研究者の役割を再定義してみたい。
UCD(User Centered Design)の重要性が謳われて久しい。しかし、ユーザーに対する研究ほどにデザイナーの営みに対する研究が進んでいるとは言い難い。さらに、ある瞬間、高い評価を得たデザインも時間の経過とともに消滅する。そのデザインが社会に受け入れらてたことで社会も変化するし、社会の変化の方向に誰が責任を取るかをデザイナーに求めることは困難だ。デザイン研究の対象は無限に挙げられるが、問題はその研究方法と成果の評価である。どうしたらデザインできるようになるのか。どうなればデザインできたと言えるのか。そのデザインの価値を誰がどう評価すれば良いデザインなのか、これらの成果から何を学べば「デザインできる」という知や技を次世代に引き継いでいけるのか。取り掛かりとして、デザインプロジェクトのプロセスや成果の記録・記述方法に焦点を当て、デザイン研究の記述方法について議論する。フィールドワークや一人称研究のような、活動に関わる人々=当事者に焦点を当てた研究との対比から、デザインならではの記述方法を炙り出したい。

第64回春季研究発表大会の梗概

J-Stageにて、第64回春季研究発表大会の梗概原稿が公開されております。
以下のアドレスよりご確ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jssd/-char/ja/

第64回 春季研究発表大会における割引適用事前参加登録の締切期限

大会参加の割引価格が適用される事前登録期限は6月2日(金)までです。

6月3日(土)~6月23日(金)の申込は割引適用外となりますので、ご了承ください。

みなさまの参加を心よりお待ち申し上げております。

 

詳細は幹事校サイトの「参加申込」ページをご覧ください。

 

第64回 春季研究発表大会の発表登録開始

第64回 春季研究発表大会の参加登録を開始しました。
6月2日(金)までの登録・振込は割引価格が適用されます。
詳細は下記した幹事校サイトの「参加申込」ページをご覧ください。

http://feng.takushoku-u.ac.jp/jssd2017/application.html

第64回 春季研究発表大会へ発表登録いただいた皆様へ

春季研究発表大会における発表者(概要の筆頭者)は、日本デザイン学会の会員に限られています。

発表登録をされた方で当会への入会手続きがお済みでない方は、
下記の入会ページより入会申込書を入手し、
5月10日までに本部事務局までお送りください。

 

日本デザイン学会>会員>入会
http://jssd.jp/member/admission

第1回X デザインフォーラム/情報デザインフォーラム参加募集

第1回X デザインフォーラム/情報デザインフォーラムの参加募集を開始しました。

このフォーラムでは、これからの時代にとても大事な「スタートアップとデザイン」をテーマとしました。そして、多くの学生達に参加してもらいたいという意図より学生の参加費用は格安になっています。また、ポスター/デモ発表も合わせて募集をしていますので、多くのデザイン学会関連者の参加をお待ちしています。

■趣旨:近年、テクノロジーの発達や社会の変化などにより、スタートアップが広がっています。新規ビジネスのスタートアップ、社会問題解決型のスターアップ、企業内でのスタートアップなど多様なスタートアップの形がありますが、スタートアップにおけるデザインの重要性が高まっています。今回のフォーラムでは「スタートアップとデザイン」をテーマとして、孫泰蔵 氏(Mistletoe(株)代表)に基調講演をしていただき、この分野で実践をしている方にお話をお聞きして、多くの企業や大学のパネル発表を通して、参加者でスタートアップにおけるデザインについてディスカッションをしていきます。また、あわせて参加者からの ポスター/デモ発表も予定しています。奮ってご参加ください。多くの皆様の参加と発表を歓迎致します。

■日時:2017年05月07日(日)
■場所:ヤフー(株)本社・東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー
東京メトロ永田町駅 9a出口直結、東京メトロ赤坂見附駅より 徒歩1分

■主催:Xデザイン学校/Xデザイン研究所、情報デザインフォーラム
■協賛;NPO法人人間中心設計機構
■協力:ヤフー(株)、日本デザイン学会情報デザイン/PD研究部会
■定員:200名(午前は50名)
■参加費:午後 5000円(学生1000円)、午前/午後 7000円(学生2000円)
■詳細・申込:http://peatix.com/event/247219/

■午前:10:00-12:00(受付は9:30より)
□スタートアップとデザインのためのワークショップ10:00-12:00
ファシリテーター:
・原田 泰 氏(公立はこだて未来大学・教授)、木村 博之氏(TUBE GRAPHICS・代表)
・小池 星多(東京都市大学・教授)、小島健嗣 氏(富士フィルム)

■午後:13:00-18:30(受付12:30より)
□オープニング13:00-13:10
・浅野智(Xデザイン研究所)、山崎和彦(Xデザイン研究所)

□第1部 基調講演 スタートアップとデザイン13:10-13:50
・孫泰蔵 氏(Mistletoe(株)代表)

□第2部 スタートアップとデザインの実践 14:00-15:30
・「サービスのスタートアップとデザイン」
天沼聰 氏((株)エアークローゼット代表)
・「デザインのスタートアップ」
鳥越康平 氏((株)ZEPPELIN代表)
・「メルカリのサービスデザイン」
宮田大督 氏((株)メルカリ・プロデューサー)
・司会:脇阪善則(楽天)

□第3部 ソーシャル・スタートアップと新規事業のデザイン 15:40-17:10
・「ソーシャル・スタートアップとデザイン」
渡邉賢太郎 氏(NPO法人ETIC. プロデューサー)
・「ソーシャルインパクトを起こすDesign Tribe」
西村真里子 氏((株)HEART CATCH代表)
・「Yahoo! JAPANにおける新規事業デザイン」
水田千惠 氏(ヤフー(株)ビジネス開発リーダー)
・司会:山崎和彦(Xデザイン研究所)

□第4部 ポスター/デモ発表とディスカッション 17:20-18:30
・ポスター/デモ発表;企業、大学や専門学校など
・参加者同士や講師とのディスカッション

第64回研究発表大会 投稿締切延期に関して

日本デザイン学会会員各位

当初、3月31日(金)とご案内しておりました
発表申し込み期間/概要集原稿投稿期間の締切を、

*4月16日(日)23:59 * まで延長

いたします。

既に原稿をご投稿頂いた皆様におかれましても、
原稿の差し替えが可能ですので、ご活用いただければと存じます。

なお、これ以降の締切延長はございませんので、
必ず締切前にご投稿をお済ませ頂きますよう、ご協力をお願い申し上げます。

 

【幹事校サイト】

http://feng.takushoku-u.ac.jp/jssd2017/

【重要な日程】

【1】発表申し込み期間/概要集原稿投稿期間

   2017年3月1日(水)~ 4月16日(日)【延期】

【2】参加申込期間

   2017年5月1日(月)~ 6月23日(金)

  「参加登録期間(割引適用)」2017年5月1日(月)~6月2日(金)
  「参加登録期間(割引無し)」2017年6月3日(土)~6月23日(金)
  (申込期間終了後は会場受付にて現金払い)

【3】会期

   2017年6月30日(金)~7月2日(日)

 

春季研究発表大会概要集編集委員会
委員長 永井 由佳里

第64回 春季研究発表大会:幹事校サイトの公開

第64回日本デザイン学会春季研究発表大会を以下のとおり開催いたします。

2017年6月30日(金)~7月2日(日)
拓殖大学(文京キャンパス)

発表の申込と概要集原稿の投稿は3月1日(水)より受付いたします。
発表を予定されている方は、3月31日(金)23:59の締切までに、下記の幹事校サイトより申し込みと投稿をお願いいたします。

【重要な日程】

発表申込&概要集原稿投稿:
3/1(水) ~ 31(金)

事前参加登録:
5/1(月)~6/2(金)

幹事校サイト:http://feng.takushoku-u.ac.jp/jssd2017/

デザイン学会/情報デザイン研究部会 infoD@京都 報告

下記の内容で、情報デザイン研究部会の研究会を開催しましたので、報告いたします。


「デザインの実践と研究がしっかりとつながる学術のかたち PART2」
開催:2016年11月26日(土)14:00-18:00
場所:softdevice Lab.(京都)
参加者:原田(主査)、福田(幹事)、野々山(幹事)、三野宮、山内、元木、大西、大西(8名)


1. 研究発表会
・「ソフトディバイスの取り組みについて」(野々山)
・「(三野宮くん:発表タイトル入れてください!)」(三野宮)
・「(山内さん:発表タイトル入れてください!)」(山内)
・「アカデミック・ビジュアリゼーション−学術研究における視覚的表現の体系化と評価−」(元木)
・「多人数の知恵を多層的に蓄積し発想を促す協創型スケッチ法」(福田)
<意見/議論など>
主に、以下のトピックで意見交換が行われた(みなさんの記憶で補足訂正をお願いします。。。)。
・首都圏外でのデザイン活動(京都を軸に、函館、札幌を事例に)(主に野々山の発表)
・デザイン価値の換金(作業費用見積データベース構築)、職人の頭の中にある方程式・計算式のビジュアル化(主に三野宮の発表)
・学術研究施設でのデザイン活動(資料などのデータベース化、知の集積の視覚化)(主に三野宮、元木の発表)
・地域住民活動のビデオ・ドキュメンテーションのメリットと活用法(主に山内の発表)
・協創的コミュニティに対するデザイナーの役割(主に山内、福田の発表)


2. 今後に向けた意見交換
・次回の研究会について
→4月頃に京都でやりたい
・次回の研究会の方向性
→「どうやって研究にするか」「どんな分野に発表するか」などの参加者の悩みを集めてみたい
・今後の研究会&春季大会のテーマについて
→「アカデミック・ビジュアリゼーション」を含めた「ドキュメンテーション研究」も深めていきたい


3. オプショナルツアー
京都の地域デザイン活動の視察(希望者のみ)
・BOX & NEEDLE(ゲストの大西さんのお店)訪問(11/27実施)
・KBC[京都醸造麦酒工場]訪問(11/27実施)


関連リンク
・BOX & NEEDLE
http://boxandneedle.com/
・KBC[京都醸造麦酒工場]
https://kyotobrewing.com/
・Info-D研究会@京都 開催のお知らせ

Info-D研究会@京都 開催のお知らせ

下記のようなイベントを計画しております。
奮ってご参加ください。
こくちーずから参加登録をお願いいたします。
http://kokucheese.com/event/index/433883/

幹事:福田大年(札幌市立大学)、野々山正章(softdevice)、原田泰

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「デザインの実践と研究がしっかりとつながる学術のかたち PART2」

◉ 開催要項
前回、2016年6月に東京で開催した研究会の第2回目です。
「継続的に議論したいテーマであり、焦点を明確にしたいという思いもあるので、まず関係者で集まって議論しよう」という趣旨で1回目を開催しました。
予想以上に濃い議論ができましたが、限られた時間の中での議論では「デザイン学」は語りつくせません。
そこで継続的・定期的に深めるために第2回を開催いたします。
今回は、紅葉始まる京都で開催します。みなさまのご参加お待ちしております。

◉ 開催情報
・とき)2016年11月26(土)〜 27(日)
・ところ)softdevice Lab.
〒603-8054 京都市北区上賀茂桜井町104 エデン北山 B1F
http://www.softdevice.co.jp/jp/contact/#access_office

◉ プログラム
2016年11月26日(土)
・発表会 14:00〜17:00
内容)参加者の直近の研究・業務活動の報告
現在取り組んでいる皆さんの研究テーマ、方法の紹介
場所)softdevice Lab.
参加者)infoDメンバー
*発表時間は、参加者と発表の有無を確認後、設定したいと思います(想定は1人10分程度)。
・ディスカッション 17:00〜18:00
今後の課題、他領域との協働も含めて、これからのデザイン研究の輪郭を探りたいと思います。
・懇親会 19:00頃〜

2016年11月27日(日)
・振り返り/今後に向けて 10:00〜12:00
内容)前日の発表会の内容を振り返り、info-Dの今後の活動の検討
場所)softdevice Lab.
参加者)infoDメンバー(予定)
前日を振り返り、継続を視野に入れて今後の進め方について相談させてください。
・オプショナルツアー 13:00頃〜
希望者のみで京都の「地域デザイン活動」の見学
候補:KBC[京都醸造麦酒工場]https://kyotobrewing.com/